新型アウディA5発表:A4から車名変更 価格 約780万円 今年11月欧州発売

アウディは2024年7月16日、新型アウディ A5(Audi A5)を発表しました。この新型車は、アウディA4のフルモデルチェンジ版であり、A4からA5へ社名が変更されました。アウディは2024年より車名の変更を行うこととなっています。電気自動車(EV)モデルは偶数、内燃エンジンモデルは奇数が使用されます。

今回新型A5はセダンとワゴンタイプのアバント(Avant)の2ボディタイプで展開され、プレミアムミッドサイズセグメントにおける新たな一章を開くモデルとなります。

車の概要:アウディ A5とは?

新型アウディA5は、アウディのミッドサイズセグメントにおける長年のベストセラーモデルであるA4の後継車として位置付けられます。アウディA4は1994年に初代A4が登場し、現行モデルは5代目であり、今回のフルモデルチェンジでは6代目A4にあたります。

アウディA5の歴史は2007年に遡ります。当初はA4のクーペ版として登場し、その後カブリオレやスポーツバック(5ドアハッチバック)も加わりました。2代目は2016年に登場し、今回発表された新型は3代目A5にあたります。

新型A5は、アウディの新しいデザイン哲学を体現しており、プレミアムな比率とスポーティな要素を融合させています。セダンでは、クーペライクなルーフラインと新しいリアゲートデザインが特徴的です。アバントでは、ダイナミックなルーフラインとスポーティなリアウィンドウが印象的です。パワートレインには、MHEVプラステクノロジーを採用した新世代の効率的な内燃機関が搭載されます。インテリアでは、新しい電子アーキテクチャE³を採用し、デジタルコックピットやパノラミックディスプレイなど、最新のインフォテインメントシステムを搭載しています。

アウディCEOのゲルノット・デルナー氏は、「新型A5は、スポーティなデザイン、新しいインテリア、最新の電子アーキテクチャで輝いています。また、新世代の効率的な内燃機関の発売も開始します」とコメントしています。

アウディ A5のエクステリアデザイン

新型アウディA5のエクステリアデザインは、プレミアムミッドサイズセグメントにおける新たな美学を体現しています。セダンモデルでは、クーペライクなルーフラインが特徴的です。なだらかに後方へと流れるラインは、優美さと同時にダイナミックな印象を与えています。リアエンドには新しいデザインのテールゲートが採用され、スポーティな印象をさらに強調しています。

アバントモデルでは、ダイナミックなルーフラインとスポーティなリアウィンドウが印象的です。寝かされたテールゲートの影響で、リアウインドウの面積はよりスリムになり、クーペのような流麗なシルエットを実現しています

フロントエンドは、より薄く幅広くなったハニカムメッシュのシングルフレームグリルが目を引きます。グリルはより低い位置に配置され、ロー&ワイドなスタンスを強調しています。ヘッドライトもボンネットの開口部よりも低い位置に装着され、全体的にシャープで都会的な印象を与えています

サイドビューでは、ボディと面一になる新設計のドアハンドルが採用されています。また、ボディサイドには力強いキャラクターラインが刻まれ、ダイナミックな印象を演出しています

リアエンドでは、LEDテールライトが最新のアウディデザインを踏襲しています。横一文字のライトバーが左右を貫く形状となり、先進的で印象的な夜間の表情を作り出しています。さらに、マトリクスLEDヘッドライトやLEDリヤダイナミックターンインディケーターなど、先進のライティングテクノロジーを採用しています。

アウディA5のボディサイズ

新型アウディA5のサイズは、全長4,790mm、全幅1,845mm、全高1,430mm(セダン)/ 1,440mm(アバント)です。

アウディ A5のインテリアデザイン

新型アウディA5のインテリアデザインは、人間中心の設計思想に基づき、運転者と乗員のニーズを徹底的に考慮した空間構成となっています。

インテリアの特徴的な要素として、「デジタルステージ」と呼ばれる新しいディスプレイ配置が挙げられます。運転席正面には11.9インチの「Audi バーチャルコックピット」が配置され、その右側には14.5インチの大型MMIタッチディスプレイが設置されています。さらに、オプションで助手席前にも10.9インチのディスプレイを追加することができ、先進的な雰囲気を醸し出しています。これらのディスプレイは曲面OLEDパネルを採用し、スリムで浮遊しているような印象を与えています。また今回初めてドライバーはヘッドアップディスプレイで車両とインフォテインメント機能をコントロールすることが可能となりました。

素材も洗練されており、高品質なレザーシートや、オプションでレザーレット仕上げのセンターコンソールやドアアームレストなど、触れる部分すべてに上質な質感を追求しています。インテリアトリムには標準でブラウンウォールナットウッドが使用され、エレガンスを演出しています。

快適性の面では、3ゾーンオートマチックエアコンやオプションのシートベンチレーション機能など、乗員全員が快適に過ごせるよう配慮されています。また、アンビエントライティングパッケージにより、ドアトリムのコントゥアライティングやカラーオプションを通じて、室内の雰囲気をカスタマイズすることができます。実用性も考慮されており、40/20/40分割可倒式リアシートを採用。

アウディ A5の走行性能

新型アウディA5は、新たなマイルドハイブリッドシステムを採用し、スポーティな走りと快適性を高次元で両立させた走行性能を誇ります。

新型アウディA5のパワートレインについて、エントリーモデルは2.0リッターTFSIエンジンで、110kW(150PS)の最高出力を発揮します。このモデルの0-100km/h加速は6.4秒です。より高性能な2.0リッターTFSIエンジンは150kW(204PS)の最高出力を発生させ、0-100km/h加速は5.4秒まで向上します。このエンジンは前輪駆動またはquattroオールホイールドライブと組み合わせることができます。

ディーゼルエンジンのラインナップには、2.0リッターTDIエンジンがあり、150kW(204PS)の最高出力と400Nmの最大トルクを発生させます。このエンジンは1,750〜3,250rpmの広い回転域でトルクを維持します。

最高性能モデルであるS5は、3.0リッターV6 TFSIエンジンを搭載し、270kW(367PS)の最高出力を誇ります。

これらのエンジンは、新開発のMHEV plus(マイルドハイブリッド)システムと組み合わされています。このHVシステムのパワートレインジェネレーター(PTG)は内燃機関の出力に最大18kW(24PS)の電力を加えることができます。48Vの電気システムを採用し、部分的な電動走行を可能にするとともに、CO2排出量を最大17g/km、燃費を0.74L/100km改善しています。

さらに、アダプティブダンパーを装備したサスペンションやアウディドライブセレクトにより、路面の状況に応じて減衰力を自動調整。スポーティな走りと快適性をより高い次元で両立させることが可能になり、また、好みに応じて乗り味を変更することが可能です。

アウディ A5の価格

ドイツでの新型アウディA5の価格は約780万円(45,200ユーロ)からとなっています。

アウディ A5の発売時期

アウディは新型A5を2024年11月にドイツや他の欧州諸国で発売すると発表しています。ドイツでは2024年7月から新型A5の注文が開始されます。

日本での正確な発売時期は明らかにされていませんが、欧州での発売から数ヶ月遅れて2025年前半に発売される可能性が高いと考えられます。

アウディ A5は日本で発売される?

現時点で、アウディジャパンから新型A5の日本発売に関する正式な発表はありません。しかし、現行のA4シリーズが日本市場で販売されていることを考慮すると、新型A5も日本で発売される可能性が非常に高いと言えます

アウディ A5の辛口評価

新型アウディA5を辛口で評価すると、価格の高さに課題があると考えられます。為替の影響もありますが、新型A5の価格は約780万円と高価となっています。日本での現行A4の価格は566万円からとなっており、日本販売時の価格も大きく上昇する可能性があります。

アウディ A5のライバル車

新型アウディA5の主要なライバルとしては、以下のモデルが挙げられます:

  1. BMW 3シリーズ
    BMWの代表的なスポーツセダンで、ドライビングダイナミクスに定評があります。A4と同じDセグメントに位置し、スポーティな走りと高級感を両立させています。
  2. メルセデス・ベンツ Cクラス
    ラグジュアリーとスポーティさを融合したモデルで、A4の強力なライバルです。快適性と先進技術の面で高い評価を得ています。
  3. レクサス IS
    日本の高級車ブランドによるスポーツセダンで、品質と信頼性に定評があります。A4と同様にコンパクトな高級車を求める層に人気があります。
  4. ジャガー XE
    イギリスの高級車メーカーによるスポーツセダンで、独特の洗練されたデザインと走行性能が特徴です。
  5. アルファロメオ ジュリア
    イタリアンブランドならではの情熱的なデザインと走りが魅力のモデルです。ドライビングプレジャーを重視するユーザーにアピールします。

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