2024年4月9日、シトロエンは、コンパクトSUVの新型シトロエン C3(Citroen C3)のガソリンエンジンモデルを発売しました。シトロエン C3は2016年以来ヨーロッパ市場で150万台以上を売り上げてきたベストセラーモデルです。
新型C3は2023年に登場し、大きな話題となったコンパクトEVのe-C3のHVモデルです。新型C3は、EVよりも簡単に電動化にアクセスできるバージョンとして登場しました。充電の必要がなく、都市部での走行の最大50%を電気モードで走行可能な、手軽な電動車です。
新型C3は最新のデザイン言語を採用したエクステリア、快適な室内空間、最新のハイブリッド技術などを搭載しつつも、約250万円からと魅力的な価格設定となっています。新型C3は欧州で2024夏にデリバリー開始予定となっています。

車の概要:新型シトロエン C3とは?
C3はステランティスグループのフランス自動車メーカー シトロエンのBセグメントに属するコンパクトクロスオーバーSUVです。2002年に初代C3が誕生しました。2016年に3代目となる現行C3が登場。2023年には電気自動車(EV)のe-C3が発表しました。この新型コンパクトEVのe-C3は航続距離320km、価格は約380万円で発売されました。そして2024年に4代目C3へフルモデルチェンジを行いました。
新型シトロエン C3のエクステリアデザイン
新型シトロエン C3のエクステリアはEV版のe-C3と同様、シトロエンの新しいデザイン言語を採用しています。特に大きな楕円形のシトロエン「シェブロン」ロゴが印象的です。このエクステリアデザインは2022年に公開されたシトロエン Oliコンセプトからインスピレーションを得た、縦と横のテクニカルな彫刻が施された表面とのコントラストが特徴的です。
フロントには目立つシェブロンロゴとグロスブラックの水平グリルとミックスされています。ヘッドライトとテーリライトには3段階のライティングシグネチャーが採用されています。

サイドビューではベルトラインやドアパネルのプレスラインがスタイリッシュなデザインとなっています。
リアでは彫刻的なテールゲート下部と、シトロエンロゴを配した、グロスブラックの水平ストリップが力強さを演出しています。

新型シトロエンC3のボディサイズは、全長4.01mと、前モデルからわずかに大きくなっただけで、C3らしいコンパクトさや俊敏性をキープしています。また、乗降しやすさを向上させるため全高を100mm高く設定し、最低地上高を197mmにしています。これにより、C3はSUVに近いスタンスを獲得しつつ、日々の運転で遭遇するスピードバンプや段差に対する走破性も強化しました。
新型シトロエン C3のインテリアデザイン
新型シトロエン C3のインテリアデザインにおいては、C-Zenラウンジ・コンセプトが採用され、ダッシュボードはシンプルで温かみのあるデザインとなっています。ダッシュボード上部にはテクニカル要素が配置され、下部には「ソファ・デザイン」と呼ばれるファブリックが使用されており、ソファのような柔らかさと快適さを提供しています。

また、新型C3はアドバンスド・コンフォート®シートも採用しており、人間工学に基づいた快適な座り心地と姿勢のサポートを提供します。フォームの厚みを増やし、デザインを改良することで、初めて座った瞬間から快適性を感じられるよう工夫されています。

インフォテインメントシステムは、10.25インチのタッチスクリーンと3Dナビゲーションにより、現代的なドライバーのニーズに応え、Apple CarPlayTMおよびAndroid AutoTMに対応しています。さらに、”Connected Services”サブスクリプションにより、e-Callやリアルタイムの交通情報など、車両をより便利に利用できるサービスが提供されます。
さらに、新型C3では、従来のメータークラスターの代わりに、シトロエン・ヘッドアップ・ディスプレイが導入されました。これにより、ドライバーは道路から目を離すことなく必要な情報にアクセスでき、情報の重複も解消されています。新しいコンパクトなマルチファンクションステアリングホイールと組み合わされることで、操作性と視認性がさらに向上しています。

室内では、座席の位置を高くすることで乗員の視界を改善し、ヘッドルーム、レッグルーム、エルボー・ルームを拡大しています。その結果、C3の室内は、より快適で広々とした空間となり、長距離でも快適なドライブを約束します。
荷室も見直され、310リットルの容量となり、60対40の分割式リアシートにより柔軟性が高まりました。また、新型C3には、スマートフォン・ステーションが標準装備され、NFC技術を利用して専用アプリケーションを自動的に起動することができ、ナビゲーションや音楽サービスへのアクセスが直感的に行えます。

新型シトロエン C3の走行性能
新型シトロエンC3のハイブリッド100バージョンのパワートレインは1.2L 3気筒ターボガソリンエンジン(最高出力100馬力、最大トルク205Mm)と6速マニュアルトランスミッションを組み合わせています。
この新型C3 HVは、SmartCarプラットフォームに初めて最新の48Vハイブリッド技術が搭載されています。フランス製の21kWëモーター電気モーターと1.2Lターボエンジンと組み合わせ、新型C3は都市部での走行の約50%を電気モードで行える柔軟性と、充電の必要性を排除した手軽さを実現しています。

新型C3のハイブリッドシステムは、WLTP混合サイクルで117g CO2/kmの低排出を実現。電気モーターは、強い加速時に追加の9kW(約12馬力)のパワーを提供し、常に高い快適性を維持します。
新型C3に搭載されたシトロエン アドバンスド コンフォート サスペンションは、プログレッシブ油圧クッションを採用しており、すべてのバージョンに標準装備されます。この独自のサスペンションは、従来のショックアブソーバーとスプリングの代わりに油圧クッションを各コーナーに2つ配置することで、段差を滑らかに乗り越える感覚と、ロードフィールを向上させています。特に低速での路面凹凸の吸収性能や、スピードバンプを越える際の滑らかさが顕著です。
新型シトロエン C3の安全性能・運転支援機能
新型C3は、快適で安全なドライブを支える充実した機能を搭載しています。
アクティブ・セーフティ・ブレーキが、昼夜を問わず時速5~135kmの範囲で自動車、歩行者、自転車利用者に対応する緊急ブレーキシステムとして機能し、万一の衝突リスクを低減します。また、アクティブレーン・ディパーチャー・ウォーニングにより、車両が不意に車線を逸脱した際に、ステアリングの微調整やドライバーへの警告によって、安全な走行ラインを維持できます。

速度標識認識機能は、ドライバーに速度制限を認識させることで、適切な速度での運転を促します。電動パーキングブレーキは、車両の停止と同時に自動で作動し、再発進の際には自動で解除されるため、ドライバーの操作を大幅に軽減します。ヒルスタートアシスト機能は、坂道での発進時に車両を一時的に保持し、後退を防ぎます。夜間運転の安全性を高めるハイビーム自動切り替え機能も、対向車の光を検知して適時にロービームに切り替え、他のドライバーへの配慮と安全な視界を確保します。
新型シトロエン C3のグレード
シトロエンは、新型C3のラインナップに2つのグレード、「You」と「Max」を設定しています。
「You」バージョンは、LEDヘッドライト、シトロエン・アドバンスド・コンフォート®サスペンション、アクティブセーフティブレーキなど、安全と快適性を高める装備が充実。また、新型シトロエン・ヘッドアップディスプレイやインフォテイメント用スマートフォン・ステーションといった最新技術も標準で搭載しています。その他にも、オートライト、リアパーキングアシスト、リアスポイラーなど、ドライバーに便利な機能が備わっています。
「Max」バージョンは、上級の装備が追加されます。コントラストルーフを含むツートーンペイントや、デコラティブルーフバー、フロント&リアプロテクションプレートといった外観を際立たせる要素が加わります。また、17インチダイヤモンドカットアルミホイールやLEDテールライトによって、さらに洗練された印象を与えます。内装では、10.25インチのカラータッチスクリーンやシトロエンアドバンスドコンフォートシート、2列目60/40可倒式シートなど、快適なドライブをサポートする装備が満載です。加えて、オートエアコン、ワイヤレス充電、バックカメラといった便利な機能も備えています。

新型シトロエン C3の価格
新型シトロエンC3の価格は、約250万円(14,990ユーロ)からです。ハイブリッドSUVモデルとしては比較的安価な価格設定となっています。

新型シトロエン C3の発売時期
新型シトロエンC3は欧州で2024夏にデリバリー開始予定です。
新型シトロエン C3は日本で発売される?
現行C3は日本で販売されているため、新型シトロエンC3は日本で販売されると想定されます。新型C3の日本導入については未発表です。

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