ついにMAZDA6の販売、生産が終了に…
マツダ株式会社は、2024年4月中旬に、22年もの長きにわたりマツダのフラッグシップモデルとして君臨してきたMAZDA6の国内向けモデルの販売を終了すると発表しました。この車種は、その歴史を通じて、マツダのブランドアイデンティティである「Zoom-Zoom(ズームズーム)」を体現するミッドサイズカーとして位置づけられてきました。2002年の初代アテンザの発売から、2回のフルモデルチェンジを経て、その美しいデザインと走る歓びが高く評価され、マツダ6は日本の代表的なセダンの一角に上り詰めました。しかし、2024年国内ではMAZDA6の生産に終止符が打たれることになりました。

MAZDA6の国内向けモデルの生産終了時期は2024年4月中旬を予定しています。MAZDA6の販売終了時期は、注文が2024年4月生産の台数に達した時点で受注終了となります。終了までに注文可能なモデルや詳細についてはマツダ販売店に問い合わせる必要があります。
MAZDA6(マツダ6)とは2002年にマツダ アテンザとして登場したマツダのフラッグシップとなる中型セダン&ステーションワゴンです。マツダのブランドを牽引する役割を担い、世界基準を目指すモデルです。2008年に2代目アテンザへフルモデルチェンジ。2012年に現行型となる3代目アテンザへフルモデルチェンジを行いました。マツダとしては2車種目のマツダ「魂動(こどう)KODO – Soul of Motion」デザイン言語を採用し、ダイナミックでエレガントなエクステリアが好評を得ました。2017年にマイナーチェンジが実施され、車名もアテンザから新型MAZDA6へとグローバルに合わせて変更し登場しました。その後一部改良を重ね、2022年に最後の改良を行いました。その際に特別仕様車「20th Anniversary Edition」を発売しました。

歴代のアテンザ&MAZDA6はこれまで日本国内で累計226,437台が販売されてきました。
MAZDA6については以下の記事で詳しく解説しています。
この販売終了決定の背景には、複数の要因が考えられます。まず、自動車市場全体のトレンドがSUVやクロスオーバー車種へとシフトしていることが挙げられます。多くの自動車メーカーがSUVやクロスオーバーモデルに注力する中で、伝統的なセダンやワゴンの市場は縮小し続けています。これに伴い、マツダもMAZDA6のような従来型のセダンん、ワゴンモデルの生産を縮小し、新しい市場動向に合わせた製品ラインナップにシフトする必要がありました。

また、MAZDA6の2022年12月の商品改良は、その終焉を予感させるものでした。特別仕様車「MAZDA6 20th Anniversary Edition」の登場や、「SKYACTIV-D 2.2」エンジンのパフォーマンス向上など、あたかも最後の輝きを放つかのような改良が加えられました。しかし、同時にディーゼル向けの6MTの設定廃止や2.5Lガソリンターボの廃止など、商品ラインナップの整理も実施されました。これは、フルモデルチェンジを控えたモデルの末期に見られる典型的なグレード整理であり、MAZDA6の販売終了への布石と見ることもできるでしょう。
マツダ株式会社の執行役員国内営業担当の東堂一義氏は、日本国内でのマツダラインナップとして、MAZDA6セダンはMAZDA3が担い、MAZDA6ワゴンはSUV・クロスオーバーのCXシリーズが受け継ぐ形になると述べました。さらに時代に適合した走る歓びによりお客様にいきいきとした体験を届けると述べました。

MAZDA6はモデル末期も末期であり、フルモデルチェンジもしくは生産終了などがかねてより噂されていました。今回の発表は最悪の結果となったようです。MAZDA6はマツダらしい美しいデザインと人間中心に設計された走る歓びを体現するセダン・ワゴンとして、一時代を築いてきました。しかし自動車市場におけるニーズの変化には抗うことができなかったという結論になりました。しかしその開発リソースなどを他のモデルへと活かすことになるはずなので、よりニーズにあった新たなマツダモデルが登場することに期待したいですね。
MAZDA6は2024年4月中旬に生産終了となる為、購入を検討中の方はお急ぎください。
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