日産の高級車部門であるインフィニティは2024年6月28日、新型フラッグシップSUV インフィニティ QX80を2025年モデルとして発表しました。新型QX80は、2024年7月末より米国の販売店で販売が開始される予定です。米国での価格は約1320万円からとなっています。

車の概要:インフィニティ QX80とは?
インフィニティ QX80(Infiniti QX80)とは日産自動車の高級車を扱うブランド INFINITIのフラッグシップSUVです。初代モデルはインフィニティQXという車名で1996年に登場しました。その後代を重ね、2012年にインフィニティ QX80へ車名変更しました。そして2024年にフルモデルチェンジを実施し、4代目となるQX80が登場しました。
新型 QX80については以下の記事で詳しく紹介しています。
インフィニティ QX80のエクステリアデザイン
新型QX80は、インフィニティの新しいデザイン言語「Artistry in Motion」を採用しています。このデザイン哲学は、ミニマリズムを強調しつつ、卓越したディテールを特徴としています。自然界からインスピレーションを得た有機的な形状が随所に見られ、特に以下の要素が特徴的です。
- フロントグリル:竹林をモチーフにしたメッシュデザイン
- テールライト:水面の反射を模した独特のデザイン
- ラバーインレイ:日本の禅庭園の砂紋を彷彿とさせる彫刻的なデザイン

インフィニティ QX80のボディサイズ
新型QXのサイズは全長5,339mm、全幅2,032mm、全高1,925mmです。

インフィニティ QX80のインテリアデザイン
新型QX80のインテリアは、贅沢な素材と最新テクノロジーの融合により、極上の快適性を実現しています。主な特徴は以下の通りです。
- セミアニリンレザーシート(SENSORY、AUTOGRAPHグレード)
- レーザーカットメタルインレイを施したオープンポアアッシュウッドトリム
- 64色のパーソナライズド・アンビエントライティング
- 1列目と2列目のマッサージシート(SENSORY、AUTOGRAPHグレード)
- 3列目まで快適な広々とした空間設計
- AUTOGRAPHグレードでは2列目にもマッサージシートを装備
さらに、赤外線センサーを用いた先進的な空調システムも搭載されています。このシステムは、後部座席の乗員の体温を検知し、必要に応じて自動的に冷気を送る機能を備えています。

また、QX80は以下のような最新のテクノロジーを搭載しています。
- デュアル14.3インチディスプレイ
- Google組み込みのインフォテインメントシステム
- Klipsch®オーディオシステム(SENSORY、AUTOGRAPHグレードでは24スピーカー)
- インビジブルフードビュー:車両前方の死角を減らす先進的なカメラシステム
- ウルトラワイドビューモード:広角カメラビューで駐車や狭路走行をサポート
- インディビジュアルオーディオ:ナビ案内、音楽、通話など、特定の音声をドライバーシートのみに集中させる機能

インフィニティ QX80の走行性能
新型QX80の走行性能は以下の通りです。
- パワートレイン:3.5リッターV6ツインターボエンジン
- 最高出力:450馬力(先代比+50馬力)
- 最大トルク:516lb-ft(先代比+103lb-ft)
- 9速オートマチックトランスミッション
- リアホイールドライブ(RWD)または4WDを選択可能
- 電子制御エアサスペンション(LUXE以上のグレード)
- 様々な状況に応じて車高を調整可能
- 駐車時には車高を下げて乗降性を向上
- ダイナミックデジタルサスペンション
- 路面状況を常時読み取り、ダンピングフォースを調整
- スムーズな車線変更と向上した乗り心地を実現

インフィニティ QX80の価格
新型QX80は4つのグレードが用意され、価格は以下の通りとなっています(日本円換算、1ドル=160円で計算)。
- PURE:
- RWD: 1,319万2,000円 / 4WD: 1,368万8,000円
- 主な装備:デュアル14.3インチスクリーン、Klipsch® 14スピーカーオーディオ、1・2列目シートヒーター、フラッシュドアハンドル、3Dアラウンドビューモニター、ProPILOT Assist 1.1、Google組み込み、Amazon Alexa、ワイヤレスApple CarPlay®、ワイヤレスAndroid Auto™、20インチホイール、8つのUSBポート、モーションアクティベーテッドリフトゲート
- LUXE:
- RWD: 1,432万円 / 4WD: 1,482万4,000円
- PUREグレードの装備に加え:ダイナミックデジタルサスペンション、電子制御エアサスペンション、ヘッドアップディスプレイ、1・2列目シートクーラー、リモートコントロールリアシート、22インチホイール
- オプション:ProPILOT Assist 2.1パッケージ(52万8,000円)
- SENSORY(4WDのみ): 1,610万3,200円
- LUXEグレードの装備に加え:1・2列目セミアニリンレザーシート、バイオメトリッククーリング、Klipsch® 24スピーカーリファレンスプレミアムオーディオ、インディビジュアルオーディオ、INFINITI Light Path、フロントシートマッサージ機能、64色パーソナライズドアンビエントライティング、ダークブラウンオープンポアアッシュウッドトリム、フレームレススマートルームミラー
- オプション:ProPILOT Assist 2.1パッケージ(51万2,000円)
- AUTOGRAPH(4WDのみ): 1,769万5,200円
- SENSORYグレードの装備に加え:ProPILOT Assist 2.1、2列目マッサージシート、タッチスクリーン付き2列目コンソール(空調・シート操作用)、3列目セミアニリンレザーシート(ヒーター付き)、フロントコンソールクールボックス、車内カメラ、ツートーンルーフ、ダーククロームエクステリアトリム、メタルインレイ付きオープンポアアッシュウッドトリム

インフィニティ QX80の発売時期
新型QX80は、2024年7月末より米国の販売店で販売が開始される予定です。
インフィニティ QX80は日本で発売される?
インフィニティは日本で導入されておらず、現行インフィニティ QX80も販売されていません。その為、現時点では新型インフィニティ QX80は日本では発売されないと想定されます。
インフィニティ QX80の辛口評価
新型QX80は多くの面で改善が見られますが、いくつかの課題も指摘されています:
- 乗り心地:Consumer Reportsの評価によると、市街地走行時の乗り心地に問題があるとされています。高級SUVに期待される快適性が十分に達成できていない可能性があります。
- 燃費:ツインターボV6エンジンの採用により、先代モデルよりは改善されましたが、依然としてプレミアムガソリンを必要とし、燃費は決して良好とは言えません。
- 価格:大幅な改良に伴い、価格も上昇しています。特に最上級グレードは10万ドルを超える価格設定となり、コストパフォーマンスの面で疑問が残ります。

インフィニティ QX80のライバル車
QX80の主要なライバルとしては、以下のモデルが挙げられます。
- キャデラック・エスカレード:
- レクサスLX:
- リンカーン・ナビゲーター:
- メルセデス・ベンツ GLS
- BMW X7
- アウディ Q7
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