2024年5月1日、ホンダの高級車ブランドアキュラ(Acura)は、アキュラ初となる電気自動車(EV)SUV アキュラZDX(Acura ZDX)の納車開始を米国で発表しました。
アキュラZDXは最新のデザイン言語を導入したEVモデルで、ダイナミックなスタイリングや進化したフロントマスクなどが特徴的です。

航続距離約504km(313マイル)となるシングルモーターのベースグレード Aスペック、499馬力を誇るデュアルモーターの上位グレード タイプSなどをラインナップ。
新型アキュラZDXの価格は約990万円からで、ZDX タイプSは約1130万円です。
新型アキュラZDXのYouTube映像
アキュラの公式YouTubeチャンネルでアキュラZDXの映像が公開されています。
タイトル:Performance electrified. The all-electric Acura ZDX.(電動化されたパフォーマンス。オール電化のアキュラZDX。)
車の概要:アキュラ ZDXとは?
アキュラZDXとはホンダの海外向け高級車ブランドアキュラのクロスオーバーSUVです。2009年に初代ZDXが登場しましたが、当初はエンジンモデルでした。2022年にコンセプトカー Acura Precision EV Concept(アキュラ・プレシジョン・イーブイ・コンセプト)を発表しました。これは電動化時代におけるアキュラデザインの方向性を示すものでした。2023年にそのコンセプトカーの量販モデルであるアキュラZDXのフルモデルチェンジ版が世界初公開されました。2代目となる新型ZDXはアキュラ初のピュアEVモデルとして生まれ変わりました。
アキュラ ZDXのエクステリアデザイン
新型アキュラ ZDXのデザインはロサンゼルスのアキュラ・デザイン・スタジオのチームがリードし、アキュラ・プレシジョンEVコンセプトがベースとなっています。
アキュラZDXのエクステリアデザインは、ロー&ワイドで流麗なシルエット、ロングホイールベース、高コントラストのサーフェスなど、パフォーマンスの高さを表しています。

特に特徴的なのが、進化したアキュラのフロントデザインです。ブランドの象徴であるシケインDRL、ジュエルアイLEDヘッドライト、3Dエンボスダイヤモンドパターンとイルミネーションで囲まれたシームレスなダイヤモンドペンタゴンなど、新しいアキュラのデザイン言語が採用されました。

アキュラのエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターであるデイブ・マレック氏は、次のように述べています。「アキュラが爽快な電動化の未来に向かう中で、EVがもたらすスタイリングとパッケージングの自由度を最大限に活用しながら、先進的なデザインとプロポーションを追求していきます。」
アキュラZDX タイプSは、アキュラの新色ダブルアペックスブルーパールを初採用しています。このエクステリアカラーはアキュラ・プレシジョンEVコンセプトにも採用された色です。さらにZDXには、アキュラTLXタイプS、MDXタイプS、インテグラタイプSにも採用されている、タイプSのシグネチャーカラーであるタイガーアイ・パールが設定されます。
またZDX タイプSモデルでは、アキュラとしては過去最大となる22インチの機械仕上げホイールと、よりワイドな275/40ZR22セルフシーリングタイヤを装備。グロスブラックのホイールとセットになった高性能サマータイヤも用意されます。

新型アキュラ ZDXのボディサイズは全長5020mm、全幅1955mm、全高1635mm、ホイールベース3095mmです。
アキュラ ZDXのインテリアデザイン
新型アキュラ ZDXのインテリアには、高級素材が使用されたドライバー志向のコックピット、プレミアムな機能、そしてアキュラ初のGoogle2ビルトインによるシームレスなオン・ザ・ゴー・コネクティビティなど、広範で直感的なテクノロジーが採用されています。ZDXの全ラインアップに標準装備されているGoogleアシスタントやGoogleマップなどのアプリは、Google Play上で接続され、パーソナライズされたドライビング体験が楽しめます。

アキュラ ZDXは、標準装備のプレシジョン・コックピット・ドライバー・インフォメーション・クラスター(11インチ)とセンター・インフォメーション・スクリーン(11.3インチ)、直感的なタッチスクリーン・インターフェイス、ワイヤレスApple CarPlayおよびAndroid Auto対応により、合計22インチの高精細デジタル・スクリーンを実現しています。ZDXのGoogleビルトインシステムにより、どちらの画面にもGoogleマップを表示することができ、推奨充電ステーションを含むルートプランニングを移します。また、Google Mapsは目的地までの充電時間も予測でき、目的地がDC急速充電ステーションの場合、EVバッテリーのプリコンディショニングを開始することができます。
アキュラ ZDXは、高級オーディオブランドのバング&オルフセン(Bang & Olufsen)の没入感のあるラグジュアリーなオーディオ体験をアキュラとして初めて搭載。ZDXの全モデルに標準装備されるこの特注システムは、ヘッドライナーに4基を含む18基のスピーカー、14チャンネルのアンプ、サブウーファーを備え、パワフルなサウンドを奏でます。

アキュラ ZDXの走行性能
新型アキュラ ZDXは低重心、50対50に近い重量配分の最先端の電気自動車プラットフォーム上に構築された100%EVモデルであり、アキュラのプレミアム・パフォーマンスSUVの可能性を拡大。ベースグレードのZDX Aスペックは最高出力約340馬力を発生するリアマウントのシングルモーターを搭載。Aスペックはデュアルモーター、四輪駆動の設定もラインナップ。またアキュラZDX Aスペックは、EPA評価の航続距離が約504km(313マイル)とロングドライブを実現しています。

高性能グレードのZDX タイプSは、アキュラ史上最もパワフルなモデルで、パフォーマンスチューニングされたデュアルモーターAWDパワートレインにより、最高出力約500馬力、最大トルク約734Nm(544 lb.-ft.)を発揮します。
ZDX タイプSは、加速、ブレーキング、旋回など、ドライビングエクスペリエンスのパフォーマンスを大幅に向上。ZDX タイプSは、推定500馬力、車高調整可能なエアサスペンション、パフォーマンスチューニングされたアダプティブダンパー、そしてイエローの6ピストンキャリパーを備えた15.6インチの巨大なブレンボ製フロントブレーキを搭載。加速とレスポンスを最大化するスポーツ・モードを含む、複数のドライブ・モードでドライビング・エクスペリエンスをカスタマイズできます。

最大190kWのDC急速充電で素早く充電が可能です。ZDX Aスペック後輪駆動モデルでは約10分のDC急速充電で、約130kmの航続距離が走行可能となります。
アキュラ ZDXオーナーは、アメリカ最大の公共急速充電ネットワーク、テスラ・スーパーチャージャーステーション、EVgo、Electrify America(およびそれらのローミングパートナー)などの充電設備が使用できます。
アキュラ ZDXの安全性能・運転支援機能
新型アキュラ ZDXには、アキュラ初のリア・クロス・トラフィック・ブレーキやブラインド・ゾーン・ステアリング・アシストを含む、安全・運転支援テクノロジー群であるAcuraWatchが標準装備されています。
新しいAcuraWatch 360+システムにより、ZDX タイプSはハンズフリークルーズ運転支援技術をアキュラのラインナップに導入し、最大40万マイルの対応道路で真のハンズフリー運転を可能にし、ロングドライブや通勤をより快適なものにします。また、ZDX Type SのAcuraWatch 360+は、アキュラ初のオートマチックパーキングアシストシステムを搭載し、縦列駐車のストレスを軽減します。

アキュラ ZDXの価格
新型アキュラ ZDXの価格は約990万円からです。また、アキュラ ZDXは購入時に適用される米国連邦政府による約115万円(7,500ドル)のEV税額控除の対象となります。
アキュラ ZDX Aスペック(シングルモーター):約990万円(控除後 約875万円)
アキュラ ZDX Aスペック(デュアルモーター):約1055万円(控除後 約940万円)
アキュラ ZDX タイプS(デュアルモーター):約1130万円(控除後 約1015万円)

アキュラ ZDXの発売時期
米国にて新型アキュラ ZDXは2024年3月に受注が開始され、2024年5月頃より納車開始となりました。
アキュラ ZDXは日本で発売される?
アキュラは海外向けブランドであり日本未導入です。その為、アキュラ ZDXは日本で販売される予定はありません。

コメント