クラウンの70年の歴史が詰まった特別な一台が、ついにエステートにも登場しました!
トヨタ自動車は2025年11月20日、クラウン エステートにクラウン誕生70周年を記念した特別仕様車「THE 70th」を発売しました。この特別仕様車は、すでに設定されているクラウン クロスオーバー、クラウン スポーツ、クラウン セダンに続く第4弾となり、これによって「THE 70th」特別仕様車シリーズのラインナップが完成する形となりました。16代目クラウンから誕生した70周年記念モデルは、「革新と挑戦」のDNAを受け継ぎながら、個性を引き立てるバイトーンのボディカラーと、荘重で上質なインテリアで自由なライフスタイルに特別な質感を添える一台として登場しています。

車の概要:クラウン エステート THE 70thとは?
クラウン エステート THE 70thは、2025年3月に発売された16代目クラウン エステートをベースにした特別仕様車です。クラウンは1955年の初代誕生以来、70年にわたって日本の高級車を牽引してきた老舗ブランドであり、その歴史の中でステーションワゴンは重要な役割を果たしてきました。
クラウンのステーションワゴンの歴史は、1960年代の2代目モデルから設定が始まり、11代目の「クラウン エステート」(1999年~2007年)まで続きました。11代目クラウンをベースにしたステーションワゴンは約12年ぶりのフルモデルチェンジとなり、モデル名も「クラウン エステート」へと変更されました。その後、約18年の空白期間を経て、2025年3月に16代目クラウンシリーズの一員として現代的なSUVスタイルとワゴンの実用性を融合させた新世代のクラウン エステートが復活しました。
今回発売されたTHE 70th特別仕様車は、この16代目クラウン エステートに特別装備を施した記念モデルで、「ESTATE RS “THE 70th”」と「ESTATE Z “THE 70th”」の2グレードが用意されています。

トヨタ クラウン エステート THE 70thのエクステリアデザイン
クラウン エステート THE 70thのエクステリアは、「世界に誇る日本のクラウン」を表現した専用デザインが特徴です。最大の見どころは、「日本の風景との調和」をテーマにした特別設定色のバイトーンボディカラーで、「プレシャスメタル×プレシャスホワイトパール」と「プレシャスメタル×ブラック」の2色が用意されています。このバイトーンカラーは本特別仕様車のみのメーカーオプションとなっており、クラウンの歴史を継承する上質な仕上がりとなっています。

足元には、スポーティで気品のあるマットブラック塗装を施した235/45R21タイヤ&21×8½Jアルミホイールが装着され、センターオーナメントも専用デザインとなっています。サイドには、70周年記念ロゴを配したシャープなラインの専用サイドデカールがメーカーオプションとして選択可能で、さらなる特別感を演出します。また、ドアベルトモールディングはブラックとなり、上質な走りに調和するスポーティな雰囲気を醸し出しています。
クラウン エステート THE 70thのボディサイズは、全長4,930mm、全幅1,880mm、全高1,625mmです。


トヨタ クラウン エステート THE 70thのインテリアデザイン
インテリアは、特別設定内装色「ブラックラスター」を採用し、やわらかな輝きでインテリアを引き締めています。この特別内装色は、静かな輝きの中に70周年の刻印が佇む重厚な空間を生み出し、自由な生き方を堂々と誇る雰囲気を醸成しています。
THE 70thロゴをあしらった専用アイテムが随所に配置されているのも大きな特徴です。プレミアムシフトノブには70周年記念ロゴが刻まれ、特別な一台との日々を彩ります。インストルメントパネルには専用レーザー加飾でTHE 70thロゴが施され、視線の先に70周年の誇りと歓びが刻まれています。クラウン専用キーは2個ともTHE 70thロゴ入りとなり、特別な一台の証となっています。

さらに、プロジェクションカーテシイルミはフロントドア左右に設置され、THE 70thロゴ入りで扉を開くたびに心を満たす演出がなされています。マニュアルケースもTHE 70thロゴ入りのリサイクルレザーケースとなり、大切な一冊を美しく守ります。
ESTATE RS “THE 70th”専用装備として、スポーツシート(スポーツレザー本革/レッドステッチ付)が採用され、緻密に調整されたホールド性能でクルマとの一体感を高めます。3本スポークステアリングホイールは、ステアリングスイッチ周辺がウォームスティール、スポークがダークグレーメタル、ステッチがライトグレーのかがり縫いとなり、ディンプル加工が施された本革巻きにステアリングヒーターとタッチセンサーが付いています。アルミペダル(アクセル・ブレーキ)も装備され、ドライビングへの情熱を呼び覚ます仕上がりとなっています。






トヨタ クラウン エステート THE 70thの走行性能
クラウン エステート THE 70thは、ベース車であるクラウン エステートの優れた走行性能を継承しています。ESTATE RS “THE 70th”には2.5Lプラグインハイブリッドシステムが搭載され、ESTATE Z “THE 70th”には2.5Lハイブリッドシステムが採用されています。
注目すべきは、クラウン エステートが他のクラウンシリーズよりもパワフルな設定となっている点です。エンジンの最高出力は190ps、フロントモーターは最高出力182ps(134kW)、最大トルク270N・m(27.5kgf・m)を発生し、クラウン スポーツよりも高い出力特性を持っています。これは車両重量とのバランスを考慮した設定で、優れた動力性能を実現しています。
4WDシステムには電気式4輪駆動「E-Four」が採用され、発進時には必ずリアからのモーター駆動力を与える制御により、スムーズな動き出しを実現しています。さらに後輪操舵システム「DRS」との組み合わせにより、コーナリングにおける操舵角やアクセルワークに応じた駆動力制御が行われ、ライントレース性や安定性が向上しています。
トランスミッションは電気式無段変速機を採用し、サスペンション形式はフロントがストラット/コイル、リアがマルチリンク/コイルとなっています。ESTATE RS “THE 70th”のWLTCモード燃費は20.0km/L、ESTATE Z “THE 70th”は20.3km/Lと優れた環境性能も実現しています。
トヨタ クラウン エステート THE 70thの価格
クラウン エステート THE 70thの価格は820万円からとなっています。具体的には、特別仕様車ESTATE RS “THE 70th”が820万円(税込)、特別仕様車ESTATE Z “THE 70th”が642万円(税込)です。
ベース車両であるクラウン エステートの価格は、ESTATE Zが635万円(税込)、ESTATE RSが810万円(税込)となっており、特別仕様車はそれぞれ7万円~10万円程度の価格上昇となっています。この価格差で70周年記念の特別装備が手に入ることを考えると、コストパフォーマンスに優れた設定といえるでしょう。

トヨタ クラウン エステート THE 70thの発売時期
クラウン エステート THE 70thは、2025年11月20日に発売されました。この発売により、クラウン クロスオーバー、クラウン スポーツ、クラウン セダンに続く第4弾として、「THE 70th」特別仕様車シリーズのラインナップが完成しました。
トヨタ クラウン エステート THE 70thは日本で発売されるか
クラウン エステート THE 70thは日本国内向けモデルとして発売されています。トヨタ自動車のWebサイトでも日本国内の販売店検索が可能となっており、全国のトヨタ販売店で購入することができます。ベース車両であるクラウン エステートも日本市場を中心に展開されているモデルで、この特別仕様車も同様に日本国内での販売が中心となっています。
トヨタ クラウン エステート THE 70thをあえて辛口で評価します
クラウン エステート THE 70thをあえて辛口で評価します。まず価格面では、特別仕様車としての価格上昇幅は比較的控えめですが、ベース車両のESTATE Zでも635万円からと決して安くはなく、上級グレードのESTATE RS “THE 70th”は820万円と高額です。この価格帯では欧州プレミアムブランドのミドルクラスワゴンも視野に入るため、ブランド力で劣る可能性があります。
特別装備の内容も、70周年ロゴ入りのアイテムやバイトーンカラー、マットブラックのホイールなど、見た目の変更が中心で、走行性能や機能面での大幅な向上はありません。実用性重視のユーザーにとっては、特別仕様車の追加費用に見合う価値を感じにくいかもしれません。
また、クラウン エステート自体がSUVとワゴンの中間的なポジショニングであるため、本格的なオフロード性能を求めるSUVユーザーや、低重心で走行性能を重視するスポーツワゴン愛好家のどちらからも中途半端に映る可能性があります。国産ライバルのスバル レガシィアウトバックが販売終了となった今、国内市場での直接的な競合が少ない一方で、それは市場ニーズの縮小を示唆しているともいえるでしょう。
トヨタ クラウン エステート THE 70thのライバル車
クラウン エステート THE 70thのライバル車は、主に欧州プレミアムブランドのミドルクラスステーションワゴンやクロスオーバーSUVが該当します。
価格帯と車格から考えると、BMW X3、メルセデス・ベンツ GLC、アウディ Q5、ボルボ XC60などのミドルサイズSUVが直接的なライバルとなります。これらは価格がクラウン エステートと同等かやや高めですが、プレミアムブランドとしての訴求力があります。
ステーションワゴンとしてのライバルでは、メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン、BMW 3シリーズ ツーリング、フォルクスワーゲン パサート ヴァリアント、ボルボ V60などが挙げられます。これらは本格的なステーションワゴンとしての実用性と走行性能を兼ね備えたモデルです。
上級志向のユーザーには、中古車市場でメルセデス・ベンツ Eクラス ステーションワゴンやBMW 5シリーズ ツーリング、ボルボ V90といったアッパークラスのワゴンも選択肢に入るでしょう。国産車では、残念ながらスバル レガシィアウトバックが2025年3月で販売終了となったため、直接的な競合は少なくなっています。
トヨタ クラウン エステート THE 70thの主要スペック
クラウン エステート THE 70thの主要スペックは以下の通りです。
ESTATE RS “THE 70th”(2.5L プラグインハイブリッド車)
- 価格:820万円(税込)
- 駆動方式:4WD(E-Four)
- 乗車定員:5人
- エンジン:直列4気筒DOHC 2,487cc
- エンジン最高出力:177ps(130kW)/6000rpm
- エンジン最大トルク:219N・m(22.3kgf・m)/3600rpm
- フロントモーター最高出力:182ps(134kW)
- フロントモーター最大トルク:270N・m(27.5kgf・m)
- リアモーター最高出力:54ps(40kW)
- リアモーター最大トルク:121N・m(12.3kgf・m)
- システム最高出力:306ps
- トランスミッション:電気式無段変速機
- 車両重量:2,080kg
- 燃費:20.0km/L(WLTCモード)
- ボディサイズ:全長4,930mm×全幅1,880mm×全高1,625mm
- ホイールベース:2,850mm
- タイヤサイズ:235/45R21
ESTATE Z “THE 70th”(2.5L ハイブリッド車)
- 価格:642万円(税込)
- 駆動方式:4WD(E-Four)
- 乗車定員:5人
- エンジン:直列4気筒DOHC 2,487cc
- エンジン最高出力:190ps
- フロントモーター最高出力:182ps(134kW)
- フロントモーター最大トルク:270N・m(27.5kgf・m)
- システム最高出力:243ps
- 車両重量:1,890kg
- 燃費:20.3km/L(WLTCモード)
- ボディサイズ:全長4,930mm×全幅1,880mm×全高1,625mm
- ホイールベース:2,850mm
- タイヤサイズ:235/45R21
まとめ
クラウン エステート THE 70thは、トヨタが誇る名門ブランド「クラウン」の70周年を記念した特別仕様車として、2025年11月20日に発売されました。16代目クラウンシリーズの第4弾となるエステートに特別装備を施したこのモデルは、バイトーンのボディカラーやブラックラスターの内装色、70周年ロゴを配した専用アイテムなど、随所に特別感を演出する装備が採用されています。価格は642万円からと決して安くはありませんが、クラウンの伝統と革新を体現した一台として、70年の歴史を持つブランドの集大成にふさわしい仕上がりとなっています。SUVとワゴンの実用性を融合させた新世代のクラウン エステートに、記念すべき特別な装いが加わったこのモデルは、クラウンファンにとって見逃せない選択肢といえるでしょう。



コメント