新型ゴルフ発表：生成AI ChatGPTや新PHEV搭載のマイナーチェンジ フォルクスワーゲン

独フォルクスワーゲン（Volkswagen：VW）は2024年1月24日、ブランドのアイコンでもある5ドアハッチバックゴルフのマイナーチェンジモデルを欧州で世界初公開しました。

ゴルフは50周年を迎え、その節目に相応しい新型ゴルフの発表となりました。この新しいゴルフは話題の生成AI ChatGPTを統合したボイスアシスタントを搭載。新しいプラグインハイブリッドの採用やよりシャープになったデザインなど、次世代のスマートなハッチバックへと進化しました。この記事では新型ゴルフを詳しく紹介していきます。

車の概要：新型ゴルフとは？

VWゴルフとはフォルクスワーゲンの主力となるコンパクトカーで、単一モデルとしてはトヨタカローラ、フォードFシリーズに次ぐ世界3位の販売台数を誇る大人気のモデルです。1974年に初代ゴルフが欧州で発売されフロントエンジンと前輪駆動という新しい時代を牽引しました。その後、50年の歴史の中でフルモデルチェンジを重ね、2019年に現行型となる8代目ゴルフが登場しました。日本では2021年に8代目ゴルフが発売されました。VWゴルフは現在までになんと3700万台以上が販売されてきました。今回は8代目ゴルフとしては初となるマイナーチェンジ版が発表されました。

新型ゴルフのエクステリアデザイン

新型ゴルフのエクステリアはフロントとリアがよりシャープなデザインへと刷新されました。フロントはヘッドライトやバンパーが刷新。

特に目を引くのがゴルフとしては初めて採用された光るイルミネーション付きフォルクスワーゲンのVWエンブレムです。

VWの文字と周りの円が光ります。LEDヘッドライトのデザインも刷新されています。最上位グレードのIQライト（IQ.LIGHT）LEDマトリックスヘッドライトは500mもの照射距離に達します。また、テールライトの3Dグラフィックも新しいデザインとなっています。

新型ゴルフのインテリアデザイン

新型ゴルフのインテリアにはグレードにより10.4インチもしくは12.9インチの大型タッチスクリーンを搭載しています。新開発の直感的なインフォテインメントシステムを搭載しており、タッチスライダーで温度や音量を操作できます。コックピットには強化されたマルチファンクションステアリングホイール。

そして注目すべきは人工知能チャットボット ChatGPTを音声アシスタントに統合した最新世代のシステムが搭載されていることです。1月のCES 2024で初披露されたこの機能はAIのデータベースにアクセスができ、自然言語を使って車とコミュニケーションを取ることができます。自然な会話形式でエアコン、電話、ナビゲーションなどの機能を使用することができます。また天気予報や一般的な知識に関する質問などにも答えてくれます。

新型ゴルフの走行性能

新型ゴルフには、プラグインハイブリッドドライブの新ラインナップが導入され、最高出力が向上、さらにEV航続距離が約100kmに拡大され総航続距離が1000kmとなりました。DC急速充電機能も備えています。高効率の48Vマイルドハイブリッドドライブも用意されています。発売時には、マイルドハイブリッド（eTSI）、プラグインハイブリッド（eHybridおよびGTE）、ターボチャージャー付きガソリン（TSI）、ターボチャージャー付きディーゼル（TDI）の9つの異なるオプションが利用可能です。

ゴルフGTIは現行モデルに比べてパワーが強化され、さらにスポーティになりました。

新型ゴルフの安全性能・運転支援機能

新型ゴルフでは、新しい運転支援機能により、駐車が簡単になります。強化された「パークアシストプラス」機能を使用することで、車が自動的に駐車スペースを検出し、駐車手順を開始します。これにより、ドライバーは駐車プロセスを監視するだけで済みます。また、ゴルフに初めて搭載される「パークアシストプロ」では、スマートフォンを使って狭い駐車スペースで車両の出し入れを行うことができます。

また、新機能エリアビューシステムを搭載。タッチスクリーン上で、4つのカメラを統合した360度の全方位ビューが確認できます。