アウディのフラッグシップSUVである新型アウディ Q8(Audi Q8)、アウディ SQ8(Audi SQ8)が、2023年9月5日にドイツで発表されました。フラッグシップならではの迫力とSUVクーペらしいスタイリッシュなデザインが魅力的なクルマ。この記事ではアウディQ8を徹底解説していきます。

車の概要:新型アウディ Q8とは?
アウディQ8は、初代モデルが2018年に発売されたアウディのQシリーズの最上位モデルで5人乗りの大型SUVです。QシリーズとはアウディのSUVラインです。2023年9月5日にはマイナーチェンジモデルがワールドプレミア。アウディらしいエレガントなデザインと力強くスポーティなSUVクーペスタイルが見事にマッチした迫力のある姿が特徴的です。また、フラッグシップとしてのレーザーライトやデジタル有機ELライト(OLEDライト)など先進テクノロジーを搭載しています。

新型アウディ Q8のエクステリアデザイン
新型アウディQ8のエクステリアデザインは、フラッグシップとしての堂々とした存在感を持つスポーティでエレガントなSUVクーペです。以下の要素が、新型Q8のエクステリアデザインを特徴づけています。
- デザインの特徴とスタイリング:

- 先進的なライティングテクノロジー:


- フロントグリルとエアインテークのデザイン:
- オクタゴン(八角形)の力強く直立した大型のアウディシングルフレームグリル
- スポーティな印象のはっきりと強調された大型のエアインテーク

- ボディサイズ:
- 新型アウディQ8のサイズは全長4992mm、全幅1995mm、全高1697mm、ホイールベース2998mm

新型アウディ Q8のインテリアデザイン
新型アウディQ8のインテリアはラウンジのような快適で高級感のあるデザインとなっています。またデジタル面でも最新の装備にアップデートしています。アウディQ8のインテリアの特徴は以下の通りです。
- ラウンジのような快適さ:

- テクノロジーと操作性:



- アンビエントライティングとオーディオシステム:

新型アウディ Q8の走行性能
新型アウディQ8の走行性能は、その豊富なエンジンオプションと洗練されたドライブ感覚で、ラグジュアリーSUVセグメントに新たな基準を設けています。以下の要素が、新型Q8の走行性能を特徴づけています:
- 豊富なパワートレイン:
- 標準モデルのQ8 45 TDI quattroは3.0L V6ディーゼルエンジン+マイルドハイブリッドを搭載し、最高出力231PS、最大トルク500Nmを発揮
- Q8 50 TDI quattroは3.0L V6ディーゼルターボエンジン+マイルドハイブリッドを搭載し、最高出力286PS、最大トルク600Nmを発生させ、0-100km/h加速は6.1秒、最高時速は241km/h
- Q8 55 TFSIは3.0L V6ガソリンターボエンジン+マイルドハイブリッドを搭載、最高出力は340PS、最大トルクは500Nm、0-100km/h加速は5.6秒、最高時速は250km/hの高性能
- 高性能グレードのSQ8 TFSIには4.0L V8エンジンが搭載され、最高出力507 PSと最大トルク770Nmを発揮し、0-100km/h加速はわずか4.1秒、最高時速は250km/h
- 最上位のRS Q8は、4.0L V8ツインターボエンジンを搭載し、591馬力を発揮し、0-100km/h加速は約3.6秒となります。このパワートレインはポルシェ カイエンやランボルギーニ ウルスにも搭載されているものです。

- ドライビングダイナミクス:
- 8速ティプトロニック、クアトロフルタイム四輪駆動システムを搭載し、効率的かつ力強い走りが楽しめます。
- 電子制御式エアサスペンションを搭載し、アダプティブ・エア・サスペンションまたはアダプティブ・エア・サスペンション・スポーツをオプションで選択可能(SQ8 TFSI に標準装備)
- オプションのオール・ホイール・ステアリング(SQ8 TFSI に標準装備)を搭載しており、低速走行時には、後輪が前輪とは逆方向に最大5度回転します。これにより回転半径が最大1メートル小さくなり、取り回しが向上。高速走行時は後輪が前輪と同じ方向に回転し、走行安定性が向上します。

新型アウディ Q8の価格
欧州での新型アウディQ8の価格は約1350万円(86,700ユーロ)からとなっています。
最上位のアウディSQ8の価格は約1860万円(119,500ユーロ)となっています。
新型アウディ Q8の発売時期
欧州では新型アウディQ8の受注を2023年9月に開始しました。そしてQ8は10月に欧州で発売されました。
新型アウディ Q8は日本で発売される?
日本での新型アウディ Q8の発売について、まだ公式発表はありません。
ただ、アウディQ8の現行モデルは日本で販売されているため、マイナーチェンジモデルの新型Q8も日本で販売されると考えられます。すでに欧州では発売しているため、日本では新型Q8は2024年には発売されると想定されます。

新型アウディ Q8の辛口評価
新型アウディQ8をあえて辛口評価します。
まずは高い価格設定。日本でのQ8現行モデルのベース価格は1088万円、SQ8の価格は1460万円となっていました。日本での価格はまだ発表されていませんが欧州価格はQ8が約1350万円、SQ8が約1860万円と大きく値上がりしています。自動車業界全体で値上げが広がっている影響もありますが、価格高騰は課題になるでしょう。
また日本では全長5m、全幅2m近いボディサイズは大きすぎると感じる顧客が多いでしょう。
またパワートレインの種類は多いものの、今回の発表にプラグインハイブリッド(PHEV)モデルがありませんでした。今後PHEVモデルも登場するかもしれませんが現時点ではマイルドHVのみとなっている点はフラッグシップSUVとしては物足りない印象です。

新型アウディ Q8のライバル車
アウディQ8の競合モデルとしては以下のような輸入車の中で高級SUVのスポーツタイプのモデルが該当します。
BMW X6
BMW X6は、ドイツの高級車メーカーであるBMWが製造・販売しているSUVです。2008年に初代モデルが発売され、現在は3代目モデルが販売されています。X6は、BMWのSUVラインナップの最上級モデルとして、高級感や走行性能に優れています。また、クーペのような流麗なデザインが特徴です。パワートレインには、直列6気筒ターボエンジンやV8ツインターボエンジンをラインアップ。また、xDriveシステムを採用しており、悪路走行も得意なSUVです。
メルセデス・ベンツ GLEクーペ
メルセデス・ベンツ GLEクーペは、ドイツの高級車メーカーであるメルセデス・ベンツが製造・販売しているSUVです。2016年に初代モデルが発売され、現在は2代目モデルが販売されています。GLEクーペは、メルセデス・ベンツ GLEのクーペタイプのモデルです。高級感やオフロード性能に優れています。また、クーペのような流麗なデザインが特徴です。パワートレインには、直列6気筒ターボエンジンやV8ツインターボエンジン(AMGモデル)をラインアップ。また、4MATICシステムを採用しており、悪路走行にも対応しています。
ポルシェ カイエン
ポルシェ カイエンは、ドイツの高級車メーカーであるポルシェが製造・販売しているSUVです。2002年に初代モデルが発売され、現在は3代目モデルが販売されています。カイエンは、ポルシェのSUVラインナップの主力モデルとして、高級感や走行性能、実用性を兼ね備えています。また、クーペスタイルの「カイエン クーペ」もラインアップされています。パワートレインには、直列6気筒ターボエンジンやV6ツインターボエンジン、V8ツインターボエンジンをラインアップ。また、全車にAWDシステムであるPTMを採用しており、悪路走行にも対応しています。
ランドローバー レンジローバー スポーツ
ランドローバー レンジローバー スポーツは、イギリスの高級車メーカーであるランドローバーが製造・販売しているSUVです。2005年に初代モデルが発売され、現在は3代目モデルが販売されています。レンジローバー スポーツは、ランドローバーのSUVラインナップの中で、最もスポーティーなモデルとして、走行性能とオフロード性能に優れています。パワートレインには、直列6気筒ターボエンジンやV8ツインターボエンジンをラインアップ。また、全車にAWDシステムを採用しており、悪路走行にも対応しています。

まとめ
アウディ Q8はマイナーチェンジでエクステリア、インテリアデザインを刷新。また、車載機能もアップデートされました。アウディのフラッグシップSUVとして、かなり存在感のある力強いデザインになりました。全体的な質感も向上しました。価格の上昇は気になるものの、アウディ&大型SUV好きにとっては選択肢の一つになるでしょう。
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