新型日産 ムラーノ:4代目2025年初頭発売 価格は600万円程度か 日本発売は?

日産自動車は2024年10月17日、フルモデルチェンジした2025年モデルの新型ムラーノを発表しました。4代目となるこの新型ムラーノは、より高級感のあるなデザインと数々の新技術を採用しています。日常の通勤から長距離ドライブまで、より快適な「サンクチュアリ(聖域)」のような体験を提供することを目指して開発されました。

車の概要:日産 ムラーノとは?

新型ムラーノは、初代ムラーノが2002年に登場して以来、日産のフラッグシップクロスオーバーSUVとして進化を続けてきたモデルの第4世代にあたります。初代モデルは、セダンのような乗り心地とSUVの実用性を融合させた先駆的な存在として注目を集めました。2025年モデルは、その伝統を受け継ぎながら、さらなる高級感と先進技術を追求しています。

エクステリアは、全幅が約66mm拡大され、より力強いプロポーションを実現。フロントエンドには超薄型の「クリスタルキューブ」LEDヘッドライトを採用し、クリーンでモダンな印象を与えています。インテリアでは、標準装備の12.3インチデュアルディスプレイや、ムラーノ初となる通気式マッサージ機能付きフロントシートなど、快適性と先進性を高めています。パワートレインには、241馬力を発生する2.0リッターVC-ターボエンジンを搭載し、9速オートマチックトランスミッションと組み合わせることで、応答性の高い走行性能を実現しています。さらに、プロパイロットアシストやインビジブルフードビューなど、最新の運転支援技術も充実。Google built-inやワイヤレスApple CarPlay、Android Autoにも対応し、シームレスな接続性も確保しています。

このように、新型ムラーノは日産のクロスオーバーSUVの最新形として、デザイン、快適性、性能、技術のあらゆる面で大幅な進化を遂げています。2025年初頭から販売が開始される予定で、価格は発売時期が近づいた段階で発表されます。

新型ムラーノは2024年8月に発売した新型キックス、2024年9月に発表した新型アルマーダに続き、経営計画「The Arc」期間中に投入される3モデル目の日産ブランドの新型車となります。

日産 ムラーノのエクステリアデザイン

新型日産ムラーノは、洗練されたエレガントさと力強さを兼ね備えたエクステリアデザインを採用しています。新型ムラーノのボディサイズは全長4,900mm、全幅1,981mm、全高1,725mmで、前モデルと比べて全幅が約66mm拡大され、より堂々とした存在感を放っています。

フロントデザインは、クリーンでモダンな印象を与える超薄型の「クリスタルキューブ」LEDヘッドライトが特徴的です。これらのヘッドライトは、グロスブラックのトリムストリップで区切られたグリルの両側に配置されています。日産の象徴的なV-motion(Vモーション)デザインは、グリル内に「隠された」LEDデイタイムランニングライトによって表現され、洗練された現代的な外観を実現しています。

サイドデザインでは、優雅に膨らんだリアフェンダーが力強さを感じさせます。Aピラーからのサイドミラーの配置変更により、運転手の前方視界が向上しています。

リアデザインも特筆すべき点が多く、クリーンでシャープな印象を与えています。リアワイパーはリアウィンドウの上部に収納され、エキゾーストチップは隠されています。さらに、ナンバープレートホルダーが下部バンパーに移動されました。リフトゲート全体には、夜間に独特の光の表情を作り出す幅広いLEDテールライトエレメントが施されています。

ホイールは、SVとSLグレードでは20インチアルミニウム合金製、最上位のプラチナグレードでは21インチアルミニウム合金製が標準装備されています。また、オプションでツートーンペイントも選択可能です。

このように、新型ムラーノのエクステリアデザインは、日産のクロスオーバーSUVの最新形として、エレガントさと力強さを巧みに融合させ、高級感と先進性を強調しています。

日産 ムラーノのインテリアデザイン

新型日産ムラーノは、モダンで洗練された優雅なインテリアデザインを採用しています。デザイナーたちは、水平方向のデザインテーマを基調とし、細部にまでこだわった空間を創り出しました。

インテリアの中心となるのは、標準装備の12.3インチデュアルディスプレイです。これらのディスプレイは、ステッチが施された素材で周囲を包み込むように配置され、高級感を演出しています。運転席に座ると、触れる部分がすべて柔らかい素材で覆われていることに気づくでしょう。空調制御には、日産アリアと同様のキャパシティブタッチパネルを採用しています。また、プッシュボタン式のシフターを採用することで、センターコンソールのスペースを有効活用し、収納スペースやカップホルダー、標準装備のワイヤレス充電パッドのためのスペースを確保しています。

インテリアの特徴的な要素として、「ムラーノガラス」と呼ばれるユニークなダッシュボードフィニッシャーがあります。これは、色が変化するグラフィックスと光を巧みに操る質感を取り入れた多層構造のデザインで、ムラーノの名前の由来となったベネチアのガラス細工にインスパイアされています。

インテリアカラーテーマは、カリフォルニア海岸の日没直前のゴールデンアワーの独特な光の質感にインスパイアされた3種類が用意されています。最上級のプラチナグレードでは、細部まで丁寧に仕上げられたセミアニリンキルティングレザーシートが採用されています。快適性を高める豪華な装備も充実しています。

パノラミックムーンルーフ、フロントシートの温度調節機能とマッサージ機能、ステアリングヒーター、64色のアンビエント照明などが用意されています。

新設計のステアリングホイールは、下部がフラットになっており、乗り降りがより快適になっています。運転席は、より幅広い体格の運転者に対応できるよう、リフトとスライドの調整範囲が拡大されました。後部座席の乗員にも配慮がなされており、リアドアサンシェードやヒーター付きリアシートが選択可能です。前席のデザインを薄くし、カップルディスタンスを20mm拡大することで、後部座席の膝周りのスペースも広くなりました。さらに、ムラーノで初めてリアシートにも日産のゼログラビティデザインが採用され、乗員により快適な姿勢をサポートします。

荷室スペースも十分に確保されており、後部座席を立てた状態で932リットル、折りたたむと1,798リットルの容量を提供します。パワーリフトゲートは標準装備で、プラチナグレードではモーションアクティベーテッド機能付きとなっています。

日産 ムラーノの走行性能

新型日産ムラーノは、パワフルかつ洗練されたドライビング体験を提供するために、新しいパワートレインと最新の技術を採用しています。

ムラーノのパワートレインには、2.0リッターVCターボ(可変圧縮比ターボ)エンジンが搭載されています。このエンジンは、最高出力241馬力、最大トルク260lb-ft(約352.5Nm)を発揮します。これは、前モデルと比較して20lb-ft(約27.1Nm)のトルク増加を実現しています。このパワフルなエンジンは、新たに採用された9速オートマチックトランスミッションと組み合わされています。この組み合わせにより、スムーズな加速と効率的な走行を両立しています。さらに、パドルシフターも装備されており、より積極的な運転を楽しむことができます。

ムラーノSVグレードでは、フロントホイールドライブ(FWD)またはインテリジェントオールホイールドライブ(AWD)が選択可能です。一方、SLとプラチナグレードでは、標準でAWDが採用されています。AWDシステムは、路面状況に応じて最適な駆動力配分を行い、安定した走行を実現します。

EPA(米国環境保護庁)の推定燃費は、AWDモデルで市街地走行23mpg、高速道路走行24mpg、複合23mpgとなっています。FWDモデルも同様の燃費性能を示しています。

走行性能と乗り心地の向上のため、新型ムラーノは周波数感応型ダンパーを採用したサスペンションシステムを装備しています。これにより、路面の状況に応じて適切な減衰力を発揮し、快適な乗り心地と安定した走行を両立しています。ステアリングシステムは、電動パワーステアリングに変更されました。これにより、より正確なハンドリングと軽快な操作感を実現しています。

ムラーノSVグレードには、高速道路走行をより快適にするプロパイロットアシストが標準装備されています。SLとプラチナグレードでは、さらに進化したプロパイロットアシスト1.1が採用されており、ナビゲーションデータを活用してカーブの手前で事前に速度調整を行うなど、より高度な運転支援を提供します。

新型ムラーノは、最大1,500ポンド(約680kg)の牽引能力を持っています。これにより、小型のトレーラーやボートなどを牽引することが可能です。

このように、2025年モデルの日産ムラーノは、パワフルなエンジン、洗練されたトランスミッション、高度な運転支援システムを組み合わせることで、快適で安全、そして楽しい走行体験を提供しています。

日産 ムラーノの価格

新型日産ムラーノ2025年モデルの価格は、発売時期が近づくまで発表されない予定です。しかし、現行モデルと市場動向から推測すると、新型ムラーノの価格は600万円程度からと予想されます。

日産 ムラーノの発売時期

新型日産ムラーノは、2025年初頭に米国市場で発売される予定です。

日産 ムラーノは日本で発売される?

現時点で、新型日産ムラーノが日本市場で発売されるかどうかについての公式発表はありません。

日産ムラーノは日本国内では2004年から2015年まで販売されていましたが、その後は海外専売モデルとなるり日本導入がありません。その為、この新型ムラーノが日本で販売される可能性は低いと考えられます。

日産 ムラーノの辛口評価

新型日産ムラーノをあえて辛口で評価します。

まず、パワートレインについては、3.5リッターV6エンジンから2.0リッターVCターボエンジンへの変更により、最大トルクは向上したもの最高出力が19馬力減少しています。これは、同クラスの競合車と比較すると見劣りする可能性があります。

また、ハイブリッドやプラグインハイブリッドオプションが用意されていない点も、環境意識の高まる現代において、大きな欠点と言えるでしょう。

デザイン面では、確かに洗練されたスタイリングを採用していますが、日産の他のモデルとの差別化が十分とは言えません。特に、フロントグリルのデザインは日産の他のSUVと似通っており、ムラーノの独自性が薄れている印象を受けます。

内装の質感は同価格帯の欧州車と比べると、まだ高級感で一歩劣る部分があります。特に、一部のプラスチック素材の質感や、ステッチの精度などに改善の余地があるでしょう。

日産 ムラーノのライバル車

2025年モデルの日産ムラーノの主なライバル車としては、以下のモデルが挙げられます。

  1. ホンダ パスポート:
    ホンダの2列シートSUVで、ムラーノと同様のサイズと価格帯を持ちます。パスポートは優れた走行性能と広々とした室内空間で知られています。
  2. フォード エッジ:
    フォードのミッドサイズクロスオーバーSUVで、洗練されたデザインと快適な乗り心地が特徴です。エッジはムラーノの直接的な競合車の一つです。
  3. ヒュンダイ サンタフェ:
    最近モデルチェンジを行い、より高級感のあるデザインと先進的な技術を採用しています。ハイブリッドモデルも用意されており、燃費面でムラーノに優位性があります。
  4. マツダ CX-70:
    マツダの新型クロスオーバーSUVで、高級感のあるデザインと優れた走行性能が特徴です。ムラーノよりもスポーティな印象を持ち、異なる顧客層にアピールする可能性があります。
  5. トヨタ ベンザ:
    ハイブリッドのみのラインナップで、燃費性能に優れています。デザイン面でも独自性が高く、環境意識の高い顧客を引き付ける可能性があります。
  6. ジープ グランドチェロキー:
    より本格的なオフロード性能を持ち、高級感のある内装と最新の技術を備えています。ムラーノよりも高価ですが、より幅広い用途に対応できる点が魅力です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました