アバルト75周年記念モデル：サソリが目立つアバルト695 75°アニバーサリオ発表

2024年2月12日アバルトはブランド創立75周年を記念した特別車アバルト695 75° アニバーサリオ（Abarth 695 75° Anniversario）を欧州で発表しました。この特別記念モデルは、ルーフにがサソリで覆われた刺激的なエクステリアが特徴的で、世界で限定1368台のみ製造される予定です。

車の概要：アバルト695 75° アニバーサリオとは？

アバルト695 75° アニバーサリオはアバルト設立75周年を記念した限定モデルのホットハッチです。アバルト695はフィアット500をベースとしたアバルト500シリーズの中で、最上位に位置するモデルです。

アバルト695という車名は、1949年の創業から高性能車メーカーとしての成長を遂げたアバルトが、モータースポーツの頂点を目指し1964年にリリースした『695 SS』にちなんで名付けられました。当時、ツーリングカー選手権では排気量に応じてクラス分けが行われており、600cc以下のクラスで優勝したアバルトは、次なる挑戦として700cc以下のカテゴリーでの勝利を目指しました。この挑戦のために選ばれたベース車両がフィアット『アバルト695』であり、これをさらに進化させた高性能バージョンが695 SSとして登場しました。

アバルト社は1949年3月31日に、イタリアのボローニャでカルロ・アバルトによって創業されました。さまざまなレースに出場し、数多くの世界記録やトラックでの勝利を勝ち取ってきました。1971年にはフィアットグループによって買収され、以降のアバルトの車種は主にフィアットのモデルを基に開発されてきました。2024年には、アバルトは創立から75年の節目を迎えます。

アバルト695 75° アニバーサリオのエクステリアデザイン

アバルト695 75°アニヴェルサーリオは、目を惹くカラーリングとデザインが特徴のモデルです。運転の楽しさをさらに引き立てるユニークな装備が施されており、車内外には専用ロゴが配されています。

外観の最大の特徴は、ルーフに描かれた巨大なサソリです。これがルーフ全体を覆うのは、このモデルが初めてです。ブラックの背景にゴールドのサソリを配置することで、デザインが一層際立っています。プライバシーガラスや、ゴールドのアバルトロゴ、ピストンヘッドを模した75周年記念デカールなど、特別な装備が豊富に含まれています。さらに、専用の17インチゴールドアルミホイールとブラックのブレンボ製アルミキャリパーが装着されており、直径305mmのベンチレーテッド＆パーフォレーテッドディスクを搭載した高性能ブレーキシステムも備えています。

アバルト695 75° アニバーサリオのインテリアデザイン

インテリアには、高級感あふれるブラックのアルカンターラを使用したダッシュボードや、サベルト製の特別なカーボンシートが採用されています。アルカンターラが、車内の雰囲気を一層引き立て高級感のある空間に。サベルトのカーボンシートは、特別なステッチが施され、歴史に根差したデザインを現代風にアレンジした「75°」ロゴが特徴です。標準で7インチのラジオDAB、TFTデジタルディスプレイ、AppleのCarplay、GoogleのAndroid Autoの接続、自動エアコン、Audio Beats、ナビゲーションシステムが装備されています。Mopar Connectの機能による「My:Assistant」、「My:Remote Control」、「My:Car」、「My:Journey」などのサービスを通じて、車両のコネクティビティも強化されています。

アバルト695 75° アニバーサリオの走行性能

アバルト695 75° アニバーサリオのパワートレインには、1.4リットル直列4気筒ガソリンターボ「Tジェット」エンジンの高性能版が搭載されています。このエンジンは、ギャレット製「GT1446」ターボチャージャーでブーストされ、最大180馬力の出力と25.5kgmのトルクを発生します。 0-100km/h加速は6.7秒、最高速度は225km/hです。さらに、運転の喜びとサウンドを高めるために最新の「レコードモンツァ」エキゾーストが使用されています。このエキゾーストシステムは「Sovrapposto」と呼ばれ、4本出しのテールパイプが特徴の新設計を採用しており、ダッシュボード上の「スコーピオン」ボタンでアクティブ排気バルブが作動し、力強いサウンドを生み出します。また、前後のサスペンションには、コニ社製「FSD」ショックアブソーバーが装備されており、FSDテクノロジーによる減衰力の自動調整機能を備えています。このシステムは、ピストンの動きやストロークに応じて減衰力を最適化することができます。