レクサス（LEXUS）のクルマの中で、人気だったがもう買えないモデルの一つがこのコンパクトハッチバックのレクサスCTだ。ヨーロピアンテイストのおしゃれなデザイン＆300万円台後半の手が届きやすい価格が人気だったが、生産が終了しており、新車での購入ができない。とても残念だが、この車について詳しく説明していく。
レクサスブランドは、常に上質な乗り心地と洗練されたデザインで知られている。その中でもレクサスCTは、独特の存在感を放つモデルであった。この記事では、レクサスCTの魅力に深く迫り、どのようにして環境に配慮しながらも、ドライバーに最高のドライビング体験を提供してきたかを解説する。
そしてなぜレクサスCTが人気だったのかを探求したい。
車の概要
レクサスCTはトヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」のコンパクトハッチバック車。2011年に初登場し、2022年10月に生産を終了した。レクサスCTの登場は、自動車業界における一つの革新だった。コンパクトカー市場において、レクサスブランドの哲学を体現しつつ、新たな顧客層を開拓する目的で設計された。このモデルは、スタイリッシュなデザインと環境性能のバランスを見事に実現している。車のコンセプトは、「高級感」と「エコフレンドリー」の融合にあり、これによりレクサスCTは独自の市場ニッチを確立した。特にハイブリッド専用車として登場したことが大きな話題を呼んだ。
車名の由来はCreative Touring vehicle（クリエイティブツーリングヴィークル）の頭文字CとTから来ている。「乗って走って楽しい」をコンセプトに開発された。
エクステリアデザイン
レクサスCTの外観は、レクサス特有の洗練されたデザインを反映している。ヨーロピアンテイストでおしゃれなデザインが人気。レクサスのデザインアイコンであるスピンドルグリルは、ブランドアイデンティティを強く表現しており、特に「F SPORT」モデルでは、よりダイナミックな外観になっている。
サイドビューは流麗なシルエットが特徴的。リアビューはヨーロピアンテイストのスポーティなテールランプが愛らしく印象的。
車の寸法に関しては、都市部での運転を考慮したコンパクトなサイズが特徴。全長、全幅、全高はそれぞれ4,355mm、1,765mm、1,450mmで、F SPORTモデルでは全高がわずかに高くなっている。
インテリア
インテリアにおいても、レクサスCTは高品質な素材と優れた職人技で、上質な空間を提供する。華やかな室内空間を演出するツートーンカラーが印象的。
シートは快適性とサポート性を兼ね備え、長時間のドライブでも疲れにくい設計。10.3インチのワイドディスプレイを採用し、インフォテインメントシステムは最新のテクノロジーを取り入れ、運転中の情報アクセスやエンターテイメントをスムーズに提供する。自然なスイッチ操作が可能なリモートタッチを取り入れている。
ドライビングパフォーマンス
CT200hのハイブリッドパワートレインは、パワーと燃費効率のバランスが優れている。直列4気筒の1.8Lアトキンソンサイクルエンジンは最高出力99PS（73kW）、最大トルク142Nmを発揮し、高出力モーターを合わせたシステム最高出力は136PS（100kW）、スムーズで応答性の高い加速を実現している。特に燃費性能は23.9km/Lという卓越した数値を示しており、環境への貢献と経済性を両立している。
ドライビングテクノロジー
レクサスCTは気分に合わせて走りを選べるドライブモードセレクト搭載。NORMAL、ECO、SPORTと3つの走行モードから選択できる。
またレクサスCTは、安全かつ快適なドライビングをサポートするために、多くの先進技術を搭載している。レクサス独自の「Lexus Safety System+」は、事故防止やドライバー支援のために設計されており、これによりCTはそのクラスの中でもトップレベルの安全性能を誇る。
先進機能、安全性能
レクサスCTの安全性能は、先進のアクティブ安全技術によって高められている。自動緊急ブレーキシステムやレーンキーピングアシストなど、ドライバーを積極的にサポートするシステムが多数搭載されており、これらはドライビングのストレスを軽減し、安全な運転を支援する。
この車の役割
レクサスのエントリーモデルとして登場し、レクサスのユーザー層を広げる新規開拓を担うモデル。レクサスCTは、都市部での使用に最適化されている。狭い道路や密集した交通状況でも扱いやすいサイズで、環境への配慮と上質なドライブを両立させている。これにより、都市部に住むドライバーにとって、理想的な選択肢となっている。
競合モデルとの比較
CTの競合モデルとしては、以下のモデルが挙げられる。
- メルセデス・ベンツ Aクラス
- BMW 1シリーズ
- アウディ A3
- フォルクスワーゲン ゴルフ
同クラスの競合車種と比較して、レクサスCTはその環境性能とレクサス特有の上質な乗り心地が特徴的。特に静粛性と燃費性能においては、強みを持っていると言えるのではないか。
発売時期＆販売価格
2022年モデルのレクサスCT200hは、以下の価格で販売されていた
- “version L”は4,881,000円（税抜）
- “F SPORT”は4,510,000円（税抜）
- “version C”は4,093,000円（税抜）
レクサスCTの後継モデル
レクサスCTの直接的な後継モデルは存在しない。しかしレクサスCTの後継モデルはレクサスUXと言える。レクサスUXはレクサスCTよりもボディサイズが大きいが、レクサスSUVの中で最もコンパクトなエントリーモデルとなっている。
また最近ではレクサスUXよりも、レクサスCTの後継モデルはレクサスLBXと言える。レクサスLBXはコンパクトハッチバックに近いプレミアムコンパクトSUV（クロスオーバー）でありレクサスの新たなエントリーモデルを担う存在となっている。
まとめ
レクサスCTは、環境意識と上質なドライブを融合させたユニークな存在。都市部での運転を念頭に置いたコンパクトサイズ、優れた燃費性能、そしてレクサスらしい高級感あふれる乗り心地は、多くのドライバーに新しい選択肢を提供してきた。自動車業界において、環境対応車の重要性は高まり続けており、レクサスCTは高級車カテゴリーにおいてその最前線に立つモデルであったと言える。
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