2026年6月4日、ホンダはシビックのマイナーモデルチェンジを発表し、翌6月5日(金)に発売を開始しました。 今回の最大のトピックは、ハイブリッドモデル「e:HEV」にスポーティグレード「e:HEV RS」が新たに加わったこと。ホンダ独自の新制御技術「Honda S+ Shift(エスプラスシフト)」を搭載し、モーター駆動でありながら有段変速機を操るようなシフトフィールを実現した点が、大きな注目を集めています。
また、全グレードへの後席USBポート追加や、EXグレードへのステアリングヒーター追加など、日常の快適性も着実に底上げされています。

車の概要:ホンダ シビックとは?
ホンダ シビックは1972年に初代が登場して以来、半世紀以上にわたってホンダを代表するグローバルモデルとして愛されてきました。 世界170カ国以上で累計2,700万台以上を販売しており、Cセグメントを代表する1台として世界的な人気を誇ります。
現行モデルは2021年に登場した第11世代にあたり、「爽快シビック」のグランドコンセプトのもと「人中心」のクルマづくりを徹底。新世代ホンダアーキテクチャを採用した第一弾モデルとして、日本市場には5ドアハッチバックのみが導入されました。
そして今回の2026年6月のマイナーモデルチェンジでは、スポーティなe:HEV RSグレードを新たに設定。PRELUDEに続く「Honda S+ Shift」の採用により、走りの質をさらに高めた進化を遂げています。

ホンダ シビックのエクステリアデザイン
e:HEV RSは専用の外装パーツによって、ひと目でそれとわかるスポーティな顔立ちに仕上げられています。ヘッドライトリング、バンパーロアグリルガーニッシュ、シャークフィンアンテナがすべてグロスブラックで統一され、引き締まった印象を与えます。
フロントとリアにはRSエンブレムを配置し、足元には18インチのマットベルリナブラックアルミホイールとブラックのホイールナットを装着。細部に至るまで黒をキーワードにまとめており、スポーツカーとしての主張を余すところなく表現しています。
また、既存のRSグレードはアルミホイールをマットブラックに変更、e:HEV EXはベルリナブラック+ダーク切削クリアに変更されるなど、グレードを問わず外観のブラッシュアップが図られました。
ホンダ シビックのボディサイズは、全長4,560mm、全幅1,800mm、全高1,415mm(e:HEV系)です。


ホンダ シビックのインテリアデザイン
e:HEV RSのキャビンは、スポーツ走行への意欲をかき立てるようなコックピット感が特徴です。ステアリングホイールはDシェイプデザインを採用し、レッドステッチがアクセントとして効いています。コンビシートにも同様のレッドステッチが施され、エアコンアウトレットとドア加飾のレッドピンストライプが室内全体にスポーティな統一感を生み出しています。

操作系では、メタル製パドルシフトが質感の高さを演出。「Honda S+ Shift」の恩恵を存分に体感できる設計となっており、シフトチェンジのたびに高揚感が高まる演出がなされています。
また今回のマイナーチェンジで全グレードに後席USBポートが追加されており、後席の利便性が向上。EXグレードとe:HEV EXグレードにはステアリングヒーターも新たに追加され、肌寒い季節の快適性も大幅にアップしています。




ホンダ シビックの走行性能
今回のマイナーチェンジのハイライトは、なんといっても「Honda S+ Shift」の搭載です。これはモーター駆動でありながら有段変速機があるかのようなダイレクトな駆動レスポンスと、鋭いシフトフィールを生み出す制御技術で、PRELUDEへの搭載に続くシビックへの展開となります。 エンジンサウンドと制御はシビック専用にチューニングされており、ドライバーとクルマの一体感を高める走りが追求されています。
パワートレインには2.0L直噴アトキンソンサイクルエンジン+2モーターのハイブリッドシステムを搭載。エンジン最高出力141馬力・最大トルク182Nm、駆動用モーター最高出力184馬力・最大トルク315Nmを発揮し、WLTCモード燃費は24.0km/Lを実現しています。
足回りにはRS専用セッティングのサスペンションを採用し、軽快でダイレクトな操舵と挙動の一体感を両立。スポーツドライビングの醍醐味と日常域での扱いやすさをうまく融合させた仕上がりとなっています。


ホンダ シビックの安全性能・運転支援
ホンダ シビックには最新の運転支援システム「Honda SENSING」が全グレードに搭載されています。単眼フロントワイドビューカメラ(水平画角約100度)、車両前後8つのソナー、斜め後方を監視する2つのミリ波レーダーを組み合わせた高度なセンサー群が、360度の安全を支えます。
主な機能として、衝突軽減ブレーキ(CMBS)、踏み間違い衝突軽減システム、急アクセル抑制機能、路外逸脱抑制機能、歩行者事故低減ステアリング、アダプティブクルーズコントロール(渋滞追従機能付/CVTモデル)、車線維持支援システム(LKAS)などが搭載されます。
さらにブラインドスポットインフォメーション、後退出庫サポート、パーキングセンサーシステム、ドライバー注意力モニターなど、日常の様々なシーンでドライバーをサポートする充実の機能が揃っています。

ホンダ シビックの価格
ホンダ シビックの価格は3,946,800円からです。今回のマイナーチェンジで新たに追加されたe:HEV RSを含む、全グレードの価格は以下のとおりです。
| グレード | エンジン | トランスミッション | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| e:HEV LX | 2.0L 直噴アトキンソン+2モーターHEV | 電気式CVT | 4,132,700円 |
| e:HEV EX | 同上 | 電気式CVT | 4,448,400円 |
| e:HEV RS(新設定) | 同上 | 電気式CVT+Honda S+ Shift | 4,659,600円 |
| EX | 1.5L 直噴 VTEC TURBO | CVT(トルコン付)+パドルシフト | 3,946,800円 |
| RS | 同上 | 6速マニュアル | 4,488,000円 |
ボディカラーはクリスタルブラック・パールが標準色で、プラチナホワイト・パール、ソニックグレー・パール、シーベッドブルー・パールは38,500円高、プレミアムクリスタルレッド・メタリックは60,500円高となります。
ホンダ シビックの発売時期
2026年6月5日(金)に発売されました 。マイナーモデルチェンジ前のシビックは一時的に受注を停止していましたが、今回の改良に伴い新グレードe:HEV RSを含む全ラインアップで新たに受注がスタートしています 。
日本で発売されるか
ホンダ シビックは日本市場にて正式に販売されているモデルです。 今回のマイナーチェンジ版も、2026年6月5日より日本国内の販売会社を通じて購入できます。公式サイト(https://www.honda.co.jp/CIVIC/)でも最新情報が確認できます。

ホンダ シビックの辛口評価
ホンダ シビックをあえて辛口で評価します。
まず気になるのが価格帯です。エントリーグレードのEXですら約394万円、注目のe:HEV RSに至っては約466万円と、かつての「大衆スポーツセダン」の面影はなく、同クラスの欧州Cセグメント車とも張り合えるほど価格が上昇しています。 幅広いユーザーに乗ってほしいクルマというコンセプトと、この価格帯のギャップを正直に感じる部分があります。
また「Honda S+ Shift」は革新的な技術ではありますが、あくまで「それっぽい感覚」を演出する制御技術であることも忘れてはなりません。 マニュアルトランスミッション車(RSグレード)の6速MTが同時にラインナップされている点を考えると、本物の手応えを求めるドライバーにはやはり6速MTに軍配が上がりそうです。
さらに、日本仕様がハッチバックのみという制限は現行モデルが登場した2021年から変わっておらず、セダンやクーペを好む層には選択肢が与えられていないのも少し残念なポイントです。
ホンダ シビックのライバル車
ホンダ シビックが競合するのは、国内外のCセグメントハッチバック・スポーツモデルです。
- マツダ3 ファストバック:スポーティな走りと上質なインテリアが魅力。SKYACTIVエンジンの気持ちよさで根強い支持を持つ
- トヨタ GRカローラ:よりハードコアなスポーツ志向で、AWD×MTというシビックとは異なるアプローチ
- スバル インプレッサ:AWDを強みとし、安全性能と走行安定性を重視したユーザー層が異なる競合
- フォルクスワーゲン ゴルフ GTI:欧州Cセグハッチバックの王者。輸入車ならではの洗練さと走行性能でシビックと直接比較されることも多い
価格帯や走りの方向性を考えると、ゴルフ GTIとの比較は特に白熱しそうです。Honda S+ Shift対DSGの対決、興味深いですね。
ホンダ シビックの主要スペック
| 項目 | e:HEV RS | RS(MT) |
|---|---|---|
| エンジン | 2.0L 直噴アトキンソンサイクル+2モーターHEV | 1.5L 直噴 VTEC TURBO |
| トランスミッション | 電気式CVT+Honda S+ Shift | 6速マニュアル |
| 駆動方式 | FF | FF |
| 全長 | 4,560mm | 4,560mm |
| 全幅 | 1,800mm | 1,800mm |
| 全高 | 1,415mm | 1,410mm |
| ホイールベース | 2,735mm | 2,735mm |
| 乗車定員 | 5名 | 5名 |
| WLTCモード燃費 | 24.0km/L | — |
| メーカー希望小売価格 | 4,659,600円 | 4,488,000円 |

まとめ
今回のマイナーモデルチェンジで、ホンダ シビックはスポーツ性の面で大きな一歩を踏み出しました。「Honda S+ Shift」をe:HEVに搭載したことで、ハイブリッドの燃費性能と、ドライビングの高揚感という、これまで相反すると思われていた二つの価値を一台で手に入れられるようになったのは純粋に魅力的です。全グレードへの後席USB追加やEXへのステアリングヒーター追加など、利便性の向上も着実。価格は決して安くはありませんが、走りにこだわりたいハイブリッド派には、このe:HEV RSという選択肢は十分に「あり」だと言えるのではないでしょうか。


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