2024年2月7日、ポルシェは電動スポーツカーのタイカン(Porshce Taycan)のマイナーチェンジを発表しました。改良新型タイカンは、EV走行性能を大きくアップさせ、とにかく早いEVとして登場しました。特に0-100km/h加速を0.6秒も短縮し、タイカンターボSの0-100km/h加速はなんと2.4秒。航続距離は35%伸びて最大678kmとなりました。EV性能を大きく向上させたこの最新のポルシェタイカンについて詳しく紹介していきます。

車の概要:ポルシェ タイカンとは?
ポルシェ タイカンとはポルシェ初のフル電動スポーツカーです。2015年にコンセプトカー「ミッションE」が発表され、2019年に量産モデルの「タイカン」がワールドプレミアされました。
初代ポルシェ タイカンは2020年に発売されました。タイカンのボディはセダンタイプの「スポーツセダン」とクロスオーバーSUVタイプの「クロスツーリスモ」の2タイプがラインナップ。タイカンはEVセグメントのゲームチェンジャーであり、EVパフォーマンスカーの先駆者として人気を博し、これまでに約15万台のタイカンが生産されてきました。

今回発表されたのは初代タイカンのマイナーチェンジです。EVパワートレインを中心に数多くの改良が実施され、より高い出力、より長い航続距離、より速い加速、より迅速な充電、より優れた安定性を実現しました。開発にあたりエンジニアとテストドライバーは世界中を360万km以上走破してきました。
ちなみに、ポルシェ タイカンはロサンゼルス・ドジャースへ移籍を発表した大谷翔平選手が、同僚となる選手の奥さんへプレゼントしたことでも話題となりました。また大谷選手は「ポルシェドライビングアスリート」に任命され、2022年よりポルシェのアンバサダーとして活動しています。そして大谷選手の愛車はポルシェ タイカンターボSです。
ポルシェ タイカンのエクステリアデザイン
ポルシェタイカンのエクステリアは、空力性能に優れた流麗なボディラインや大きく張り出したホイールアーチが特徴的でダイナミックな印象を与えます。新型タイカンのデザインは、ポルシェの伝統を受け継ぎつつも、より洗練されたスタイルへと進化しています。フロントフェイス、リアエンドともに新たなデザインが採用されています。新しいフロントフェンダーとフラットなヘッドライトは、タイカンのワイドな印象を強調します。

新型ポルシェ タイカンのヘッドライトは、高度な光学技術を駆使した高解像度HDマトリックステクノロジーを採用しています。この先進的なヘッドライトは、夜道をポルシェならではの象徴的な4灯グラフィックで明るく照らし出し、視認性とデザイン性を両立させています。さらに、リアライトストリップには、立体感のあるガラスルックデザインのポルシェロゴが施され、イルミネーテッド仕様が初めて採用されています。この仕様は、乗車や発進の際にアニメーションを表示します。

特に、ターボおよびターボSモデルでは、エクステリアとインテリアにアクセントカラーとして「ターボナイト」が用いられています。
ポルシェ タイカンのインテリアデザイン
新型タイカンのインテリアはスポーティで高級感のある空間です。ほぼ全ての機械式スイッチがデジタル式に置き換わっており、シンプルなレイアウトや、大型の湾曲16.8インチディスプレイ、そして深くスポーティなシートポジションなどが特徴的です。

今回のマイナーチェンジではインストルメントクラスターやセンターディスプレイのユーザーインターフェースは、機能追加と最適化が行われています。新しいGTマルチファンクションスポーツステアリングホイールのモードスイッチや、左側後方に配置された新しいコントロールレバーにより、ドライバーアシスタンスシステムの操作が直感的になりました。Apple CarPlayの完全統合や、新しい車載ビデオ機能によるビデオストリーミングも可能になっています。
最大15kgの軽量化を実現しつつも装備面での改良も多く、アンビエント照明、フロントシートヒーター、ポルシェインテリジェントレンジマネージャー(PIRM)、ワイヤレス充電式スマートフォントレー、運転席側および助手席側電気充電ポート、ドライブモードスイッチ、パワーステアリングプラスなど、さらに充実した標準装備を提供しています。日本市場では、タイカン4Sにパフォーマンスバッテリープラスが標準で搭載されます。





ポルシェ タイカンの走行性能
新型ポルシェ タイカンは、先代モデルを遥かに凌ぐパフォーマンスの向上を遂げています。全モデルが加速力を大幅に改善し、例えばベーシックモデルでは静止状態から100km/hまでわずか4.8秒で加速します。タイカン ターボSではこの0-100km/h加速が2.4秒となり、先代モデルよりも0.4秒から0.6秒の加速時間短縮を実現しています。これはシステム出力の増加によるもので、例えばタイカンのベーシックモデルでは60kW、タイカンターボSではさらに140kWのローンチコントロールが追加され、トップモデルのシステム出力は700kW/952PSに達します。またスポーツクロノパッケージでは、新しい「プッシュトゥパス」機能が追加されました。ボタンを押すと最大70kWの追加ブーストが10秒間得られます。

航続距離に関しても、モデルに応じて先代モデルと比較して175km(35%)の向上が見られ、最大航続距離は678km(WLTPサイクル)を記録。これは、パフォーマンスバッテリープラスの容量が93kWhから105kWhへと増加した結果です。充電性能も進化しており、タイカンのすべてのバージョンで、充電状態10%から80%まで18分で充電可能となりました。
新型タイカンには、アダプティブエアサスペンションが全モデルに標準装備されており、ポルシェアクティブライドサスペンションは4WDモデルのオプションとして注文可能です。これらのシステムにより、車両はあらゆる運転状況で安定し、滑らかな乗り心地と卓越したダイナミクスを提供します。

効率の向上には、新しいリアアクスルモーター、最適化されたパルスインバーター、改良されたバッテリー、サーマルマネジメントの改良、次世代ヒートポンプ、改良された回生システムおよび4WDストラテジーが寄与しています。これにより、高速減速時の最大回生性能は290kWから400kWへと30%以上向上しました。

ポルシェ タイカンの価格
新型タイカンの価格は、ベーシックモデルが13,700,000円からと設定されており、高性能モデルのタイカンターボSは27,460,000円となっています。
<新型タイカンの価格表>
タイカン | ¥13,700,000 |
タイカン4S | ¥16,500,000 |
タイカンターボ | ¥22,890,000 |
タイカンターボS | ¥27,460,000 |
タイカン4クロスツーリスモ | ¥15,070,000 |
タイカン4Sクロスツーリスモ | ¥16,700,000 |
タイカンターボクロスツーリスモ | ¥23,080,000 |
ポルシェ タイカンの発売時期
新型ポルシェタイカンは日本で2024年2月7日に予約受注が開始されました。
日本での発売時期については未発表ですが、グローバルでは2024年春から納車が開始します。

ポルシェ タイカンのライバル車
ポルシェ タイカンの競合モデルとしては以下のEVが挙げられます。
テスラ モデルS
アメリカのEVメーカー「テスラ」のフラッグシップセダンであるモデルSは、タイカンよりも長い航続距離と広い室内空間を誇ります。また、自動運転技術や先進的なインフォテイメントシステムも充実しています。
アウディ e-tron GT
ドイツの自動車メーカー「アウディ」のEVスポーツバックであるe-tron GTは、洗練されたデザインと高い質感を持つタイカンのライバルです。エアサスによる快適な乗り心地も魅力です。
メルセデス・ベンツ EQS
ドイツの自動車メーカー「メルセデス・ベンツ」のEVサルーンであるEQSは、高級感溢れる内装と快適な乗り心地を持つタイカンのライバルです。最新のMBUXシステムによる先進的な操作性も魅力です。

ポルシェジャパン タイカン 公式ページはこちら
コメント
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