2023年8月17日、日産自動車の海外向け高級車ブランドであるインフィニティ(Infiniti)が、アメリカの「ブルビーチ・コンクール・デレガンス」で次世代SUVのコンセプト、「インフィニティ QX モノグラフ(Infiniti QX Monograph)」を初公開しました。この新型車は、インフィニティの未来を象徴するデザイン言語の方向性を示す重要な一台です。

車の概要:インフィニティ QX モノグラフとは?
インフィニティは日産の高級車ブランドで、現在は北米を中心に海外向けのブランドとなっています。QXとはインフィニティのSUVラインナップの名称です。
今回発表されたインフィニティQXモノグラフは次世代SUVのコンセプトモデルであり、インフィニティの未来のデザインの方向性を示すものです。
そして、フルモデルチェンジ予定のフラッグシップSUV、新型QX80の予告としても位置づけられており、その発売は2024年を予定しています。

QX モノグラフのエクステリアデザイン
繊細なる日本の美学と先進技術の融合
QXモノグラフのエクステリアデザインは、日本の伝統と芸術性にインスパイアされた独特なものです。フロントには、竹林の壮大さをイメージしたダブルアーチグリルを採用し、グリル内部のメッシュパターンは静かな竹林からインスピレーションを得ています。直立したラインは、竹林の中で見られる有機的な形状をイメージしており、茎がそよ風になびき、交差している様子を表現しています。グリル中央には、インフィニティの新しい立体ロゴが初めて採用され、特別な白色照明を備えています。このロゴは、奥行きのある錯覚を与えることで、エンブレムにダイナミズムをもたらしています。

メインヘッドライトとデイタイムランニングライトは分離されたライティングシステムを採用しており、メインヘッドライトにはロービームとハイビームが内蔵されています。また、「デジタル・ピアノ・キー」と呼ばれるデイタイムランニングライトは上側にレイアウトされており、複雑な「着物折り」パターンで作られています。テールライトの各ピアノの鍵盤セグメントには2つのセクションがあり、上部の固体ブロックと、穏やかに波打つ水面で反射する光の外観を再現するための下部の縞模様のセクションが特徴です。


ボディサイズに関しては、詳細な寸法が公表されていないため、具体的な全長、全幅、全高、ホイールベースの数値は現時点では確認できません。参考情報として現行のQX80のボディサイズは全長5340mm、全幅2030mm、全高1925mm、ホイールベース3075mmと5m越えの大型3列SUVとなっています。

デザインに込められた未来へのメッセージ
「QXモノグラフ」のデザインには、インフィニティの未来に向けた明確なメッセージが込められています。先進技術と日本の伝統美を融合させたこのSUVは、ただの移動手段を超えた芸術作品と言えるでしょう。繊細なディテールと大胆なプロポーションの組み合わせが、新しいSUVのイメージを刷新し、ブランドのデザイン言語の進化を見せています。
結論として、インフィニティの「QXモノグラフ」は、新しいデザイン言語の提案として非常に注目に値する車です。その独特なスタイルと技術の融合は、SUVの未来を象徴しています。新型QX80のデザインが非常に楽しみですね。

QX モノグラフのインテリアデザインやドライビング性能
インフィニティ QX モノグラフはエクステリアデザインのみの公開の為、現時点ではインテリアデザインやドライビング性能(パワートレインなど)の情報はありません。
最上級モデルであるため、高級感のあるインテリアや、電動化を伴った力強いパワートレインが予想されます。また最新のプロパイロットなど安全性能や運転支援機能も最高レベルの装備になるでしょう。
新型インフィニティ QX80の登場を待ちましょう。

新型QX80への期待
インフィニティQXモノグラフの発表は、単なるデザインの方向性の発表というよりも、新型QX80を予感させるものでした。新型QX80への期待を込めた想定は以下のとおりです。
- デザイン革新: QXモノグラフは、インフィニティの未来のデザイン言語を提示しています。竹林をモチーフにしたダブルアーチグリルや、複雑な「着物折り」パターンのライトデザインなど、日本の伝統美を取り入れたディテールが随所に見られ、新型QX80においてもこのようなモチーフは取り入れられるでしょう。
- テクノロジーの統合: 最新のインフォテインメントシステムや、インテリジェント・クルーズ・コントロールなど、先進技術の統合が注目されます。これにより、運転の安全性と快適性が大幅に向上することが期待されます。
- エンジン性能: 現行モデルの5.6リットルV8エンジンが示すパワフルなパフォーマンスは、新型モデルにおいても継承され、さらに進化することが期待されます。どこまで電動化の技術が取り入れられるかが気になるところです。
- 環境への配慮: 自動車業界全体が環境に配慮した製品開発にシフトしている中、新型QX80がどのように環境問題に対応するかも注目されています。エネルギー効率の高いエンジンや、持続可能な材料の使用などが考えられます。
- 市場への影響: ラグジュアリーSUV市場は競争が激化しており、新型「QX80」はレクサスLX(LEXUS LX)やランドローバー「レンジローバー」などと競合します。この新型車が市場に与える影響は大きく、ブランドの地位をさらに確固たるものにする可能性があります。

QX モノグラフの価格・発売時期
インフィニティQXモノグラフはコンセプトカーの為、価格や発売の予定はありません。
参考情報として、現行のインフィニティQX80の米国での価格は約1082万円となっています。
QX モノグラフは日本で発売される?
新型インフィニティQX80はが日本で販売される可能性はかなり低いと考えられます。
インフィニティブランドは海外向けのブランドとなっており、日本には導入されておらず、現時点では導入に関する発表は特にありません。

まとめ
インフィニティQXモノグラフは、インフィニティのフラッグシップSUVやブランドの将来像を映し出す重要な一台です。2024年に発表される予定の新型QX80を楽しみに待ちましょう。特にデザイン面では、日本の伝統美にインスパイアされた独特なスタイリングには期待が高まりますね。

情報ソース:Infiniti QX80 Monograph 公式プレスリリースはこちら(英語)
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