BMW新型iX 11月日本発売開始!価格 1498万円から 次世代電気自動車SUVマイナーチェンジ

BMWジャパンは2025年9月24日、同社のフラッグシップ電気自動車「BMW iX」の新型モデル(一部改良)を発表しました 。全国のBMW正規ディーラーにて同日より注文受付を開始し、納車は2025年11月からを予定しています 。今回の新型では、BMW iX xDrive60に一充電での走行距離がBMWモデル最長となる723kmを実現し、M70 xDriveではBMWモデル最強となるシステム・トータル最大トルク1,015Nmを達成しています 。

車の概要:BMW iXとは?

BMW iXは、BMWが2021年に初代モデルを発売した次世代電気自動車です 。SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)をベースに、コンセプト、デザイン、パワートレイン等、その全てにおいてBMWが次世代を見据えて開発したモデルとなります 。

BMW iXは初代モデルに該当し、社内コード「i20」で開発されました 。発売直後から市場で高い評価を獲得し、2021-2022年の日本カー・オブ・ザ・イヤーにおいて10ベスト・カーを受賞 。さらに、最も秀でた内外装デザインを持つクルマとして「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」も受賞しています 。今回発表された新型モデルはマイナーチェンジ版であり、初代モデルの魅力をさらに洗練させた内容となっています 。

BMW iXのエクステリアデザイン

新型BMW iXのエクステリア・デザインでは、新しいバンパー・デザインや各所に採用されるブラック・パーツによりスポーティなイメージを際立たせています 。特に印象的なのが縦型4灯のデイ・ランニング・ライトのデザインで、BMW アイコニック・グローと組み合わせることで、大胆かつエレガントなデザインをよりシャープに洗練させています 。

今回の改良では、BMW iX xDrive60にBMW iX初となるMスポーツ・パッケージが採用され、よりスポーティな印象を与える仕上がりとなりました 。従来から評価の高いBMWらしいデザイン要素を保ちながら、電気自動車としての先進性も表現したエクステリアは、まさに次世代BMWの象徴的な存在と言えるでしょう 。BMW iXのボディサイズは、全長4,955mm、全幅1,965mm、全高1,695mmとなっています 。

BMW iXのインテリアデザイン

新型BMW iXのインテリア・デザインでは、Mスポーツ・インテリアおよびシート・マテリアル、新設計のMマルチファンクション・シートが採用されています 。シート素材にはヴィーガンザと上質なマイクロ・ファイバー素材を用い、サイド・サポートを強化することでホールド感を向上させています 。

電気自動車専用設計のアーキテクチャーにより、新型BMW iXはセンタートンネルが無く、フロアがフラットになることで、より解放感のある空間を実現しています 。特に後部座席はゆったりと、まるで上質なラウンジのような居心地の良い空間を生み出しており、BMW iXの未来的なキャビン・デザインに新たなスポーティな要素が加わっています 。

BMW iXの走行性能

BMW iX xDrive60は、前輪に最高出力258PS(190kW)、後輪に最高出力313PS(230kW)の電気モーターを搭載した4輪駆動モデルです 。システム・トータルでの最高出力は544PS(400kW)、最大トルクは765Nmを発生し、0-100km/hを僅か4.6秒で駆け抜けます 。

さらに上位モデルのBMW iX M70 xDriveでは、前輪に最高出力258PS(190kW)、後輪に最高出力489PS(360kW)の電気モーターを搭載しています 。システム・トータルでの最高出力は659PS(485kW)、最大トルクは1,015Nm(ローンチ・コントロール作動時は1,100Nm)を実現し、0-100km/hを僅か3.8秒で加速します 。どちらのモデルもボディ床下に容量60.6Ah/111.5kWhのリチウム・イオン電池を搭載し、xDrive60では一充電での走行距離723km、M70 xDriveでは602kmを実現しています 。

BMW iXの安全性能・運転支援

新型BMW iXには、日本においてBMW社が初めて国土交通省からの認可を取得した「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」が搭載されています 。この機能により、一定の条件下においてステアリングから手を離しての走行が可能となり、ドライバーの運転負荷を軽減し安全に寄与する運転支援システムとなっています 。

最先端の運転支援システムに加え、最新世代のコネクティビティも有しており、「OK, BMW」と話し掛けることで車両の操作や目的地の設定などが可能です 。Apple CarPlayへの対応、スマートフォンで事前に検索した目的地を車両に送信する機能など、利便性が大幅に高められています 。BMW デジタル・キー・プラスの標準装備により、対応のスマートフォンやスマートウォッチを携行していれば、車両に近づくだけでロック解除が可能で、さらに車室内にデバイスがあるだけでエンジンの始動も可能です 。

BMW iXの価格

新型BMW iXの価格は1,498万円からです 。グレードごとの詳細な価格設定は以下の通りです 。

BMW iX xDrive60 M Sportが14,980,000円(消費税込み)、最上位モデルのBMW iX M70 xDriveが19,660,000円(消費税込み)となっています 。これらの価格は車両本体価格であり、付属品価格、税金(消費税を除く)、保険料、登録に伴う諸費用は含まれていません 。

BMW iXの発売時期

新型BMW iXは2025年9月24日より全国のBMW正規ディーラーにて注文受付を開始しており、納車は2025年11月からを予定しています 。なお、初代BMW iXは2021年11月に日本で正式発売が開始されており、今回は初代モデルの一部改良版となります 。

BMW iXは日本で発売されるか

BMW iXは既に日本国内で正式に発売されており、今回の新型モデルも日本市場での販売が決定しています 。全国のBMW正規ディーラーにて購入可能で、右ハンドル仕様での展開となっています 。初代モデルは2021年11月に日本導入が開始され、市場で高い評価を得ているため、今回の新型モデルも継続して日本市場で販売されます 。

BMW iXをあえて辛口で評価します

BMW iXをあえて辛口で評価します。まず価格面では、最低価格でも1,498万円という設定は、一般ユーザーには手の届きにくい価格帯と言わざるを得ません 。さらに上位グレードの1,966万円という価格は、同クラスの内燃機関車と比較しても相当高額な設定となっています 。

車両重量についても、xDrive60で2,530kg、M70 xDriveでは2,610kgと非常に重く、これがハンドリング性能や効率性に影響を与える可能性があります 。また、M70 xDriveでは航続距離が602kmとxDrive60の723kmより大幅に短くなっており、高性能を追求した代償として実用性が犠牲になっている印象を受けます 。充電インフラの整備状況を考慮すると、長距離移動時の不安は依然として残る課題と言えるでしょう。

BMW iXのライバル車

BMW iXのライバル車として、まずメルセデス・ベンツのEQSが挙げられます。同じくドイツ系プレミアムブランドの電気自動車として直接競合する存在です 。また、アウディのe-tron GTやテスラ Model Xも同セグメントでの競合車種となります 。

国産車では、レクサス RZが価格帯やブランドポジショニングで競合します 。さらに、BMWの内燃機関車であるX5やX6も、同じBMW SAVファミリーとして顧客の選択肢に入る可能性があります 。これらのライバル車と比較して、BMW iXは723kmという長い航続距離と先進的なデザイン、運転支援機能が差別化ポイントとなっています 。

まとめ

新型BMW iXは、初代モデルの優れた基本性能をさらに洗練させた一部改良モデルとして、2025年9月24日に発表されました。BMW初のMスポーツ・パッケージ採用やBMWモデル最長となる723kmの航続距離、最強トルク1,015Nmの実現など、技術面での進化が注目されます。価格は1,498万円からと高額ながら、プレミアムEVセグメントにおいて競争力のある仕様となっており、11月からの納車開始が待たれるモデルです。

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