新型トヨタ センチュリーSUV:圧倒的存在感の超高級車

トヨタ自動車は2023年9月に最高級車トヨタ センチュリーの派生モデルとしてSUVバージョンを発表した。トヨタが発表した新型センチュリーSUVは、伝統を継承しつつ、時代の変化に応じて進化した次世代のショーファーカーである。高級感や存在感はそのままに、SUVならではの機能性や走破性を併せ持つモデルに進化。センチュリーSUVは、品格と快適性、機能性を融合し、新しい高級車の基準を提示する「The Chauffeur」をコンセプトに開発された。

トヨタ センチュリーとは(セダン)

センチュリーはトヨタ自動車が製造販売する最高級乗用車。日本でも屈指の最上級ショーファーカーのセダン。ショーファーカー(chauffeur car)とは専任の運転手(ショーファー)が運転を行い、オーナーは後部座席に乗りくつろいだり仕事をしながら移動することを主目的とした高級車。特に海外ではショーファードリブンカー(chauffeur-driven car)とも呼ばれる。

初代センチュリーは1967年に誕生。2018年に3代目が登場し、2023年にセンチュリーのSUVバージョンが登場。

現行のトヨタ センチュリーの価格は2008万円。日本国内で販売されている日本車の中で最も高価な車の一台。

トヨタ センチュリーSUVとは

新型センチュリーSUVは、日本の美意識を取り入れたデザインと「人中心」の思想に基づく室内設計を持ち、ドライバーと後席乗客の両方に最適な移動体験を提供することを目指して開発された。静粛性と走行性能のバランスを追求し、環境に配慮した新開発のプラグインハイブリッドシステムを搭載している。センチュリーらしい品格と存在感を有しながら、SUVならではの機能性と走破性を兼ね備える高級車に進化させた。

エクステリアデザイン

新型センチュリーSUVのエクステリアは「威風凛然」というテーマのもとにデザインされた。全長5,205mm、全幅1,990mm、全高1,805mmのサイズで、水平・垂直を基調とした堂々とした品格のあるボディデザインが特徴である。リヤに重心を置いた後席重視のプロポーションは、トヨタの起源である織機の「杼」をモチーフにした几帳面な造形で表現されている。

フロントグリルには職人による精緻な彫刻が施された「鳳凰エンブレム」や、塗装面の鏡面磨きなど、細部にわたる仕上げにもこだわりが見られる。

インテリア

インテリアは、寛ぎと使いやすさを追求したデザインで、伝統の水平、垂直基調が醸し出す落ち着きある開放的な室内空間を提供する。ビジネスからプライベートまで、リラックスできる機能的な空間として、フルリクライニング可能なリヤシートが採用されている。

高品質なオーディオシステムや、最大75°まで開くリヤドア、オート電動格納式ステップなど、乗降の快適性にも配慮されている。自然で美しい乗降所作が追求された、こだわりの設計が素晴らしい。

パフォーマンス

新開発のV6 3.5LプラグインハイブリッドシステムとE-Four Advancedの組み合わせにより、静粛性と爽快な運転を両立している。最高出力は412馬力の余裕のある走りを実現。EVとしての航続距離は69km。日常はBEVとして、長距離移動ではHEVとして機能し、力強く爽快な加速性能を備えている。

ドライビングテクノロジー

四輪操舵システム「ダイナミックリヤステアリング」が設定されており、低速域では取り回しの良さ、中高速域では自然なハンドリングを実現する。後席の快適性を最優先した「リヤコンフォート」モードが新たに設定され、安心感と快適性を向上させるドライビングをサポートする。車線変更の際には揺れを抑え、フラットな車両姿勢で加減速を行い、どんな状況でも心地のいい車移動を実現。

先進機能、安全性能

新型センチュリーSUVは、ラゲージルームセパレート構造を新開発し、フロント各部の構造強化とリヤサスペンション取り付け部に「ラゲージルームセパレーター骨格」を結合することで、ボディねじり剛性や乗り心地を大幅に向上させている。このボディ構造は、ショーファーカーにふさわしい静粛性と心地よい乗り心地を提供する。

トヨタブランドの中での役割

新型センチュリーSUVは、トヨタのラインナップにおいて最上級のショーファーカーとしての地位を確立している。日本の伝統と最新の技術革新を融合させたモデルとして、新しい高級車の基準を示している。

競合モデルとの比較

ライバルモデルとしては以下の車が挙げられる。

  • メルセデス・マイバッハ Sクラス
  • ロールス・ロイス ファントム
  • ベントレー ベンテイガ
  • レクサス LM

新型センチュリーSUVはそのユニークなデザインと先進のテクノロジーで市場に新たな基準を提示している。特にトヨタブランドの品質とセンチュリーの伝統によるブランドは他を凌駕する。

発売時期や販売価格

新型センチュリーSUVの販売価格は2,500万円で、その価格はその品質と技術を反映している。

現行のセンチュリーセダンの販売価格は2,008万円なので、SUV版は約25%程度価格がアップしている。

まとめ

新型トヨタ センチュリーSUVは、革新的なデザインと高度な技術を備えた次世代のショーファーカーである。伝統と現代の美学を融合させたこの車は、高級車市場においてトヨタのフラッグシップモデルとしての地位を強化し、新しい価値観を提供している。

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