新型レンジローバー イヴォーク:美しい高級コンパクトSUVの英国車 2024年モデル解説

初代モデルはワールド・カー・オブ・ザ・イヤーに選出された美しいデザインの英国SUV、レンジローバー イヴォーク(RANGE ROVER EVOQUE)がマイナーチェンジ。このイヴォークの2024年モデルはさらなるモダンラグジュアリーを体現する車として内外装が進化しました。この記事ではランドローバー(Land Rover)が誇るレンジローバー イヴォークの魅力を詳しく紹介していきます。

車の概要:レンジローバー イヴォークとは?

レンジローバー イヴォークとは、英国高級車メーカー ランドローバーのプレミアムコンパクトSUVです。初代モデルは2010年7月1日、レンジローバーブランドの40周年を記念して英国で世界初公開され、英国では2011年に、日本では2012年3月に発売されました。このモデルは、レンジローバーとしては初のコンパクトSUVとして登場し、その斬新なデザインと都会的なスタイリングで多くの注目を集めました​​。2012年には世界で最もデザインが優れた車に贈られるワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤーを受賞。そのほか100個を超える国際的な賞を獲得し、デザインや走行性能、テクノロジーなどで世界的な評価を得た車となりました。

新型イヴォークは、この成功した初代モデルに続く2代目の現行モデルで、日本では2019年6月にフルモデルチェンジを経て市場に導入されました。このモデルチェンジでは、ランドローバー初のマイルドハイブリッドエンジン(MHEV)モデルもラインナップされました。一目でイヴォークとわかるクーペスタイルのシルエットを継承しながら「Reductionism(還元主義)」というデザイン理念を取り入れ、さらにモダンなデザインになりました。

最新の2024年モデルの新型イヴォークは、この2代目モデルのマイナーチェンジ版として登場し、外観の洗練さや室内空間の快適性をさらに向上させています。改良されたデザイン、最新のテクノロジー、そして機能性の向上により、都市部での使用はもちろん、オフロードでも優れた性能を発揮します。モダンラグジュアリーを追求したユニークでスタイリッシュなコンパクトSUVとしての存在感をさらに増したモデルとなりました。

レンジローバー イヴォークのエクステリアデザイン

新型レンジローバー イヴォークのエクステリアデザインは、イヴォークらしさやレンジローバーファミリーのDNAを継承しつつも、よりモダンでエレガントなスタイリングへ進化しました。2024年モデルでは、特にフロント部分のデザインに目を引く変更が施されており、これによりイヴォークの洗練された印象が一層強調されています。

優美なクーペライクシルエットやフローティングルーフ、切れ目のないウエストラインといったイヴォークらしさは新型モデルでも継承されています。

新型イヴォークのフロントグリルは、デザインが刷新され、彫りが深くよりモダンで洗練された印象を与えるパターンに変更されています。この新しいグリルデザインは、車両全体の外観に引き締まった感覚をもたらしています​​。

ヘッドライトも新たなデザインが採用されています。新型イヴォークでは、デイタイムランニングライトを搭載した新しいピクセルLEDヘッドライトが採用されており、「S」「DYNAMIC SE」以外のグレードに標準装備されています。これらのヘッドライトは、鮮明で明るい光を提供し、夜間の運転において優れた視認性を実現しています。また、そのシャープで個性的なグラフィックのデザインは車両のフロントビューを一層際立たせる役割を果たしています​​。

リアビューでは、スーパーレッドのLEDライトと立体的なテールライトが印象的なデザイン。

エクステリアカラーには新色となるアロイオスグレー、トライベッカブルー、コリンシアンブロンズが追加されました。コントラストルーフもナルヴィックブラックとコリンシアンブロンズから選ぶことができます。

新型イヴォークのサイズは、全長4380mm、全幅1905mm、全高1650mm、ホイールベースは2680mmです。ホイールベースが前モデルより20mm延長されており、これにより室内空間が拡大されています。この変更は、新世代プラットフォームの採用により、車体の電動化対応とボディ剛性の13%向上に寄与しており、走行時の質感の向上にも一役買っています​​。

レンジローバー イヴォークのインテリアデザイン

新型レンジローバー イヴォークのインテリアデザインは、非常にシンプルにまとめ上げられた上品な空間となっています。その中で先進技術や洗練された素材が使用され、高級感あるインテリアとなっています。

主な特徴としてまず挙げられるのが、新しい湾曲11.4インチガラスタッチスクリーンの次世代型Pivi Proインフォテインメントシステムです。ディスプレイは曲面ガラスタッチでフローティング型の先進的なフォルム。このシステムは、従来のスイッチ類の操作を統合し、タッチスクリーンによる直感的な操作性を提供しています。この画期的なシステムは、インテリアの洗練度を高めると同時に、運転中の利便性も向上させています​​。

また、新型イヴォークでは空気清浄システムプロ(ナノイーX搭載、PM2.5フィルター付)もオプションとして提供されています。このシステムは、車内の空気質を維持し、長時間の運転でも快適な環境を保つために重要な役割を果たしています​​。

新型イヴォークの内装のもう一つのハイライトは、その広々とした空間設計です。ホイールベースの延長により、より広い室内空間が確保されており、特に後部座席の居住性が向上しています。この空間の拡大は、乗員の快適性と車内の実用性を大きく向上させています​​。

素材の面でも、高級感あふれる素材の使用と精緻なディテールが際立っています。ヘリンボーンダイアモンドパーフォレイションを施したウィンザーレザーなどシートやダッシュボード、ドアパネルには上質なレザーやソフトタッチ素材が使用され、高い品質感を演出しています。

レンジローバー イヴォークの走行性能

新型レンジローバー イヴォークの走行性能は、ランドローバーならではの走破性能と、洗練された乗り心地の良さを実現しています。電動化に対応したPTA(Premium Transverse Architecture)を採用し、プラグインHVなど豊富なパワートレインが用意されています。

まずパワートレインについて解説します。ガソリンターボエンジン、ディーゼルターボエンジン+マイルドハイブリッド(MHEV)、ガソリンエンジン+電動モーターのプラグインハイブリッド(PHEV)がラインナップ。

2L直列4気筒ディーゼルターボエンジンはマイルドHV搭載で、最高出力204PSと最大トルク430Nmを発生させるトルクフルな走行を実現。また、2L直列4気筒ガソリンターボエンジンは、200PS、320Nmおよび249PS、365Nmの2種類のモデル。さらに、1.5L直列3気筒ガソリンターボエンジンと電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドモデル「300e」は、システム最高出力309PS、最大トルク540Nmを発揮し、0-100km/h加速が6.4秒と非常にパワフルな走行性能を誇ります。EVでの航続距離は65.1km、7kWの普通充電器を使用した自宅での充電時間は2.12時間となっています。

トランスミッションは、すべてのモデルで9速ATが採用されています。この高度なトランスミッションは、スムーズなギアチェンジと優れた加速性能を提供し、都市部の走行から高速道路、さらにはオフロード環境でも快適な運転体験を実現します。

オフロード性能に関しても、新型イヴォークはランドローバーの伝統を受け継いでいます。インテリジェント全輪駆動とトルクベクタリングバイブレーキを組み合わせたアダプタブルテクノロジーにより、いかなる状況でも安定した走行が可能です。さらに上り坂での発進時に制御を行うヒルローンチアシストやロールスタビリティコントロール、ダイナミックスタビリティコントロールは、雪、凍結路、濡れた路面など含めてさまざまな路面状況に応じてトラクションを最適化し快適で安心できる走行をサポート。

レンジローバー イヴォークの価格

新型イヴォークの価格は699万円からです。

<グレードごとの価格>

2.0リッター直列4気筒INGENIUMターボチャージドディーゼルエンジン(MHEV)

RANGE ROVER EVOQUE S D200 7,350,000円
RANGE ROVER EVOQUE DYNAMIC SE D200 8,340,000円

2.0リッター直列4気筒INGENIUMターボチャージドガソリンエンジン

RANGE ROVER EVOQUE S P200 6,990,000円
RANGE ROVER EVOQUE DYNAMIC SE P200 7,350,000円

2.0リッター直列4気筒INGENIUMターボチャージドガソリンエンジン

RANGE ROVER EVOQUE DYNAMIC HSE P250 8,830,000円
RANGE ROVER EVOQUE AUTOBIOGRAPHY P250 9,640,000円

1.5リッター直列3気筒INGENIUMターボチャージドガソリンエンジン+80kWの電動モーター(PHEV)

RANGE ROVER EVOQUE DYNAMIC HSE P300e 9,720,000円
RANGE ROVER EVOQUE AUTOBIOGRAPHY P300e 10,360,000円

レンジローバー イヴォークの発売時期

新型イヴォークは2023年7月19日に日本で発売されました。

レンジローバー イヴォークのライバル車

レンジローバー イヴォークのライバルとして以下のコンパクトSUVが挙げられます。

メルセデス・ベンツ GLA:メルセデス・ベンツのクロスオーバーSUVのエントリーモデルとして、レンジローバー イヴォークの直接のライバルと位置づけられます。コンパクトながら堂々としたエクステリアや、高級感のあるインテリアが特徴です。

BMW X1は、BMWのクロスオーバーSUVのエントリーモデルとして、レンジローバー イヴォークの強力なライバルです。特にBMWらしい軽快な走りが特徴です。

アウディ Q3:アウディのクロスオーバーSUVのエントリーモデルとして、レンジローバー イヴォークの有力なライバルです。洗練されたデザインが特徴です。

MINI カントリーマン(旧MINI クロスオーバー):MINIのクロスオーバーSUVとして、レンジローバー イヴォークに対する個性的な選択肢となり得るモデルです。

レクサス UX:レクサスSUVのエントリーモデルとして、日本車の中でイヴォークと競合するモデルです。

まとめ

英国の高級SUVレンジローバーは多くの人にとって憧れの車ではないでしょうか。イヴォークはレンジローバーファミリーのコンパクトモデルとして非常に人気のモデルです。特に流行りのSUVクーペシルエットの先駆けとも言える存在で、そのスタイリッシュなエクステリアは注目に値します。今回のマイナーチェンジではさらに洗練された姿となり、引き続き世界中で人気の一台となるでしょう。

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