ホンダ新型インサイト発売|EV×SUVで復活の4代目 価格550万円 3000台限定

2026年4月16日、ホンダは新型乗用EV「ホンダ インサイト」の発売を正式に発表しました。翌4月17日(金)より販売がスタートし、クロスオーバーSUVとして生まれ変わった4代目インサイトがいよいよ登場です。なお、販売は3,000台限定となっています。

車の概要:ホンダ インサイトとは?

ホンダ インサイトは、1999年にHonda初の量産ハイブリッドカーとして誕生したホンダの看板モデルです。初代(1999〜2006年)は、アルミを多用した軽量な2シーター・3ドアファストバックボディに1.0Lハイブリッドシステムを搭載し、当時世界最高水準の燃費性能35.0km/L(10・15モード)を誇っていました。まさにハイブリッド時代の幕開けを告げた存在です。

2代目(2009〜2014年)では一転して5ドアハッチバックセダンに変身し、大量販売を意識した実用的なモデルへと進化。3代目(2018〜2022年)は北米主軸のセダンとして展開され、2モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」を搭載するなど、ホンダの電動化技術の集大成とも言われました。

そして4代目となる今回の新型ホンダ インサイトは、ハイブリッドからフル電動(EV)へと完全に生まれ変わり、さらにクロスオーバーSUVというまったく新しいボディタイプを採用。代を重ねるごとにキャラクターを大きく変えてきたインサイトらしい、大胆な変革です。販売は3,000台限定という希少性も話題を集めています。

ホンダ インサイトのエクステリアデザイン

新型ホンダ インサイトのエクステリアは、「存在感が際立つ、個性派EV」というグランドコンセプトを体現したデザインに仕上がっています 。シャープで伸びやかなボディラインが、前方へ塊感を押し出すような「突進感」を生み出し、静止していても動き出しそうな躍動感を表現しています 。従来のセダンボディからクロスオーバーSUVへと大きくキャラクターを変えながらも、クーペのように流れるルーフラインによって、インサイトらしいエレガントさはしっかりと継承されています 。

フロントまわりでは、薄型のヘッドライトと一体化したフロントグリルが水平基調のワイド感を強調し、電動車らしいクリーンな印象と未来感を両立しています 。中央の「Hマーク」はLEDエンブレムランプとして発光する仕様で、夜間にはひと目でインサイトと分かるアイコンとして機能します 。リアも車幅いっぱいに横一文字につながるLEDリアコンビランプを採用し、後ろ姿でも強い存在感を放つデザインです 。

サイドビューは、やや高めの全高とSUVらしいボリューム感を持ちながら、キャビン後方へ向かってなだらかに下がるルーフラインにより、スポーティかつ流麗な印象を実現しています 。ホイールアーチは力強い造形で、足元の大径ホイールと相まって、EVクロスオーバーとしてのたくましさを演出。キーを持って近づくとドアハンドルが自動でポップアップするギミックも用意されており、先進EVらしい“おもてなし感”もプラスされています 。

ボディカラーは、ホンダの新色となる「アクアトパーズ・メタリックⅡ」をはじめ、「ダイヤモンドダスト・パール」「クリスタルブラック・パール」「スレートグレー・パール」「オブシダンブルー・パール」の全5色を設定 。新色のアクアトパーズ・メタリックⅡは光の当たり方で表情を変える青緑系のカラーで、インサイトの未来的なキャラクターをより強く印象づける色味になっています 。

新型ホンダ インサイトのボディサイズは、全長4,785mm、全幅1,840mm、全高1,570mmです。

ホンダ インサイトのインテリアデザイン

インテリアは、乗員を優しく包み込むような造形と、空間全体のつながりを意識したラウンドデザインが基本コンセプトになっています。インパネからドアにかけてLEDアンビエントランプが連続して配置されており、どのシートに座っても上質で一体感のある空間を実感できます。素材面では上質なソフトパッド素材を随所に採用し、プレミアムな質感を演出しています。

前席は高いアイポイントにより見晴らしのよい視界を確保。ヘッドアップディスプレーを主体として、必要な情報をシンプルに整理したメーターと組み合わせることで、視線移動を最小限に抑えた安心感の高い運転環境を実現しました。運転席と助手席の間にはセンターコンソールで区切らない構造を採用しており、前席間をウォークスルーできるのもユニークなポイントです。

後席にはリクライニング機能を搭載し、足元のスペースも広々と確保。長距離ドライブでも疲れにくい快適な空間を提供します。荷室は日常使いからレジャーまで対応できる大容量を確保しており、床面を上段・下段に切り替えられるラゲッジボードや後席可倒機構により、使い勝手もしっかり考えられています。

快適装備も非常に充実しています。後席の乗員有無を自動判別してヒーターを協調動作させる「インテリジェントヒーティングシステム」は輻射熱パネルヒーターを組み合わせ、省電力かつ静かで乾燥しにくい車内環境を実現。さらに6種類のカートリッジから選べる「アロマディフューザー」を採用し、移動時間そのものを心地よいひとときへと変えてくれます。専用設計のBOSEスピーカーを12個最適配置した「BOSEプレミアムサウンドシステム」も全席で臨場感あふれる音場を実現しています。

ホンダ インサイトの走行性能

新型ホンダ インサイトは、高出力なフロントモーターと大容量のリチウムイオンバッテリーにより、EVならではの力強くスムーズな走りを実現しています。モーターの最高出力は150kW(約204ps)、最大トルクは310Nmで、発進直後からしっかりとトルクが立ち上がるため、市街地でのストップ&ゴーでも余裕の加速フィールを味わえます 。エンジン振動がないこともあり、発進から中速域までの加速は非常に滑らかで、ワンペダル感覚に近い自然なレスポンスが特徴です 。

68.8kWhのバッテリーと高効率な制御により、一充電あたりの航続距離はWLTCモードで535kmを達成しています 。この数値は日常の通勤・買い物はもちろん、週末のロングドライブでも不安を抑えられる水準で、日本のユーザーが実用面でEVを検討しやすいバランスといえます。急速充電は50kW以上のチャージャー使用時で、バッテリー残量警告灯点灯時から80%まで約40分とされており、高速道路のサービスエリア休憩1回を挟めば長距離移動も現実的です 。

走行フィールは、「素直なハンドリングと上質な乗り味の両立」を目指して味付けされています 。ステアリング操作への応答は自然で、過度に切り始めがシャープすぎることもなく、ゆったりとしたクルーズからワインディング路まで安心して扱えるセッティングです 。サスペンションは日常域ではしっとりとした乗り心地を優先しつつ、速度域が上がるほどフラット感が増すタイプで、段差のいなし方も比較的上品な印象と伝えられています 。静粛性についても、モーター駆動の恩恵に加え、遮音ガラスやボディ剛性の最適化により、クラス上位の静けさを実現していると評価されています 。

ドライブモードは「NORMAL」「SPORT」「ECON」「SNOW」の4種類を用意し、シーンや好みに応じてキャラクターを切り替えられます 。NORMALはバランス志向、ECONは電費重視で穏やかな加速特性、SNOWは滑りやすい路面でのトラクションを優先した制御となっており、日常使用の大半はこの3つでカバーできます 。一方、SPORTモードではアクセルレスポンスが鋭くなるだけでなく、「アクティブサウンドコントロール」により加速時のサウンド演出が加わり、EV特有の“無音すぎる退屈さ”を軽減しながら走る楽しさを引き出す仕掛けが盛り込まれています 。

さらに、ディーラーオプションの「Honda Power Supply Connector」を組み合わせることで最大1,500Wの外部給電が可能となり、アウトドアでの電気調理器や家電使用、非常時の電源確保といった“走るバッテリー”としての価値も備えています 。こうしたパワーユニットと走行性能、電源機能のトータルパッケージにより、新型ホンダ インサイトは単なる移動手段を超えたEVクロスオーバーとしての魅力を持つ一台に仕上がっています。

ホンダ インサイトの安全性能・運転支援

先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」を全グレード標準装備しています。衝突軽減ブレーキ(CMBS)をはじめ、以下の15項目にわたる機能が搭載されており、日常走行からロングドライブまで幅広くドライバーをサポートします。

  • 衝突軽減ブレーキ(CMBS)
  • 誤発進抑制機能・後方誤発進抑制機能・近距離衝突軽減ブレーキ(踏み間違い衝突軽減システム)
  • 歩行者事故低減ステアリング
  • 路外逸脱抑制機能
  • 渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)
  • 車線維持支援システム(LKAS)
  • トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)
  • 先行車発進お知らせ機能・標識認識機能・オートハイビーム
  • ブラインドスポットインフォメーション
  • Hondaパーキングパイロット・パーキングセンサーシステム

特に「Hondaパーキングパイロット」は自動駐車支援機能として、日常の駐車ストレスを軽減する実用的な装備です。

ホンダ インサイトの価格

新型ホンダ インサイトの価格は550万円(消費税10%込み)からです。今回の設定グレードはFFの1グレードのみとなっており、乗車定員は5名となっています。

グレード駆動方式価格(税込)
INSIGHTFF5,500,000円

なお、ボディカラーによってオプション料金が発生します。「ダイヤモンドダスト・パール」は66,000円高、「スレートグレー・パール」と「アクアトパーズ・メタリックⅡ」は44,000円高となっています。また、新車販売オンラインストア「Honda ON」では、ホワイト内装を採用した「Honda ON Limited Edition」を数量限定で販売。ダイヤモンドダスト・パールとクリスタルブラック・パールのみ選択可能です。

ホンダ インサイトの発売時期

新型ホンダ インサイトは、2026年4月17日(金)に日本国内での発売が開始されました。販売台数は3,000台限定となっており、希少性の高いモデルです。

日本で発売されるか

新型ホンダ インサイトはすでに日本国内での発売が始まっています。ホンダの公式製品サイト(https://www.honda.co.jp/INSIGHT/)でも案内されており、全国のホンダディーラーおよびオンラインストア「Honda ON」を通じて購入可能です。ただし販売台数が3,000台限定のため、早めの検討をおすすめします。

ホンダ インサイトを辛口で評価

新型ホンダ インサイトをあえて辛口で評価します。

まず価格設定について。550万円という価格は、ライバルのトヨタ bZ4Xの上位グレードやBYD Atto 3などと正面から競合する水準です。それでいながらグレード展開は1種類のみ、しかも3,000台限定という制約は、ブランドの本気度を示す一方で「広く普及させる気があるのか」という疑問を抱かせます。ハイブリッド時代にプリウスに勝てなかった苦い経験と重なり、EV時代にも同様の轍を踏みかねない危うさを感じます。

次に、この車が中国市場向けEV「e:NS2」をベースに右ハンドル化・日本仕様への改修を施した輸入モデルであることは見逃せません。国内ユーザーにとって「ホンダが日本のために開発した車」という感覚は薄く、日本仕様への最適化がどこまで行われているかも気になるところです。ホイールベース2,735mmというサイズは都市部では十分実用的ですが、全長4,785mmは日本の駐車環境では少し持て余す場面もあるかもしれません。

アロマディフューザーや細やかな快適装備は確かに魅力的ですが、EVとしての基本性能・充電インフラへの対応・価格競争力という根本的な部分で、国内外の強力なライバルと真っ向から戦えるかどうかが今後の課題と言えます。

ホンダ インサイトのライバル車

モデル全長×全幅×全高航続距離(WLTC)価格帯
ホンダ インサイト4,785×1,840×1,570mm535km550万円
トヨタ bZ4X4,690×1,860×1,650mm約559km(Z・4WD)約500〜600万円
日産リーフ4,480×1,790×1,550mm約458km(e+)約400〜500万円

新型ホンダ インサイトの最大のライバルはトヨタ bZ4Xです。bZ4XはBEV専用プラットフォームを採用した王道のSUVスタイルで、ホイールベースの長さによる室内空間の広さが強みです。一方、ホンダ インサイトは車高が低くスタイリッシュなシルエットを強みとしており、走りの個性派を求めるユーザーに訴求します。日産リーフは価格帯が下になりますが、コンパクトで取り回しを重視するユーザー層では依然として強い存在感を持っています。

主要スペック

項目諸元
全長×全幅×全高4,785mm × 1,840mm × 1,570mm
ホイールベース2,735mm
車両重量1,770kg
駆動方式FF
モーター最高出力150kW(約204ps)
モーター最大トルク310Nm
バッテリー容量68.8kWh
一充電走行距離(WLTCモード)535km
急速充電(〜80%)約40分(50kW以上)
外部給電最大1,500W(Honda Power Supply Connector使用時)
乗車定員5名
メーカー希望小売価格(税込)5,500,000円

まとめ

新型ホンダ インサイトは、1999年のHonda初の量産ハイブリッドカーという歴史的なネームバリューを纏いながら、EV×クロスオーバーSUVという全く新しい形で4代目を迎えた意欲作です。WLTCモード535kmの航続距離、充実した快適装備、Honda SENSINGによる15項目の安全支援、そして個性的なデザインは、国産EVの新たな選択肢として十分な存在感を放っています。3,000台限定という希少性もあり、EVへの乗り換えを検討している方にとっては、見逃せない一台と言えるでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました