新型メルセデス AMG CLE 53 4MATIC+ クーペ: 日本発売 価格は1290万円

2024年6月25日、メルセデス・ベンツ日本は、新型「メルセデス AMG CLE 53 4MATIC+ クーペ」を発表し、同日より全国のメルセデス・ベンツ正規販売店を通じて販売を開始しました。この新モデルは、メルセデス・ベンツの最新世代2ドアクーペであるCLEシリーズに、高性能モデルとして加わりました。

メルセデス AMG CLE 53 4MATIC+ クーペは、クーペの伝統を受け継ぎながら、革新的なコンセプトとテクノロジーを採用しています。ダイナミックなエクステリアデザインと高性能パワートレインを特徴とし、スポーティな走行性能と快適性を両立させた一台となっています。このモデルは、3.0リッター直列6気筒ターボエンジンに第2世代のISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)と電動スーパーチャージャーを組み合わせ、高出力と効率性を実現しています。さらに、AMG 4MATIC+四輪駆動システムやリア・アクスルステアリングなど、最新の走行性能向上技術を搭載しています。

車の概要:メルセデス AMG CLE 53 4MATIC+ クーペとは?

メルセデス・ベンツ CLE クーペは、メルセデス・ベンツのクーペラインナップの中で、CクラスクーペとEクラスクーペの間に位置する新しいモデルとして2023年に登場しました。CLEシリーズは、これまでのCクラスクーペとEクラスクーペの良いところを融合させ、新たな価値を提供することを目指して開発されました。CLEクーペは、メルセデス・ベンツが長年培ってきたクーペの伝統を受け継ぎつつ、現代的な解釈を加えたモデルです。ロングホイールベース、ショートオーバーハング、ロングボンネットという伝統的なクーペのプロポーションを維持しながら、「Sensual Purity」というメルセデスデザインの基本思想に基づいて洗練されたスタイリングを実現しています。AMGバージョンであるメルセデス AMG CLE 53 4MATIC+ クーペ(Mercedes-AMG CLE 53 4MATIC+ Coupe)は、標準モデルよりもさらにワイドなボディを採用し、全幅を75mm拡大することでよりダイナミックな外観を実現しています。また、インテリアもAMGにふさわしいハイパフォーマンスを感じさせるデザインで統一されており、スポーティさと快適性を両立しています。このモデルは、メルセデスAMGの最新テクノロジーを結集し、高性能と日常の使いやすさを両立させた新世代のハイパフォーマンスクーペとして位置づけられています。

メルセデス AMG CLE 53 4MATIC+ クーペのエクステリアデザイン

新型メルセデス AMG CLE 53 4MATIC+ クーペのエクステリアデザインは、伝統的なクーペの美しさと最新のAMGモデルの力強さを見事に融合させています。

フロントエンドは、AMG特有のデザイン要素が目を引きます。パワードームを備えたボンネットは、車両の高性能を視覚的に表現しています。シャークノーズデザインを採用したフロントグリルには、AMG専用のAシェイプグリルが配置され、スポーティさと高級感を両立させています。新しいシャープな形状のヘッドライトは、現代的で洗練された印象を与えます。さらに、大型のラジエーターグリルと2つのクロスフィンを備えた外側のエア・インレットは、エンジンルームへの十分な空気の取り込みを可能にすると同時に、迫力あるフロントマスクを演出しています。

サイドビューでは、CLEクーペの伝統的なプロポーションが際立ちます。ロングホイールベース、ショートオーバーハング、そしてロングボンネットという、メルセデス・ベンツの2ドアクーペ伝統のシルエットを踏襲しています。しかし、AMGモデルならではの特徴として、標準モデルと比べて大幅に拡大されたボディ幅が目を引きます。前後のトレッドがCLE 200に比べて幅広くなり(前:+50mm、後:+70mm)、力強い外観を生み出しています。

リアエンドも印象的です。力強く張り出したフェンダーと先進的なデザインのリアエプロンが、スポーティさを強調しています。左右をダークレッドのトリムでシームレスに繋いだ2ピースデザインのスリムなリアコンビネーションランプは、上質で存在感のあるリアビューを形成しています。トランクリッド後端にはボディ同色のスポイラーリップが備わり、リアエンドにパフォーマンスを感じさせるアクセントを加えています。

CLE 53 クーペのエクステリアは、メルセデス・ベンツのデザイン哲学である「Sensual Purity(官能的純粋)」を体現しており、ダイナミックでエモーショナルなスタイリングを実現しています。標準装備の19インチアロイホイール(オプションで20インチも選択可能)が、このスポーティなエクステリアデザインを完成させています。このように、メルセデス AMG CLE 53 4MATIC+ クーペのエクステリアデザインは、クラシックなクーペの優雅さとAMGモデルの高性能を視覚的に表現し、道路上で際立つ存在感を放っています。

メルセデス AMG CLE クーペのボディサイズ

新型メルセデス AMG CLE 53 クーペのボディサイズは、全長 4,855mm、全幅 1,935mm、全高 1,435mmです。

メルセデス AMG CLE 53 4MATIC+ クーペのインテリアデザイン

新型メルセデス AMG CLE 53 4MATIC+ クーペのインテリアデザインは、スポーティな走行性能と最高級の快適性を見事に融合させています。

コックピットは、ドライバー中心の設計思想に基づいて構成されており、操作性と視認性に優れています。中央に配置された12.3インチのデジタルインストルメントクラスターと11.9インチのメディアディスプレイが、先進的かつ機能的な印象を与えています。特筆すべきは、11.9インチのメディアディスプレイが約6度ドライバー側に傾けられており、スポーティな雰囲気を強調するとともに操作性を向上させています。

ステアリングホイールには、AMG専用のパフォーマンスステアリングホイールが採用されています。このステアリングホイールは、高品質のナッパレザーとグリップ性に優れたMICROCUTマイクロファイバーで覆われており、精確なステアリング操作を可能にします。さらに、ステアリングホイールに装備されたAMGステアリングホイールボタンにより、各種設定を素早く正確に調整することができます

シートには、AMGパフォーマンスシートが採用されています。このシートは、統合されたヘッドレスト、強調されたサイドサポート、特別に成形されたシート表面を特徴とし、まるでレーシングカーに乗っているかのような感覚を味わえます

オプションで選択可能なレザーエクスクルーシブパッケージを選択すると、2色のAMGナッパレザー(ブラックとパワーレッド/ブラック)から選択できるほか、マルチコントロールシートバックパッケージやシートベンチレーター機能も追加され、さらなる快適性が得られます。インテリアトリムには、標準でブラックオープンポアウッドが使用されています。オプションのAMGダイナミックパッケージを選択すると、AMGカーボンファイバーインテリアトリムが装備され、スポーティで高級感のある雰囲気をさらに高めることができます

また、アンビエントライトが広範囲に設置されており、ダッシュボードのトリムや各操作スイッチパネル、ドアパネル、エアアウトレットなどを照らし、洗練された雰囲気を演出しています。さらに、第3世代のMBUXマルチメディアシステムが搭載されており、AMG専用のディスプレイや3種類のAMGディスプレイスタイルを切り替えることができる完全デジタル化されたインストルメントクラスターにより、車両のダイナミックな特性を視覚化しています

メルセデス AMG CLE 53 4MATIC+ クーペの走行性能

新型メルセデス AMG CLE 53 4MATIC+ クーペの走行性能は、高性能と洗練された技術の融合により、卓越したドライビング体験を提供します。パワートレインの中核を成すのは、3.0リッター直列6気筒ターボエンジン「M256M」です。このエンジンは、従来の「M256」エンジンをベースに大幅な改良が施されており、新設計のインレット/アウトレットチャンネルやピストンリングの採用、最適化された燃焼噴射システム、改良されたターボチャージャーにより、最高出力449PS(330kW)を発揮します。さらに、第2世代のISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)と電動スーパーチャージャーを組み合わせることで、パワーと効率を高次元で両立しています。電動スーパーチャージャーの最大加給圧は従来の0.4barから1.5barに向上し、最大トルクは560Nm(約10秒間のオーバーブースト時には600Nm)に達します。ISGは単独で最大出力23PS(17kW)、最大トルク205Nmを追加し、低回転域でのレスポンスを向上させています。

パワーを路面に伝達するのは、AMG SPEEDSHIFT TCT 9Gトランスミッションです。このトランスミッションは、適切なシフトタイミングと迅速なレスポンス、ダブルクラッチ機能、マルチダウンシフト機能を備え、スポーティーな走行から燃費重視の走行まで、幅広い走行シーンに対応します。

駆動システムには、AMG 4MATIC+四輪駆動システムを採用しています。このシステムは、前後のトルク配分を50:50から0:100の範囲で可変制御し、路面状況や走行状況に応じて最適な駆動力を配分します。これにより、発進時はもちろん、高速走行時やコーナリング時、コーナー立ち上がり時の加速など、あらゆる場面で高い安定性と卓越した走行性能を実現しています

サスペンションには、AMG RIDE CONTROLサスペンションを採用しています。このシステムは、高いアジリティ、ニュートラルなコーナリング特性、優れたトラクションを可能にします。スポーティーなスプリング/ダンパー設定とアダプティブダンピングにより、優れたハンドリングと高い快適性を両立しています。

さらに、リア・アクスルステアリングを標準装備しています。100km/h以下の速度では後輪が前輪と逆位相に最大2.5度操舵され、最小回転半径を5.9mに抑えることで、低速域での取り回しを向上させています。100km/h以上の速度では、後輪が前輪と同位相に最大0.7度操舵され、高速域での安定性を高めています。

これらの先進技術の組み合わせにより、メルセデス AMG CLE 53 4MATIC+ クーペは、0-100km/h加速を4.2秒で達成し、最高速度は250km/h(リミッター作動)を記録しています。AMGダイナミックパッケージを選択すると、最高速度は270km/hまで引き上げられます。このように、メルセデス AMG CLE 53 4MATIC+ クーペは、高性能と快適性を高次元で両立し、スポーティーな走りと日常の使いやすさを兼ね備えた、真のハイパフォーマンスクーペとして仕上げられています。

メルセデス AMG CLE 53 4MATIC+ クーペの価格

新型メルセデス AMG CLE 53 4MATIC+ クーペの価格は1,290万円となっています

メルセデス AMG CLE 53 4MATIC+ クーペの発売時期

メルセデス・ベンツ日本は2024年6月25日に、メルセデス AMG CLE 53 4MATIC+ クーペの販売を開始しました。この日から全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて注文を受け付けています。

日本仕様のモデルには、新車購入から3年間、一般保証修理、定期メンテナンス(点検整備の作業工賃・交換部品)、24時間ツーリングサポート、地図データ更新が無償で提供される走行距離無制限の保証プログラム「メルセデス・ケア」が適用されます。これは日本市場特有のサービスであり、購入者に対する手厚いサポート体制が整えられています。

メルセデス AMG CLE 53 4MATIC+ クーペの辛口評価

新型メルセデス AMG CLE 53 4MATIC+ クーペをあえて辛口で評価します。

まず、車重が約2トンと重量級であることが挙げられます。スポーツクーペとしては重すぎるという懸念があり、俊敏性や取り回しに影響を与える可能性があります。さらに、後部座席の頭上スペースが限られており、身長170cm以上の乗員には窮屈に感じる可能性があります。これは、クーペスタイルの宿命ともいえますが、実用性を重視する方には注意が必要でしょう。最後に、フルスペックのAMG 63モデルと比較すると、パフォーマンス面でやや物足りなさを感じる可能性があります。CLE 53は確かに高性能モデルですが、さらなる上位モデルへの期待が残るかもしれません

メルセデス AMG CLE 53 4MATIC+ クーペのライバル車

新型メルセデス AMG CLE 53 4MATIC+ クーペの主要なライバルとしては、以下のモデルが挙げられます。

  1. BMW M4 クーペ:
    BMWの高性能クーペモデルであるM4は、CLE 53の最も直接的なライバルと言えるでしょう。M4は軽量かつアグレッシブな走りが特徴で、よりスポーティな志向のドライバーに支持されています
  2. アウディ RS5 クーペ:
    アウディのハイパフォーマンスモデルであるRS5も、CLE 53と同じセグメントで競合します。quattro四輪駆動システムを採用し、オールラウンドな性能を誇ります。
  3. レクサス RC F:
    日本車の高性能クーペとして、レクサス RC Fも競合モデルとなります。自然吸気V8エンジンを搭載し、独特の走りを楽しめます。
  4. ポルシェ 911 カレラ:
    より高価格帯になりますが、ポルシェ 911カレラもCLE 53の潜在的なライバルとなり得ます。スポーツカーとしての完成度が高く、ブランド力も強力です。
  5. ジャガー Fタイプ:
    英国車の魅力を持つジャガー Fタイプも、高性能クーペセグメントで競合します。デザイン性と走行性能のバランスが特徴です。

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