ポルシェのSUVであるポルシェ マカン(Porsche Macan)の新型モデルが2024年1月25日に世界初公開されることが判明しました。新型マカンは完全電動化されたマカンEVとして生まれ変わります。
この記事では新型マカンの最新情報を詳しく説明していきます。また新型マカンはワールドプレミアに向けて世界中でテストを実施しており、そのテストの様子についても写真でお届けします。

最新情報:1月25日新型マカン発表
2024年1月25日に新型マカンが発表されました。新型マカンについて、以下の記事で詳しく紹介しています。
車の概要:ポルシェ マカンとは?
ポルシェ マカンは独ポルシェの高級ミドルサイズSUVです。ポルシェのフラッグシップSUVカイエンの弟分のモデルです。スポーツカーの気質を持つSUVであり、SUVながらポルシェらしいスポーティな走行性能が魅力の車。
現行モデルは2013年に世界初公開された初代マカンで、2021年にマイナーチェンジを実施しました。
ポルシェにとってSUVのカイエンとマカンは屋台骨となる超重要モデル。カイエンとマカン合わせてポルシェの約7割もの販売を占めています。

新型マカンの最新情報
新型マカンは2代目となるモデルで、2024年1月25日にワールドプレミア予定となっています。新型マカンは完全電動化され、EVモデルとしての展開となります。

追加情報:新型マカンのデザインスケッチ公開
2024年1月22日、ポルシェは新型マカンのデザインスケッチを新たに公開しました。新型マカンのデザインスケッチやデザインに込めた思いについては以下の記事で詳しく紹介しています。
新型マカンの走行性能
新型マカンは完全EV化し、全く新しいSUVとして生まれ変わります。新型マカンの走行性能について、現時点で公開されている最新情報は以下のとおりです。
新プラットフォームを採用したポルシェ初のモデル
新型マカンは「プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック(PPE)」というプラットフォームをベース開発されています。マカンEVはポルシェでPPEを採用した最初のモデルとなります。

高性能なEVパワートレインと電子制御技術
- バッテリー: マカンは100kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載しており、そのうち95kWhが利用可能です。これにより、航続距離500km以上を実現する長距離の走行に必要な高いエネルギー密度を実現しています。
- モーター: 新型マカンはフロントアクスルとリアアクスルに最新世代の永久磁石シンクロナスモーター(PSM)を搭載しています。これにより、最高出力450kW(約612馬力)以上のオーバーブーストパワーを発生させ、高い効率と応答性の良い加速を提供します。
- ポルシェ・トラクション・マネジメントシステム: 電子制御で最大トルク1000Nm以上のトルク配分をほぼリアルタイムでコントロールします。
先進的な充電技術
- 充電システム: 800ボルトのアーキテクチャを採用しており、最大270kWのDC充電が可能です。これにより、10%から80%までを22分以下で充電する急速充電が可能となります。
- 充電インフラ: 400ボルトの充電ステーションにも対応し、さまざまな充電環境での利便性を高めています。

新型マカンのデザインと空力性能
新型マカンはポルシェのデザイン哲学とポルシェのDNAであるドライビングダイナミクスを実現する空力性能を両立するデザインに仕上がっているようです。
新型マカンデザインの特徴
- ポルシェデザインDNAの継承: 新型マカンは、ポルシェのデザインDNAを維持しながら、電気自動車としての新しいデザインに適応しています。ポルシェのエクステリアデザインディレクター ピーター・ヴァルガ氏は「デザインの数ミリメートルにおいて、デザイン原則と空力エンジニアの要求との最適なバランスを見つけることが重要でした」と語っています。
- スポーティなシルエット: 新型マカンは、流麗でスポーティなシルエットを特徴としており、これがデザインと機能の融合を示し、機能美を実現しています。
空力性能の特徴
- 低い空気抵抗係数 (Cd値0.25): 空力性能において、新型マカンはCd値0.25を実現しています。これは、車両の効率と性能に直接貢献する要素であり、マカンを最も空力性能に優れたSUVの一つにしています。
- ポルシェアクティブエアロダイナミクス (PAA): 新型マカンには、自動伸縮するリアスポイラーや前面エアインテークのアクティブクーリングフラップなど、PAAの要素が含まれています。
- 車両底面のデザイン: 車両のフロアは、レーシングカーのようにフラットで閉じられており、後軸エリアでも低い空気抵抗を実現しています。フレキシブルなフェアリングと空力的に最適化されたタイヤの輪郭が、効率をさらに高めます。
- 空力最適化の状況: 通常のドライビング時には、マカンは自動的に最適なストリームラインをとります。リアスポイラーはエコポジションに移動し、エアフラップが閉じ、シャーシレベルが低くなります。

新型マカンの過酷な走行試験
新型マカンは、ポルシェのブランド特有の運転ダイナミクスとステアリング感に焦点を当てた開発が行われており、様々な気候条件や状況下での全てのアクティブドライビングコンポーネントの相互作用をテストするために、世界中で使用されています。これには、スカンジナビアのマイナス30度からカリフォルニアのデスバレーで経験したプラス50度までの全温度範囲が含まれます。SUVとして、道路上だけでなく、オフロード、砂利、雪、氷上でも機能する必要があります。全電動マカンモデルのリア中心のオールホイールドライブは、この点で常に本領を発揮しているとのことです。

新型マカンの価格
新型マカンの価格は発表されていません。
現行モデルのマカンの価格は838万円からです。
最近の新型車の価格の相場は上昇しており、また、次期モデルはEVバージョンとなる為、新型マカンの価格は現行の838万円と比べると、大幅に値上げされることが想定されます。
新型マカンの発売時期
新型マカンは2024年1月25日に世界初公開されます。
新型マカンの発売日については現時点では未発表となります。
新型マカンの日本での発売時期についても未発表となっています。

まとめ
ポルシェの売り上げを支える非常に重要なモデルであるマカンの次期モデルはEV化されます。これはポルシェにとって非常に大きな決断と言えます。走行性能については恐らく非常に優れた車に仕上げてくると想定されます。ただ、価格がどこまで上昇するか、EVに対する需要がどこまで伸びるかが重要なファクターになりそうです。ただ、全く新しい車となる新型マカンの発表は楽しみですね。
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