日産ノートオーラNISMO改良新型発売:価格は307万円 マイナーチェンジで4WD新設定

日産自動車は2024年7月18日、プレミアムコンパクトカー ノート オーラをベースにした日産 ノート オーラ NISMOのマイナーチェンジモデルを7月18日より発売すると発表しました。

車の概要:日産 ノート オーラ NISMOとは?

日産ノート オーラ NISMO(Nissan Note Aura NISMO)は、「駿足の電動シティレーサー」を商品コンセプトに開発された、ノートオーラをベースとした高性能ハッチバックモデルです。NISMOロードカーが目指す「より速く、気持ち良く、安心して走れる車」という思想に基づき、レース技術のノウハウを活かした専用チューニングによる高い走行性能や、空力性能とデザイン性を両立したスタイリングが特徴となっています。

2021年6月に3代目ノートをベースにした上級モデル ノート オーラが発表され、同年8月にはその高性能版となる初代ノート オーラ NISMOが登場しました。そして2024年7月、改良新型ノートオーラNISMOが登場。今回のマイナーチェンジは、初代ノート オーラ NISMO発売から約3年での実施となります。今回のモデルでは、初となる4WDグレード「NISMO tuned e-POWER 4WD」の新設定や、デザインの進化、商品力の強化などが図られ、より魅力的な高性能コンパクトカーとして生まれ変わりました。

日産 ノート オーラ NISMOのエクステリアデザイン

改良新型ノート オーラ NISMOのエクステリアデザインは、電動4WDの先進性と高い空力性能を直感的に感じられるよう進化を遂げています。デザインの特徴は、デジタルなモード感とレーシングテクノロジーを融合させ、モダンな機能美を表現している点です。

フロントグリルは、NISMO専用のフラッシュタイプデザインを採用しています。このデザインは冷却性能と空気抵抗の低減を両立させ、ボディとの一体感を高めています。グリル表面には硬質でモダンな印象を与えるクリスタル・カットデザインが施されており、光の移ろいによって美しく煌めく効果を生み出しています。

リアバンパーもNISMO専用デザインとなっています。両端部に配置されたエアスプリッターは、ボディサイドからの風を理想的に剥離させる役割を果たしています。また、エッジが重なって見えるレイヤード・ディフューザーは、床下からの風をスムーズに流す形状となっており、空気抵抗の低減に貢献しています。

NISMO tuned e-POWER 4WD専用のアルミホイールは、強度を確保しながら軽量化を図ったデザインとなっています。このホイールは単なるデザイン要素だけでなく、ホイールハウスの内圧を低減する形状により、走行中にダウンフォースを発生させる機能も備えています。これにより、走行性能と空力性能の両方に貢献する機能的なデザインとなっています。

ボディカラーは、NISMOロードカー共通のコミュニケーションカラーである「NISMOステルスグレー」をベースとした2トーンカラーを含む、全7色のラインナップが用意されています。

日産ノートオーラNISMOのボディサイズ

改良新型ノートオーラNISMOのサイズは、全長4,120mm、全幅1,735mm、全高1,505mmです。

日産 ノート オーラ NISMOのインテリアデザイン

改良新型ノート オーラ NISMOのインテリアは、走りへの集中と高揚感を喚起するスポーティーな空間として設計されています。ダークトーンをベースに、レッドのアクセントカラーを効果的に配置することで、NISMOならではの躍動感あふれる雰囲気を演出しています。コクピットはドライバー中心の設計思想に基づいており、操作性と視認性に優れたレイアウトとなっています。ステアリングホイールには、NISMO専用の本革巻きタイプを採用し、レッドのセンターマークを配して、スポーティな走りの予感を高めています。メーターパネルには、NISMOロゴを配したファインビジョンメーターを搭載。280km/hスケールのスピードメーターと、レッドリングを施したタコメーターが、高性能モデルにふさわしい走りの期待感を演出しています。

シートには、専用のファブリックと合成皮革のコンビネーションを採用し、ホールド性と快適性を両立させています。さらに、よりスポーティーな走りを求めるドライバーのために、「NISMO専用チューニングRECARO製スポーツシート」をメーカーオプションで用意しています。今回のマイナーチェンジでは、このRECAROシートに新たにパワーリクライニング機能を追加し、操作性の向上を図りました

インテリアの質感を高めるディテールとして、カーボン製フィニッシャーをオプション設定しています。これにより、モータースポーツの雰囲気をより強く感じられる室内空間を実現しています。快適性と利便性も向上しており、運転席には標準でパワーシートを装備。また、ベースモデルで好評だった「BOSEパーソナルプラスサウンドシステム」を新たにオプションとして選択できるようになりました。このシステムは、8スピーカー構成で、フロントシートのヘッドレストにもスピーカーを内蔵し、臨場感あふれるサウンドを楽しむことができます

日産 ノート オーラ NISMOの走行性能

改良新型ノート オーラ NISMOの走行性能は、「駿足の電動シティレーサー」をコンセプトとして、ニスモブランドの名に恥じない高いレベルに仕上げられています。特に今回のマイナーチェンジでは、新たに4WDグレード「NISMO tuned e-POWER 4WD」が追加され、さらなる性能向上が図られています。NISMO tuned e-POWER 4WDでは、標準モデルに比べてリアモーターの出力・トルクが大幅に向上しています。具体的には、最高出力が68PSから82PSへ、最大トルクが100Nmから150Nmへと強化されました

出力向上に加え、前後の駆動力配分などに専用チューニングが施されており、様々な走行シーンでの旋回性能が向上しています。特筆すべきは、雨天や雪道などの滑りやすい路面においても高いライントレース性を実現している点です。これにより、ドライバーは安心感を持って思い通りの走行ラインを取ることができます。

また、ステアリング操作に対する応答の正確性も向上しており、少ない操舵でより速くクルマの向きを変えられるようになりました。これにより、コーナリング時にクルマが外に膨らむことなく、安心感のある気持ちの良い旋回加速を実現しています。

走行モードには「NISMO」モードが用意されており、より積極的な走りを楽しむことができます。このモードでは、アクセルペダルを戻した際に強めの減速力が生じるため、ワインディングロードなどでスポーティな走りを楽しみたい場合に適しています

さらに、空力性能の向上にも注力しています。NISMO専用デザインのアルミホイールは、ホイールハウスの内圧を低減する形状となっており、走行中にダウンフォースを発生させる効果があります。これにより、高速走行時の安定性が向上しています。フロントグリルやリアバンパーなども空力性能を考慮して設計されており、冷却性能と空気抵抗の低減を両立しています。特にリアバンパーに配置されたエアスプリッターとレイヤード・ディフューザーは、ボディサイドや床下からの風を効率的に制御し、空気抵抗の低減に寄与しています。

日産 ノート オーラ NISMOの価格

改良新型日産ノート オーラ NISMOの価格は、307万円からです。

  • ノート オーラ NISMO(2WD):3,072,300円(税込)
  • ノート オーラ NISMO tuned e-POWER 4WD:3,473,800円(税込)

日産 ノート オーラ NISMOの発売時期

改良新型ノート オーラ NISMOは、2024年7月18日に発売されました。この発売日は、ベースモデルであるノート オーラのマイナーチェンジ(2024年6月)から約1ヶ月後となっています。

日産 ノート オーラ NISMOの辛口評価

ノート オーラ NISMOをあえて辛口で評価します。

価格面では、同クラスの国産コンパクトカーと比較すると高額な設定となっています。特に4WDモデルは350万円近い価格帯に達し、プレミアムブランドの入門モデルと競合する価格帯となっています。

日産 ノート オーラ NISMOのライバル車

ノート オーラ NISMOの主なライバル車としては、以下のモデルが挙げられます:

  1. トヨタ ヤリス クロス:コンパクトSUVとしての魅力と、ハイブリッドシステムによる高い燃費性能が特徴です
  2. マツダ CX-30:デザイン性と走行性能に優れ、プレミアム感のあるコンパクトSUVとして人気があります
  3. ホンダ フィット RS:スポーティな走りと実用性を両立したコンパクトカーで、特にNISMOモデルと直接的な競合関係にあります5。
  4. トヨタ カローラ スポーツ:スポーティなスタイリングと走行性能を持つコンパクトハッチバックで、同様にスポーツ志向の顧客層をターゲットとしています
  5. スバル WRX S4:より本格的なスポーツセダンとして、高性能志向の強い顧客層に訴求しています

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