あおり運転 囲み取材:トヨタが危険運転をテーマにした動画公開 加害者被害者の心理

2024年9月10日、トヨタ自動車はあおり運転問題に取り組む新たな取り組みとして、「あおり運転 囲み取材」と題した仮想動画を公開しました。この動画は、危険なあおり運転をなくすことを目指し、あおった側とあおられた側の双方に直撃取材を行い、生々しい本音をぶつけ合う様子を描いています。

加害者側、被害者側それぞれの心理を明らかにすることで、全てのドライバーに警鐘を鳴らす、考えさせられる内容となっています。ぜひ以下の動画をご覧ください。

トヨタ自動車 公式YouTubeチャンネル「あおり運転 囲み取材」

あおり運転の深刻な実態

あおり運転は、令和2年の道路交通法改正により厳罰化されたにもかかわらず、依然として深刻な社会問題となっています。トヨタが引用した調査によると、実に71.6%のドライバーがあおり運転の被害経験があるとのことです。さらに驚くべきことに、あおり運転をした加害者の83%が自覚がなく、56.5%が後悔していないという調査結果も示されています。さらに、運転中は脳の理性を司る部分がキャパオーバーになり、イライラしやすくなる傾向があると言います。

あおり運転・危険運転に対するトヨタの技術的アプローチ

トヨタは、このあおり運転や危険運転などの社会問題に対して技術面からもアプローチしています。具体的には以下のような機能を開発・搭載しています。

  1. 後方車両接近告知:レーダーセンサーを使用して至近距離の後方車両を検知し、運転者に対処方法を提案します。
  2. 録画機能:ドライブレコーダーを使用して状況を自動で記録し、専用の記録領域に保存します。
  3. 通報提案機能:緊急時に、ディスプレイに「110番通報しますか?」と表示し、ボタン操作で警察に通報できます。
  4. ヘルプネット:ボタンを押すだけでオペレーターにつながり、ハンズフリーで警察などに出動を要請できます。

「あおり運転 囲み取材」動画の概要

この動画は、街中で発生したあおり運転の場面から始まります。声を荒げながら前のクルマへと歩み寄るドライバーに対して、突然囲み取材が始まるという設定です。取材陣からの質問に対し、あおった側とあおられた側の双方が、リアルな心情を激しくぶつけ合います。動画の中では、あおり運転に関する驚きのデータや意外と知られていない事実が明かされ、最後には両ドライバーの事情が明らかになります。この展開を通じて、「誰が悪い」ではなく「誰もが加害者になりえる」という視点を提示しています。

トヨタの目指す方向性

トヨタは、技術開発を進めつつも、ドライバー一人ひとりがお互いの事情を思いやって運転することが、あおり運転に対して最も有効な対策であると考えています。この動画を通じて、多くのドライバーがお互いを思いやって運転できるきっかけとなることを願っています。

トヨタ #CHANGEプロジェクトの一環

この「あおり運転 囲み取材」動画は、トヨタが展開する「#CHANGEトヨタのサステナビリティ」プロジェクトの一環です。過去には免許返納、ダイバーシティ、育休、シニアの移動、ウェルビーイング、自然共生、再エネ発電などのテーマで動画を公開してきました。トヨタは、この取り組みを通じて、誰もが楽しくお出かけできるクルマ社会の実現を目指しています。あおり運転の問題に対して、技術と人間の両面からアプローチすることで、より安全で思いやりのある交通社会の構築に貢献しようとしています。

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