ピニンファリーナ：バッドマンモチーフの超高級EVハイパーカーゴッサム＆ダークナイト

2024年4月30日、アウトモビリピニンファリーナ（Automobili Pininfarina）がバッドマンをテーマとした電動ハイパーカーを発表しました。

ピニンファリーナはDCの人気スーパーヒーローであるバッドマンがモチーフであり、バッドマンの分身である大富豪ブルース・ウェインにインスパイアされたオーダーメイド車を制作しました。

ベースとなるモデルは完全電気自動車（EV）のB95ハイパーバルケッタ（B95 hyper Barchetta）とバティスタハイパーGT（Battista hyper GT）です。この2モデルにそれぞれゴッサム仕様とダークナイト仕様の特別モデルを制作。車名はそれぞれ「B95ゴッサム（B95 Gotham）」と「B95ダークナイト（B95 Dark Knight）」、「バティスタ・ゴッサム（Battista Gotham）」と「バティスタ・ダークナイト（Battista Dark Knight）」です。

公式YouTube映像

アウトモビリピニンファリーナの公式YouTubeチャンネルでこのDCとのコラボレーションローンチ映像が公開されています。

タイトル：Battista and B95 Dark Knight and Gotham: inspired by Wayne Enterprises

車の概要：ピニンファリーナゴッサム、ダークナイトとは？

アウトモビリピニンファリーナとはイタリアの高級自動車メーカーです。世界有数の超高級車のための体験をデザインすることに重点を置き、デザイン、設計、生産はすべてイタリアで手作業で行われます。アウトモビリ・ピニンファリーナの車はPURA（純粋）のデザイン哲学を採用した、クラシックなインスピレーションと最先端のテクノロジーの融合が特徴的です。

今回のコラボモデルは、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー・グローバル・コンシューマー・プロダクツが展開するラグジュアリー・ブランド、ウェイン・エンタープライズのために開発された超限定車両です。

最先端のイノベーションと持続可能なテクノロジーに情熱を注ぐ起業家であり、エレガントなセンスを持つブルース・ウェインからインスピレーションを受けたコラボレーションモデルが誕生しました。ベース車両はアウトモビリ・ピニンファリーナ B95ハイパー・バルケッタとバティスタ・ハイパーGTの2車種で、特別仕様車は「ゴッサム」と「ダークナイト」と名付けられました。この2つのユニークな限定車はラグジュアリーなライフスタイルを引き立てるようデザインされています。このパートナーシップはBruceWayneX.comで開始され、今夏には招待客のみを対象とした世界初のリテール・シアター・コンセプトが開催される予定です。

アウトモビリ・ピニンファリーナの最高経営責任者（CEO）であるパオロ・デラチャ氏は、次のように述べました。「ワーナー・ブラザース、ディスカバリー・グローバル・コンシューマー・プロダクツ、DC、レレバンス・インターナショナルを通じたウェイン・エンタープライズとのパートナーシップは、アウトモビリ・ピニンファリーナにとって自然なことです。これは、モビリティの未来を促進するための先駆的で持続可能な技術を追求するという私たちの共通の思いが原動力となっています。このコラボレーションは、私たちのクライアントの想像力に火をつけるだけでなく、新しく多様なオーディエンスにリーチし、インスパイアする力を与えてくれます。」

また、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー・グローバル・コンシューマー・プロダクツの責任者であるロバート・オーバーシェルプ氏は、次のように付け加えました。「オートモビリ・ピニンファリーナと協力して、これらの素晴らしい最先端の車をデザインすることは、私たちウェインエンタープライズの指針である、ブルース・ウェインの高尚な趣味を現実の世界にもたらすために一流ブランドと提携するというモットーを体現しています。精巧なデザインと未来的なテクノロジーを特徴とするこれらの見事なハイパーカーは、ウェインのライフスタイルを称えるとともに、市場に他に類を見ない革新的な製品を提供します。」

ピニンファリーナゴッサム、ダークナイトのエクステリアデザイン

このコラボレーションモデルのエクステリアは、サイドスカートとルーフにウェイン・エンタープライズのロゴがあしらわれ、全モデルにブルース・ウェインにインスパイアされたユニークなアルミニウム製シャーシとドアプレートが採用されています。

また、バティスタモデルにはパフォーマンスを向上させる新しい仕様が追加されています。テールゲートのシャークフィン、フロントとリアのカーボンファイバー製ウィングのルーバー開口部など、リア・エアブレーキと車体側面の空力効率を向上させています。

アウトモビリ・ピニンファリーナのチーフ・デザイン・オフィサーであるデイブ・アマンテア氏は以下のようにコメントしました。「ブルース・ウェインにインスパイアされたオール・エレクトリック・ハイパーカーのデザインは、私たちのチームにとって夢のような仕事です。私たちの2台のハイパーカーは、世界で最も有名なマスクの男のための究極の車です。」

ピニンファリーナゴッサム、ダークナイトのインテリアデザイン

バティスタとB95の両モデルには、ウェイン・エンタープライズ社にインスパイアされたまったく新しいHMIディスプレイが搭載され、ブルース・ウェインの忠実な執事兼アシスタントであるアルフレッド・ペニーワースにインスパイアされた指示音声が採用されているのが特徴です。

また、バティスタ・ゴッサムとバティスタ・ダークナイトのインテリアは、ドリームカー・メイド・リアルの理念をさらに強調するため、ドアとルーフのデザインを一新し、ルーフの大部分を曲面ガラスにすることで、室内の雰囲気を明るくしています。

ピニンファリーナゴッサム、ダークナイトの走行性能

全ての特別モデルが120kWhの大容量リチウムイオンバッテリーと4つの強力なモーター（各ホイールに1つずつ）を搭載し、最高出力1,900馬力、最大トルク2340Nmを発生。0-100km/h加速が2秒以内という驚異的な加速性能であり、現在のF1カーよりも速いほどです。バティスタは、イタリアで設計・製造された史上最もパワフルなクルマであり、極限のエンジニアリングとテクノロジーを電動パッケージに融合させました。1回の充電での航続距離はWLTP総合値で最大476kmに達します。

ゴッサム仕様

ゴッサム仕様のデザインは、ブルース・ウェインの穏やかで洗練されたライフスタイルを反映しています。B95とバティスタの両モデルは、センターパネルに特注のキルティングを施し、タン・ステッチを施した特徴的なタン・レザー張りとなっています。

ゴッサムバティスタのボディワークは、アルジェント・ヴィットリオ・グロス塗装で仕上げられ、ネロ・トリノ・グロス塗装のゴッチャ・ルーフが引き立てています。仕上げとして、ブランドのアイコンである「F」のロゴはバックライト付きで、ブラッシュ仕上げとポリッシュ仕上げのアルマイトが施されています。フロント20インチ、リア21インチのアロイ・ホイールは、プレツィオーゾ・エヴォルツィオーネ・グロスブラックフェースとマットブラック・チャンネルリムで仕上げられています。

ゴッサムB95のホイールは、ゴッサム・バティスタのホイールとほぼ同じですが、インナーはマットブラック、アウターはグロスブラックのリングで仕上げられ、タイタンキャリパーとブラッシュド・アルミ陽極酸化ブラック・リムのセンターロックリングが印象的。

ダークナイト仕様

ダークナイトのデザインは、ブルース・ウェインがゴッサム・シティの犯罪組織との戦いで扱うテクノロジーにインスパイアされています。ブラックのアルカンターラとブラックのレザーを組み合わせたシートには、ブラックとゴールドのデュオトーン・コントラスト・ステッチが施されています。

ダークナイト・バティスタのボディワークはネロ・プロフォンド・グロス塗装で仕上げられ、ルーフはネロ・トリノ「ゴッチャ」、リムはグロリオーゾ・セラミック・ポリッシュ仕上げです。ダークナイトB95のエクステリアはバティスタと同じで、セラミック・ポリッシュ仕上げのリムを装着。

4つのデザインはすべて、ウェインエンタープライズの革新の追求とブルース・ウェイン自身の個性を反映しています。ウェインエンタープライズの企業ロゴをさりげなく使用した車両から、カスタマイズされたシート刺繍、アルフレッド・ペニーワースにインスパイアされたボイスまで、これらのドリームカーはゴッサム・シティの象徴であるブルース・ウェインの個性を表しています。