ホンダ新型CR-Vハイブリッド発表!今冬発売予定 日本専用仕様も登場 価格 500万円から?【ジャパンモビリティショー2025】

2025年10月29日、ホンダはジャパンモビリティショー2025において、「CR-V」のハイブリッドモデルを日本初公開しました。今年で誕生30周年を迎えたCR-Vは、グローバルで累計販売台数1500万台を突破し、約150の国と地域で愛用されているホンダを代表するSUVです。今回発表されたハイブリッドモデルは今冬の発売が予定されており、日本専用の特別仕様車「CR-V e:HEV RS BLACK EDITION」も展示されています。​

車の概要:ホンダ CR-Vとは?

ホンダ CR-V(シーアールブイ)は、1995年に初代モデルが日本で発売されて以来、30年の歴史を持つグローバルSUVです。初代CR-Vは、ホンダクリエイティブ・ムーバー第2弾モデルとして登場し、乗用車感覚の操縦性と広い居住空間を両立することで「都市型SUV」という新ジャンルを確立しました。その後、2代目(2001年)、3代目(2006年)、4代目(2011年)、5代目(2018年)とモデルチェンジを重ね、今回発表された第6世代は2022年に北米で発売され、欧州、中国、東南アジアでも好評を博しています。日本市場には約3年ぶりの復活となり、アコードにも採用された新開発の高出力モーターによる力強い走行性能が特徴です。​​

ホンダ CR-Vのエクステリアデザイン

新型ホンダ CR-Vのエクステリアは、伸びやかな水平基調の造形とSUVらしい力強さを融合させたスタイリングが特徴です。洗練されたスポーティーさと上質さを兼ね備え、オンロードでもオフロードでも映えるデザインに仕上がっています。特に日本専用モデルの「CR-V e:HEV RS BLACK EDITION」は、内外装に黒の加飾を施すことで、高い品位と自信を感じさせるシンプルなフォルムを実現しています。​

ボディカラーは、プラチナホワイト・パール、スレートグレー・パール、クリスタルブラック・パール、ブレイジングレッド・パール、キャニオンリバーブルー・メタリックの5色が用意されています。​

ホンダ CR-Vのボディサイズは、全長4605mm、全幅1855mm、全高1680mm(4WD車は1690mm)です。

ホンダ CR-Vのインテリアデザイン

新型ホンダ CR-Vのインテリアは、美意識が息づく上質な空間が魅力です。フロントウインドウへの映り込みまで計算し尽くした、すっきりとノイズレスな視界を実現しており、適所に施した精緻で上質な仕立てが印象的です。先進のHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)による直感的な操作性も追求されており、ドライバーにとって使いやすい設計となっています。​

室内サイズは奥行き1970mm(7人乗りは2520mm)、幅1550mm(7人乗りは1520mm)、高さ1230mmと、ゆったりとした空間を確保しています。2列目シートは座面・背もたれともに大きくサイズアップされ、センタータンクの位置調整により足元の広さも格段に向上しています。5人乗りモデルでは2列目シートの前後調整が可能で、用途に応じて最適な空間を作り出せます。

ホンダ CR-Vの走行性能

新型ホンダ CR-Vには、「e:HEV」と呼ばれる2モーター式ハイブリッドシステムが搭載されています。このシステムは、電気の力によるスムーズな走り出し、コーナーでのトルク感、澄みわたるエンジン音が特徴で、日常走行からグランドツーリングまで上質な爽快感を提供します。アコードのハイブリッドモデルにも採用された新開発の高出力モーターにより、力強い走行性能を実現しています。​​

4WD車には「リアルタイムAWD」が標準装備されており、雪上においても走る・曲がる・止まるのすべてにおいて高い安心感を提供します。また、高速クルーズに加え、市街地での緩やかな加速や登坂時もエンジンモードで走行することで、さらなる低燃費を追求しています。​

ホンダ CR-Vの価格

新型ホンダ CR-Vの価格は約500万円からとなる見込みです。日本市場向けにはハイブリッドモデルの「CR-V e:HEV RS BLACK EDITION」が投入され、内外装に黒の加飾を施した特別仕様となっています。なお、既に発売されている燃料電池車「CR-V e:FCEV」は809万4900円(約809.5万円)で販売されています。​​

参考として、前モデル(第5世代)では、1.5Lターボの「EX」が約336万円から、ハイブリッドの「e:HEV EX」が約393万円からのラインナップでしたが、新型では装備の充実やボディサイズの拡大により価格帯が上昇しています。詳細なグレード構成と正式価格は、今冬の発売時に明らかになる予定です。​

発売時期

新型ホンダ CR-Vのハイブリッドモデルは、2025年の今冬に発売予定です。ジャパンモビリティショー2025の開催期間中(プレスデー:10月29日~30日、一般公開日:10月31日~11月9日)には、ホンダブースで市販予定のプロトタイプが展示されています。日本での発売に先立ち、10月29日にホンダ公式ホームページで先行情報が公開されました。​

日本で発売されるか

新型ホンダ CR-Vは、日本市場での発売が正式に発表されています。2025年10月29日のジャパンモビリティショー2025で日本初公開され、今冬の発売が予定されています。日本専用モデルとして「CR-V e:HEV RS BLACK EDITION」が設定されるなど、国内市場を重視した展開となっています。なお、CR-Vは日本市場で一時販売を休止していましたが、今回のハイブリッドモデル投入により約3年ぶりに復活する形となります。​

辛口評価

ホンダ CR-Vをあえて辛口で評価します。まず価格面では、前モデルと比較して大幅に上昇しており、ハイブリッドモデルで約500万円からという価格設定は、ライバルのトヨタ RAV4やマツダ CX-5と比べても高めです。装備が充実しているとはいえ、総額が上がりやすく購入のハードルが高い点は否めません。

乗り心地については、足回りが固めで段差を超えた際のショックがダイレクトに伝わるという指摘があります。同クラスのハリアーと比較すると、快適性の面でやや劣ると感じるユーザーもいるようです。また、ボディサイズが大きく(全長4605mm、全幅1855mm)、街中や立体駐車場での取り回しに不安を感じる場面もあるでしょう。

7人乗りモデルの3列目シートは、大人が常用するには厳しく、身長170cm以上の方が座ると体育座りのような姿勢になってしまうため、実用性は限定的です。SUVで3列シート性能を重視するなら、マツダ CX-8の方が優れています。さらに、標準装備のカーナビが7インチと小さく、社外ナビへの交換ができない点も、大画面を好むユーザーには不満が残ります。

ホンダ CR-Vのライバル車

新型ホンダ CR-Vの主なライバル車としては、トヨタ RAV4、マツダ CX-5、トヨタ ハリアーが挙げられます。RAV4は2Lガソリンと2.5Lハイブリッドをラインナップし、優れた4WDシステムと悪路走破性で人気を集めています。価格帯は約261万円から450万円で、CR-Vとほぼ同等のサイズ感と装備を持ちながら、エントリーグレードはCR-Vより手頃です。

マツダ CX-5は、洗練されたデザインと上質な走りで支持されており、価格は約205万円からとCR-Vよりも幅広い層にアプローチしています。スバル フォレスターも、約187万円から460万円の価格帯でラインナップされ、AWD性能と実用性の高さが魅力です。

トヨタ ハリアーは、プレミアムSUVとして高い人気を誇り、価格帯はCR-Vとほぼ重なる約300万円から500万円です。特に乗り心地の良さではハリアーが優位に立ち、スタイリング重視のユーザーに支持されています。

まとめ

新型ホンダ CR-Vは、30周年という節目の年にハイブリッドモデルとして日本市場に復活する意欲的なSUVです。第6世代となる今回のモデルは、アコード譲りの高出力モーターを搭載したe:HEVシステムにより、力強く上質な走りを実現しています。伸びやかな水平基調のエクステリアと、精緻な仕立てが光る上質なインテリアは、オンロードでもオフロードでも映える品格を備えています。リアルタイムAWDとの組み合わせにより、雪上でも安心して走行できる性能は魅力的です。

一方で、約500万円からという価格設定は前モデルから大きく上昇しており、ライバル車と比較しても高めです。また、足回りの硬さや7人乗りモデルの3列目の狭さ、ボディサイズの大きさなど、購入前に確認すべきポイントもあります。それでも、グローバルで1500万台を売り上げたホンダの看板SUVとして、快適な室内空間と先進の走行性能を求めるユーザーには魅力的な選択肢となるでしょう。今冬の正式発売が待ち遠しい一台です。

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