新型レクサスIS500“Climax Edition”登場!特徴・スペック・価格・発売情報を詳しく紹介

2025年6月19日、レクサスはISの特別仕様車レクサス IS500 “Climax Edition”(レクサス IS500 クライマックスエディション)を発表しました。このモデルは、全国のレクサス店を通じて2025年8月頃より、500台限定で販売される予定です。今回の特別仕様車は、圧倒的なパワーと走行性能を求めるユーザーに向けて、足回りの強化や軽量化、専用の内外装デザインを盛り込んだ特別な限定モデルとなっています。

車の概要:レクサス IS500“Climax Edition”とは?

レクサスISシリーズは、1999年に初代モデル(日本名:アルテッツァ)として誕生し、「クルマを操る楽しさ」を追求してきたコンパクトFRスポーツセダンです。欧州のハンドリング志向に対抗するために開発され、上質な内装と俊敏なハンドリング性能で世界中のドライバーから高い評価を受けてきました。

ISは、初代(1999年~)、2代目(2005年~2013年)、そして現行の3代目(2013年~)と進化を続けており、今回の「IS500」は3代目モデルをベースとした特別仕様車にあたります。

これまでに累計約130万台がグローバルで販売されており、レクサスのスポーツセダンとして長い歴史と実績を持つモデルです。現行の3代目は、スポーティなデザインと高い運動性能を両立し、2022年には5.0L V型8気筒エンジンを搭載した「IS500」が日本市場にも導入されました。

レクサス IS500 “Climax Edition”は、この3代目ISをベースに、brembo製フロント6ポッドキャリパーやBBS製19インチ鍛造アルミホイール、ブラック&フレアレッドを基調とした専用インテリアなど、走りとデザインの両面で特別な仕上がりとなっています。

レクサス IS500“Climax Edition”のエクステリアデザイン

レクサス IS500 “Climax Edition”は、スポーティさと上質感を際立たせるエクステリアデザインが特徴です。まず目を引くのは、特別仕様車専用のボディカラー「ニュートリノグレー」。このカラーは硬質なライトグレーにメタリックを加え、駆け抜けるようなスポーティな世界観を表現しています。光の当たり方によって表情を変える塗装が、IS500のダイナミックなフォルムをより際立たせます。

足元には、マットブラック塗装が施されたBBS製19インチ鍛造アルミホイールを採用。軽量かつ高剛性なこのホイールは、見た目の精悍さだけでなく、走行性能の向上にも寄与しています。brembo製フロント対向6ポッドアルミキャリパーにはレッド塗装が施され、スポーツモデルらしいアクセントとなっています。

フロントビューは、シャープなヘッドランプや力強いスピンドルグリルが印象的で、低重心かつワイドなスタンスを強調。サイドビューでは、流麗なキャラクターラインと引き締まったホイールアーチが、走りの躍動感を演出します。リアビューには、ワイド感を強調するリアコンビネーションランプや、専用のエンブレムが配され、特別仕様車ならではの存在感を放っています。

エクステリアの随所にブラック&レッドのアクセントが施され、スポーティさと高級感が絶妙に融合。細部にまでこだわったデザインが、特別な一台であることを主張しています。

レクサス IS500 “Climax Edition”のボディサイズ

全長4,760mm、全幅1,840mm、全高1,435mm。

レクサス IS500“Climax Edition”のインテリアデザイン

レクサス IS500 “Climax Edition”のインテリアは、スポーティさと上質感を両立した特別な空間に仕上げられています。最大の特徴は、ブラックとフレアレッドを基調としたカラーコーディネート。シート表皮には、手触りの良いウルトラスエード®と、本革に近い質感を持つ合成皮革「L tex(エルテックス)」を組み合わせ、スポーツドライビングにふさわしいホールド性と高級感を両立しています。運転席・助手席にはポジションメモリー機能やベンチレーション機能も備わり、快適性にもこだわっています。

ステアリングホイールとシフトノブには、ディンプル加工を施した本革を採用。手に馴染む質感と、操作時のグリップ感を高めています。また、インテリアの随所にフレアレッドのアクセントが配されており、ドライバーの高揚感を演出します。

センターコンソール部やスカッフプレートには、“Climax Edition”専用の意匠があしらわれ、特別感を強調。さらに、アナログクロックには立体構造の文字盤を複数層で塗装し、レーザー加工によって赤色を削り出すなど、細部にまでこだわりが見られます。GPS時刻補正機能も備え、実用性とデザイン性を両立しています。

メーターパネルには8インチTFT液晶式メーターを採用し、“Climax Edition”専用のオープニング画面が設定されています。始動時には特別仕様車ならではの演出が楽しめ、所有する歓びを一層高めてくれます。

また、ドアトリムアームレストやメーターフード、フロントコンソール上部にもウルトラスエード®を採用し、触れるたびに上質さを感じられる仕上がりとなっています。シートベルトにも特別仕様車専用のレッドカラーを採用し、細部まで統一感のあるスポーティなインテリアを実現しています。

このように、“Climax Edition”のインテリアは、スポーツセダンとしての機能性とラグジュアリーな質感、そして限定モデルならではの特別感を高次元で融合しています。

レクサス IS500“Climax Edition”の走行性能

レクサス IS500 “Climax Edition”は、「V型8気筒エンジンの圧倒的なパワーと一段上の走行性能を求めるユーザーの期待に応える」というコンセプトのもと、足回りの強化と軽量化に徹底的にこだわったモデルです。

心臓部には、5.0リッターV型8気筒自然吸気エンジン(2UR-GSE型)を搭載。高回転までスムーズに吹け上がるエンジンは、圧倒的な加速力とレスポンスを実現し、スポーツセダンとしての存在感を際立たせます。FR(後輪駆動)レイアウトと組み合わせることで、ドライバーが思い通りにクルマを操る楽しさを最大限に引き出しています。

足回りには、brembo製のフロント対向6ポッドアルミ製キャリパーと高摩擦ブレーキパッドを採用。これにφ380mmのピラーフィン式ベンチレーテッドディスクブレーキを組み合わせることで、優れた制動性能と耐フェード性能を確保しています。ブレーキキャリパーにはレッド塗装が施され、見た目のスポーティさも強調されています。

さらに、ホイールにはBBS製の19インチ鍛造アルミホイール(マットブラック塗装)を採用。軽量かつ高剛性なホイールは、バネ下重量の軽減に貢献し、ハンドリング性能や乗り心地の向上にも寄与しています。これらの装備により、ワインディングや高速道路、街中などあらゆるシーンで高い運動性能と安心感を提供します。

また、専用チューニングが施されたサスペンションや、パドルシフト付きディンプル本革ステアリングなど、ドライバーの意図にダイレクトに応える操作系も充実。スポーツドライビングを存分に楽しめる一台に仕上がっています。

このように、“Climax Edition”は、パワフルなエンジン、強化されたブレーキ、軽量高剛性ホイールなど、走りを愛するドライバーのための特別な仕様となっています。

レクサス IS500“Climax Edition”の安全性能・運転支援機能

レクサス IS500 “Climax Edition”は、基本装備として高い安全性能と運転支援機能を備えています。シートベルトには、運転席・助手席にテンションリデューサー、プリテンショナー、フォースリミッター機構、後席左右にもプリテンショナーとフォースリミッター機構が搭載されており、万一の衝突時に乗員の安全性を高めています。

また、8インチTFT液晶式メーターにはリヤシートリマインダー機能が付属しており、後席の荷物や乗員の置き忘れを防止します。さらに、アナログクロックにはGPS時刻補正機能が採用されており、常に正確な時刻表示が可能です。

なお、衝突被害軽減ブレーキやレーダークルーズコントロールなどの先進運転支援システム(ADAS)については、今回の特別仕様車専用装備としての記載はありませんが、ベース車両であるIS500の標準的な安全装備が継承されていると考えられます。

レクサス IS500“Climax Edition”の価格

レクサス IS500 “Climax Edition”の価格は9,500,000円(税込)となっています。今回発表された特別仕様車は1グレードのみの設定で、他のグレード展開はありません。

  • レクサス IS500 “Climax Edition”:9,500,000円

レクサス IS500“Climax Edition”の発売時期

レクサス IS500 “Climax Edition”は2025年6月19日に発表され、全国のレクサス店を通じて2025年8月頃より発売が予定されています。販売台数は500台限定となっており、希少価値の高い限定車として注目されています。

レクサス IS500“Climax Edition”は日本で発売される?

レクサス IS500 “Climax Edition”は、日本国内での販売が正式にアナウンスされています。全国のレクサス販売店にて購入が可能で、限定500台という枠の中で抽選販売が行われる見込みです。日本市場向けの特別仕様車として、国内ユーザーも手にすることができるモデルです。

レクサス IS500“Climax Edition”の辛口評価

レクサス IS500 “Climax Edition”をあえて辛口で評価します。

レクサスIS500特別仕様車“Climax Edition”は、5.0リッターV型8気筒エンジンやbrembo製ブレーキ、BBS製鍛造ホイールなど、走行性能と装備の豪華さが大きな魅力ですが、現代のスポーツセダン市場においてはいくつかの課題も見受けられます。

まず、パワートレインは確かに魅力的ですが、燃費性能や環境性能は最新のダウンサイジングターボや電動化が進むライバル車と比べると見劣りする点が否めません。特に欧州勢のハイブリッドやプラグインハイブリッドモデルと比べると、カーボンニュートラル時代における先進性ではやや遅れを感じさせます。

また、インテリアの質感や装備は高いレベルにありますが、設計自体が現行3代目IS(2013年登場)をベースにしているため、インフォテインメントシステムや先進運転支援機能の最新性では一部ライバルに及びません。限定車ゆえの希少性や特別感はありますが、価格が950万円という点を考えると、より新しいプラットフォームを持つ欧州のライバル車と比較してコストパフォーマンスに疑問を持つユーザーもいるかもしれません。

さらに、500台限定という販売方法はプレミアム感を高める一方で、欲しくても手に入らないユーザーが出ることや、リセールバリューの動向が読みづらい点もデメリットとして挙げられます。

レクサス IS500“Climax Edition”のライバル車

レクサス IS500 “Climax Edition”の主なライバル車は、以下のような高性能FRスポーツセダンが挙げられます。

  • BMW M3(G80)
    3.0リッター直列6気筒ターボエンジンを搭載し、最新のシャシー技術や先進運転支援機能を備えたドイツの定番スポーツセダン。パワーとハンドリング、快適性のバランスが高く、選択肢も豊富です。
  • メルセデスAMG C63 S
    かつてはV8エンジンを搭載していましたが、現行型はハイブリッド化された2.0リッター直4ターボ+電動モーターのパワートレインを採用。環境性能と動力性能を両立し、豪華なインテリアと先進装備も魅力です。
  • アルファロメオ・ジュリア クアドリフォリオ
    2.9リッターV6ツインターボエンジンを搭載し、軽量な車体と官能的な走りが特徴。イタリア車ならではのデザインとドライビングフィールで、個性を求めるユーザーに人気です。
  • キャデラック CT5-V ブラックウィング
    6.2リッターV8スーパーチャージャーを搭載し、アメリカンマッスルの伝統を受け継ぐ希少な存在。ダイナミックな走りと上質な内装が魅力です(日本導入は限定的)。

これらのライバル車と比較すると、IS500“Climax Edition”は大排気量NAエンジンによる独自のフィーリングや、日本車ならではの信頼性、限定車ならではの特別感が大きなアドバンテージとなります。一方で、最新技術や環境対応、インフォテインメントの進化という観点では、欧州勢に一歩譲る部分も見られます。

レクサス IS500“Climax Edition”のまとめ

レクサス IS500 “Climax Edition”は、伝統あるISシリーズのスポーツセダンとしての魅力をさらに高めた限定モデルです。5.0リッターV型8気筒エンジンやbrembo製ブレーキ、BBS製19インチ鍛造アルミホイールなど、走りにこだわるユーザーの期待に応える装備を多数採用。エクステリアには専用のニュートリノグレーをまとい、インテリアはブラック&フレアレッドのコーディネートで特別感を演出しています。安全装備や快適装備も充実し、限定500台という希少性も相まって、スポーツセダンとしての存在感を強くアピールしています。価格は9,500,000円で、2025年8月より日本国内で発売されます。現代のスポーツセダン市場においては、環境性能や最新技術の面で欧州勢に及ばない部分もありますが、大排気量NAエンジンや日本車ならではの信頼性、そして限定車ならではの特別感が大きな魅力です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました