日産新型アルマーダ 初PROグレード:日本発売期待のパトロール兄弟車 価格 850万円か

日産自動車は2024年9月3日、フルサイズSUVの新型「アルマーダ」を発表しました。2025年モデルとして2024年後半に発売予定の新型アルマーダは、大幅な進化を遂げ、オンロードでの快適性向上、高級感の向上、最新テクノロジーの搭載、そして初のPRO-4Xグレードの追加によるオフロード性能の強化を実現しています。

同日、中東を中心に導入されている兄弟車の日産パトロールの新型モデルも登場しました。新型パトロールについては以下の記事で詳しく紹介しています。

車の概要:日産 アルマーダとは?

新型アルマーダは、日産のフルサイズSUVとして、1960年代に登場した「パトロール」の血統を受け継ぐモデルです。

アメリカ市場向けに開発されたアルマーダは、2004年に初代モデルが登場し、今回の新型は3代目にあたります。新型アルマーダの特徴は以下の通りです。

  • 初のPRO-4Xグレードの追加により、オフロード性能が大幅に向上
  • 新開発の3.5リッターV6ツインターボエンジンを搭載し、425馬力を発揮
  • 最新の運転支援システム「ProPILOT Assist 2.1」を搭載可能
  • 最大3,856kg(8,500ポンド)のけん引能力を実現
  • 14.3インチの大型ディスプレイやGoogle組み込みシステムなど、最新のインフォテインメント機能を搭載

アルマーダは、日産のグローバルSUVラインナップの中でも最上位に位置し、70年以上の歴史を持つパトロールと共通のプラットフォームを使用しています。新型モデルでは、オンロードでの快適性と高級感を高めつつ、オフロード性能も強化することで、多様なニーズに応える一台として進化を遂げています。

日産 アルマーダのエクステリアデザイン

新型日産アルマーダは、力強さと洗練さを兼ね備えた印象的なデザインを採用しています。

フロントデザインは、大型のグリルと特徴的なLEDヘッドライトが目を引きます。グリルは車両の幅いっぱいに広がり、力強さを強調しています。LEDヘッドライトは、日中点灯するデイタイムランニングライトと一体化したデザインとなっています。サイドビューでは、高い地上高と大径のホイールが特徴的です。グレードに応じて18インチから22インチまでのアルミホイールが用意されています。ボディサイドには余計な装飾を排し、クリーンな面構成を採用することで高級感を演出しています。リアデザインも印象的で、LEDテールランプが車両幅いっぱいに広がるデザインを採用しています。また、リアワイパーをリアウインドウ上部に隠すことで、よりスッキリとした外観を実現しています。

カラーバリエーションも豊富で、アルパインメタリック、ブリリアントシルバーメタリック、ガンメタリック、スーパーブラック、クーリスレッドパール、アスペンホワイトトライコート、エベレストホワイトパールトライコート、ディープオーシャンブルーパールが用意されています。さらに、プラチナ、PRO-4X、プラチナリザーブグレードでは、ボディ上部をスーパーブラックとし、下部を他のカラーで塗り分けた2トーンルーフも選択可能です。新型アルマーダは、このような大胆かつ洗練されたエクステリアデザインにより、フルサイズSUVセグメントにおいて強烈な存在感を放っています。

新型日産アルマーダのボディサイズは全長5,324mm、全幅2,116mm、全高1,946mmというサイズで、堂々とした存在感を放ちます

日産 アルマーダのインテリアデザイン

新型日産アルマーダのインテリアは、高級感と機能性を両立させた洗練されたデザインを採用しています。ダッシュボードは、物理的なコントロールと大型の高解像度ディスプレイを巧みに組み合わせ、使いやすさを最適化しています。

中央には、グレードに応じて12.3インチまたは14.3インチの大型タッチスクリーンが配置され、インフォテインメントシステムを直感的に操作できます。ドライバーの前には同サイズのデジタルメーターディスプレイが設置され、走行情報を鮮明に表示します。

ダッシュボード、ドアパネル、センターコンソールは全て上質な素材で包まれ、ステッチが施されています。上位グレードでは、オープンポアウッドの仕上げや、64色のアンビエントライティング、キルティングレザーシートなど、贅沢な装備が用意されています。

シートは快適性を追求し、フロントシートには12ウェイパワーアジャスト、ヒーター、ベンチレーション、マッサージ機能などが用意されています。2列目は40/20/40分割可倒式ベンチシートまたはキャプテンシートが選択可能で、3列目は60/40分割可倒式となっています。

8つのカップホルダーと4つのボトルホルダーを備え、長距離ドライブでも快適に過ごせるよう配慮されています。前席のレッグルームは前モデルから4.2インチ、3列目は5.7インチも拡大され、乗員の快適性が大幅に向上しています。

新型アルマーダのインテリアは、高級感と機能性、快適性を高次元で融合させ、フルサイズSUVにふさわしい上質な空間を実現しています。

日産 アルマーダの走行性能

新型日産アルマーダは、パワフルなエンジンと高度な走行システムを組み合わせることで、優れた走行性能を実現しています。

アルマーダの心臓部には、新開発の3.5リッターV6ツインターボエンジン「VR35DDTT」が搭載されています。このエンジンは、最高出力425馬力(5,600rpm)、最大トルク 700Nm(516lb-ft)を発揮します。これは、同クラスのガソリンエンジン車の中で最高の標準馬力となっています。エンジンには、効率性を高めるためのさまざまな技術が採用されています。アイドルストップ機能や、シリンダー内の摩擦を低減するミラーボアコーティングなどが含まれます。

エンジンの力を効率よく路面に伝えるのは、新たに採用された9速オートマチックトランスミッションです。パドルシフトも装備され、ドライバーの意思に応じたマニュアル操作も可能です。従来の7速から9速に進化したことで、加速性能と巡航時の燃費効率が向上しています。

アルマーダは、リアホイールドライブ(RWD)とインテリジェント4WDの2種類の駆動方式が用意されています。PRO-4Xグレードは標準で4WDが採用されています。

フロントとリアともにダブルウィッシュボーン式の独立懸架サスペンションを採用しています。PRO-4Xとプラチナリザーブグレードでは、アダプティブエレクトロニックエアサスペンションが標準装備されます。このシステムは、路面状況やドライバーの入力、選択されたドライブモードに応じて、乗り心地とハンドリングを最適化します。

新型アルマーダは電動パワーステアリングを採用し、従来モデルよりもクイックなステアリングレシオを実現しています。これにより、より正確で応答性の高いハンドリングが可能となっています。

PRO-4Xグレードでは、電子制御リア差動ロック、アダプティブエレクトロニックエアサスペンション、20インチホイールに275/60R20オールテレインタイヤ、金属製アンダーボディスキッドプレートなどを装備し、優れたオフロード性能を実現しています。サスペンションを最高位置まで上げると、最低地上高は243mm(9.6インチ)となり、アプローチアングル33.0度、ブレイクオーバーアングル25.5度、デパーチャーアングル24.5度という印象的なオフロード性能を発揮します。

新型アルマーダは、最大3,856kg(8,500ポンド)の牽引能力を持ち、クラスIVのトウヒッチレシーバーと7ピンハーネス/プレワイヤリングを標準装備しています。これらの特徴により、2025年モデルの日産アルマーダは、オンロードでの快適な走行性能とオフロードでの優れた走破性を両立し、多様な走行シーンに対応できる高性能SUVとなっています。

日産 アルマーダの価格

新型日産アルマーダの価格は発表されておらず、発売が近づいてから発表される予定です。新型日産アルマーダの価格は約850万円(60,000ドル)程度と想定されています。

日産 アルマーダの発売時期

新型日産アルマーダの発売時期は2024年後半と発表されています。

日産 アルマーダは日本で発売される?

現時点で、新型アルマーダの日本市場での発売予定は発表されていません。アルマーダは主に北米市場向けのモデルであり、他の国では同じプラットフォームを使用したパトロールが販売されています。

日本では2007年に日産サファリの名で販売されていましたが、販売が終了して以来、パトロール・アルマーダは海外専売モデルとなっています。しかし、日本国内でのSUV人気の高まりや、トヨタ ランドクルーザーの好調な販売を受けて、日産パトロール(サファリ)の日本復活を望む声も上がっており、日本での再導入の可能性も完全には否定できません。

日産 アルマーダの辛口評価

新型日産アルマーダをあえて辛口で評価します。

  • 燃費性能:大型SUVであることから、燃費性能は決して良いとは言えません。環境意識が高まる現代において、この点は大きな弱点となる可能性があります。
  • 車体サイズ:全長5,324mm、全幅2,116mm、全高1,946mmという大きさは、狭い道路や駐車場では扱いづらい可能性があります。
  • 価格:高級感と最新技術を備えていますが、それに伴い価格も高くなると予想されます。一般消費者にとっては手が届きにくい車種となる可能性があります。
  • オーバースペック:日常的な使用では、425馬力のエンジンや3,856kgのトーイング能力は過剰な性能である可能性があります。

日産 アルマーダのライバル車

新型日産アルマーダの主なライバル車として、以下の車種が挙げられます:

  • トヨタ ランドクルーザー:アルマーダの最大のライバル。信頼性と耐久性で定評があり、オフロード性能も高い。新型300系は、アルマーダと同様に高級感と最新技術を備えている。
  • シボレー・タホ:同じくフルサイズSUVで、パワフルなエンジンと広い室内空間を特徴としています。
  • フォード・エクスペディション:大型SUVの代表格で、アルミボディによる軽量化と高い燃費性能が特徴です。
  • トヨタ・セコイア:信頼性の高さで知られるトヨタのフルサイズSUVで、ハイブリッドモデルも用意されています。
  • GMC・ユーコン:高級感のあるインテリアと洗練されたデザインが特徴のフルサイズSUVです。
  • ジープ・グランド・ワゴニア:高級感と優れたオフロード性能を兼ね備えたフルサイズSUVです。

これらのライバル車と比較して、新型アルマーダは最新の技術と高い快適性を売りにしていますが、各ブランドの特徴や価格帯、燃費性能などを考慮すると、消費者の選択肢は多岐にわたります。アルマーダが市場でどのように差別化を図り、競争力を維持するかが今後の課題となるでしょう。

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