2024年6月13日、メルセデス・ベンツ日本は、電気自動車のコンパクトSUV、新型メルセデス・ベンツ EQBの発表を行いました。同日より、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて予約注文の受付を開始しました。EQB 250+の納車は6月13日より開始され、EQB 350 4MATICは7月下旬頃から順次納車予定となっています。
新型EQBは、全長4685mm、全幅1835mm、全高1705mmのサイズで、日本の道路環境においても取り回しやすいコンパクトSUVです。ホイールベースは2830mmと長く、最大7名が乗車可能です。また、大きな荷物の積載にも対応し、日常の使い勝手にも優れています。メルセデス・ベンツの特長である安全性、操縦安定性、快適性、利便性、品質などを高いレベルで兼ね備えたモデルです。

車の概要:メルセデス・ベンツ EQBとは?
メルセデス・ベンツ EQB(Mercedes-Benz EQB)とは、メルセデス・ベンツの5人乗り〜7人乗りの小型SUVで100%電動のEV専用モデルです。メルセデス・ベンツのEV専用のEQブランドで、EQAに次ぐエントリーSUVです。EQBは2021年に初登場し、2022年に日本で販売が開始されました。
そして2024年にマイナーチェンジを実施し、新型EQBが日本で発売されました。
メルセデス・ベンツ EQBのエクステリアデザイン
新型メルセデス・ベンツ EQBのデザインは、メルセデス・ベンツの基本理念である「Sensual Purity(官能的純粋)」を先進的に表現する「プログレッシブ・ラグジュアリー」のコンセプトに基づいています。このデザイン哲学により、EQBは魅力的でありながらも機能的な美しさを実現しています。

エクステリアデザインでは、前後のオーバーハングを短くし、タイヤをボディの四隅に配置することで居住空間を最大限に確保しています。この機能的なパッケージングを保ちつつ、筋肉質でエモーショナルな都市型SUVの洗練されたプロポーションを実現しています。
<新型EQB エクステリアのマイナーチェンジでの変更点>
- メルセデス・ベンツ電気自動車の最新デザインを取り入れた、立体的なスター パターンをあしらったフロントグリル
- 新デザインのフロントバンパー
- エレクトリックアートライン(標準仕様)に採用された新デザインのホイール
- 新デザインのリアコンビネーションランプ(内部のみ)
これらのデザイン変更により、EQBはさらに洗練された外観となり、都市型SUVとしての存在感を一層強めています。
メルセデス・ベンツ EQBのインテリアデザイン
新型メルセデス・ベンツ EQBのインテリアには、最新世代のステアリングホイールが採用されています。このステアリングホイールは、ナビゲーションやインストルメントクラスター内の各種設定、ドライビングアシスタンスパッケージの設定を手元で完結できる機能性を備えています。さらに、アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック使用時のハンズオフ検知機能のため、リムには静電容量式センサーを備えたパッドが採用されています。これにより、ステアリングホイールにかかるトルクがなくてもドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識され、アクティブディスタンスアシスト・ディストロニックの使い勝手が向上します。

また、夜間走行時には無数のスリーポインテッドスターを助手席前部のインテリアトリムに浮かび上がらせる「スターパターンインテリアトリム(バックライト付)」を採用。センターコンソールに設置されていたタッチパッドを廃止し、よりすっきりとしたインテリアデザインになっています。さらに、AMGレザーエクスクルーシブパッケージには、ステアリングを素早く温めるステアリングヒーターを追加し、快適性を高めました。
また、オプション設定のアドバンスドパッケージには、Dolby Atmos®に対応したBurmester®サラウンドサウンドシステムを追加。12スピーカー、合計出力710Wのオーディオシステムにより、これまでにない没入感溢れるサウンド体験を楽しめます。このシステムはMBUXエンターテインメントパッケージに含まれ、Mercedes me IDとMercedes me connectサービスの利用規約への同意、および車両と対応するユーザーアカウントのペアリングが必要です。初回ライセンス期間終了後も有料で更新可能です。

メルセデス・ベンツ EQBの走行性能
新型メルセデス・ベンツ EQB 250+は、フロントアクスルに交流同期電動機を搭載し、前輪を駆動するモデルです。最高出力は190PS(140kW)、最大トルクは385Nmを誇り、強力な加速性能を持っています。内燃機関からの乗り換えでもスムーズな制御で違和感を感じさせず、快適なドライブが可能です。また、モーターの搭載方法に工夫が凝らされており、モーターからの振動や騒音が車内に伝わらないよう配慮されているため、静粛性も高く保たれています。
新型メルセデス・ベンツ EQB 350 4MATICは、フロントアクスルに交流誘導電動機、リアアクスルに交流同期電動機をそれぞれ1基ずつ搭載した四輪駆動モデルです。最高出力は292PS(215kW)、最大トルクは520Nmを発揮します。走行状況に応じて前後アクスル間のパワーバランスを毎秒100回の頻度で高度に調整し、リアの電気モーターをメインとして使用し、フロントの電気モーターは高負荷時などにサポートとして作動させます。これにより、電力消費率を最適化し、フロントアクスルの誘導モーターの部分負荷域における引きずり損失を最小限に抑える設計となっています。
EQBの高電圧バッテリーにはリチウムイオン電池が採用されており、前後アクスル間のフロア部に搭載されています。EQB 250+のバッテリー容量は70.5kWhで、WLTCモードによる一充電走行距離は557kmに達します。これにより、長距離の移動も安心して行うことができます。

充電方法としては、6.0kWまでの交流普通充電と、100kWまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応しています。直流急速充電を利用することで、短時間での充電が可能となり、利便性が向上しています。
EQBは電気自動車としての先進性だけでなく、メルセデス・ベンツの特長である安全性、操縦安定性、快適性、利便性、品質などを高いレベルで実現しています。これにより、電気自動車でありながらも従来のメルセデス・ベンツのユーザーが求める高い品質と快適性を提供しています。
またEQBには以下のプログラムが提供されます。
- 保証プログラム「EQケア」
新車購入から5年間または10万kmのいずれか早い方まで、一般保証修理、定期メンテナンス(点検整備の作業工賃・交換部品)、24時間ツーリングサポートが無償で提供されます。また、高電圧バッテリーについては8年または16万km以内に残容量が70%に満たないと診断された場合に保証が付帯されます。 - 充電サービス「Mercedes me Charge」
納車時に車載される専用の充電カードを使用し、全国にある約22,100基の提携充電器を利用可能です。お申込みから1年間は月額基本料金および充電料金が無料となります。
メルセデス・ベンツ EQBの安全性能・運転支援機能
新型EQBには、国際基準に準拠した最新の「ドライビングアシスタンスパッケージ」が採用されています。
主な機能
- アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック
- モノカメラとレーダーセンサーで先行車を認識し、速度に応じて車間距離を調節。
- 減速が必要な場合はスムーズに減速し、停止時も自動で対応。
- 渋滞時に30秒以内に先行車が発進した場合、自動で再発進。
- アクティブエマージェンシーストップアシスト
- ドライバーが反応しない場合に警告し、それでも反応がない場合は緩やかに減速して停止。
- アクティブブレーキアシスト
- 衝突の危険がある場合に警告し、必要に応じてブレーキ圧を高めて支援。
- ドライバーが対応しない場合には緊急ブレーキが作動。
- 緊急回避補助
- 車道を横断する歩行者との衝突を回避するため、ステアリング操作をアシスト。
- アクティブレーンキーピングアシスト
- 車線を越えた場合に警告し、必要に応じて車両を車線内に戻す。
- ブラインドスポットアシスト
- 死角エリアに車両や自転車がいる場合に警告。
- 停車時にドアを開けようとした際にも後方からの接近を警告。
メルセデス・ベンツ EQBの価格
新型メルセデス・ベンツ EQBの価格は811万円からです。
EQB 250+ :811万円
EQB 350 4MATIC:899万円

メルセデス・ベンツ EQBの発売時期
新型メルセデス・ベンツ EQBは2024年6月13日に予約注文が開始されました。
EQB 250+の納車は6月13日、EQB 350 4MATICの納車は7月下旬頃の予定です。
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