2026年2月25日、トヨタは新型バッテリーEV「トヨタ bZ4X Touring」を日本で正式に発売しました。 既存のbZ4Xが持つ走りの楽しさはそのままに、大容量ラゲージスペースと長距離航続性能を大幅強化した、アクティブライフスタイル派のためのEVです。
車の概要:トヨタ bZ4X Touringとは?
トヨタ bZ4X Touringは、2022年5月に日本で発売されたトヨタ初の量産BEV「bZ4X」をベースに、荷室空間の拡大とアウトドア対応装備を強化したバリエーションモデルです。 bZ4Xはトヨタの電動車専用シリーズ「TOYOTA bZ」の第一弾として誕生し、BEV専用プラットフォーム「e-TNGA」を採用。スバルとの共同開発により、スバルのAWD技術「X-MODE」をトヨタ車として初めて搭載したことでも話題を呼びました。
2025年10月にはマイナーチェンジが行われ電動システムを刷新。そして今回のbZ4X Touringは、その進化したbZ4Xをベースに、”ロングボディ化”と”実用性の極限追求”を組み合わせた新たなバリエーションモデルとして登場しました。 bZ4Xシリーズとしての独立した派生モデルに位置づけられ、アクティブギアとして幅広いシーンで活躍できる一台として送り出されています。



トヨタ bZ4X Touringのエクステリアデザイン
流麗なボディラインとアクティブギアとしてのラギッドな存在感を兼ね備えたスタイリングが特徴です。 リヤまわりはバックドア中央から両サイドへと横一文字に伸びる力強い黒基調のLEDリヤコンビネーションランプを採用しており、一筋の輝きがbZ4X Touringの存在感をしっかりと主張しています。
足元にはブラック基調の20インチアルミホイールを配し、ブリッジタイプの大型ルーフレールや車両前後に設けたスキッドプレートがアウトドア感をさらに際立てています。 ボディカラーは「クリスタルホワイトパール」「マグネタイトグレーメタリック」などのモノトーン3色に加え、新規開発色「ブリリアントブロンズメタリック」とクリスタルブラックシリカのルーフを組み合わせたツートーン2色を含む全5色展開となっています。
空力面でも、大型ルーフスポイラーやリヤサイドスポイラー、リヤバンパー下端形状の最適化など車体まわりの整流化にこだわり、航続距離延長にも貢献しています。
トヨタ bZ4X Touringのボディサイズは、全長4,830mm、全幅1,860mm、全高1,675mmです。






トヨタ bZ4X Touringのインテリアデザイン
インテリアは、高さを抑えた水平基調のインストルメントパネルを採用し、スリムなパネル上部とミドルパッドの間に左右へ広がる薄型レジスターを配置することで、広大な開放感と優れた前方視界を両立しています。 インストルメントパネル上部にはブラックの杢目調表皮を使用し、乗り込んだ瞬間からアウトドアテイストが漂う空間を演出しています。
センターコンソールには14インチのセンターディスプレイを独立配置し、ナビゲーション・空調・オーディオ操作を集約。ワイヤレス充電やスマートフォンとのマルチメディア連携機能も備え、新しいデジタル体験を提供しています。
室内空間の広さも見逃せないポイントです。後席ヘッドクリアランス113mm、前後カップルディスタンス1,000mmを確保しており、大人が長距離でも疲れにくい広々とした空間を実現しています。 荷室は6:4分割可倒式リヤシート使用時でも荷室長1,092mm・荷室高850mmを確保し、容量619L(リヤシート格納時は最大1,240L)という堂々たるスペースを誇ります。 ラゲージフック4個、お買い物フック4個に加え、バックドア側からリヤシートを遠隔操作できるレバーも装備され、荷物の形や量に応じた柔軟な使い方ができます。
インテリアカラーは上質な「ブラック」を標準色とし、モダンな空間にアウトドアテイストを加える「カーキ」も選択可能です。








トヨタ bZ4X Touringの走行性能
4WDモデルには総電力量74.69kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、システム最高出力280kWとなる高出力eAxleを前後に採用しています。 0〜100km/h加速はわずか4.5秒(4WD)を実現しており、高速域においても伸びのある加速感とともに爽快な走りを楽しめます。
4WD制御には、ステアリング操作量と前後・左右の車輪速度を常時監視して最適に駆動力を配分する新世代の制御システムを採用。雪道やオフロードでも安定した旋回走行が可能です。 さらに、ドライブモードセレクトにはスバルのAWD技術「X-MODE」を設定し、3つのモードを走行シーンに応じて選択できるため、駆動力とブレーキの協調制御によって悪路走破性が大幅に向上しています。
充電性能においても、SiCパワー半導体採用によるeAxleの高効率化や空力性能の最適化によりFWDモデルで734kmという航続距離を達成しています。 バッテリープレコンディショニング機能により、外気温が-10℃という厳しい寒冷環境下でも急速充電(10〜80%)を最短約28分で完了できるのも大きな安心材料です。



トヨタ bZ4X Touringの安全性能・運転支援
先進予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を全グレードに標準装備しています。 衝突被害軽減ブレーキをはじめ、先行車やカーブに対して減速支援と操舵支援を行う「プロアクティブドライビングアシスト」も統合されており、日常のさまざまな場面でドライバーをしっかりサポートします。
高度運転支援技術「トヨタチームメイト」の機能である「アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)」と「アドバンスト パーク(リモート機能付)」も設定されています。 高速道路の渋滞時には一定条件下で運転負荷を軽減し、駐車時には安全・安心なサポートを提供してくれるため、長距離ドライブでも疲労を抑えながら旅を続けられます。


トヨタ bZ4X Touringの価格
トヨタ bZ4X Touringの価格は575万円からです。グレードはZの1種類のみで、駆動方式によって価格が異なります。
| グレード | 駆動 | 価格(消費税込み) |
|---|---|---|
| Z | FWD | 575万円 |
| Z | 4WD | 640万円 |
サブスクリプションサービス「KINTO」でも2026年4月頃より取り扱いが開始される予定で、Zグレード(FWD)の場合、月額77,440円(税込み)からの利用が可能です。 なお、価格にリサイクル料金は含まれていません。


トヨタ bZ4X Touringの発売時期
日本では2026年2月25日にすでに正式発売されています。 月間販売目標台数は920台で、生産はSUBARU矢島工場が担当しています。 欧州(ノルウェー)では先行販売がスタートしており、ドイツでは2026年2月5日に予約受付が開始、同年5月からディーラーへの納車が予定されています。


トヨタ bZ4X Touringは日本で発売されるか
すでに2026年2月25日に日本での正式発売が完了しています。 全国のトヨタ販売店での購入に加え、KINTOによるサブスクリプション利用も2026年4月頃から順次対応予定です。 充電サービス「TEEMO(ティーモ)」により、全国約27,000口のeMP充電器も利用可能で、日常使いからロングドライブまで安心して乗り続けられる充電環境が整備されています。
トヨタ bZ4X Touringの辛口評価
トヨタ bZ4X Touringをあえて辛口で評価します。
まず価格について。FWDで575万円、4WDで640万円という設定は、同クラスの競合EVと比べて決して安価とは言えません。 国の補助金を活用しても手が届きにくい層が一定数いることは否めず、価格の高さがファミリー層への普及を妨げる可能性があります。
航続距離734kmという数字は確かに魅力的ですが、これはFWDモデルのカタログ値であり、4WDや実際の走行環境・エアコン使用下では大幅に短くなることが想定されます。 実用航続距離の”体感値”は、カタログスペックとのギャップが生まれやすい点は念頭に置いておきたいところです。
また、グレード設定が「Z」の1種類のみというラインナップは、エントリー価格を下げる選択肢がなく、購入ハードルの高さにつながっています。 家族向けを謳うなら、より手頃なベーシックグレードの設定も今後は検討してほしいところです。
トヨタ bZ4X Touringのライバル車
同クラスのBEV・SUVとしては以下のモデルが直接的なライバルとなります。
- 日産アリア:同じ日本ブランドのミドルサイズBEV-SUV。洗練されたデザインと広い室内空間が強み
- スバル ソルテラ:bZ4Xと同一プラットフォームを共有する兄弟車。より高い最低地上高とオフローダー色が際立つ
- テスラ モデルY:グローバルで圧倒的な販売台数を誇る王道BEV-SUV。OTAアップデートによる継続的な機能強化が特徴
- ヒョンデ アイオニック5:急速充電性能の高さと独自のデザインで高評価を得る韓国ブランドのライバル
- BYD シールU:コストパフォーマンスに優れた中国発の新興BEV-SUVで、価格訴求力が強み
トヨタ bZ4X Touringの主要スペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| ボディサイズ | 全長4,830mm × 全幅1,860mm × 全高1,675mm |
| ホイールベース | 2,850mm |
| 乗車定員 | 5名 |
| 駆動方式 | FWD / 4WD |
| モーター | 交流同期電動機(FWD:1基、4WD:前後2基) |
| システム最高出力 | 280kW(4WD) |
| バッテリー総電力量 | 74.69kWh(4WD) |
| 一充電走行距離 | 734km(WLTCモード、FWD) |
| 0〜100km/h加速 | 4.5秒(4WD) |
| 急速充電時間 | 最短約28分(−10℃環境、10〜80%) |
| ラゲージ容量 | 619L(リヤシート格納時:1,240L) |
| 生産工場 | SUBARU 矢島工場 |
| 価格 | 575万円〜640万円 |
まとめ
トヨタ bZ4X Touringは、”走りの楽しさ”と”実用的な積載力”を高次元で融合させた、アクティブライフスタイル向けBEVとして2026年2月25日に日本で発売されました。 航続距離734km、急速充電最短28分、619Lの大容量ラゲージといった数値が示す通り、日常使いからアウトドアまで幅広いシーンで頼りになる一台です。 価格帯は決して安くはありませんが、BEVとしての総合力を重視するファミリーや、週末のアクティビティを本気で楽しみたいユーザーにとっては、有力な選択肢となるでしょう。


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