2024年9月6日、スバルはフラッグシップクロスオーバーSUV「レガシィ アウトバック」の一部改良モデルを発表しました。この改良では、新グレードの追加やボディカラーの見直し、さらに黒い特別仕様車「Black Selection」の設定など、商品力の向上が図られています。
車の概要:スバル レガシィ アウトバックとは?
スバル レガシィ アウトバック(Subaru Legacy outback)は、30周年を迎えたスバルのフラッグシップSUVで。1994年に北米で初代モデルがデビューし、日本では1995年に「レガシィ グランドワゴン」として登場しました。現行モデルは2019年にフルモデルチェンジが発表された6代目にあたります。
アウトバックの特徴である、悪路走破性と乗用車並みの乗り心地を両立させる安心感と快適性、効率的な積載性、そして質感の高い内装が、世代を重ねるごとに進化を遂げてきました。今回の一部改良では、新たに「Active × Black EX」グレードが追加され、ラインアップが拡充されました。また、「Limited EX」をベースとした特別仕様車「Black Selection(ブラックセレクション)」が新設定されています。この特別仕様車では、ブラックナッパレザーシートやブラックを基調としたエクステリアパーツの採用により、より上質な印象を演出しています。

30周年記念企画展
またSUBARUは、レガシィ アウトバック30周年を記念して、特別な企画展が開催されます。
- 展示名:「レガシィアウトバックと私」
- 開催期間:2024年9月6日〜30日
- 開催場所:SUBARU STAR SQUARE(東京都渋谷区)
- 展示内容:現行モデルを含む歴代アウトバック6台
この企画展では、1995年に日本で発売された「レガシィ グランドワゴン」や1998年の「レガシィランカスター」など、アウトバックの歴史を振り返ることができる貴重な機会となっています。アウトバックの進化の軌跡を直接目にすることができる良い機会となるでしょう。
スバル レガシィ アウトバックのエクステリアデザイン
スバル レガシィ アウトバックの一部改良で新たに設定された「Black Selection」グレードモデルのエクステリアについて紹介します。

フロントフェイスには、ブラック塗装とラスターブラック塗装を組み合わせたフロントグリルを採用し、精悍な印象を与えています。また、フロントフォグランプカバーにもブラック塗装加飾を施し、全体的な統一感を演出しています。サイドビューでは、ブラック塗装を施したドアミラーと、カラードのドアハンドルが特徴的です。また、クロスバービルトインタイプのルーフレールをブラック塗装で仕上げ、スポーティかつアウトドア志向のデザインを強調しています。リアエンドには、ブラック塗装のリヤバンパーガードを配置し、SUVらしい力強さを表現。さらに、OUTBACKとシンメトリカルAWDのリヤオーナメントにラスターブラック塗装を施し、高級感と先進性を演出しています。

ボディカラーには、クリスタルホワイト・パール、アイスシルバー・メタリック、マグネタイトグレー・メタリック、クリスタルブラック・シリカの4色を用意。これらのカラーとブラックを基調としたエクステリアパーツの組み合わせにより、より洗練された印象を与えています。
スバル レガシィ アウトバックのボディサイズは、全長4,870mm、全幅1,875mm、全高1,675mmとなっており、堂々としたプロポーションを誇ります。このサイズ感は、オンロードでの安定性とオフロードでの走破性を両立させるのに適しています。
スバル レガシィ アウトバックのインテリアデザイン
2024年9月6日に発表されたレガシィ アウトバックの一部改良モデルは、上質さと機能性を両立したインテリアデザインを特徴としています。特別仕様車「Black Selection」では、ブラックを基調とした洗練されたインテリアが採用されています。本革シートには高級感あふれるブラックナッパレザーが標準装備され、シルバーステッチが施されることで上質な印象を演出しています。

さらに、運転席にはクッション長調整機構が備わっており、ドライバーの体格に合わせて最適なドライビングポジションを取ることができます。インパネトリムとドアトリムにもこだわりが見られます。上下ともにブラック表皮巻きが採用され、シルバーステッチが施されることで、スポーティさと高級感を両立しています。これにより、車内全体で統一感のあるデザインが実現されています。
ブラックを基調としたカラーリングと上質な素材の使用により、SUVでありながらも洗練された雰囲気を醸し出しています。
スバル レガシィ アウトバックの走行性能
スバル レガシィ アウトバックのは、スバルフラッグシップSUVとしての高い走破性と乗用車並みの快適な乗り心地を両立させた走行性能を特徴としています。エンジンには、1.8L DOHC直噴ターボ”DIT”を搭載しています。このエンジンは、力強く滑らかな加速性能を実現し、様々な走行シーンで余裕のある走りを提供します。
トランスミッションには、SUBARUが誇るリニアトロニックを採用。このCVTは、スムーズな変速と優れた燃費性能を両立させ、市街地走行から高速巡航まで、幅広い状況で快適な走りを実現します。駆動方式には、SUBARUの代名詞とも言えるAWD(常時全輪駆動)システムを採用しています。このシステムにより、雨や雪などの悪天候時でも安定した走行が可能となり、オフロードでの走破性も向上しています。サスペンションは、オンロードでの快適性とオフロードでの走破性を両立するよう設計されています。これにより、長距離ドライブでも疲れにくい乗り心地と、悪路での安定した走行を実現しています。

さらに、アイサイトXの搭載により、高度な運転支援機能も備えています。特に渋滞時には、一定の条件下でハンドル操作をアシストする機能が働き、ドライバーの負担を大幅に軽減します。このように、2024年モデルのレガシィ アウトバックは、SUVとしての高い走破性と、乗用車並みの快適な乗り心地を高次元で両立させています。
力強いエンジン、効率的なトランスミッション、安定したAWDシステム、そして快適なサスペンションの組み合わせにより、様々な走行シーンで安心感のある走りを提供します。また、最新の運転支援技術の搭載により、長距離ドライブでの疲労軽減にも貢献しています。
スバル レガシィ アウトバックの価格
一部改良された新型スバル レガシィ アウトバックの価格は4,257,000円からとなっています。
レガシィ アウトバックのグレードごとの価格
- X-BREAK EX: 4,257,000円(税込)
- Limited EX: 4,400,000円(税込)
- Active × Black EX: 4,400,000円(税込)
- 特別仕様車 Black Selection: 4,510,000円(税込)
特別仕様車「Black Selection」は、「Limited EX」をベースとしており、通常のLimited EXより110,000円高い価格設定となっています。

スバル レガシィ アウトバックの発売時期
一部改良された新型スバル レガシィ アウトバックは、2024年9月6日に発表されました。
レガシィ アウトバックの販売計画は月間525台となっています。
スバル レガシィ アウトバックの辛口評価
スバル レガシィ アウトバックをあえて辛口で評価します。
まず、価格面では425万円台からと、同クラスの他のSUVと比較してやや高価格帯に位置しています。この価格設定は、一部の消費者にとっては障壁となる可能性があります。
また、SUVとしての大きなボディサイズは、駐車の際に不便を感じる場合があります。特に、全長4,870mm、全幅1,875mmというサイズは、日本の狭い道路や駐車場では扱いづらい場合があります。

スバル レガシィ アウトバックのライバル車
レガシィ アウトバックの主なライバル車として、以下の車種が挙げられます。
- トヨタ RAV4:
SUVセグメントで人気の高いモデルで、アウトバックと同様にオフロード性能と都市での使いやすさを両立しています。 - トヨタ ハリアー:
高級感のあるデザインと快適な乗り心地が特徴で、アウトバックのプレミアム感と競合します。 - 日産 エクストレイル:
多目的性と実用性に優れたSUVで、アウトバックと同様にファミリーユースに適しています。 - スバル フォレスター:
同じスバルブランドのSUVで、より本格的なオフロード性能を持ち、アウトバックとは異なるニーズに応えています。 - マツダ CX-30:
洗練されたデザインと走行性能が特徴で、アウトバックとは異なるアプローチでクロスオーバーSUV市場に挑んでいます。 - ホンダ ヴェゼル:
コンパクトなボディサイズながら高い実用性を持ち、都市部での使用に適しています。
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