ホンダ プレリュードコンセプト公開:ハイブリッドで復活 グッドウッド出展予定

2024年7月8日、ホンダが欧州でプレリュード コンセプト(Honda Prelude Concept)を公開しました。ホンダのハイブリッド25周年を記念するとともに、欧州でのホンダ プレリュード復活を宣言。ハイブリッド搭載の新型プレリュード量産モデルを欧州で発売することを発表しました。また、ホンダプレリュードコンセプトは、2024年7月11日から14日にかけて開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで初めて一般公開されます。昨年の日本モビリティショーでコンセプトモデルが公開されて以来、プレリュードへの期待感が増しています。

車の概要:ホンダ プレリュードとは?

ホンダ プレリュードとは本田技研工業が2001年まで生産していた、2ドアスポーツクーペです。

1978年に初代プレリュードが誕生し、2001年まで5世代にわたってホンダの最先端技術を搭載した刺激的な高性能スポーツ車として親しまれてきました。特に2代目、3代目プレリュードはスペシャルティカーとして象徴的なモデルでした。プレリュードという車名は音楽の前奏曲を意味し、ホンダのスポーツ性能への取り組みを体現する将来のモデルの先駆者として位置付けられています。

6代目となる新型プレリュードは、スタイルと洗練さにハイブリッドパワートレインを組み合わせた魅力的な車両として、名門車名の復活にふさわしい存在になるとしています。

ホンダ・モーターの山上智之チーフエンジニア兼ラージプロジェクトリーダーは次のように述べています。「新型プレリュードは、進化し続けるハイブリッドストーリーの最新章を示すだけでなく、25年間にわたるハイブリッド研究開発の先駆的成果でもあります。このモデルが’スポーティ’なDNAを維持するよう、電動化走行の効率性と環境面での利点を、ハンドル操作の爽快な体験と完璧に融合させることで、ユーザーの日常生活から解放し、より大きな運転の喜びを提供します。」さらに、山上氏は「プレリュードは、ホンダの自動車電動化戦略の一環として、ハイブリッドパワートレインの継続的な重要性を示しています。これは、2040年までに新車販売の100%をバッテリー電気自動車または水素燃料電池車にするという我々のコミットメントに向けた重要なステップです。」と付け加えました。

ホンダのハイブリッドの歴史

ホンダのハイブリッド技術の歴史は、1999年に革新的なホンダ インサイトがホンダ初の量産ハイブリッドモデルとして登場したことに始まります。それ以来、ホンダはハイブリッドパワートレイン技術の開発を先導し、さまざまなモデルを展開してきました。欧州では、インサイトの登場後、ホンダは2003年にシビックIMAを発売しました。これは1.3リッターのi-VTEC 4気筒エンジンと20馬力の電気モーターを組み合わせた無段変速機(CVT)を搭載し、燃費効率を向上させました。7年後の2010年には、CR-Zが導入され、ホンダ独自のIMAパラレルハイブリッドシステムと1.5リッターガソリンエンジン、マニュアルトランスミッションを組み合わせることで、魅力的な走行ダイナミクスと燃費の理想的なバランスを実現しました。2011年には、ジャズハイブリッド(フィットハイブリッド)が登場し、ホンダIMAハイブリッドシステムのコンパクトな特性により、「マジックシート」や300リットルの荷室容量など、従来の実用性を維持しました。その5年後、NSXの登場により、当時最も技術的に進んだ四輪駆動ハイブリッドパワートレインがスーパーカーセグメントに導入されました。

ホンダの電動化

現在、ホンダの主力自動車ラインナップは完全に電動化されており、ジャズ(フィット)、シビック、HR-V、ZR-V、CR-Vのすべてが標準でe:HEVパワートレインを搭載しています。これらのモデルは、ドライバーの操作なしでEV、ハイブリッド、エンジン駆動間をシームレスに切り替える先進的なパワートレインを特徴としています。

プレリュードの復活は、ホンダのハイブリッド技術の集大成であり、同時に未来のスポーツカーの方向性を示す重要なモデルとなることが期待されます。グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでの一般公開を皮切りに、プレリュードがどのような形で市場に投入されるか、注目が集まっています。

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