メルセデス・ベンツ 新型CLA ハイブリッド 欧州で受注開始 価格 約830万円|スペック・発売日まとめ

メルセデス・ベンツは2025年11月4日、新型CLA ハイブリッドモデルの欧州での受注を開始したことを発表しました。新世代の電動化モデルとして、完全新設計の1.5リッター直列4気筒エンジンと48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせた高効率パワートレーンを搭載しています。ドイツでの価格はCLA 180が46,243ユーロ(約830万円)からとなっており、3つのパワーレベルとFF、4WDの選択肢が用意されています。​

メルセデス・ベンツはこの新型CLA ハイブリッドを「このセグメントで最も効率的な内燃機関を搭載したメルセデス・ベンツ車」と位置づけており、燃料消費量は100kmあたり約5リットル以下を実現しています。先行して発売された完全電動版のCLAに続き、顧客のライフスタイルに応じた選択肢を広げる重要なモデルとなります。​

車の概要:メルセデス・ベンツ CLAとは?

メルセデス・ベンツ CLAは、2013年に初代が登場した4ドアクーペタイプのコンパクトモデルです。AクラスをベースにしながらCLSクラスを彷彿とさせるスタイリッシュなデザインを持ち、プレミアムコンパクトクラスにおける重要な位置を占めてきました。2019年には2代目へとフルモデルチェンジし、洗練されたデザインと先進技術で高い評価を得ています。

そして2025年、3代目となる新型CLAが登場しました。今回発表されたハイブリッドモデルは、完全電動版に続く第2弾として投入され、パワートレーンやシャシー、ソフトウェアのすべてが新設計されています。アスレチックなプロポーションとイルミネーション付きラジエーターグリルが感情的な存在感を放ち、メルセデス・ベンツ オペレーティングシステム(MB.OS)と第4世代MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)により、このセグメントで最もインテリジェントで直感的、かつ個性的な車両となっています。​​

メルセデス・ベンツ CLAのエクステリアデザイン

新型CLA ハイブリッドのエクステリアは、電動版とほぼ同じスタイリングを採用しています。数少ない違いは、中央にスターエンブレムを配したクラシックなラジエーターグリルで、クロームのメルセデス・ベンツパターンが施されています。このグリルは標準でLEDライトガイドで縁取られており、ライトを点灯すると端部がLEDで照らされ、印象的な表情を見せます。​

オプションのMULTIBEAM LEDヘッドライトでは、デイタイムランニングライトがメルセデス・ベンツのスター形状となり、ヘッドライトを結ぶライトバンドが特徴的です。テールライトもスター形状で、イルミネーション付きデザインエレメントで結ばれており、昼夜を問わず強力でユニークな視覚的存在感を生み出します。標準装備のLEDハイパフォーマンスヘッドライトには、クロームメッキのスター形状デザインエレメントが採用されています。​

AMGラインはこれまでのCLAでもベストセラーとなっており、新型でも継続して設定されます。18インチの軽合金ホイール、クロームスプリッター付きのパワフルなAMGスタイリングのフロントバンパー、印象的なリアエプロンが特徴です。さらにスポーティさを求める顧客には、AMGパフォーマンスプログラムの追加デザインエレメントを備えたAMGライン プラスも用意されており、ハイグロスブラックのスポイラーリップ、イルミネーション付きハイグロスブラックのドアシル、専用の19インチ軽合金ホイールなどが含まれます。​

メルセデス・ベンツ CLA ハイブリッドのボディサイズは、資料には明記されていませんが、現行2代目CLAの寸法は全長4,690mm、全幅1,830mm、全高1,430mm程度となっています。

メルセデス・ベンツ CLAのインテリアデザイン

新型CLA ハイブリッドのインテリアは、デジタルエレガンスと広々とした空間性が融合した革新的なデザインとなっています。全モデルに大型パノラマルーフが標準装備され、この一枚ガラスの固定式ルーフはウィンドスクリーンフレームからリアまでシームレスに延びており、ほぼ遮るもののない上方への視界を提供します。この開放的な設計により、新たなインテリア体験と広々とした空間感覚を生み出しています。​

オプションのフローティングMBUXスーパースクリーンは、インテリア全幅に渡って広がる圧巻の装備です。大きなガラス面の背後には、26センチメートル(10.25インチ)のドライバーディスプレイ、35.6センチメートル(14インチ)のセンターディスプレイ、そして35.6センチメートル(14インチ)のフロントパッセンジャーディスプレイが配置されています。フロントパッセンジャー向けには40以上のアプリ、ビデオストリーミング、Disney+への直接アクセスなど、充実したインフォテインメントが提供されます。すべてのディスプレイは最新の高性能チップで駆動され、Unity Game Engineによるリアルタイムグラフィックスが採用されています。​

新しいマルチファンクションステアリングホイールは、エルゴノミクスと直感的な操作性が向上しています。メルセデス・ベンツは多くの顧客からの要望に応え、リミッターとDISTRONIC用のロッカースイッチ、音量調整用のローラーを備えたコントロールコンセプトを復活させました。静電容量式スイッチパネルはシームレスに統合され、触覚的なガイドにより操作性が向上しており、ドライバーディスプレイを操作するフィンガーナビゲーションパッドは大幅に拡大され、より使いやすくなっています。​

AMGラインのインテリアには、フラット化されたリムを持つスポーツレザーステアリングホイール、ドアパネルの赤いコントラストステッチ、黒のARTICO/MICROCUTのスポーツシート、ブラシ仕上げステンレススチールに黒いラバースタッドを配したAMGスポーツペダルなどのスポーティなアクセントが施されています。ドアを開けると、スターパターンのアニメーション照明が地面に映し出される演出も用意されています。​

メルセデス・ベンツ CLAの走行性能

新型CLA ハイブリッドの心臓部は、完全新設計の1.5リッター直列4気筒ターボエンジンです。このエンジンはメルセデス・ベンツが開発したもので、パワーと効率性の両立を目指して設計されており、ミラーサイクル燃焼プロセスを採用することで、特に日常走行で頻繁に遭遇する部分負荷運転時の燃料消費を削減しています。ミラーサイクルは、吸気バルブを比較的早く閉じることでスロットリングロスを低減し、12:1という高圧縮比を可能にしています。​

このM 252エンジンはFAME(Family of Modular Engines)に属し、さまざまな車両への応用が可能です。FAMEエンジンの共通特徴として、シリンダーライナーにNANOSLIDE®コーティングを施したオールアルミニウムクランクケース、排気マニホールドを部分的に統合したシリンダーヘッド、セグメント化されたタービンと切替可能なスクロール接続を備えたターボチャージャーなどがあります。その他のハイライトとして、コンパクトなチャージエアパスやエンジン近くに配置された排気システムがあり、ワンボックス設計で将来の排出基準に対応しています。​

新型CLA ハイブリッドは、新しい8速デュアルクラッチトランスミッション(8F-eDCT)に電動モーターを統合した非常にコンパクトなエンジン・トランスミッション設計を特徴としています。電動モーターとそのコンポーネントは8速デュアルクラッチトランスミッションに直接組み込まれており、システム全体が効率的で省スペースとなっています。最大1.3kWhのエネルギー容量を持つ新しい48Vリチウムイオンバッテリーが電動モーターに電力を供給し、小型軽量に設計されています。​

市街地速度で22kW未満の出力が必要な穏やかな市街地走行では、ハイブリッドモデルは電気のみで走行できます。いわゆる「エレクトリックセーリング」、つまりドライブトレーンを切り離した効率的なコースティングは、約100km/hまでの速度で可能です。特筆すべき機能として、8段すべてのギアで回生が可能で、最大25kWのエネルギーを回収できます。​

燃焼エンジンと電動モーターのトルク出力が合算されるため、最大トルクが広い速度範囲で利用可能です。さらに、燃焼エンジンは電動モーターとディスコネクトクラッチによって完全に始動でき、従来のピニオンスターターが不要となっています。快適性向上のため、スタート・ストップ機能と2つのモーター間の切り替えは、ドライバーにほとんど気づかれません。​

市場投入時には3つのパワーレベルから選択でき、それぞれ電動モーターから22kWの追加出力が得られます。FFと4MATIC四輪駆動の両方のオプションが用意されています。CLA 180のシステム出力は115kW(156PS)、システムトルクは280Nm、0-100km/h加速は8.8秒、最高速度は218km/hとなっています。最上位のCLA 220 4MATICではシステム出力155kW(211PS)、システムトルク380Nm、0-100km/h加速7.1秒、最高速度237km/hを実現しています。​

メルセデス・ベンツ CLAの安全性能・運転支援

新型CLA ハイブリッドには、欧州のすべてのモデルに標準で広範な安全装備とDistance Assist DISTRONICが装備されています。メルセデス・ベンツはMB.DRIVEという名称のもと、追加の快適性支援システムをまとめています。​

欧州市場では発売時からオプションとしてMB.DRIVE ASSISTが用意されます。これはDistance Assist DISTRONICにステアリングアシストを組み合わせることで大幅に快適性を向上させ、最新のSAEレベル2運転支援システムとなっています。新型CLAではLane Change Assistが新たに採用され、ウィンカーレバーを軽く操作するだけで車線変更をサポートします。安全支援システムは幅広い事故を防止する能力を備えています。​

社内開発されたAI搭載MB.OSにより、モビリティが全く新しいレベルへと引き上げられています。すべての車両はメルセデス・ベンツ インテリジェント クラウドに接続されたスーパーコンピューターを搭載しており、運転支援システムを含む車両ソフトウェア全体のオーバー・ジ・エア アップデートが可能です。これにより、スマートフォンのように定期的に新しいアプリや拡張機能を受け取り、CLAを何年も最新かつ魅力的に保つことができます。​

新型CLAのナビゲーション体験はGoogle Mapsをベースとしています。Googleとメルセデス・ベンツが共同開発したこのナビゲーションソリューションは、Google CloudのAutomotive AI Agent for in-vehicle useとGoogle Mapsを統合した最初のシステムの一つです。オプションのMBUX Surround Navigationでは、統合されたビジュアルコミュニケーションも新次元に到達し、運転支援ビュー、周囲の3D表現、ルートガイダンスをドライバーディスプレイ上でリアルタイムにシームレスに結合します。ドライバーは、CLAが何を見ていて支援システムがどのようにサポートしているかを確認でき、状況認識が向上します。​

価格

新型メルセデス・ベンツ CLA ハイブリッドの価格は、ドイツではCLA 180が46,243ユーロ(約830万円、付加価値税19%込み)からとなっています。CLA 200は48,956ユーロ(約879万円)、CLA 200 4MATICは51,158ユーロ(約919万円)、CLA 220は52,026ユーロ(約934万円)、CLA 220 4MATICは54,228ユーロ(約974万円)です。​

魅力的なリースおよびファイナンスオプションも用意されており、例えば個人顧客向けにCLA 180の月額リース料金は325ユーロ(約5.8万円、頭金20%、36ヶ月契約、総走行距離45,000km)からとなっています。​

日本での価格や装備構成は現時点では未発表ですが、3代目新型CLAは2026年上半期の国内発売が予定されています。

発売時期

新型メルセデス・ベンツ CLA ハイブリッドは、2025年11月4日から欧州のメルセデス・ベンツパートナーで受注が開始されました。完全新設計の電動化1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載し、3つのパワーレベルとFFまたは四輪駆動の選択肢から注文が可能となっています。​

日本市場では、2025年10月29日に開幕したジャパンモビリティショー2025で新型CLAが日本初披露されました。国内発売は2026年上半期が予定されており、詳細な仕様や価格は今後発表される見込みです。

日本で発売されるか

新型メルセデス・ベンツ CLAは日本での発売が予定されています。2025年10月29日から開催されたジャパンモビリティショー2025では、BEV(バッテリー電気自動車)仕様が日本初披露されました。

メルセデス・ベンツ日本は、国内発売を2026年上半期と発表しており、フルモデルチェンジを経て電気自動車のラインアップに加え、ハイブリッド仕様も導入される見込みです。欧州では「CLA 250+ with EQテクノロジー」と「CLA 350 4MATIC with EQテクノロジー」のBEV2タイプに加え、今回発表された48Vマイルドハイブリッド仕様が用意されており、日本市場においてもこれらのパワートレーン選択肢が展開される可能性が高いと考えられます。

ジャパンモビリティショー2025での実車展示をきっかけに、日本市場への展開が本格化することが期待されています。

辛口評価

メルセデス・ベンツ CLA ハイブリッドをあえて辛口で評価します。まず気になるのは、この車がハイブリッドと称しながら、バッテリー容量がわずか1.3kWhという点です。これは近年の本格的なプラグインハイブリッドと比較すると物足りなく、48Vマイルドハイブリッドシステムは補助的な役割に留まります。市街地での純電動走行も22kW未満という条件付きで、実際には限定的なシーンでしか電気のみでの走行は楽しめないでしょう。​

また、エンジン排気量が1.5リッターというのも、メルセデス・ベンツというプレミアムブランドを考えると控えめすぎる印象です。最上位のCLA 220でもシステム出力は155kW(211PS)に留まり、スポーティな走りを期待する顧客には物足りない可能性があります。ライバルであるBMW 2シリーズ グランクーペのM235i xDriveが225kW(306PS)を誇ることを考えると、パワー面での魅力は相対的に薄れます。​​

価格面でも疑問が残ります。ドイツでの価格はCLA 180で46,243ユーロ(約830万円)からですが、これはコンパクトセグメントとしてはかなり高額です。装備を充実させるとさらに価格は上昇し、プレミアムパッケージやMBUXスーパースクリーンなどのオプションを追加すれば、上位クラスのCクラスに迫る価格帯になってしまう恐れがあります。​

さらに、デザイン面では電動版とほぼ同じスタイリングを採用しているため、グリル以外で差別化が困難です。せっかくのハイブリッドモデルなのに、外観で違いを主張できないのは少し寂しいところです。​

総じて、新型CLA ハイブリッドは効率性と先進技術では優れているものの、パワー、電動走行距離、価格のバランスという点では、より慎重な検討が必要かもしれません。

ライバル車

メルセデス・ベンツ CLAの主要なライバルとして、まずBMW 2シリーズ グランクーペが挙げられます。同じくプレミアムコンパクトセグメントの4ドアクーペとして、スタイリッシュなデザインと走行性能を両立させたモデルです。特にM235i xDriveは225kW(306PS)の高出力を誇り、スポーティな走りを重視する顧客に人気があります。

次に、アウディA3セダンも重要なライバルです。プレミアムコンパクトセダンとして、洗練されたデザインと充実した装備、高い品質感で知られています。アウディの最新テクノロジーと四輪駆動システムquattroの選択肢もあり、CLAと同様にプレミアム志向の顧客をターゲットとしています。

また、同じメルセデス・ベンツのAクラスセダンも広義のライバルと言えるでしょう。CLAがよりスタイリッシュでクーペライクなデザインを採用しているのに対し、Aクラスセダンはより実用的なセダンスタイルを取っています。価格帯も近く、メルセデス・ベンツ内での棲み分けが課題となっています。

さらに、レクサス ISやボルボ S60といったプレミアムコンパクトセダンも、同じ市場セグメントで競合します。これらは伝統的な3ボックスセダンスタイルですが、ラグジュアリー性と走行性能のバランスという点でCLAと顧客層が重なります。

主要スペック

項目CLA 180CLA 200CLA 200 4MATICCLA 220CLA 220 4MATIC
駆動方式FFFF4WDFF4WD
エンジン直列4気筒直列4気筒直列4気筒直列4気筒直列4気筒
排気量1,499cc1,499cc1,499cc1,499cc1,499cc
エンジン出力100kW(136PS)120kW(163PS)120kW(163PS)140kW(190PS)140kW(190PS)
エンジントルク200Nm250Nm250Nm300Nm300Nm
モーター出力22kW(30PS)22kW(30PS)22kW(30PS)22kW(30PS)22kW(30PS)
モータートルク200Nm200Nm200Nm200Nm200Nm
システム出力115kW(156PS)135kW(184PS)135kW(184PS)155kW(211PS)155kW(211PS)
システムトルク280Nm330Nm330Nm380Nm380Nm
0-100km/h加速8.8秒8.0秒7.9秒7.2秒7.1秒
最高速度218km/h232km/h228km/h240km/h237km/h
燃費(WLTP)5.4-4.9L/100km5.4-4.9L/100km5.7-5.2L/100km5.5-5.0L/100km5.8-5.3L/100km
CO2排出量123-111g/km123-111g/km130-119g/km124-113g/km132-120g/km
車両重量1,695kg1,705kg1,770kg1,705kg1,770kg
トランク容量405L405L405L405L405L
ドイツ価格46,243ユーロ(約830万円)48,956ユーロ(約879万円)51,158ユーロ(約919万円)52,026ユーロ(約934万円)54,228ユーロ(約974万円)

まとめ

2025年11月4日に欧州で受注が開始された新型メルセデス・ベンツ CLA ハイブリッドは、3代目となるCLAシリーズの重要なモデルです。完全新設計の1.5リッター直列4気筒ターボエンジンに48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせ、このセグメントで最も効率的な内燃機関搭載車を実現しています。100kmあたり約5リットル以下という優れた燃費性能と、市街地での純電動走行、全8速での回生機能など、先進的なパワートレーン技術が光ります。​

MB.OSと第4世代MBUXにより、MicrosoftとGoogleのAI技術を統合した高度なインフォテインメントシステムを搭載し、オーバー・ジ・エア アップデートで常に最新の状態を保てる点も魅力です。オプションのMBUXスーパースクリーンやパノラマルーフ、MULTIBEAM LEDヘッドライトなど、充実した装備も用意されています。日本では2026年上半期の発売が予定されており、BEV仕様とともにハイブリッド仕様の導入が期待されます。ドイツでは46,243ユーロ(約830万円)からという価格設定で、FFと4WDの選択肢、3つのパワーレベルから顧客のライフスタイルに合わせた選択が可能となっています。​​

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