オペル新型フロンテラ初公開:EV&HVの新SUVとして復活、2024年後半正式発表予定

2024年4月9日、オペルが新たなSUV、新型オペル フロンテラ(Opel Frontera)の公式画像を世界初公開しました。ドイツのオペルは、電動化戦略の一環として、この新型車を電気自動車(EV)仕様で販売することを発表しています。加えて、48ボルト・ハイブリッド・テクノロジーを備えたHVモデルもオプションとして設定する予定です。

オペルのCEO、フロリアン・ヒュットル氏は「新型オペル フロンテラは、頑丈なデザイン、広々としたインテリア、革新的なソリューション、そして効率的なパワートレインを装備し、さまざまなお客様のニーズに応えます。このクルマは都市部はもちろんのこと、郊外での生活にも最適で、電動化への移行を求めるお客様に新たな充電体験を提供します」とコメントしています。

車の概要:新型オペル フロンテラとは?

オペル フロンテラとはステランティスグループのドイツ リュッセルスハイムに本拠を置く自動車メーカーオペルが販売していたSUVで、1992年に初代フロンテラが発売されました。1998年にフルモデルチェンジを行い2代目フロンテラが登場しましたが、2004年に生産中止となり、それ以降販売されていませんでした。以前のフロンテラはショートホイールベースで3ドアのフロンテラスポーツとロングホイールベースで5ドアのフロンテラの2タイプを販売していました。

そして2024年にフルモデルチェンジを行い、3代目となる新型フロンテラが発表されました。新型フロンテラは20年ぶりの復活となりました。

オペルは2024年にオペル フロンテラを新型SUVとして復活させることを予告していました。当初からバッテリー電気自動車(BEV)として投入予定で、2024年後半に正式発表予定としていました。フロンテラはオペルの新エンブレム「ブリッツ(Blitz)」を関する初の市販車となる予定です。

新型オペル フロンテラのエクステリアデザイン

新型フロンテラは、オペルのシンプルかつ大胆なデザイン哲学を現代的に表現し、一目で注目を集める存在感を放っています。直立したフロントシルエットと独特なプロポーションを持つこのSUVは、機能的かつ広大なキャビンと現代的なデザインを兼ね備えています。

フロントにはオペルの新ロゴである「ブリッツ」エンブレムが、オペル・バイザーの中央に配置され、オペルにとって歴史的な一台となります。黒のバイザーはフロンテラの顔に独自の特徴を与え、オートハイビーム機能を備えたエコLEDヘッドランプとオペル・ブリッツのエンブレムをシームレスに一体化しています。また、車の力強いスタンスを強調する台形の冷却口がバイザーをサポートしています。

サイドビューでは、Cピラーが特徴的で、キャビンの広さを視覚的に強調しています。さらに、強化されたホイールアーチとフェンダーがこの新型車に現代的で堅牢な印象をもたらしています。

リアにもブリッツエンブレムが配され、細いテールライトが先進的な印象を作り上げています。

また、オプションのルーフレールは、最大200kgのルーフ荷重を支える強度を持ち、荷物の持ち運び能力をさらに拡張します。

新型オペル フロンテラのボディサイズは未発表です。

新型オペル フロンテラのインテリアデザイン

オペル新型フロンテラのインテリアは、洗練されたデザインと機能性により、優雅な室内空間となっています。

インストルメントパネルとドアパネルにあしらわれた水平基調の装飾が、開放感あふれるキャビンを視覚的に広く見せています。2つの10インチディスプレイと先進的なマルチメディアインフォテインメントシステムを搭載した、オペル独自のフルデジタルピュアパネルコックピットが特徴的です。このコックピットは、新しく大胆なステアリングホイールと共に、最大限の快適性とデジタルストレスの回避を目指すオペルの設計哲学を体現しています。

また、長距離運転時の快適性を高めるために特許を取得したインテリシート機能も搭載されており、フロントシートは長時間のドライブでも快適な座り心地に。シートのデザインには、コントラストステッチを施した豊かな細工が特徴で、持続可能なリサイクル素材も選択肢として用意されています。

新型フロンテラは、オプションのスマートフォンステーションを通じて、スマートフォンが車内のインフォテインメントの中心になり、ステアリングホイールのボタンともシームレスに連携します。冷却機能付きのワイヤレス充電器と前後に配置されたUSBポートにより、モバイルデバイスの充電がこれまでになく容易になりました。大型デバイスもフレキシブルなストラップで固定でき、センターコンソール内に安全に収納可能です。キャビン内には、日用品の収納に適したオープンストレージエリアが備わり、2列目の乗員はフロントシートの背もたれに設けられたスマートフォンポケットを利用できます。

新型フロンテラは、広い荷室空間と効率性を兼ね備え、アクティブなライフスタイルを送る人々にとって便利なSUVです。後部座席を畳むことで、最大1,600リットルの荷室容量が広がります。リアベンチシートは60:40の分割可倒式でセカンドロードフロアは標準装備となっています。

新型オペル フロンテラの走行性能

新型オペラ フロンテラのパワートレインはEVと48ボルトHVの2タイプの設定を予定しています。どちらのモデルでも、シャシーは精緻にセットアップされ、楽しい走行体験を作り出します。

オペルの精密なエンジニアリングにより、最適化されたボディコントロールと、ドイツの高速道路でも楽しめるオペル特有のドライビングダイナミクスを実現しています。

走行性能に関するスペックについては、今回は未発表であり、正式発表の際に公開されると想定されます。

新型オペル フロンテラの価格

新型オペル フロンテラの価格は現時点では未発表です。

(2024/7/3更新)新型オペル フロンテラの価格

2024年7月3日にオペルは欧州でのフロンテラの価格を発表しました。フロンテラの価格は約410万円からです。

  • フロンテラ電気自動車(5人乗り):約500万円(28,990ユーロ)から
  • フロンテラハイブリッド(5人乗り):約410万円(23,900ユーロ)から

新型オペル フロンテラの発売時期

新型オペル フロンテラの販売時期については未発表ですが、2024年後半に正式発表予定としています。

(2024/7/3更新)新型オペル フロンテラの発売時期

2024年7月3日にオペルは新型フロンテラを注文受付中であることを発表しました。

新型オペル フロンテラは日本で発売される?

新型オペル フロンテラの日本での販売は未発表です。ステランティスグループは2022年にオペルの日本市場再参入することを発表していました(当初は2021年参入予定だったのが、延期)。ただ、現時点ではまだオペルの日本導入は開始していません。そのため新型オペル フロンテラの日本発売が実現されるかは不明です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました