レクサスLBX 豊田章男会長(モリゾウ)共同開発モデル:MORIZO RR 価格 650万円

レクサスは2024年7月18日、コンパクトクロスオーバーSUV レクサス LBXのハイパフォーマンスモデル「LBX MORIZO RR」を発表しました。LBX MORIZO RRは、トヨタ自動車の豊田章男会長(通称:モリゾウ)と共同開発された特別モデルです。レクサスらしい上質な走りと洗練されたデザインを踏襲しつつ、非日常の高揚感を味わえるハイパフォーマンス性能を追求しています。7月18日より注文受付を開始し、8月下旬頃の発売を予定しています。また、オーダーメイドでカスタマイズ可能なレクサス LBX MORIZO RR “Bespoke Build”仕様は100台限定で抽選販売されます。

車の概要:レクサス LBX“MORIZO RR”とは?

レクサス LBX(Lexus LBX)は、レクサスが2023年に発表したレクサスブランド初のコンパクトクロスオーバーSUVです。トヨタ・ヤリスクロスをベースに開発され、レクサスブランドならではの高級感と走行性能を備えています。

今回発表されたレクサス LBX モリゾウ RR(Lexus LBX MORIZO RR)は、ベースモデルの特徴を受け継ぎながら、さらなる高性能化を図っています。1.6L直列3気筒インタークーラーターボエンジン(G16E-GTS)を搭載し、最高出力304馬力、最大トルク400Nmを発揮します。トランスミッションには8速オートマチックまたは6速マニュアルが選択可能で、電子制御フルタイムAWDシステムを採用しています。車両の基本骨格を徹底的に強化し、サスペンションにはレスポンス向上減衰構造REDSを世界で初めて採用するなど、高度な走行性能を実現しています。また、レーシングドライバーとの共同開発により、サーキット走行にも対応する高い運動性能を備えています。

レクサス LBX“MORIZO RR”のエクステリアデザイン

レクサスLBX MORIZO RRのエクステリアデザインは、日常でカジュアルに使いたくなるデザインコンセプト「Premium Casual(プレミアムカジュアル)」をベースに、高いパフォーマンスを意識させるデザインになっています。

フロントフェイスには、レクサスの新しいデザイン言語である「ユニファイドスピンドル」を採用しています。これは、レゾリュートルックに原点回帰した新たなレクサスの顔として表現されています。LBX MORIZO RRでは、さらに高い空力性能と冷却性能を実現するために、専用のフロントバンパーとグリルを採用し、走りの素性向上とデザイン性が追求されています。

サイドビューでは、19インチ鍛造ホイールを採用し、専用のレッドブレーキキャリパーを装備しています。さらに、ボディ同色の拡幅されたカラードアーチモールとカラードロッカーモールにより、タイヤの張り出しと車体の低重心を強調しています。これらの要素が組み合わさることで、よりタイヤコンシャスでダイナミックでロー&ワイドなスタンスを表現しています。

リアデザインは、コンパクトなキャビンをボディに乗せた構成を維持しつつ、低重心でスタンスの良いシンプルな塊感を表現しています。LBX MORIZO RRでは、空力性能に裏付けられた専用リアバンパーと、デュアル化した大口径マフラーバッフルを採用しています。これにより、機能的でパワフルなイメージを強調しています。

LBX MORIZO RRのエクステリアカラーは、プレミアムな質感と鮮やかな有彩色を組み合わせた全5色のバイトーンカラーをラインナップしています。具体的には以下のカラーが用意されています:

  1. ホワイトノーヴァガラスフレーク&ブラック
  2. ヒートブルーコントラストレイヤリング&ブラック
  3. レッドスピネル&ブラック
  4. ソニッククロム&ブラック
  5. グラファイトブラックガラスフレーク

これらのバイトーンカラーは、ブラックのキャビンとのコントラストによってボディの塊感を際立たせ、モダンさとスポーティさを同時に表現しています。

レクサス LBX MORIZO RRのボディサイズ

新型レクサス LBX MORIZO RRのサイズは、全長4,190 mm、全幅1,840 mm、全高1,535 mm、ホイールベース2,580 mmです。

従来のLBX(HEVモデル)と比較して、全幅+15mm、全高-10mmとなっており、よりワイドで低いスタンスを実現しています。

レクサス LBX“MORIZO RR”のインテリアデザイン

レクサスLBX MORIZO RRのインテリアデザインは、ドライバーとクルマの一体感を追求し、走る喜びを最大限に引き出すことを目指して設計されています。HEVモデルで採用された「Tazuna Concept」を踏襲しつつ、よりスポーティな要素を取り入れることで、日常使いとスポーツ走行の両立を図っています。

MORIZO RRでは、通常走行はもちろん、スポーツ走行時にも優れたホールド性能を発揮する専用フロントシートを採用しています。表皮一体発泡構造を採用することで、ドライバーの身体をしっかりと包み込み、高速コーナリング時でも安定した姿勢を保つことができます。シート表皮には、スポーティさを強調するレッドステッチが施されており、視覚的にも走りの楽しさを演出しています。

ステアリングホイールには、グリップ感を高めるディンプル本革を採用しています。これにより、スポーツ走行時の確実なハンドリングと快適な操作感を実現しています。メーターパネルには12.3インチのフルグラフィックメーターを搭載し、3種類のレイアウトから選択可能としました。特筆すべきは、モータースポーツを意識した配置のメーター表示が含まれていることで、ドライバーは走行状況に応じて最適な情報を得ることができます。

アクセル、ブレーキ、クラッチ(MTモデル)の各ペダルには、スポーティな印象を与えるアルミパッドを採用しています。特にブレーキとクラッチペダルについては、踏面の形状や角度を徹底的に追求し設計されています。これにより、スポーツ走行時のスムーズかつ正確なペダルワークを可能にし、ドライバーの意思をダイレクトに車両に伝えることができます。

ATモデルのシフトレバーとシフトノブには、ステアリングと同様にディンプル本革を新たに採用しました。これにより、シフト操作時に明確なグリップ感を得られ、より直感的な操作が可能となっています。MTモデルのシフトノブは、手のひらにフィットする形状と高い質感にこだわり、シフトチェンジ時の操作感を向上させています。

カップホルダー周辺には、LBX MORIZO RR用に新規開発されたマイクロジオメトリックパターンフィルムを採用しています。このフィルムは、高い質感とスポーティさを両立させ、インテリア全体の雰囲気を引き締めています。

インテリア全体のカラーコーディネーションは、ブラックを基調としつつ、レッドステッチをアクセントとして使用しています。これにより、スポーティさと高級感を両立させた空間を創出しています。

レクサス LBX“MORIZO RR”の走行性能

レクサスLBX MORIZO RRの走行性能は、レーシングドライバーとの共同開発により、サーキット走行にも対応する高い運動性能を実現しています。その核となるのは、パワフルなエンジンと洗練されたシャシーです

LBX MORIZO RRは、1.6L直列3気筒インタークーラーターボエンジン(G16E-GTS)を搭載しています。このエンジンは最高出力224kW(304PS)/6,500rpm、最大トルク400Nm(40.8kgf・m)/3,250〜4,600rpmという、コンパクトクロスオーバーとしては驚異的な性能を発揮します。この高性能エンジンにより、0-100km/h加速はわずか5.2秒で達成されます。エンジンの特徴として、アルミダイカスト製シリンダブロック、高強度アルミ製シリンダヘッド、中空組立カムシャフトの採用により徹底的な軽量化が図られています。これにより、高いレスポンスと伸びやかな加速感を実現しています。

トランスミッションには、Direct Shift-8ATと6速iMT(インテリジェントマニュアルトランスミッション)の2種類が用意されています。Direct Shift-8ATは、リズミカルでテンポの良い変速を実現し、スポーツドライビングの楽しさを広げます。マニュアルモードでは、パドルシフトによる操作が可能で、エンジン最高回転数まで使い切ることができるギヤ段ホールド制御や、素早い変速を実現する高応答アップシフト制御・ブリッピングダウンシフト制御を採用しています。6速iMTは、レクサスとして初めて採用されたマニュアルトランスミッションです。変速時のエンジン回転数を自動的に合わせる制御により、スムーズな変速をアシストします。

LBX MORIZO RRは、高性能エンジンのポテンシャルを最大限に引き出すため、専用のプラットフォームを採用しています。フロントには軽量・高剛性のプラットフォームを、リアにはスポーツAWDに対応したプラットフォームを組み合わせることで、高い安定性とコントロール性を実現しています。サスペンションでは、フロントに世界初となるレスポンス向上減衰構造REDS(Response-Enhancing Damping Structure)を採用し、リアにはダブルウィッシュボーン式を採用しています。これにより、様々な路面状況での高いコントロール性を実現しています。

電子制御フルタイムAWDシステムを採用し、前後の駆動トルク配分を最適化することで、安全性とスポーティな走行性能を両立しています。さらに、フロント&リアディファレンシャルにトルセン®LSDを設定し、コーナリング時の鋭い立ち上がり加速や安定したコントロール性能を確保しています。

LBX MORIZO RRには、サーキット走行に特化した「サーキットモード」が新設定されています。このモードでは、アンチラグ制御やスピードリミッターの上限速度引き上げなど、車両のポテンシャルを最大限に引き出す機能が有効になります。さらに、クーリングファンの出力最大化やシフトタイミングインジケーターの表示など、サーキット走行に適した各種機能が作動します。LBX MORIZO RRは、日常的な走行から本格的なサーキット走行まで、幅広い走行シーンで高いパフォーマンスを発揮する、真のハイパフォーマンスコンパクトクロスオーバーとして仕上げられています。

レクサス LBX“MORIZO RR”の価格

レクサスLBX MORIZO RRの価格は650万円からです。

  • 標準モデル:650万円(税込)
    • 8速オートマチックトランスミッション(AT)
    • 6速インテリジェントマニュアルトランスミッション(iMT)
  • 「Bespoke Build」仕様:720万円(税込)
    • 8速AT
    • 6速iMT

レクサスLBX MORIZO RR「Bespoke Build」仕様は、細部までカスタマイズできるオーダーメイドモデルで、100台限定で抽選販売されます。

レクサス LBX“MORIZO RR”の発売時期

レクサスLBX MORIZO RRは2024年8月下旬ごろに発売予定です。

  1. 注文受付開始:2024年7月18日
  2. 発売予定:2024年8月下旬頃

「Bespoke Build」仕様の抽選申し込み期間は2024年7月18日から7月31日までとなっています

レクサス LBX“MORIZO RR”の辛口評価

レクサスLBX MORIZO RRをあえて辛口で評価します。

  1. 価格:高性能モデルであるため、通常のLBXと比較して大幅に高価格になっています。
  2. 快適性・実用性:スポーツ性能を重視しているため、日常使用における快適性や燃費効率が犠牲になっている可能性があります。

レクサス LBX“MORIZO RR”のライバル車

レクサスLBX MORIZO RRのライバルモデルとして、以下のような高性能コンパクトカーが考えられます。

  1. メルセデスAMG A45 S:高出力の2.0Lターボエンジンを搭載し、プレミアムブランドの高性能コンパクトカーとして知られています。
  2. BMW M2:コンパクトなボディに強力なエンジンを搭載し、ドライビングプレジャーを重視したモデルです。
  3. アウディRS3:コンパクトなボディに5気筒ターボエンジンを搭載し、高性能と実用性を両立しています。
  4. ミニJCW GP:ミニクーパーをベースにした限定生産の高性能モデルで、軽量化と高出力を特徴としています。

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