2023年12月11日、日産自動車は、コンパクトカー市場の常勝車、日産ノートのマイナーチェンジを発表しました。2024年1月17日に発売予定のこの新型モデルは、2020年12月にフルモデルチェンジを遂げて以来、初の大規模なアップデートです。革新的なデザインと機能性で、日本の道を新たな形で彩ります。

車の概要:日産ノートとは?
日産ノートは、日本のコンパクトカー市場において特別な位置を占める小型ハッチバックモデルです。2005年に初代ノートが発売されました。2012年に2代目にフルモデルチェンジ。2020年に3代目が登場しました。
2022年度では、日本国内で電動車の中で最も売れた車種という偉業を成し遂げました。2020年のフルモデルチェンジにより新世代に突入し、今回のマイナーチェンジでは、マイナーチェンジでは、先進的なデザインと機能の向上に焦点を当てたモデルとなっています。走行性能面では、第2世代e-POWERを搭載し、滑らかな加速と快適な乗り心地、静かな走行感を提供します。

新型ノートのエクステリアデザイン
新型ノートのエクステリアは、新しい時代のデジタルVモーショングリルを採用し、V字型のグリルとヘッドライトの組み合わせでフロントデザインを一新。フロント・リヤバンパーをボディカラーと同色にすることで統一感を強調し、よりフレッシュで先進感のあるデザインに進化しています。さらに、有彩色のボディーカラーの場合フロントグリルはボディカラーと同色のカラードグリルを採用。無彩色の場合はダークメタルグレーのグリルを装備。

新デザインの16インチホイールカバーには日本の伝統的な幾何学模様を取り入れ、和モダンな立体感を演出しています。ボディーカラーには新色「スミレ」と「ターコイズ」の2トーンカラーを含む14色のカラーバリエーションを提供しています。
ボディサイズは、全長は4045mm、全幅は1695mm、全高は1520mm、ホイールベースは2580mmです。



新型ノートのインテリアデザイン
新型日産ノートのインテリアは、デザイン面、機能面ともにアップグレードされています。インストルメントパネルには、水引をモチーフにしたデザインが採用され、ランダムストライプのシート地がエクステリアとの調和をもたらしています。グローブボックスの容量は拡大し、収納スペースを上下2段に仕切ることで、使い勝手の向上が図られています。

インテリアの特徴は以下の通りです:
- シートの快適性: ゼログラビティシートは腰から背中にかけて連続支持する中折れ形状で、中立姿勢を保持し、体圧を分散します。これにより、長時間の運転でもドライバーと同乗者の疲労を軽減することができます。
- 衛生面の配慮: シート着座面には抗菌処理が施され、車内をクリーンで快適に保つ工夫がされています。
- 後席の空間: 前席シートバックの一部をへこませることで、足元と頭上にゆとりのある空間を実現し、長距離の移動でも快適です。
- 後席リクライニング: スタンダードモード(25°)とリラックスモード(29°)の2段階切り替え式リクライニングを採用し、背もたれの調節が手軽にできます。
- ワイヤレス充電器: Qi対応スマートフォンを置くだけで充電できるワイヤレス充電器をメーカーオプションで提供し、便利さを追求しています。
- USB電源ソケットとオプション: USB電源ソケットタイプC 1個が全車標準装備され、NissanConnectナビゲーションシステムを選択した場合は、タイプA 1個とHDMI端子も装備されます。夜間でもUSBの位置がわかるようリングライトも採用されています。
- 前席ヒーター付シート: 2段階の温度調節機能付きシートヒーターが装備されており、寒い日も快適に運転できます。4WDモデルには標準装備されています。



新型ノートのドライビング性能
新型日産ノートのドライビング性能は、第2世代のe-POWERシステムにより、革新的な走行体験を提供します。以下はその主な特徴です。
- e-POWERシステム: ガソリンエンジンによる発電と大出力モーターの組み合わせにより、即座に最大トルクを生み出し、素早く思い通りの加速を実現。これにより、静かで心地よい走りが可能になります。
- スムーズな走り出し: モーターは始動時から一瞬で最大トルクを出し、アクセル操作に対するラグがなく、信号待ちなどでの停車からの発進がスムースで、特に街乗りに適しています。
- パワフルな走り: 第2世代e-POWERのフロントモーターは116PSの最高出力と280Nmの最大トルクを向上させ、登り坂などでもストレスのないパワフルな走行を提供します。
- 自由自在の加減速: ワンペダル感覚で、ワインディングや下り坂などでの走行が心地よく、アクセルオフ時の自然で滑らかな減速により、ブレーキペダルとの踏み替え回数が減少し、運転疲労が軽減されます。
- 圧倒的な静粛性: ロードノイズを検知し、エンジン音を隠すことで、エンジンの存在を感じさせずに走行できます。これにより、静かな車内環境が保たれ、快適なドライブが可能になります。
- 3つのドライブモード: SPORT、ECO、NORMALの3つのドライブモードにより、さまざまなシーンに合わせた走りが楽しめます。SPORTモードでは力強い加速を、ECOモードでは燃費効率を重視した走りが可能です。

新型ノートの安全性能
日産ノートは安全面において充実した機能を搭載しています。また主な安全性能について以下の通りとなっています。
- 最高評価の安全性能: 日本自動車評価機構(JNCAP)において、最高評価の「ファイブスター賞」を獲得しています。これは、様々な安全機能とその性能が高く評価された結果です。
- 照明と視界のクリアさ: LEDヘッドランプ(ハイ/ロービーム、マニュアルレベライザー付き)やアダプティブLEDヘッドライトシステム(オートレベライザー、シグネチャーLEDポジションランプ付き)が装備されています。また、インテリジェント オートライトシステムが夕暮れ時や雨天時に自動的にヘッドライトを点灯させ、他の交通参加者への注意喚起を助けます。
- 車両安定性の確保: VDC(ビークルダイナミクスコントロール〔TCS機能含む〕)により、滑りやすい路面やコーナリング時の横滑りを軽減し、車両の安定性を向上させています。これにより、走行時の安心感が高まります。
- ブレーキシステムの最適化: ABS(アンチロックブレーキシステム)とEBD(電子制御制動力配分システム)の組み合わせにより、ブレーキング時の安心感が向上しています。EBDは乗員数に応じて制動力を前後に最適配分し、ABSは緊急時のタイヤロックを防ぐことで、コントロールを維持します。
新型日産ノートの運転支援機能については、以下の情報が特筆すべきです。
- プロパイロット機能: 日産ノートは、高度な運転支援システム「プロパイロット」を搭載しています。このシステムは、ハイウェイドライビングをはじめとする様々な状況において、運転者を支援し、安全な走行を促進します。ナビリンク機能付きプロパイロットにより、ナビゲーションシステムと連動して、より効率的で快適なドライビングが可能になります。
- インテリジェント オートライトシステム: このシステムは、周囲の光の条件や雨天時に応じて自動的にヘッドライトを点灯させる機能です。特に夕暮れ時や雨天時には、自動車の視認性を高めることで、他のドライバーや歩行者への注意喚起を促し、安全運転を支援します。
- アダプティブLEDヘッドライトシステム: このオプションシステムは、ハイ/ロービームの自動切り替えを含み、夜間走行時の視認性と安全性を高めるために設計されています。
- VDC(ビークルダイナミクスコントロール): VDCシステムは、滑りやすい路面やコーナリング時に車両の横滑りを軽減し、車両の安定性を向上させます。これにより、運転中の安心感が増し、安全な運転をサポートします。

新型ノートの価格
新型ノートの価格は230万円から258万円です。
駆動 | エンジン | グレード | 価格(円) |
2WD | HR12DE-EM47 | X | 2,299,000 |
4WD | HR12DE-EM47-MM48 | X FOUR | 2,580,600 |
<AD>
新型ノートの発売時期
新型ノートの発売時期は2024年1月下旬です。
新型ノートの辛口評価
日産ノートをあえて辛口で評価します。
・インテリア:内装の素材感や仕上げが、カテゴリーの中では若干劣ると捉えられる可能性があると思います。
・価格:ベースの価格が230万円となっており、競合は軒並み100万円台の中、高価な設定となっています。

ライバル車
トヨタ ヤリス
ヤリスは、2020年に4代目にフルモデルチェンジした、トヨタのコンパクトカーです。ハイブリッドモデルの燃費は、最大36.0km/L(WLTCモード)と、ノートを上回る燃費性能を実現しています。また、走行性能も優れており、ハンドリングやブレーキ性能が向上しています。デザインもスポーティーな印象で、人気を集めています。価格は147万円から。
ホンダ フィット
フィットは、コンパクトカーのベストセラーモデルであり、2020年に4代目にフルモデルチェンジしました。ハイブリッドモデルの燃費は、30.2km/L(WLTCモード)と、ノートよりも優れた燃費性能を実現しています。また、価格も比較的リーズナブルで、コスパに優れた車種です。デザインは、シンプルで飽きのこない印象です。価格は162万円から。
マツダ MAZDA2
マツダ2は、マツダのコンパクトカーです。2019年まではデミオ車名で販売されており、2023年にビッグマイナーチェンジしました。新世代のプラットフォーム「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」を採用しました。これにより、走行性能が大幅に向上し、コンパクトカーとは思えないほどの爽快な走りを実現しています。デザインも洗練されており、スポーティーな印象です。価格は153万円から。
スズキ スイフト
スイフトは、スズキのコンパクトカーです。2023年にフルモデルチェンジを発表。新型エンジンと新CVTを採用しました。マイルドハイブリッドにより、燃費性能が向上し、デザインもスタイリッシュな印象になりました。ハイブリッドモデルの燃費は、24.5km/L(WLTCモード)です。価格は173万円から。
まとめ
日産ノートは国内のコンパクトハッチバックを代表する車であり、日産にとって世界戦略車でもある超重要モデル。そのマイナーチェンジではデザイン面を中心にアップデートし、洗練されたイメージとなりました。日産自慢のe-POWERシステムやプロパイロットを搭載したモデルで、今後の人気を継続しそうな勢い。
<AD>
日産 ノート 公式ページはこちら
コメント