新型プジョー3008日本発売!価格は489万円|デザイン・性能など徹底解説【2025年最新SUV HV&EV】

2025年7月2日、ステランティス ジャパン株式会社は、プジョーの次世代フラッグシップモデルとなる新型「PEUGEOT 3008(プジョー・サンマルマルハチ)」を発表しました。全国のプジョー正規ディーラーにて販売が開始され、メーカー希望小売価格は4,890,000円(税込)からとなっています。今回のプジョー 3008のフルモデルチェンジは8年ぶりであり、プジョーの電動化戦略を象徴する重要な新型車の登場となりました。

車の概要:プジョー 3008とは?

プジョー3008は、2008年に初代モデルが登場して以来、世界中で高い評価を受けてきたCセグメントのクロスオーバーSUVです。初代は2009年に市販化され、独自のデザインと実用性で人気を集めました。2016年には第2世代へと進化し、SUVらしいスタイリングや先進的な装備が導入され、世界累計で130万台以上を販売するヒットモデルとなりました

今回発表された新型3008は、3代目モデルにあたります。ステランティスが新たに開発した「STLA-Medium」プラットフォームを初採用し、ハイブリッド(HEV)の3008と電気自動車(BEV)のE-3008と2種類の電動パワートレインをラインナップ。新開発の21インチパノラミックスクリーンを備えた「PEUGEOT Panoramic i-Cockpit」や、クーペの美しさとSUVの力強さを融合したファストバックデザインなど、革新性と実用性を高次元で両立しています。

新型3008は、プジョーの電動化時代を象徴するフラッグシップSUVとして、先進的なデザイン、環境性能、快適性を追求し、ブランドの新たなスタンダードを提示します。

プジョー 3008のエクステリアデザイン

新型プジョー3008は、次世代フラッグシップモデルとして、従来のSUVデザインから一線を画す先進的なエクステリアを採用しています。最大の特徴は、クーペのような美しさとSUVの力強さを融合した「ファストバックスタイル」です。流麗なルーフラインとダイナミックなボディが、都会的な洗練さとスポーティさを両立させています

サイドビューでは、プジョーとして初めてサイドウィンドウモールを隠すデザインを取り入れ、フロントからリアにかけてシームレスなサイドラインを実現。これにより、ボディ全体の一体感と空力性能が高められています。リアが大きく傾斜したフォルムでありながら、実用的な荷室容量も確保しています

フロントフェイスは、ブランドエンブレムを配した大型のフレームレスグリルが目を引きます。ボディ同色の精緻なグリッドデザインが、先進的かつダイナミックな印象を強調。プジョーのアイデンティティである「ライオンの爪痕」をモチーフにしたLEDデイタイムランニングライトが、独自性と存在感を際立たせています。ヘッドライトには、走行状況に応じて自動で照射をコントロールする薄型マトリックスLEDヘッドライトを搭載し、夜間の視認性と安全性を向上させています

足元には19インチの大径アロイホイールを装備。特にハイブリッドモデルのホイールは「YARI」と名付けられ、日本の槍ヶ岳の鋭い山頂をイメージしたデザインが採用されています。これにより、エアロダイナミクスと美しさを両立した独創的な足元を演出します

リアには立体的な3本のLEDランプを配置し、モダンかつスタイリッシュな印象を与えるとともに、プジョーブランドの世界観を表現しています。全体として、細部にわたる造形美と機能性、そしてブランドらしい個性が融合したエクステリアとなっています

プジョー 3008のボディサイズ

新型プジョー 3008のサイズは全長4,565mm、全幅1,895mm、全高1,665mmです。

プジョー 3008のインテリアデザイン

新型プジョー3008のインテリアは、機能性とデザイン性を高い次元で両立した、現代的かつ個性的な空間が特徴です。ダッシュボードからドアトリムにかけて水平基調のラインが伸び、キャビン全体に広がりと開放感をもたらします。また、ダッシュボードからセンターコンソールにかけて斜めに切れ込む大胆なデザインが、収納力と使い勝手を確保しながら、モダンな雰囲気を演出しています。

エアコンの吹き出し口はスリム化され、全体のデザインとシームレスに融合。前モデルで好評だったテキスタイル調のトリムも継承し、フランス車らしい色彩や質感へのこだわりが随所に見られます。さらに、8色から選べるアンビエントライトと、ドットパターンの加飾が組み合わさることで、時間やシーンに応じて多彩な表情を楽しめる空間となっています。

最大の注目ポイントは、新開発の「PEUGEOT Panoramic i-Cockpit(パノラミック アイコックピット)」の採用です。21インチのパノラミックスクリーンは、運転席から助手席までワイドに広がり、フローティングデザインによる未来感を演出。スクリーン表面はドライバー側にカーブしており、必要な情報が見やすく、操作性も向上しています。

ダッシュボード中央には、カスタマイズ可能な「i-Toggles(アイトグル)」を配置。よく使う機能をショートカットとして10個まで設定でき、エアコンやナビゲーションなどの操作を直感的に行うことができます。

シートはグレードによって異なり、GT(アルカンタラパッケージ)グレードでは、中央部にアルカンタラ素材を採用。滑りにくく、しっかりと身体をホールドする設計です。さらに、ショルダー部までサポートするアダプティブボルスター機能をプジョーで初採用し、ドライバーの体格や好みに合わせてフィット感を調整できます。

このほか、左右独立調整式オートエアコンやリアエアアウトレット、ワイヤレススマートフォン充電、USB-Cポート4口など、現代のニーズに応える快適装備も充実しています。細部にまでこだわった素材使いや先進的な装備が、上質で快適なドライビング空間を実現しています。

プジョー 3008の走行性能

新型プジョー3008は、ステランティスが新たに開発した「STLA-Medium」プラットフォームを初採用したモデルです。この最新プラットフォームは、CセグメントおよびDセグメント向けに設計されており、電動化時代に対応する高い拡張性と設計自由度を持っています。そのため、ハイブリッド車(HEV)と電気自動車(BEV)の両方に対応できる柔軟性が特徴です。

ハイブリッドシステム

日本導入モデルは、1.2リッター直列3気筒ガソリンターボエンジンに、16kWの電動モーターを組み合わせた48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載しています。トランスミッションには電動モーター内蔵の6速デュアルクラッチ式オートマチックを採用。システム合計最高出力は107kW(145ps)を発揮し、日常の走行から高速道路まで幅広いシーンで力強い加速と高い静粛性を実現しています。

モーターアシストにより、発進や加速時はより滑らかでダイレクトなレスポンスを体感できます。市街地走行では最大50%の時間でエンジンを停止し、低速域では約30km/hまで100%電動走行が可能です。これにより、燃費性能はWLTCモードで19.4km/Lを達成し、環境性能にも優れています。

プラットフォームとドライビングフィール

新開発のSTLA-Mediumプラットフォームは、ホイールベースや全長、地上高、サスペンション形式など多様な構成に対応し、車両設計の自由度を最大化。プジョーらしい俊敏なハンドリングと安定した乗り心地を両立しています。前輪にはマクファーソンストラット式サスペンション、後輪にはトーションビーム式サスペンションを採用し、乗り心地と操縦安定性のバランスを追求しています。

先進のドライブモード

ドライブモードは「スポーツ」「ノーマル」「エコ」の3種類を用意。走行シーンやドライバーの好みに合わせて、パワートレインやステアリング、トランスミッションの特性を最適化できます。さらに、回生ブレーキの調整機能も備えており、エネルギー回収効率と走行フィールの両立を図っています。

先進安全・運転支援機能

アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)、レーンポジショニングアシスト、ブラインドスポットモニター、360°ビジョンカメラなど、最新の運転支援システムを多数搭載。安全性と快適性を高いレベルで実現しています。

新型プジョー3008は、電動化時代にふさわしい環境性能と、プジョー伝統の走りの楽しさを両立したフラッグシップSUVとして、新しいドライビング体験を提供します。

プジョー 3008の価格

新型プジョー3008の価格は4,890,000円からとなっています。グレードごとの価格は以下の通りです。

  • 3008 Allure Hybrid:4,890,000円
  • 3008 GT Hybrid:5,400,000円
  • 3008 GT アルカンタラパッケージ Hybrid:5,580,000円

なお、BEV(電気自動車)モデル「プジョー E-3008」については、価格は現時点で未発表です。

日本でのプジョー 3008の発売時期

新型プジョー3008は、2025年7月2日より日本国内のプジョー正規ディーラーにて発売が開始されました。ハイブリッドモデルが先行して販売され、BEVモデル「プジョー E-3008」は2025年内の発売が予定されています。

プジョー 3008の辛口評価

プジョー 3008をあえて辛口で評価します。

新型プジョー3008は、デザイン性や先進装備、電動化への対応など多くの魅力を備えていますが、あえて厳しく見るといくつかの課題も浮かび上がります。まず、搭載される1.2リッター3気筒エンジン+48Vマイルドハイブリッドは、日常使いには十分なパワーを発揮しますが、ライバル車に比べて加速力やエンジンの静粛性でやや物足りなさを感じる場面もあるかもしれません。特に高速道路での追い越しや、フル乗車・荷物満載時には、もう少し余裕が欲しいと感じるユーザーもいるでしょう。

また、フラッグシップSUVとしては、4,890,000円からという価格設定は決して安価とは言えず、上級グレードでは5,580,000円に達します。輸入車ならではの個性や装備の充実度は高いものの、国産SUVや他の欧州ブランドの競合モデルと比較すると、コストパフォーマンスの面で慎重な検討が必要です。

さらに、21インチのパノラミックスクリーンやi-Cockpitなどの先進装備は魅力的ですが、操作性や視認性については慣れが必要で、従来のインターフェースに慣れているユーザーには戸惑いを感じさせる可能性もあります。加えて、リアのファストバックデザインはスタイリッシュな反面、後方視界や荷物の積載性に制約が出る場面も考えられます。

プジョー 3008のライバル車

新型プジョー3008が属するCセグメントSUV市場は、国内外の有力モデルがひしめく激戦区です。主なライバル車としては、以下のモデルが挙げられます。

  • トヨタ RAV4:ハイブリッドやプラグインハイブリッドなど多彩なパワートレインを用意し、国内外で高い人気を誇ります。広い室内空間と実用性、信頼性の高さが強みです。
  • ホンダ ZR-V:最新のデザインと走行性能、先進安全装備を備えた新世代SUV。静粛性や快適性でも高評価を得ています。
  • マツダ CX-5:ディーゼルやガソリン、ハイブリッドなど多彩なエンジンラインナップと、上質な内外装が特徴。走りの良さにも定評があります。
  • フォルクスワーゲン ティグアン:欧州らしい質感の高いインテリアと、安定した走行性能が魅力のCセグメントSUV。最新の運転支援システムも充実しています。
  • 日産 エクストレイル:e-POWER搭載モデルをはじめ、電動化と走行性能、居住性をバランス良く備えた人気SUVです。

これらのライバル車と比較した場合、新型プジョー3008はデザイン性や先進装備、フランス車ならではの個性が際立ちますが、価格やパワートレインの選択肢、実用性の面では慎重な比較検討が求められるでしょう。

プジョー 3008のまとめ

新型プジョー3008は、2025年7月2日に日本で正式発表された、プジョーの次世代フラッグシップSUVです。今回のモデルは8年ぶりのフルモデルチェンジとなり、ブランド初採用となる「STLA-Medium」プラットフォームをベースに、ハイブリッド(HEV)と年内発売予定の電気自動車(BEV)の2種類のパワートレインを用意しています。エクステリアはクーペの美しさとSUVの力強さを融合したファストバックデザインが特徴で、インテリアには21インチのパノラミックスクリーンを備えた「PEUGEOT Panoramic i-Cockpit」など、先進的な装備が満載です。走行性能では、1.2Lターボ+48Vマイルドハイブリッドによる滑らかな加速と高い環境性能を両立し、燃費はWLTCモードで19.4km/Lを実現。安全性能や運転支援機能も充実しており、安心してドライブを楽しめます。価格は4,890,000円からで、上級グレードでは5,580,000円となっています。デザイン性や装備の先進性が際立つ一方で、パワーや価格、実用性のバランスについてはライバル車と比較して慎重な検討が必要です。

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