ポルシェ新型マカンEVのデザインスケッチ公開：2024年1月25日ワールドプレミア

ポルシェ（Porsche）は2024年1月25日に、中型SUVの新型マカン（Macan）をシンガポールで世界初公開予定です。新型マカンは100%電気自動車のマカンEVとなって登場します。

今回ポルシェは新型マカンのデザインスケッチを公開しました。そしてデザイン担当（スタイルポルシェ）副社長のミハエル・マウアー氏の新型マカンのデザインに関する発言を合わせて公開しました。

新型マカンのデザインはポルシェらしい流線的でスポーティなプロポーションは維持しつつも、よりシャープでスタイリッシュな印象となっています。ヘッドライトもスリム化され、クールなデザインとなりそうです。

最新情報：1月25日新型マカン発表

2024年1月25日に新型マカンが発表されました。以下の記事で新型マカンについて詳しく紹介しています。

車の概要：新型ポルシェマカンとは？

ポルシェマカンはポルシェの高級ミッドサイズSUVであり、ポルシェカイエンより一回り小さい、ポルシェ最小のSUVです。SUVながらスポーツカーのような走行性能が魅力。2013年に初代マカンが登場し、2021年にマイナーチェンジを実施したのが現行モデルとなっています。

2024年1月25日にはフルモデルチェンジを実施して2代目となる新型マカンが登場します。新型マカンは完全なEVとして生まれ変わります。最新世代の永久磁石シンクロナスモーター（PSM）をフロント、リアに搭載し約612馬力以上の出力、1000Nm以上のトルクを発揮するかなり力強い加速性能を誇ります。さらに100kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載し、500km以上の航続距離を実現しています。

新型マカンの最新情報については以下の記事で詳しく紹介しています。

新型ポルシェマカンのデザインに込めた想い

新型マカンは、ポルシェの好評を得ているSUVデザインをアップデートする重要な役割を担います。注目すべき点は、既存の確立されたデザインアイデンティティから新たな電動化への移行を進める最初のモデルだということです。

ポルシェのデザイン担当副社長マイケル・マウアー氏によると、新型マカンは「明確にポルシェ製品群の一員でありながら、新しい存在としても認識されるべき」と述べています。ポルシェブランドにとって視覚的一貫性は重要であり、伝統と革新のバランスを取ることがデザインチームの大きな挑戦でした。

ポルシェでは、ブランドの特徴を示す3つの重要なコンセプトとして、フォーカス(Focus)、テンション(Tension)、パーパス(目的)と定義しています。これらのコンセプトによってカスタマーが求めるポルシェらしさ、つまり「典型的なポルシェ」体験を形作ってきました。その上でEV移行にあたりポルシェに付け加えるべき「新しいもの」について、何が、どの程度新しくすべきか深く検討を行いました。

例えば、ポルシェのインテリアデザインにおける「フォーカス」コンセプトは、ドライバー中心のアプローチを体現しています。このコンセプトでは、ドライバーにとって重要なすべての機能やコントロールが手の届く範囲内に配置されています。つまり、運転中に必要なものがすぐに操作できるように工夫されています。このデザインの進化の一例が、曲面ディスプレイです。このディスプレイはわずかに湾曲しており、ドライバーにとって見やすい位置に設置されています。このデザインは、ドライバーの視線や操作のしやすさを考慮しています。さらに、インストルメントクラスターには「ミニマリストモード」という機能が追加されました。これにより、ドライバーは運転に必要な情報のみを表示させることができます。このモードは、運転に集中するために余計な情報を排除することを目的としています。

また、自動車設計の基本は、技術要件です。車のデザインは、車内部の部品の配置、つまり「パッケージング」から始まります。これは車の基本形状を決める上で重要です。例えば、伝統的なポルシェのフライラインは、どのようなアレンジでも再現することが難しいものです。電動パワートレインは新しいデザインの機会を提供します。例えば、大きなエンジンブロックがないため、フロントボンネットの形状をより自由にデザインできます。しかし、バッテリーが大きいため、車の幅や高さの比率に影響を与えることがあります。また、電動スポーツカーの走行距離には、エアロダイナミクスが重要な役割を果たします。このようにEV化による新たなチャンスと課題を乗り越え、ポルシェデザインのDNAに沿った新型マカンは、明らかにポルシェでありマカンであると同時に新しいSUVとして完成しました。新型マカンは内外装ともに洗練され、よりスポーティでダイナミックな印象を醸し出しているとのことです。