シトロエン 新型C3 ハイブリッド 日本価格 339万円から!4代目のコンパクトSUV 発売日は11月6日

ステランティスジャパン株式会社は2025年10月5日、シトロエンのBセグメントの主力モデル「C3」の第4世代となる「シトロエン C3 ハイブリッド (Citroen C3 HYBRID)」を発表しました。新型C3 ハイブリッドは、2017年に日本導入され累計1万台以上を販売した第3世代モデルの後継として、快適性と環境性能をさらに高めた次世代モデルとなっています。最新の48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載し、シトロエン独自のプログレッシブ・ハイドローリック・クッション(PHC®)とアドバンストコンフォートシートを標準装備することで、Bセグメントにおける最高水準の快適性を実現しています。

車の概要:シトロエン C3 ハイブリッドとは?

シトロエン C3は、欧州激戦区のBセグメントを戦うコンパクトカーとして2002年に初代モデルが誕生しました。その後、2010年に2代目、2017年に3代目へとフルモデルチェンジを重ね、今回発表された新型は第4世代に当たります。初代モデルは丸みを帯びた個性的なデザインで若い女性から人気を集め、2代目ではダイナミックさと力強さを加えた刷新が図られました。第3世代モデルは日本導入以来、印象的なフロントフェイスやサイドのエアバンプに象徴されるユニークなデザインと、フランス車ならではの快適な乗り心地が高く評価され、シトロエンブランドのトップセールスモデルとして多くのユーザーに支持されました。

今回の第4世代「C3 ハイブリッド」は、2022年のパリモーターショーで発表されたコンセプトカー「Oli(オリ)」の流れを汲む新世代デザインを採用し、従来のハッチバックスタイルから骨太のプロポーションへと大きく進化し、コンパクトクロスオーバーSUVとして登場。新デザインのブランドロゴバッジに加え、パワートレインには最新の48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載し、シトロエンの新しい時代を象徴するモデルとなっています。

シトロエン C3 ハイブリッドのエクステリアデザイン

新型C3 ハイブリッドは、従来のハッチバックスタイルから大きく進化し、骨太のプロポーションを採用しました。全高は従来比で95mm高くなり、前席ヘッドクリアランス(頭上スペース)やドライビングポジションが大幅に向上しています。これにより、街中での運転において取り回しの良さを保ちつつ、視認性と快適性を高めた新しいBセグメントのスタイルを確立しています。

フロントデザインには、2022年のパリモーターショーで発表されたコンセプトカー「Oli(オリ)」の流れを汲む新世代シトロエンデザインが採用されました。シトロエン創業時のロゴをオマージュした最新のシトロエンロゴを冠したフロントグリルには、「ダブル シェブロン」ロゴからリズミカルに広がる”シェブロンライン”が左右のヘッドランプを繋いで、ブランドのアイデンティティを力強く表現しています。標準装備のLEDヘッドライトは、3つのセグメントに分割された特徴的なライトシグネチャーを備えており、遠くからでもひと目でシトロエンのクルマだと認識できる個性的なデザインです。フロントバンパー下部には、シトロエンらしいカジュアルなアクセントとして、カラークリップが左右に配されています。

リアビューにもフロントフェイス同様に新世代シトロエンデザインが踏襲されており、センターに配した最新ロゴと同調した”シェブロンライン”デザインが、見る人の視線を3つのセグメントで構成されたコンビネーションランプへと誘います。サイドデザインでは、上位グレードのMAXにAピラーから、ルーフ、リアスポイラー、そしてCピラー上部までつながる広大なツートーンルーフが採用され、モダンな印象を演出しています。リアドア後部にもカラークリップをアクセントとして配置し、ルーフレールには「CITROËN」の文字をあしらい、サイドビューにも遊び心が加えられています。

ボディカラーは全4色を展開し、うち2色は新色となります。新色「ブルー モンテカルロ」は、地中海の陽光と洗練された都市の雰囲気を融合させた深みのあるブルーで、華やかさと安らぎを兼ね備え、シトロエンの先進性と個性を象徴しています。もうひとつの新色「ブライト ブルー」は、軽快で爽やかな印象を与える鮮やかなブルーで、遊び心と快活なイメージを表現しています。そのほか、定番カラーとして「ルージュ エリクシール」と「ブラン バンキーズ」がラインアップされています。

シトロエン C3 ハイブリッドのボディサイズは、全長4,015mm、全幅1,755mm、全高1,590mmです。

シトロエン C3 ハイブリッドのインテリアデザイン

新型C3 ハイブリッドのインテリアは、フレンチブランドらしい遊び心が融合したデザインに、シトロエンが誇る快適性が追求されています。ダッシュボードには水平を基調とした、フラットでワイドなインストルメントパネルを配置し、運転者の視線移動を最小限に抑えて必要な情報を表示するなど、運転に集中できる設計となっています。さらに、ユニークなデザインが随所に施され、遊び心と心地よさが共存する空間となっています。

上位グレードのMAXでは、シートにライトグレーのファブリックと合成皮革(TEP)レザーを組み合わせたアドバンストコンフォートシートを採用し、ダッシュボードには、フロントシートを取り囲むようにシルバーアクセントが施され、シンプルでありながらこだわりが光るデザインとなっています。また、ブランドの世界観を感じさせるユニークなディテールが随所に散りばめられており、各ドアにはそれぞれ異なるメッセージタグが縫い付けられていて、乗るたびに発見がある仕掛けとなっています。さらに、リアウィンドウにはパリの街並みのシルエット、グローブBOX内には1919年以来のシトロエンの代表モデルがデザインされており、ブランドの歴史と誇りを車内の至るところから感じることができます。

MAXには、PHC®(プログレッシブ・ハイドローリック・クッション)に加え、ステアリングヒーター、フロントシートヒーター、スマートフォンワイヤレスチャージャー、自動防眩式ルームミラーなど、実用性の高い機能が標準装備されています。ベーシックモデルのPLUSでは、ダークグレーを基調としたファブリックのアドバンストコンフォートシートを採用し、心地よく落ち着きのある空間を演出しています。ダッシュボードにはブルーのラインをあしらい、穏やかな雰囲気に遊び心がさりげなく添えられています。

インフォテインメント装備として、両グレードともに10インチタッチスクリーン(FM・AMラジオ/USB-C/Bluetooth/Apple CarPlay/Android Auto)と6スピーカーが標準装備されています。

シトロエン C3 ハイブリッドの走行性能

新型C3 ハイブリッドには、新世代の48Vマイルドハイブリッドシステムが搭載されています。1.2Lガソリンターボエンジンと15kW(20ps)の電動モーター、6速デュアルクラッチトランスミッション(DCT)の組み合わせにより、システム合計最高出力81kW(110ps)を発揮し、街乗りから高速走行まで、滑らかで力強い走りと高い燃費性能を実現しています。

このハイブリッドシステムは、「C4 HYBRID」とハードウェアが共用され、かつC3の軽量ボディに最適化されたセッティングが施されています。駆動用バッテリーには48V 876Whのリチウムイオン電池を採用し、WLTCモード燃費は22.3km/ℓを達成しています。エンジンは1.2L直列3気筒DOHCターボチャージャー付で、最高出力74kW(101ps)/5,500rpm、最大トルク205Nm/1,750rpmを発揮します。

駆動方式は前輪駆動(FF)で、ステアリングギア形式にはラック&ピニオンを採用し、サスペンションは前輪にマクファーソンストラット、後輪にトーションビームを配置しています。車両重量は1,270kgで、軽量ボディと最適化されたハイブリッドシステムが相まって、効率的な走行性能を実現しています。

シトロエン C3 ハイブリッドの価格

新型シトロエン C3 ハイブリッドの価格は339万円からです。

新型C3 ハイブリッドは2グレード展開となっており、ベーシックモデルの「C3 PLUS HYBRID(プラス ハイブリッド)」が339万円(税込)、洗練された上質装備を備えたハイグレードモデルの「C3 MAX HYBRID(マックス ハイブリッド)」が364万円(税込)となっています。両グレードともに、1.2Lターボエンジンと15kWモーター、48Vバッテリーを組み合わせた同じパワートレインを搭載しています。

シトロエン C3 ハイブリッドの発売時期

シトロエン C3 ハイブリッドは、2025年11月6日(木)より全国のシトロエン正規ディーラーにて発売されます。なお、2025年10月5日(日)から11月5日(水)まで、全国正規ディーラーにて先行商談キャンペーンが実施され、発売に先がけて展示が行われました。

日本で発売されるか

シトロエン C3 ハイブリッドは、日本市場向けに正式発表され、2025年11月6日より全国のシトロエン正規ディーラーで発売されます。ステランティスジャパン株式会社が日本国内での販売を担当し、既に先行商談キャンペーンも実施されており、日本での正規販売が確定しています。欧州ではすでに2024年より販売が開始されており、このたび日本市場にも導入されることとなりました。

シトロエン C3 ハイブリッドをあえて辛口で評価します

シトロエン C3 ハイブリッドをあえて辛口で評価します。まず、価格設定については、ベーシックグレードで339万円からというのは、同クラスの国産コンパクトカーと比較するとかなり高価な設定です。トヨタ ヤリスが139.5万円から、ホンダ フィットも同様の価格帯からスタートすることを考えると、約2倍近い価格差は無視できません。確かにフランス車ならではの独創的なデザインや快適性を追求した装備が魅力ですが、コストパフォーマンスを重視するユーザーにとっては、なかなか手が出しにくい価格帯と言えるでしょう。

次に、パワートレインについてです。48Vマイルドハイブリッドシステムはあくまでも「マイルド」であり、トヨタのストロングハイブリッドのようなEV走行ができるわけではありません。システム合計最高出力も110psと決して力強いとは言えず、高速道路での追い越しや坂道走行では物足りなさを感じる可能性があります。燃費性能も22.3km/ℓ(WLTCモード)と悪くはありませんが、ヤリスハイブリッドの30km/ℓ超えと比較すると見劣りします。

さらに、後席スペースについても懸念があります。全高が95mm高くなったとはいえ、Bセグメントコンパクトカーという制約がある以上、後席の広さには限界があります。特に、長距離移動や4名でのフル乗車時には、快適性が損なわれる可能性があります。また、安全性能や運転支援についての詳細な記載がプレスリリースには少なく、先進安全装備の充実度については不透明な部分が残ります。

シトロエン C3 ハイブリッドのライバル車

シトロエン C3 ハイブリッドの主なライバル車としては、同じBセグメントコンパクトカーのトヨタ ヤリス、ホンダ フィット、アウディ A1スポーツバックが挙げられます。

トヨタ ヤリスは、139.5万円からという手頃な価格設定と、30km/ℓを超える優れた燃費性能が魅力です。軽量ボディと1.5L直列3気筒エンジンの組み合わせによる小気味よい走りと、操舵応答性の高さが評価されています。ただし、ボディサイズをコンパクトに抑えているため、後席スペースはライバルに劣るという側面もあります。

ホンダ フィットは、エコと実用性を両立したコンパクトカーとして人気があり、広い室内空間と多彩なシートアレンジが特徴です。価格帯もヤリスと同様にリーズナブルで、ファミリー層から支持されています。

アウディ A1スポーツバックは、プレミアムブランドならではの質感と、スポーティな走行性能が魅力のモデルです。価格帯はC3 ハイブリッドと同様に高めですが、ドイツ車らしい精緻な造りとブランドイメージが強みとなっています。

これらのライバル車と比較すると、シトロエン C3 ハイブリッドは、独創的なフレンチデザインと、PHC®やアドバンストコンフォートシートによる快適性の高さで差別化を図っています。遊び心とブランドの世界観を重視するユーザーには、唯一無二の選択肢となるでしょう。

まとめ

シトロエン C3 ハイブリッドは、第4世代として大きな進化を遂げたBセグメントコンパクトカーです。新世代デザインコードを採用したエクステリアは、「Oli」の流れを汲むモダンで個性的なスタイルを確立し、シトロエンブランドのアイデンティティを力強く表現しています。インテリアには、フレンチブランドならではの遊び心がちりばめられ、乗るたびに発見がある仕掛けが用意されています。最大の特長であるBセグメント最高水準の快適性は、PHC®とアドバンストコンフォートシートの標準装備により実現されており、上質な乗り心地を提供します。48Vマイルドハイブリッドシステムの搭載により、環境性能も向上しました。価格は339万円からと、国産コンパクトカーと比較すると高めの設定ですが、独創性と快適性を重視するユーザーにとっては魅力的な選択肢となるでしょう。2025年11月6日の発売が待ち遠しいモデルです。

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