日本が誇る美しいセダンの一つがMAZDA6(マツダ6)。
2002年にマツダの最上級セダンMAZDA6(マツダ6)は2002年にアテンザとして登場したマツダのフラッグシップセダン。マツダの魂動デザインコンセプトを取り入れたモデルの第2弾であり、美しいデザインや走る楽しさが魅力のマツダ6について詳しく解説していきます。

最新情報(国内向けモデル生産終了決定)
2024年1月19日、マツダはMAZDA6の国内向けモデルの販売終了を発表しました。
MAZDA6の生産終了については以下の記事で詳しく紹介しています。
車の概要:MAZDA6とは?
MAZDA6はマツダのフラッグシップとなる中型セダン/ステーションワゴンです。日本国内では旧車名のアテンザとしても知られています。マツダ変革の中心である魂動デザイン哲学を取り入れた第2弾のモデルであり、また、人間中心に考えた走りが楽しい車を追求したセダンです。フラッグシップとしてマツダのデザインと走りのイメージを牽引する非常に重要な役割を担い、日本のセダンを代表する一台となりました。
MAZDA6は2002年5月に初代アテンザとして誕生しました。当時マツダのブランドメッセージ「Zoom-Zoom(ズーム・ズーム)」を象徴するモデルであり、世界基準を目指したミッドサイズセダンとして登場しました。
2008年1月には2代目アテンザが発売。最高の高速ロングツアラーを目指し、さらに洗練されたデザインと改善された走行性能を誇りました。
2012年にフルモデルチェンジを行い登場した新型アテンザは、現行モデルに至る3代目で、マツダの「魂動(こどう)KODO – Soul of Motion」デザイン言語を採用し、よりダイナミックかつエレガントなエクステリアに進化。また、SKYACTIVテクノロジーの導入により、燃費効率と走行性能が大幅に向上しました。この新型MAZDA6の開発コンセプトは、単に美しく機能的な車を創るだけでなく、ドライバーにとって特別な存在となる車を創ることでした。

MAZDA6のエクステリアデザイン
MAZDA6のエクステリアデザインは、マツダのデザイン哲学「魂動 KODO – Soul of Motion」を体現し、ダイナミックでありながら洗練されたスタイルを際立たせています。このデザイン言語は、動きの中にある美しさと力強さを表現し、車両の各部がそれぞれの形状と機能で美しさを放つように設計されています。MAZDA6は「Mature Elegance」をデザインコンセプトとして、さらに上質さ増し、エレガントなデザインへと進化しています。
MAZDA6のフロントフェイスは、重心の低さが強調され、マツダの特徴である五角形のファイブポイントグリルとヘッドライトに繋がるシグネチャーウイングが力強いダイナミックな印象を与えつつも、シンプルにまとめられエレガントで凛とした表情をしています。薄くワイドなヘッドランプや大径で立体感のあるアルミホイールなどが走りを予感させるデザインを強調しています。

フロントからリアへ流れるような優美なプロポーションは最上級セダンとしての風格と走りの期待を感じさせるデザインとなっています。

エクステリアカラーにおいてもマツダの哲学が息づいています。ソウルレッドクルスタルメタリックはエネルギッシュな鮮やかさと艶感のある濁りのない深みが特徴のマツダを代表するボディカラーです。また特別仕様車の「MAZDA6 20th Anniversary Edition」では新色「アーティザンレッドプレミアムメタリック」が採用されています。これはマツダ独自の塗装技術「匠塗TAKUMINURI」による特別塗装色として、職人技で生み出された熟成されたワインのような透明感と深みが両立されたレッドカラーです。光の当たるハイライト部で鮮やかな赤が光り輝き、一方で基調となるシェード部では深みと濃厚さを演出し、高いコントラストで車の造形の強さと美しさを引き立てます。
MAZDA6 セダンモデルのサイズは全長4865mm、全幅1840mm、全高1450mm、ホイールベース2830mmとなっています。ステーションワゴンタイプのMAZDA6 ワゴンのサイズは全長4805mm、全幅1840mm、全高1480mm、ホイールベース2750mmとなっており、室内の広々とした空間を確保しています。

MAZDA6のインテリアデザイン
MAZDA6のインテリアにおいても魂動デザイン哲学やデザインコンセプトMature Eleganceが採用されています。人間中心の思想に立ち、コックピットはシンプルな情報レイアウトが採用され、心に余裕を持ち運転に集中できる空間になっています。センターディスプレイは8インチと少し物足りないサイズですが、見やすく直感的に操作でき、さまざまなデバイスと連携できるマツダ独自のコネクティビティシステムのマツダコネクトを搭載。Apple CarPlay、Android Autoにも対応しています。

また、フラッグシップらしい高級感のある素材が使用されています。栓木(せんのき)という日本の伝統家具や楽器などに使用される素材を用いた本杢素材などによってプレミアムな空間を演出。質感高く、味わい深いインテリアになっています。
シートは立体感があり座り心地のいい、快適性と豪華さを兼ね備えたナッパレザーが使用されています。




MAZDA6の走行性能
新型MAZDA6の走行性能は、人間中心の思想に立って高いレベルでパフォーマンスフィールを実現。意のままに操る楽しさを追求した熟成されたドライビングが持ち味です。
エンジン性能
出力とトルクが強化されたクリーンディーゼルエンジンと2種類の自然吸気ガソリンエンジン(NAガソリンエンジン)、合計3種類のパワートレインから選べます。
SKYACTIV-D 2.2 クリーンディーゼルエンジン
最上位に位置するこのディーゼルエンジンは、力強い走りを実現しつつ、実用燃費と環境性能の向上を追求しています。ディーゼルエンジンならではの豊かなトルクと静粛性により、長距離のドライブも快適に楽しめるように設計されています。このエンジンは、上質で余裕のある走りを提供し、環境性能においても優れています。
- 最高出力:147kW (200PS) / 4,000rpm
- 最大トルク:450Nm (45.9kgf・m) / 2,000rpm
- WLTCモード燃費:2WD(6EC-AT) 17.8km/L、4WD(6EC-AT) 17.0km/L
SKYACTIV-G 2.5 ガソリンエンジン
この2.5Lガソリンエンジンは、ゆとりある走り、優れた燃費性能、静粛性を高次元で同時に実現しています。高圧縮比、エンジン各部の軽量化、バランスシャフトによる振動・こもり音の低減、さらには「気筒休止」機能により、実用燃費が向上しています。
- 最高出力:140kW (190PS) / 6,000rpm
- 最大トルク:252Nm (25.7kgf・m) / 4,000rpm
- WLTCモード燃費:2WD(6EC-AT) 14.2km/L
SKYACTIV-G 2.0 ガソリンエンジン
2.0Lガソリンエンジンは、中低速トルクの力強さを高めつつ、実用燃費の向上にも注力しています。キャビティ付きピストンなどの独自技術により、効率の良い燃焼を実現し、軽快な走りと優れた燃費性能を提供します。
- 最高出力:115kW (156PS) / 6,000rpm
- 最大トルク:199Nm (20.3kgf・m) / 4,000rpm
- WLTCモード燃費:2WD(6EC-AT) 15.0km/L

ドライビングポジション
MAZDA6では、理想的なドライビングポジションの実現に重点を置いています。これは、まっすぐな姿勢でシートに座り、足を自然に伸ばした位置にペダルがある状態を意味します。このポジションは、マツダが理想とする運転の基礎であり、クルマを意のままに操る楽しさの基本となっています。このために、前輪を前方に移動させ、オルガン式ペダルを採用するなど、マツダはすべてのモデルでこの理想状態を実現しています。
Gベクタリングコントロールプラス(GVC Plus)
GVC Plusは、ドライバーのハンドル操作に応じてエンジンの駆動トルクを制御し、タイヤの接地状態を最適化する技術です。このシステムにより、車両の応答がよりリニアとなり、直進時も含めたハンドルの修正操作が減少します。これは、長距離運転での疲労蓄積を抑制し、乗り心地を向上させます。また、新たにブレーキによる姿勢安定化制御が追加され、緊急時の危険回避能力の向上や、雪道など滑りやすい路面環境での安心感のある走りを提供します。
4WD性能(i-ACTIV AWD)
i-ACTIV AWDは、タイヤの動きや路面状況をリアルタイムにモニターし、スリップの予兆を検知すると即座にトルクを配分する先進的なAWDシステムです。このシステムは、雨や雪など滑りやすい路面だけでなく、ドライ路面でもタイヤの接地状態に応じて最適なトルク配分を行い、常にタイヤのグリップ力に余裕を持たせます。これにより、スムーズで安定した走りを提供し、ドライバーに安心感を与えます。

MAZDA6の価格
MAZDA6の価格は296万円からです。
MAZDA6のグレードごとの価格は以下の通りです。
<MAZDA6 ガソリンエンジンモデル>
- 20S:2,962,300円
- 25S Sports Appearance:3,517,800円
- 25S L Package:3,858,800円
<MAZDA6 ディーゼルエンジンモデル>
- XD:3,382,500円
- XD Sports Appearance:3,898,400円
- XD L Package:4,277,900円
- 特別仕様車 XD 20th Anniversary Edition:4,422,000円

MAZDA6の発売時期
現行型となる3代目にフルモデルチェンジした新型MAZDA6は2012年11月に発売されました。当時国内ではマツダ アテンザの車名で販売されました。
2017年に大幅改良となるマイナーチェンジモデルがワールドプレミアされ、2019年8月1日に発売されました。マイナーチェンジと同時にアテンザからMAZDA6へ車名変更されました。
その後一部改良を重ね、2022年12月に最後の商品改良を行い、特別仕様車「20th Anniversary Edition」を発表、発売しました。
MAZDA6の販売終了
2024年1月19日にマツダはMAZDA6の国内向けモデル販売終了を発表しました。MAZDA6国内向けモデルの生産終了時期は2024年4月中旬の予定です。MAZDA6はモデル末期であったため、生産終了もしくは全面刷新が噂されていましたが、残念ながら国内では姿を消すことになりました。

MAZDA6のライバル車
MAZDA6の主な競合モデルとしては以下が挙げられます。
トヨタ カムリ
- 特徴: トヨタの代表的な中型セダン。高い信頼性と実用性が強みで、優れた燃費効率と安定した走行性能が特徴です。カムリは、快適な乗り心地と豊富な安全機能を備えており、家族用車やビジネス用途に適しています。
ホンダ アコード
- 特徴: ホンダの中型セダンで、スポーティなデザインとダイナミックな走行性能を持っています。アコードは、技術的な先進性とともに、広い室内空間と快適な乗り心地が特徴です。
日産 スカイライン
- 特徴: 日産の高級セダンの中でも特に人気のあるモデル。スポーティで洗練されたデザインと、パワフルな走行性能が特徴です。高度な運転支援システムも搭載されており、快適な運転体験を提供します。
レクサス ES
- 特徴: レクサスブランドの高級セダン。上質なインテリアと静粛性の高い走行が特徴で、ラグジュアリーな乗り心地を実現しています。先進的な安全技術と高い燃費効率もレクサス ES の魅力です。
BMW 3シリーズ
- 特徴: ドイツ製高級セダンの代表格。スポーティなデザインと卓越した走行性能が強みで、ダイナミックな運転体験を提供します。高品質なインテリアと最新の技術が特徴です。
メルセデス・ベンツ Cクラス
- 特徴: メルセデス・ベンツの中型セダンで、ラグジュアリーさとパフォーマンスのバランスが優れています。洗練されたデザイン、高級感のある室内、先進的な安全機能を備えており、高い人気を誇っています。

まとめ
MAZDA6はデザインと走行性能に優れた日本が誇るセダンと言っても過言ではないでしょう。マツダのデザインや走りの哲学を追求し、フラッグシップセダンの形で具現化した唯一無二のモデルです。ただ、非常に残念ながらMAZDA6はセダン、ワゴンともに国内での販売終了が決定してしまいました。2024年4月中旬に生産終了となる為、購入を検討中の方はお急ぎください。
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コメント
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