日本発EV アウルSP600が世界最速を記録:438.7km/h アスパーク開発の電動ハイパーカー

株式会社アスパークは2024年6月20日、同社が開発した新型EVハイパーカー アウル SP600(OWL SP600)が世界最速の電気自動車(EV)となったことを発表しました。この快挙は、2024年6月8日にドイツのパーペンブルグ自動車試験場(ATP)で行われたテスト走行で達成されました。アウルは、最高速度438.73km/hを記録し、電気自動車の世界最高速度記録を更新しました。

アスパーク社は、この記録達成に至るまでに綿密な準備を重ねてきました。アウル SP600は、風洞実験や数回にわたるトラック走行テストを含む、仮想および実走行テストを経て開発されました。特筆すべきは、タイヤの開発においてブリヂストン社と協力し、420km/h以上の速度に対応できる特別なPOTENZA RACEタイヤをアウルSP600用にカスタマイズしたことです。

このアウルSP600は、アスパーク社が2023年5月24日に英国で世界記録を達成したアウルの進化版モデルです。アウルの成功を基に、さらなる高速性能を追求して開発されました。アスパーク社は、この記録を通過点と位置づけており、今後もEVハイパーカーの可能性を追求し続ける姿勢を示しています。

アスパーク社は2015年に全電動バッテリー駆動のハイパーカー アウルの開発に着手し、EVハイパーカー市場に参入しました。「世の中にない新しい価値を創造する」という理念のもと、アウトソーシング事業からものづくり事業まで、多岐にわたる分野で革新的な取り組みにチャレンジしています。今回の世界最速記録の達成は、アスパーク社の技術力と挑戦精神を世界に示す結果となりました。同社は今後も、人々が「おもしろい」と感じられるような製品やサービスの開発に注力し、自動車産業に新たな可能性をもたらすことを目指しています。

車の概要:アスパーク アウルとは?

日本のアスパーク社が開発したEVハイパーカー「アウル(OWL)」は、2024年7月1日現在、世界最高レベルの性能を誇る電気自動車として注目を集めています。アウルは、「世界一速いBEV(バッテリー電気自動車)を目指す」というコンセプトのもと、2014年に開発が始まりました。2020年に市販を開始し、その驚異的な性能で自動車業界に衝撃を与えています。アウルの最大の特徴は、その圧倒的な加速性能です。0-100km/h加速はわずか1.72秒を記録し、現時点で公道走行可能な市販車としては「世界最高加速を誇るEV」となっています。2023年5月には英国で行われた高速走行テストで2つの世界記録を達成しました:

  1. 1/8マイル(直線200m)の発進加速:平均速度309.02km/h
  2. 1/4マイル(400m)の発進加速:平均速度318.85km/h

アウルの車体は、CFRPモノコックボディを採用し、全長4830mm×全幅1935mm×全高990mmという、超ワイド&ローなスタイリングを実現しています。また、150km/hで現れる巨大な可変式リアウイングなど、すべての要素が速さを追求するために設計されています。動力源には「パーマネント・マグネット・シンクロナス・モーター」と呼ばれる4基のモーターを搭載し、最大出力は2000馬力を超えると言われています。アウルの価格設定は、その圧倒的な性能を反映して非常に高額です。標準モデルの価格は290万ユーロ(約4億7,000万円)となっています。さらに、カーボン調の特別仕様車は350万ユーロ(約5億6,750万円)という驚異的な価格で販売されています。生産台数は50台限定とされており、2021年初頭からデリバリーが開始されました。アスパーク社によると、海外からの問い合わせが多く、中には石油王からの引き合いもあったとのことです

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