2024年6月27日、スウェーデンの電気自動車メーカーであるポールスターは、同社の新型電動SUV ポールスター3(Polestar 3)の顧客納車を開始したと発表しました。ポールスター3はEV時代のSUVのポジションを獲得しポールスターの拡大に向けて重要な役割を担います。
スウェーデンのヨーテボリにあるポールスター本社では、特別な引き渡し式が行われました。最初の顧客たちは、マグネシウムとスペースカラーで仕上げられたローンチエディションのポールスター3を受け取りました。さらに、この特別な機会を記念して、ポールスターからの特別なギフトパッケージも贈呈されました。

最初の納車は、ヨーロッパとアメリカの2大陸で同時に行われ、今後数ヶ月にわたって納車ペースが加速していく予定です。世界中の自動車メディアから高い評価を受けているポールスター3は、顧客の関心も非常に高く、当初予定されていた試乗枠はすでに予約で埋まっている状況です。そのため、ポールスターは夏季に追加の試乗枠を設けることを決定しました。
ポールスターのCEOであるトーマス・インゲンラート氏は、「これは重要なマイルストーンです。ポールスター3の顧客への最初の納車が実現しました。今週末からヨーロッパの全ポールスタースペースで試乗が始まります。何千人もの潜在的顧客が、私たちの素晴らしい高級パフォーマンスSUVを体験することになるでしょう。ポールスターは、最も魅力的な電気自動車のラインナップを持つグローバルプレーヤーになりつつあります」とコメントしています。

ドイツとノルウェーでも翌日から顧客納車が行われる予定です。アメリカでは、カリフォルニア州、イリノイ州、インディアナ州、ニューヨーク州で最初の顧客納車が行われます。アメリカでは今夏からポールスター3の追加生産も開始される予定です。
納車されるモデルは、ロングレンジデュアルモーターとロングレンジデュアルモーターパフォーマンスパックの2種類で、ローンチエディションはスノー、サンダー、マグネシウムの3色が用意されています。

ポールスターのグローバルコマーシャル責任者であるクリスチャン・エルヴェフォース氏は、「ポールスター3が人気を博すことは予想していましたが、世界中のメディアのレビューや試乗予約の反応には驚かされました。これは、この車に対する市場の期待の高さと、お客様がフラッグシップ電動SUVのハンドルを握りたいという強い関心の表れです」と述べています。
欧州でのポールスター3の価格は約1,500万円(89,900ユーロ)からとなっています。パフォーマンスパックの価格は約100万円(6,600ユーロ)です。
ポールスター 3の日本での発売に関しては、現時点で正式な発表はありません。ポールスターは日本市場への参入を検討していますが、具体的な時期や販売計画は明らかにされていません。ただし、ポールスターのグローバル展開の一環として、将来的に日本市場への参入の可能性はあると考えられます。なお、ポールスターは既に韓国市場に進出しており、アジア太平洋地域での展開を徐々に拡大しています。このことから、日本市場への参入も近い将来に実現する可能性があります。
ポールスターは、2026年までに5つの電動パフォーマンスカーのラインナップを揃える計画を発表しています。現在販売中のポールスター2に加え、ポールスター3、そして2023年から2024年にかけて段階的に発売されるSUVクーペのポールスター4、さらに電動4ドアGTのポールスター5、電動ロードスターのポールスター6が控えています。

車の概要:ポールスター 3とは?
ポールスター3は、同社の電動SUVラインナップの中核を担うモデルとなります。ポールスターのサイズは全長4,900mm、全幅1,968mm、全高1,614mmです。また、111kWhの大容量バッテリーを搭載しています。ロングレンジデュアルモーターモデルは最大出力489PS、最大トルク840Nmを発揮し、0-100km/h加速は4.8秒で達成します。一方、パフォーマンスパック装着モデルは最大出力517PS、最大トルク910Nmまで強化され、0-100km/h加速は4.5秒です。WLTPモードでの航続距離は、ロングレンジデュアルモーターモデルで最大631km、パフォーマンスパック装着モデルで561kmを誇ります。また、250kWの急速充電に対応しており、10-80%の充電を約30分で完了することができます。ポールスター3の内装は、高級感と先進性を兼ね備えたデザインとなっています。14.5インチの大型センターディスプレイを採用し、GoogleのAndroid Automotive OSを搭載しています。さらに、オプションでBowers & Wilkinsの1,610W、25スピーカーのオーディオシステムも選択可能です。
ポールスター3の詳細については以下の記事で詳しく解説しています。

コメント