2024年2月20日、トヨタ自動車のアメリカ部門は、新型SUV、ランドクルーザー250(Land Cruiser)の価格が約840万円(59,950ドル)であることを発表しました。
この米国市場向けのモデルでは、日本で販売されている車両とは異なり、特別に設計されたパワフルな「i-FORCE MAX」ターボチャージャー付きハイブリッドパワートレインが搭載されています。この独自のハイブリッドシステムは、326馬力の最高出力と64.3kgmの最大トルクを提供します。

トヨタは「i-FORCE MAX」パワートレインについて、同社の長い歴史における性能と燃費のバランスに対する追求の結果であると述べています。このシステムは、2.4リッターターボエンジンと8速オートマチックトランスミッションの間に設置された電気モーターにより構成されており、ランドクルーザーの伝統的な信頼性と共に、最適なパフォーマンスと燃費の向上を可能にしていると説明しています。
車の概要:ランドクルーザー250とは?
ランドクルーザー250はトヨタの本格オフロードSUVで2023年8月に世界初披露されました。ランクル250はランクルファミリーの中でも悪路走破性をベースに扱いやすさと快適性を付与し、生活と実用を支えるライトデューティモデルと位置付けられています。

豪華で高級な車ではなく、顧客が求めるランクルを作り直す精神で開発されました。「Back to the origin(原点回帰)」をコンセプトとした、タフでレトロなデザインは世界中で好評を博しました。
米国ではランドクルーザー250の車名ではなく、ランドクルーザー(Land Cruiser)として販売されます。
以下の記事で詳しく解説しているので、ご覧ください。
トヨタ新型ランドクルーザー250:ランクルプラド後継 2024年前半発売 [徹底解説]
米国でのランドクルーザーのグレード
アメリカではランドクルーザーのグレードは「ランドクルーザー1958」「ランドクルーザー」「ファーストエディション」の3グレードで展開されます。特に注目すべきは「ランドクルーザー1958」。これは、1958年にアメリカ市場へと初めて導入されたランドクルーザー(FJ25)を記念して名付けられた特別なグレードです。デザイン面では、ランドクルーザーの伝統を受け継ぎながらも新たな個性を放つ、レトロな丸型のLEDヘッドライトが目を引きます。さらに、「TOYOTA」の文字が刻まれたヘリテージグリルの採用により、その歴史と品質を象徴しています。

「ランドクルーザー1958」グレードは、オフロード走行に特化した設計が特徴です。この車両には、凸凹の多い地形でも安定して走行できるように、後輪にディファレンシャルロックを搭載しています。さらに、不整地での低速運転をサポートする「クロールコントロール」が備わっており、厳しいオフロード環境でも乗り越えることが可能です。タイヤには、オールシーズン対応の245/70R18サイズが使用されています。
スマートキーシステムによるプッシュボタンスタート、車両の死角を監視するブラインドスポットモニター(BSM)、明瞭な7インチのフルカラーマルチインフォメーションディスプレイ、自動温度調節機能付きのエアコン、5つのUSB-Cポート、操作性に優れた8インチのオーディオマルチメディアタッチスクリーン、充実した6スピーカーサウンドシステムといった設備が搭載されています。また、ワイヤレスApple CarPlayとAndroid Autoにも対応しており、スマートフォンの内容を簡単に車内で利用できます。

「ランドクルーザー」グレードは、ランドクルーザー1958をベースに、長方形のLEDヘッドランプを採用し、より洗練されたモデルとなっています。さらに12.3インチフルカラーマルチインフォメーションディスプレや10スピーカーサラウンドシステム、リジッドカラー選択可能なLEDフォグランプやマルチテレインセレクト(MTS)、マルチテレインモニター(MTM)などが追加されています。

「ファーストエディション」グレードはランドクルーザーグレードをベースに、プレミアムな装備となっています。ユニークな18インチホイール、「First Edition」ロゴがエンボス加工されたドアパネル、ルーフラック、ロックレールなどが追加されています。
コメント