スバル レックス新型4WD発表!価格218万円から・2025年10月発売の最新情報

スバルは2025年10月16日、コンパクトSUV「スバル レックス(Subaru Rex)」に待望の4WDモデルを追加すると発表しました。これまで前輪駆動のみのラインアップだったスバル レックスに、悪路や雪道に強い四輪駆動システムを搭載したモデルが加わり、より幅広いユーザーのニーズに対応できるようになりました。今回の4WDモデルには、レックスとして初となる1.0リッター直列3気筒ターボエンジンが採用され、パワフルで余裕のある走りと燃費性能を両立させています。

車の概要:スバル レックスとは?

スバル レックスは、日常からアウトドアまでシーンを選ばず快適なドライブを愉しめるコンパクトSUVです。「レックス」という車名は、実はスバルの歴史において特別な響きを持つものです。初代レックスは1972年に軽自動車として登場し、1992年まで3代にわたって20年間、スバルの軽自動車ラインアップを支え続けました。初代モデルはスバル360やR-2の後継として、ウェッジシェイプの斬新なデザインを採用し、高性能を追求したスポーツモデルとして注目を集めました。

その後、長い時を経て2022年11月、レックスの車名は30年ぶりに復活を果たしました。現在の4代目レックスは、ダイハツが生産するコンパクトSUV「ロッキー」のOEM供給を受けたモデルで、スバル初の小型クロスオーバーSUVとして市場に投入されています。発売当初は1.2リッターガソリンエンジンの前輪駆動モデルのみでしたが、2025年6月にハイブリッドモデルが追加され、今回の2025年10月16日の発表で4WDモデルがラインアップに加わり、3つのモデルから選べる充実したラインアップとなりました。

スバル レックスのエクステリアデザイン

スバル レックスのエクステリアは、都市部からアウトドアまで対応できる力強いSUVスタイルが特徴です。フロントデザインは存在感のあるグリルとシャープなLEDヘッドランプを組み合わせ、コンパクトながらも迫力のある表情を演出しています。

4WDモデルのZグレードには、17インチアルミホイール(切削+ブラック塗装)が標準装備され、スポーティな足元を演出します。また、LEDヘッドランプ(オートレベライザー付)、LEDクリアランスランプ、LEDシーケンシャルターンランプに加え、LEDフォグランプ、LEDライナー、LEDリヤフォグランプも装備され、先進的な印象を与えます。一方、Gグレードには16インチアルミホイールとLEDヘッドランプ(マニュアルレベライザー付)が標準装備されています。

ボディカラーはモノトーン7色と2トーン2色の全9色が設定されており、多様な好みに対応しています。スバル レックスのボディサイズは、全長3,995mm、全幅1,695mm、全高1,620mmとなっています。

スバル レックスのインテリアデザイン

スバル レックスのインテリアは、コンパクトSUVとは思えないほどの広々とした空間が魅力です。後席には十分な足元スペースが確保されており、リクライニング機能も備わっているため、長距離ドライブでも乗員全員が快適に過ごせます。

4WDモデルのZグレードには、本革巻ステアリングホイール(シルバー加飾付)と本革巻シフトノブが標準装備され、上質な手触りと高級感を演出します。さらに、ソフトレザー調パッド付ドアアームレスト(運転席・助手席)とソフトレザー調パッド付センターコンソールボックスが装備され、触れる部分の質感にこだわった仕上がりとなっています。

運転席と助手席にはシートヒーターが標準装備されており、寒い季節でも快適なドライブを楽しめます。また、フロントワイパーデアイサー、ヒーテッドドアミラー、室内補助ヒーターなど、寒冷地での使用を考慮した装備も充実しています。Gグレードはウレタンステアリングホイール(シルバー加飾付)とウレタン製シフトノブを採用し、実用性を重視した仕様となっています。

荷室は大容量のカーゴルームを備え、便利なカーゴボードやサブトランク、多彩なシートアレンジと組み合わせることで、さまざまなシーンに対応できます。アクティブマルチインフォメーションメーターが全グレードに標準装備され、運転に必要な情報を見やすく表示してくれます。

スバル レックスの走行性能

スバル レックス 4WDモデルの最大の特徴は、レックスとして初となる1.0リッター直列3気筒DOHCインタークーラーターボエンジンの搭載です。このエンジンは総排気量996ccながら、最高出力72kW(98PS)/6,000rpm、最大トルク140N・m(14.3kgf・m)/2,400~4,000rpmを発生し、さまざまな道でもパワフルで余裕のある走りを実現しています。

4WDシステムには「ダイナミックトルクコントロール4WD」が採用されており、路面状況に応じて前後輪の駆動力を自動制御します。通常の走行時は前輪駆動で燃費に優れた走りを実現し、発進時や滑りやすい路面の走行時には後輪に最適な駆動力を配分することで、安定した走行性能を発揮します。この電子制御式4WDシステムにより、雪道や悪路でも安心してドライブを楽しめます。

燃料消費率はWLTCモードで17.4km/Lを実現しており、ターボエンジンを搭載しながらも優れた燃費性能を両立させています。使用燃料は無鉛レギュラーガソリンで、経済性にも配慮されています。車両重量はGグレードが1,040kg、Zグレードが1,050kgと軽量に仕上げられ、軽快な走りに貢献しています。タイヤサイズはGグレードが195/65R16、Zグレードが195/60R17となっています。

スバル レックスの価格

新型スバル レックス 4WDの価格は218万7,900円からです。

以下がスバル レックスのグレードごとの価格です。

ガソリンモデル(2WD)

  • Gグレード:191万700円(税込)
  • Zグレード:227万4,500円(税込)

ガソリンモデル(4WD)

  • Gグレード:218万7,900円(税込)
  • Zグレード:251万1,300円(税込)

ハイブリッドモデル(2WD)

  • G HYBRID:221万6,500円(税込)
  • Z HYBRID:260万8,100円(税込)

今回追加された4WDモデルは、2WDモデルと比較してGグレードで約27万7,200円、Zグレードで約23万6,800円高い価格設定となっています。この価格差は、1.0リッターターボエンジンとダイナミックトルクコントロール4WDシステムの搭載によるものです。スバル レックス 4WDモデルの価格は218万円台からとなり、コンパクトSUVとして競争力のある価格帯に設定されています。

スバル レックスの発売時期

スバル レックス 4WDモデルは、2025年10月16日に正式発表されました。発表と同時に販売が開始されており、全国のスバル販売店で注文を受け付けています。

スバルは月間440台(レックス全グレード合計)の販売を計画しており、4WDモデルの追加によりさらなる販売拡大を目指しています。なお、レックスシリーズは2022年11月の初代発売以降、2025年6月にハイブリッドモデルが追加され、今回の4WDモデル追加により、ようやく3つのパワートレインが揃った形となります。

スバル レックスは日本で発売されるか

スバル レックスは日本国内専用モデルとして企画・販売されています。今回発表された4WDモデルも、日本市場向けに投入される製品です。

レックスはダイハツ工業からOEM供給を受けており、ダイハツ「ロッキー」、トヨタ「ライズ」の兄弟車として位置づけられています。これら3車種はいずれも日本国内市場を主要ターゲットとしており、日本の道路事情や気候条件に最適化された設計となっています。全国のスバル販売店で購入可能で、試乗車も配備されていますので、実際に確認してから購入を検討できます。

辛口評価

スバル レックスをあえて辛口で評価します。最大の懸念点は、この車がダイハツからのOEM供給モデルであり、スバル独自の技術やアイデンティティが希薄な点です。スバルといえば水平対向エンジンやシンメトリカルAWDといった独自技術が魅力ですが、レックスにはそれらの要素が一切含まれていません。

また、4WDモデルに搭載される1.0リッターターボエンジンは、ダイハツやトヨタの兄弟車と共通のものであり、スバルらしい走りの質感を求めるユーザーには物足りなさを感じさせるでしょう。ダイナミックトルクコントロール4WDも、スバルが誇るフルタイム4WDシステムと比べると、性能面で一歩劣ると言わざるを得ません。

価格面でも、4WD仕様のZグレードは251万円を超える設定となっており、この価格帯であればスバルの他のモデルや、よりブランド力の高い競合車種も視野に入ってきます。スバルファンが真に求めているのは、スバルらしい独自性であり、単なるOEM車ではその期待に応えきれない可能性があります。室内空間や使い勝手は優れているものの、スバルブランドを選ぶ理由が希薄であることは否めません。

スバル レックスのライバル車

スバル レックスの直接的なライバルは、同じプラットフォームを共有するダイハツ「ロッキー」とトヨタ「ライズ」です。これら3車種は兄弟車の関係にあり、基本設計やボディサイズ(全長3,995mm×全幅1,695mm×全高1,620mm)が共通しています。選択の決め手となるのは、ブランドイメージや販売店の対応、細かな装備の違いとなるでしょう。

より広い視点で見ると、コンパクトSUV市場には多くのライバルが存在します。トヨタ「ヤリスクロス」は、レックスより一回り大きく、トヨタブランドの信頼性と充実した装備が魅力です。ホンダ「ヴェゼル」は洗練されたデザインと広い室内空間で人気を集めています。マツダ「CX-3」は質感の高い内装と走りの楽しさを重視したモデルです。

日産「キックス」は電動パワートレイン「e-POWER」を搭載し、静粛性と燃費性能に優れています。これらのライバル車と比較すると、レックスの強みは200万円を切る価格帯から選べるグレード設定と、コンパクトなボディサイズによる取り回しの良さにあります。ただし、ブランド力や独自技術という点では、他のライバル車に対して訴求力が弱い面もあります。

まとめ

スバル レックス 4WDモデルは、2025年10月16日に発表され、218万円台からという競争力のある価格で登場しました。レックスとして初となる1.0リッターターボエンジンとダイナミックトルクコントロール4WDの組み合わせにより、パワフルで安定した走りを実現しています。広々とした室内空間、充実した装備、優れた燃費性能など、コンパクトSUVとして高い完成度を誇ります。一方で、ダイハツからのOEM供給モデルという性格上、スバル独自の技術やアイデンティティが希薄な点は否めません。それでも、日常使いからアウトドアまで幅広く対応できる実用性の高さは魅力的であり、コストパフォーマンスを重視するユーザーにとっては検討に値する一台といえるでしょう。ハイブリッド、2WD、4WDと3つのモデルから選べるようになったことで、より多くのユーザーのニーズに応えられるラインアップが整いました。

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