日産自動車は2026年1月29日、電気自動車の新型「日産 リーフ」に新たなグレード「B5」を追加し、発表しました。昨年10月に発表された上位の78kWhバッテリー搭載「B7」グレードに続く形で、今回発表されたB5は55kWhのバッテリーを搭載し、より求めやすい価格設定が特徴となっています。
一充電走行距離は最大521km(WLTCモード)を実現し、日常の買い物から週末のドライブまで十分にカバーする航続距離を確保しながら、価格は438万9,000円からとなっています。

本日より全国の日産販売店で注文受付が開始され、納車は3月より順次開始される予定です。
日産リーフB7については以下の記事で詳しく解説しています。
車の概要:日産 リーフ B5とは?
日産 リーフは、2010年12月に初代が発売された、世界初の量産型5人乗り電気自動車です。排気ガスを一切排出しないゼロ・エミッションカーとして開発され、EVの先駆けとなりました。
2017年10月には2代目へとフルモデルチェンジし、航続距離の大幅な向上と実用性の強化が図られました。そして2025年6月、初代の発売から15年を経て、次世代のクロスオーバーEVとして全面刷新された3代目が登場しました。
この3代目リーフは、従来のハッチバックスタイルからクロスオーバーSUV風のデザインへと転換し、EV専用の「CMF-EV」プラットフォームを採用しています。昨年10月に78kWhバッテリー搭載のB7グレードが先行発売され、今回、55kWhバッテリーを搭載したB5グレードが追加されました。
B5グレードは、15年間で積み重ねた知見と経験を活かし、広々とした室内空間、EVならではの力強く静かな走り、そして先進の運転支援技術を備えた、新型リーフの魅力をそのままに、日常使いに適した航続距離とお求めやすい価格を両立したモデルです。

日産 リーフ B5のエクステリアデザイン
新型リーフのエクステリアは、低重心とワイドスタンスが特徴的なクロスオーバースタイルを採用しています。ファストバック風のルーフラインは空力性能を最適化し、Cd値0.26という優れた空気抵抗係数を実現しました。
フロント周りには、力強い印象を与えるデザインが採用され、LEDヘッドライトと専用のシグネチャーLEDが先進性を演出しています。リーフとして初めて採用された格納式ドアハンドルは、走り出すと自動的に格納される電動収納式となっており、空力性能の向上に貢献しています。
サイドビューでは、鋭く抑揚のあるキャラクターラインが風の流れを意識したデザインとなっており、専用の18インチアルミホイール(B5 XとB5 S)または19インチアルミホイール(B5 G)が装着されています。
リア周りは、水平基調のデザインでワイド感を強調し、リアスポイラーやフラットな底部形状により、乱流を抑える工夫が随所に施されています。
日産 リーフ B5のボディサイズは、全長4,360mm、全幅1,810mm、全高1,550mm(プロパイロット2.0装着車は1,565mm)です。
日産 リーフ B5のインテリアデザイン
新型リーフのインテリアは、CMF-EVプラットフォームの採用によりフラットなフロアと開放感のある足元空間を実現しています。インストルメントパネルは横に広がるフローティングデザインで、落ち着いたミニマルな雰囲気を演出しています。
日産として初となる調光パノラミックガラスルーフ(遮熱機能付/メーカーオプション)が設定され、電子調光技術によりボタンひとつでガラスの透明度を変えられるだけでなく、遮熱機能により年間を通じて快適な室内空間を提供します。
シートは質感の高い素材を使用し、B5 Gグレードには上質な仕上げが施されています。リアシートは分割可倒式となっており、荷室の使い勝手も良好です。

メーターパネルやインフォテインメントシステムには、12.3インチディスプレイが採用され、最新の情報が見やすく表示されます。ステアリングホイールは本革巻きで、操作性と質感が両立されています。
室内全体は、EVならではの静粛性が高く、長距離ドライブでも疲れにくい快適な空間が作り出されています。

日産 リーフ B5の走行性能
新型リーフ B5は、YM52型の交流同期原動機(モーター)を搭載し、最高出力130kW(174馬力)、最大トルク345N・m(35.2kgf・m)を発生します。EVならではの瞬時のトルク発生により、力強く滑らかな加速を実現しています。
駆動方式は前輪駆動(2WD)で、車両重量はB5 Sが1,750kg、B5 Xが1,770kg、B5 Gが1,820kgとなっています。最小回転半径は5.3mで、取り回しの良さも確保されています。
サスペンションは、フロントに独立懸架ストラット式、リアに独立懸架マルチリンク式を採用しており、4リンク式リアサスペンションにより快適な乗り心地と高い操縦安定性を両立しています。新プラットフォームの採用により、ボディ剛性は従来比で66%も向上し、しっかりとした走りを実現しています。
55kWhのバッテリーを搭載したB5は、一充電走行距離がB5 Sで最大521km(WLTCモード)、B5 XとB5 Gでは469km(プロパイロット2.0装着車は461km)となっています。交流電力量消費率はB5 Sで118Wh/km、B5 XとB5 Gで131Wh/km(プロパイロット2.0装着車は135Wh/km)と、優れた電費性能を誇ります。
日産独自のe-Pedalシステムにより、アクセルペダルの操作だけで加速と減速をコントロールでき、回生ブレーキを活用した効率的な走りが可能です。
日産 リーフ B5の安全性能・運転支援
新型リーフには、高速道路の同一車線内でハンズオフドライブが可能な「プロパイロット2.0」がメーカーオプションとして設定されています。高度なセンサーとカメラを活用し、長距離運転の疲労を大幅に軽減します。
プロパイロットスイッチを押すだけで機能が開始され、先行車との車間距離や相対速度に応じて自動で加減速を行います。高速道路での巡航時には、両腕を下ろしてリラックスしながら運転できるため、ドライバーの負担が軽減されます。
なお、日産リーフのプロパイロット2.0には、ルート走行支援機能は設定されていません。
その他にも、スムースな駐車を支援する機能や、各種の予防安全装備が標準またはオプションで用意され、安心して運転できる環境が整えられています。
日産 リーフ B5の価格
日産 リーフ B5の価格は438万9,000円からです。グレード構成は3種類で、エントリーグレードの「B5 S」が438万9,000円、中間グレードの「B5 X」が473万8,800円、上級グレードの「B5 G」が564万8,500円(すべて消費税込み)となっています。
ちなみに新型日産リーフB7の価格は、518万8,700円からです。この上位の78kWhバッテリー搭載「B7」グレードと比較すると、B5はバッテリー容量を抑えることで価格を抑制し、日常使いに適した選択肢を提供しています。補助金を活用すれば、さらにお求めやすい価格での購入が可能になります。
また、カスタムカーの「AUTECH B5」も同時に発表され、価格は616万2,200円(消費税込み)です。こちらは専用のエクステリアパーツやインテリアを装備し、より特別感のあるモデルとなっています。
日産 リーフ B5の発売時期
日産 リーフ B5は、2026年1月29日に正式発表され、全国の日産販売店で注文受付が開始されました。納車は2026年3月より順次開始される予定です。
上位グレードのB7は昨年10月に発表され、すでに納車が開始されていますが、今回のB5追加により、より幅広い顧客層のニーズに応えるラインアップが揃いました。
日産 リーフ B5は日本で発売されるか
日産 リーフ B5は日本市場向けに開発・発表されたモデルであり、すでに全国の日産販売店で注文受付が開始されています。3月からの納車開始が予定されており、日本国内で正式に販売されます。
3代目となる新型リーフは、グローバル市場を視野に入れて開発されており、日本のほか、米国、欧州、アジアなど世界各地で順次展開される予定です。日本は主要市場のひとつとして位置づけられており、今回のB5追加により、国内のEV普及がさらに加速することが期待されています。
日産 リーフ B5をあえて辛口で評価します
日産 リーフ B5をあえて辛口で評価します。まず気になるのは、B7グレードと比較してモーター出力が130kW(174馬力)と控えめに設定されている点です。上位のB7は160kW(217馬力)を発生するため、加速性能や高速走行時のゆとりでは劣ります。
また、B5 Gグレードの車両重量は1,820kgと比較的重く、プロパイロット2.0を装着すると一充電走行距離が461kmまで減少してしまいます。カタログ上の最大521kmはB5 Sグレード限定の数値であり、上級グレードでは航続距離が短くなる点は注意が必要です。
価格面では、B5 Sの438万9,000円という設定は決して安くはありません。競合するトヨタ bZ4Xやテスラ モデルYなどと比較すると、装備内容や航続距離を考慮した場合、必ずしもコストパフォーマンスに優れているとは言えない部分もあります。
さらに、プロパイロット2.0にルート走行支援機能が設定されていない点は、先進性を求めるユーザーには物足りなさを感じさせる要因となるでしょう。競合他社が同様の機能を標準装備している中、この点は改善の余地があります。
デザイン面では、クロスオーバースタイルへの転換により全高が低くなった一方、後席の頭上空間がやや犠牲になっている可能性があります。ファミリー層がメインターゲットとなるEVとしては、室内空間の広さは重要な要素です。
日産 リーフ B5のライバル車
日産 リーフ B5の主なライバル車としては、まずフルEVの競合として、トヨタ bZ4X、テスラ モデルY、BYD ATTO 3、ヒョンデ コナEV、ボルボ EX30などが挙げられます。これらはいずれも同価格帯の電気自動車で、航続距離や充電性能、装備内容で競合します。
特にbZ4Xは日本市場での認知度が高く、トヨタブランドの信頼性もあり強力なライバルです。テスラ モデルYは先進技術と充電インフラで優位性を持ち、BYD ATTO 3やヒョンデ コナEVは価格競争力に優れています。
クロスオーバー市場としては、マツダ CX-30、トヨタ カローラクロス、トヨタ カローラスポーツなどのガソリン車やハイブリッド車も競合となります。これらは購入価格が抑えられているため、EVへの切り替えを検討するユーザーにとって比較対象となります。
また、ファミリー市場では、トヨタ ノア、日産 セレナ、ホンダ ステップワゴンといったミニバンも選択肢に入ります。室内空間の広さや実用性を重視するユーザーにとって、これらは魅力的な選択肢です。
リーフは電費性能で競合を凌ぎ、市街地・高速走行を問わずオールラウンドに優れている点が強みとなっています。
日産 リーフ B5の主要スペック
| 項目 | B5 S | B5 X | B5 G |
|---|---|---|---|
| 全長 | 4,360mm | 4,360mm | 4,360mm |
| 全幅 | 1,810mm | 1,810mm | 1,810mm |
| 全高 | 1,550mm | 1,550mm | 1,550mm |
| ホイールベース | 2,690mm | 2,690mm | 2,690mm |
| 車両重量 | 1,750kg | 1,770kg | 1,820kg |
| 最小回転半径 | 5.3m | 5.3m | 5.3m |
| バッテリー容量 | 55kWh | 55kWh | 55kWh |
| 一充電走行距離 | 521km | 469km | 469km |
| 交流電力量消費率 | 118Wh/km | 131Wh/km | 131Wh/km |
| モーター型式 | YM52 | YM52 | YM52 |
| 最高出力 | 130kW(174hp) | 130kW(174hp) | 130kW(174hp) |
| 最大トルク | 345N・m | 345N・m | 345N・m |
| サスペンション前 | 独立懸架ストラット式 | 独立懸架ストラット式 | 独立懸架ストラット式 |
| サスペンション後 | 独立懸架マルチリンク式 | 独立懸架マルチリンク式 | 独立懸架マルチリンク式 |
| タイヤ | 215/55R18 | 215/55R18 | 235/45R19 |
| 価格(消費税込み) | 438万9,000円 | 473万8,800円 | 564万8,500円 |
※一充電走行距離および交流電力量消費率は、プロパイロット2.0非装着時の数値です。
まとめ
日産 リーフ B5は、15年の歴史を持つEVの先駆者が満を持して投入した、日常使いに最適な電気自動車です。55kWhのバッテリーで最大521kmの航続距離を実現し、買い物から週末のドライブまで幅広くカバーします。438万9,000円からというお求めやすい価格設定により、EVをより身近な存在にしてくれる一台となっています。先進の運転支援技術「プロパイロット2.0」やEVならではの力強い加速、静かで快適な室内空間など、新型リーフの魅力を余すところなく備えながら、上位のB7グレードと合わせて多様なニーズに応えるラインアップが整いました。3月からの納車開始が待ち遠しい、注目のモデルです。




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