新型トヨタ カムリ発表:2024年販売の北米人気セダン、サイズ、想定価格、日本での販売は?

2023年11月14日ロサンゼルス・オートショーで、米国トヨタは新型カムリを華々しく発表しました。1979年の初代カムリ登場以来、世界中で愛されてきたトヨタセダンの主力中の主力。特に米国のミッドサイズセダン市場では20年以上に渡り最も売れているモデルとなっている。そんな重要車種の11代目(米国では9代目)となる新型カムリについて、詳しく紹介していきます。

車の概要:新型トヨタ カムリとは?

今回初公開された新型トヨタ カムリは、現行の10代目カムリとは一線を画すモデルとなりました。外装デザイン面では最新のトヨタのデザイン言語であるハンマーヘッドをモチーフとしたフロントフェイスを採用。いわゆる新型プリウス顔としてハンマーヘッドファミリーの仲間入りを果たしました。そしてこのカムリは、トヨタが「カーボンニュートラルな未来」への強いコミットメントとして「Beyond Zero」を体現。新型カムリは全てのグレードがハイブリッド仕様になりました。スタイリング、パワートレインともに最先端にアップデートされ、カムリに対するトヨタの本気度が伺えます。

この新型カムリは米国では2025年モデルとなり、2024年春に販売開始予定となっています。

新型カムリのエクステリアデザイン

新型カムリは、従来のセダンから一新されたスポーティで洗練されたシャープでエレガントな外観になりました。目を引くハンマーヘッド型のフロントマスクと、すべてのモデルに標準装備されたスリムなLEDヘッドライトが特徴です。新型プリウスや新型クラウンなどと同様にLEDヘッドライトはコの字型になり、鋭くスポーティで洗練された印象になりました。グリルはハニカム形状と左右に伸びるバーのタイプがあり、新型カムリは2種類の顔のバリエーションとなりました。

流線型のルーフラインと堀の深い彫刻的なボディのスポーティなスタイリング。スポーツグレードには空力エアダクトやリアディフューザー、デュアルチップエキゾーストとリアスポイラーを装備。

新型カムリのサイズは未発表となっています。現行型のカムリのサイズは全長4885mm、全幅1840mm、全高1445mm、ホイールベース2825mmとなっています。現行モデルから大きな変更は無い可能性が高いと考えられます。

ちなみにこのカムリは米国のカリフォルニア州ニューポートビーチとミシガン州アナーバーにあるCALTYスタジオがデザインしたモデル。

新型カムリのインテリア

内装も大きな変更が加えられました。ダッシュボードはスリムで洗練されたデザインに変更され、新しいインフォテインメントディスプレイが搭載されています。

シートはシートクッションとヘッドレストの改善により快適性が向上。LEモデルには、織物内装トリムとシート表面に波のパターンがエンボス加工されており、色はボルダーまたはブラックです。XLEモデルは、ライトグレーやブラックのレザーとマイクロファイバーのトリムが初めて採用されています。

室内デジタル面について、標準モデルには8インチのタッチスクリーンが標準装備され、上位モデルには12.3インチのオプションが用意されています。はもちろんApple CarPlayとAndroid Autoは全車種に標準装備。デジタルメーターは7インチ、そして上位モデルには10インチのヘッドアップディスプレイを搭載。

新型カムリのドライビングパフォーマンス

新型カムリのパワートレインは2.5Lの直列4気筒エンジンと第5世代トヨタハイブリッドシステムを組み合わせ、前輪駆動(FF)モデルで225馬力(HP)、四輪駆動(AWD)モデルでは232馬力(HP)を発揮。現行のAWDモデルより30馬力アップしました。トルクの数値は未発表となっています。

新型カムリに搭載される第5世代トヨタハイブリッドシステムは、低速でのエンジン回転数を減らし、バッテリーからの出力を増やすことで加速感を向上させています。

全てのモデルがハイブリッド車となったのは、米国での燃費規制強化が影響している。

新型カムリの燃費は現時点では非公表。

新型カムリの安全性能と先進機能

新型カムリの安全装備・運転支援機能としては最新の「トヨタセーフティセンス 3.0(Toyota Safety Sense 3.0 – TSS 3.0)」が全モデルに標準で設定されています。ブラインドスポットモニターやリアクロストラフィックアラート、歩行者検出付き衝突防止システム、フルスピードレンジのダイナミックレーダークルーズコントロール、レーンとレーシングアシスト(LTA)、道路標識アシスト、オートマチックハイビーム(AHB)など、最新の安全技術が標準装備されています。上位グレードには、トラフィックジャムアシストやフロントクロストラフィックアラートなどのプレミアムプラスパッケージが用意されています。

新型カムリの価格

新型カムリの価格は、まだ公開されていません。参考として日本での現行カムリの価格は約350万円〜470万円となっています。

直近では価格が上昇傾向にあり、新型カムリの想定価格としてはベースモデルは30,000ドル(約450万円)台から始まり、上位モデルは40,000ドル(600万円)近くになると予想されています。

新型カムリの競合車

米国での中型セダン市場は非常に競争が激しいセグメントとなっています。その中で主要な新型カムリのライバル車は以下の通りです。

  1. ヒュンダイ ソナタ:
    • 説明:スタイリッシュなデザインと先進技術が魅力のヒュンダイのセダン。燃費効率に優れ、ハイブリッドオプションもあります。
    • 価格:$24,000 – $36,000(約324 – 486万円)
  2. スバル レガシー:
    • 説明:全輪駆動を標準装備し、安全性と走行安定性に優れるスバルのセダン。快適な内装と頑丈な構造が特徴です。
    • 価格:$23,000 – $36,000(約310 – 486万円)
  3. ホンダ アコード:
    • 説明:洗練されたデザインと高性能エンジンを搭載したホンダの中型セダン。先進の安全技術と快適な乗り心地を提供します。
    • 価格:$26,000 – $38,000(約351 – 513万円)
  4. シボレー マリブ:
    • 説明:広々とした室内空間と快適な乗り心地が特徴のアメリカンスタイルのセダン。手頃な価格帯で、しっかりとした走行性能を提供します。
    • 価格:$23,000 – $34,000(約310 – 459万円)

新型カムリの日本での販売は

トヨタ自動車はすでにカムリの日本での販売を終了すると発表しています。2023年末に国内向けの車両生産が終了される予定です。なんと43年もの歴史に幕を下ろすことになります。そして新型カムリは海外専用モデルに変更されます。販売される市場は北米とオーストラリアとなっています。

この為、残念ながら新型カムリの日本での発売は現時点では無しとなります。

新型カムリの辛口評価

新型カムリは、ハイブリッド専用車に転換したことで、パワートレインの選択肢が減少した点が課題です。しかし、これはトヨタの環境に対するコミットメントを考慮すると、避けられない一歩かもしれません。

まとめ

洗練された最新のデザイン、オールハイブリッドとなったパワートレインなど、今回のフルモデルチェンジで大きく刷新された新型カムリ。特に米国での激しい中型セダン市場において勝ち続けるためのモデルチェンジと言えます。今後の売れ行きに期待したいですね。

情報ソース:米国トヨタPRサイト プレスリリース

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