日産 NISSAN GT-R 2024年モデル:日本を代表するスーパーカーの最終章

日本が誇る伝説的なスポーツカー日産GT-Rが一つの幕を閉じる。

車の概要:NISSAN GT-Rとは?

GT-Rは1969年に3代目日産スカイラインの特別モデルとして初めて登場した。そのスカイラインGT-Rは2007年にNISSAN GT-Rとして生まれ変わった。その後モデルイヤーが切り替わるたびに進化を続け、パフォーマンスは改善され続けた。例えば最高出力は初期の485PSから最終的には600PSまで強化された。世界的にも人気を博したGT-Rですが、この現行モデルのR35型GT-Rがついに終焉を迎えます。最終モデルとして2024年モデルが発表されました。GT-Rファンのみならず、スポーツカーファンにとっては寂しい思いもありつつも、日産の技術を集約したハイパフォーマンスカーの完結は楽しみではある。R35 GT-Rの最終章に相応しいこのGT-R 2024年モデルの詳細を見てみましょう。

NISSAN GT-Rのエクステリアデザイン

GT-Rのデザインは、他のスーパーカーには見られない独特のスタイルを持っている。GT-Rのパフォーマンスに匹敵する洗練されつつも圧倒的存在感のあるエクステリアと言っていいだろう。

2024年モデルでは、新たなデザインのフロントバンパーとリアバンパー、そして空力性能に優れたリヤウイングを採用。空気抵抗を増やさずにダウンフォースを増加させるようエアロダイナミクスを追求したデザインとなっている。これは日産の技術の蓄積そして最新のシミュレーション技術によって実現した。

これらの特徴は、GT-Rが単なるスポーツカーではなく、革新的な技術とデザインの融合によって作り出された、ハイパフォーマンスなスーパーカーであることを示している。

この車のサイズに関しては、全長4710mm、全幅1895mm、全高1370mm、ホイールベース2780mmとなっている。これはGT-Rがスポーティでありながらも実用的なサイズを保持していることを示しており、スーパーカーとしての性能と日常の使いやすさを兼ね備えている。

NISSAN GT-Rのインテリアデザイン

日産 GT-Rのインテリアは、高級素材が組み合わされたスポーティで優雅な空間になっている。コンビメーターは噛み合ったギヤがモチーフのデザインになっており、カーボン調のスポーティな印象を演出している。

フロントシートはアルカンターラ®(アルカンターラ社の登録商標)と本革を使用。リアシートは人工比較シート。Premium editionやPure editionにはセミアニリン本革シートが採用されている。

NISSAN GT-Rのドライビングパフォーマンス

NISSAN GT-R通常モデルでは最高出力570PS、最大トルク637Nmを発生させる3.8L V6ツインターボエンジンを搭載しトランスミッションは6速DCTを採用。駆動方式はフルタイム4WD。これらは以前のモデルと変更はない。

NISSAN GT-R NISMOでは同じエンジンを採用しているがNISMO専用チューニングが施され、最高出力600PS、最大トルク652Nmまでチューンナップされている。

また、最高出力や最大トルクなどのハイパフォーマンスを維持しつつも、ノイズや振動を低減する新構造マフラーを新開発。サウンドは緻密に調律され、騒音規制に対応しながらも迫力のあるGT-Rサウンドが楽しめる。

NISSAN GT-Rのドライビングテクノロジー

特別仕様車の「NISSAN GT-R Premium edition T-spec」では、専用にコーディネーションされたエクステリアカラー&インテリアカラーや専用のサスペンションセッティング、そして専用カーボンセラミックブレーキなどを特別に装備。これにより、さらにしなやかで上質な走りと、意のままに操れる楽しさが高い次元で両立されている。

「NISSAN GT-R NISMO」はGT-R史上最高のパフォーマンスを発揮するモデルへと進化を遂げた。高い位置にセットされた新デザインのリヤウイングなど、空力性能に磨きがかかっている。また、フロントメカニカルLSD追加にあわせ、4WD制御の最適化を実施。フロントとリヤのトルク配分を緻密に制御させ、コーナリング性能を極めた。シート剛性とホールド性を高めるために「専用RECARO製カーボンバックバケットシート」が採用されている。

NISSAN GT-Rのその他の特徴

NISSAN GT-Rのエンジンは、わずか5人の「匠(Takumi)」によって組み立てられることも特筆すべき点だ。匠とは、特別な技能の持ち主として日産車内で認められたものだけに与えられる称号。横浜工場のクリーンルームで1基のエンジンを一人の匠が最後まで一貫して仕上げていく。それぞれの匠がエンジンに魂を込め、パフォーマンスを極限まで追求している。

NISSAN GT-Rの役割

日産 GT-R NISMOは、究極のパフォーマンスを提供するスーパーカーである。この車は、高度な技術、卓越した走行性能、そして類まれなデザインを具現化し、世界中の自動車ファンにとっての夢の車となっている。GT-R NISMOは、日産の技術力とデザインの最高峰を示すモデルであり、ブランドのプレステージを高める役割を果たしている​​。

NISSAN GT-Rの競合モデルとの比較

NISSAN GT-Rの競合は世界中に多数存在している。そのライバルを以下にまとめた。

  1. トヨタ スープラ: トヨタ スープラは、GT-Rと比較されることが多い車種の一つ。中古車市場においてもGT-Rとスープラは頻繁に比較され、GT-Rの方が高価格で販売される傾向がある。
  2. ポルシェ 911 カレラ4 GTS: GT-Rは発売当初からポルシェとの比較を意識しており、特にポルシェ 911 ターボの性能をターゲットにしていた。現在、GT-Rとポルシェ 911 カレラ4 GTSは、性能と価格において互角の競合関係にあると言えよう。
  3. BMW M4クーペ: BMWのM4クーペもGT-Rと比較されることがある。買取価格においては、両車種とも近い価格帯で取引されている。
  4. マツダ RX-7: GT-Rと比較されるもう一つの日本車はマツダのRX-7。再販価値や装備面でGT-Rが優位に立っているとされている。
  5. シボレー コルベット: シボレーのコルベットもGT-Rの競合として挙げられる。コルベットは購入価格がGT-Rより安くなることが多く、中古車市場ではGT-Rが高価格で販売されることが一般的。
  6. ランボルギーニ ウラカン: GT-Rは、ハイパフォーマンスカーとしてランボルギーニ ウラカンとも比較されることがある。ウラカンはスーパーカーであるスペック、価格ともにGT-Rの上をいく。
  7. ホンダ NSX: NSXは、GT-Rと同様に高性能な日本車として知られており、しばしば比較の対象になる。
  8. フェラーリ 458イタリア: フェラーリ 458イタリアも、GT-Rと比較されることがある。458イタリアはGT-Rよりも高価だが、GT-Rは比較的手頃な価格で提供されているため、コストパフォーマンスの観点から比較されることが多い​​。

NISSAN GT-Rの発売時期

日産 GT-R 2024年モデルの発売日は2023年4月下旬。日産ハイパフォーマンスセンターの各店舗にて2023年3月20日より注文受付を開始した。

NISSAN GT-Rの価格

NISSAN GT-Rの価格は1375万円〜2915万円となっている。

<グレードごとの詳細の価格>

ピュアエディション:1375万円
プレミアムエディション:1484万100円
ブラックエディション:1535万円
トラックエディション エンジニアード by NISMO:1765万円
プレミアムエディション Tスペック:1896万700円
トラックエディション エンジニアード by NISMO Tスペック:2138万700円
NISMO:2865万600円
NISMO スペシャルエディション:2915万円

まとめ

日産 GT-Rは、スーパーカーの世界において、その性能、技術、デザインで特異な位置を占めている。3.8L V6ツインターボエンジンは、驚異的なパワーとトルクを発揮し、ドライビングの楽しさを最大限に引き出す。また、プレミアムミッドシップパッケージの採用は、GT-Rの敏捷なハンドリングと優れた重量バランスを実現している。

GT-Rは、ただ速いだけの車ではない。それは、技術的な精度と工芸の美を融合させた、動く芸術作品と言っても過言ではないだろう。日産の「匠」による手作業によるエンジン組み立ては、そのユニークなアプローチがGT-Rの特別な存在感をさらに高めている。これらの要素は、GT-Rがただのスーパーカーではなく、自動車の世界におけるアイコンであることを物語っている。日産 GT-Rは、自動車業界における技術とデザインの進化の象徴として、今後も多くの人々を魅了し続けるであろう。

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