マツダ ビジョン クロスクーペ発表!次世代ロータリーPHEV搭載 マツダデザイン進化【ジャパンモビリティショー2025】

マツダは2025年10月29日、東京ビッグサイトで開催中のジャパンモビリティショー2025において、次世代デザインビジョンモデル「マツダ ビジョン クロスクーペ」を世界初公開しました。このモデルは、2035年に向けた「走る歓びは、地球を笑顔にする」というテーマを具現化する車両として登場し、マツダが掲げる「魂動デザイン」をさらに進化させたクロスオーバークーペとなっています。プレスカンファレンスでは、革新的なパワートレインと環境技術を組み合わせた、マツダの未来像が示されました。​​

車の概要:マツダ ビジョン クロスクーペとは?

マツダ ビジョン クロスクーペ(MAZDA VISION X-COUPE)は、マツダが描く2035年の未来を体現するビジョンモデルです。マツダは過去にも、2015年の東京モーターショーで「RX-VISION」、2017年には「VISION COUPE」といったビジョンモデルを発表し、デザインと技術の方向性を示してきました。特に2017年のVISION COUPEは「引き算の美学」を打ち出し、翌年には第33回国際自動車フェスティバルで最も美しいコンセプトカーに選出されるなど、高い評価を受けています。​

今回発表されたマツダ ビジョン クロスクーペは、これらのビジョンモデルの系譜を受け継ぎながら、さらに進化したデザインと技術を搭載しています。このモデルは、マツダが長年培ってきたロータリーエンジン技術と電動化技術を融合させ、環境性能と走行性能を両立させた次世代クロスオーバークーペです。代表取締役社長兼CEOの毛籠勝弘氏は「走る歓びが、社会と地球の未来をよくする力になると信じている」と述べ、カーボンニュートラルという使命のもと、走る歓びを進化させ続ける姿勢を示しました。​​

マツダ ビジョン クロスクーペのエクステリアデザイン

マツダ ビジョン クロスクーペのエクステリアは、マツダのデザインフィロソフィーである「魂動デザイン」をさらに進化させた流麗なプロポーションが特徴です。クロスオーバークーペというボディスタイルながら、伸びやかで美しいシルエットを実現しており、見る者を魅了する存在感を放っています。​

デザインの特徴は、不要な要素を削ぎ落とし、豊かな生命感を表現する「引き算の美学」を踏襲しながらも、クロスオーバーとしての機能性を備えている点にあります。光と影の織り成す曲面が、車に命を吹き込むかのような印象を与え、マツダが目指す「動きのあるデザイン」を体現しています。

マツダ ビジョン クロスクーペのボディサイズは、全長5,050mm、全幅1,995mm、全高1,480mmです。​

マツダ ビジョン クロスクーペのインテリアデザイン

マツダ ビジョン クロスクーペのインテリアデザインについては、プレスリリースでは詳細が明らかにされていませんが、マツダが掲げる「ひと中心」の価値観が反映されていることが予想されます。これまでのビジョンモデルでは、ドライバーと車との一体感を追求したコックピット設計が特徴となっており、今回のモデルでも同様のアプローチが採用されている可能性が高いです。​​

マツダのデザイン思想では、運転に集中できる環境づくりと、上質な素材による心地よい空間づくりが重視されてきました。ビジョン クロスクーペにおいても、先進的な技術と伝統的な職人技が融合したインテリアが採用され、ドライバーと同乗者に特別な体験を提供することが期待されます。また、プラグインハイブリッドシステムを搭載するモデルとして、バッテリーの配置を工夫した広々とした室内空間が実現されている可能性もあります。​​

マツダ ビジョン クロスクーペの走行性能

マツダ ビジョン クロスクーペの最大の特徴は、2ローター・ロータリーターボエンジンとモーター、バッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムです。このパワートレインは510馬力という圧倒的な最高出力を発揮し、スポーツカーに匹敵する動力性能を実現しています。​​

航続距離については、モーターのみのEV走行で160km、エンジンを併用することで800kmという優れた数値を達成しています。これにより、日常の通勤ではゼロエミッションでの走行が可能でありながら、長距離ドライブでも安心して走れる実用性を兼ね備えています。​​

さらに注目すべきは、微細藻類由来のカーボンニュートラル燃料と、マツダ独自のCO₂回収技術「Mazda Mobile Carbon Capture(マツダ モバイル カーボン キャプチャー)」の組み合わせです。この革新的な技術により、走行すればするほど大気中のCO₂を削減できるという、これまでにない環境性能を実現しています。​​

マツダ ビジョン クロスクーペの価格

マツダ ビジョン クロスクーペは、2035年の未来を描くビジョンモデルとして発表されたコンセプトカーであり、現時点では市販化や価格に関する具体的な情報は公表されていません。ビジョンモデルは、マツダが考える今後のデザインや技術の方向性を示す車両であり、そのまま市販されることは想定されていません。​​

過去のマツダのビジョンモデルを振り返ると、2015年発表の「RX-VISION」や2017年の「VISION COUPE」も、直接的な市販化には至っていませんが、そのデザイン要素や技術思想は後の市販車に反映されてきました。ビジョン クロスクーペについても、同様に今後のマツダ車のデザインや技術開発に影響を与えるモデルとなることが期待されます。​​

仮に類似のスペックを持つスポーツカーが市販化された場合、510馬力のロータリーPHEVという高性能パワートレインを搭載することから、価格は800万円以上のプレミアムセグメントになる可能性が高いと予想されます。

マツダ ビジョン クロスクーペの発売時期

マツダ ビジョン クロスクーペは、2025年10月29日にジャパンモビリティショー2025で世界初公開されたビジョンモデルであり、市販化や発売時期については一切発表されていません。このモデルは、2035年という将来のマツダの姿を示すコンセプトカーとして位置づけられています。​​

マツダのビジョンモデルの歴史を見ると、即座に市販化されるケースは稀で、むしろ長期的な技術開発とデザイン方向性を示すためのものとなっています。ただし、搭載されているロータリーエンジンやプラグインハイブリッド技術、環境技術などは、今後のマツダ車に段階的に採用されていく可能性があります。​​

マツダは2024年にロータリーエンジン開発グループを立ち上げるなど、ロータリーエンジンの復活に向けた動きを見せており、ビジョン クロスクーペで示された技術が将来の市販車に反映される期待は高まっています。

マツダ ビジョン クロスクーペは日本で発売されるか

マツダ ビジョン クロスクーペは、日本で開催されたジャパンモビリティショー2025で世界初公開されたビジョンモデルです。しかし、これはあくまで2035年の未来像を示すコンセプトカーであり、市販化についての発表は現時点でありません。​

ビジョンモデルは、マツダの技術開発の方向性とデザイン哲学を示すためのものであり、このモデルがそのまま市販されることは想定されていません。ただし、日本市場はマツダにとって重要な市場であり、もし将来的にビジョン クロスクーペの技術やデザインを取り入れた市販モデルが登場する場合、日本での販売も十分に考えられます。​​

マツダは「ひと中心」の価値観のもと、走る歓びを進化させ、顧客の日常に感動をもたらす移動体験を提供し続けることを表明しており、ビジョン クロスクーペで示された技術が日本市場向けの車両にも応用される可能性は高いでしょう。​

マツダ ビジョン クロスクーペをあえて辛口で評価します

マツダ ビジョン クロスクーペをあえて辛口で評価します。まず指摘したいのは、ビジョンモデルとしての発表にとどまり、市販化の具体的な計画が示されていない点です。マツダは過去にも魅力的なビジョンモデルを発表してきましたが、そのまま市販化されたケースはほとんどなく、ファンの期待を裏切る形になることが多いのが実情です。​​

また、510馬力という高出力は魅力的ですが、全長5,050mm、全幅1,995mmという大柄なボディサイズは、日本の道路事情には必ずしもマッチしません。特に全幅2メートル近いサイズは、狭い道や駐車場での取り回しに苦労することが予想され、実用性という面では疑問が残ります。​

さらに、2ローター・ロータリーターボエンジンとプラグインハイブリッドシステムという複雑なパワートレインは、開発コストと製造コストが高額になることが予想されます。仮に市販化されたとしても、価格は一般ユーザーには手が届きにくいプレミアムセグメントになる可能性が高く、マツダが目指す「走る歓びを多くの人に届ける」という理念との整合性には疑問符がつきます。CO₂回収技術についても、実用化には技術的・コスト的なハードルが高く、2035年までに本当に実現できるのか不透明です。​

マツダ ビジョン クロスクーペのライバル車

マツダ ビジョン クロスクーペのライバルとしては、まず日産のフェアレディZが挙げられます。フェアレディZは400馬力超のV6ツインターボエンジンを搭載し、日本を代表するスポーツカーとして確固たる地位を築いています。価格帯も500万円台から700万円台と、プレミアムスポーツカーとして競合する可能性があります。

次に、トヨタ スープラも強力なライバルです。BMW製の直列6気筒エンジンを搭載し、優れた走行性能と洗練されたデザインで人気を博しています。価格帯もフェアレディZと同様で、もしビジョン クロスクーペが市販化された場合、直接的な競合となるでしょう。

また、クロスオーバークーペというジャンルでは、BMW X6やメルセデス・ベンツ GLEクーペといった欧州プレミアムブランドの車種も競合相手となります。これらは高性能エンジンと洗練されたデザイン、そして充実した装備を持ち、グローバル市場で高い人気を誇っています。マツダがこの分野で成功するには、独自の「魂動デザイン」と「人馬一体」の走りで差別化を図る必要があるでしょう。​​

まとめ

マツダ ビジョン クロスクーペは、2025年10月29日のジャパンモビリティショー2025で世界初公開された、マツダの2035年ビジョンを体現するコンセプトカーです。魂動デザインをさらに進化させた流麗なクロスオーバークーペのボディに、2ローター・ロータリーターボエンジンとモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムを搭載し、510馬力という圧倒的なパワーを発揮します。モーターのみで160km、エンジン併用で800kmという航続距離に加え、CO₂回収技術により走るほどに環境に貢献できる革新的な車両として注目を集めています。市販化については未定ですが、このビジョンモデルで示された技術とデザインは、今後のマツダ車に大きな影響を与えることが期待されます。

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