メルセデスベンツ新型CLEカブリオレ AMG 53登場:価格1470万円の高性能オープンカー

2024年7月25日、メルセデス・ベンツは新型「メルセデスAMG CLE 53 4MATIC+ カブリオレ」の受注を欧州で開始しました。CLEはメルセデスベンツのCクラスとEクラスを統合した新しいモデルであり、この新型モデルは、メルセデスの新たなスポーティな走りと優雅なオープンエアドライビングを両立させた4人乗りの高性能オープンカーです。欧州での価格は約1,470万円(89,388.04ユーロ)からとなっています。

車の概要:メルセデスAMG CLEカブリオレとは?

メルセデスAMG CLE 53 4MATIC+ カブリオレ(Mercedes-AMG CLE 53 4MATIC+ Cabriolet)は、ソフトトップの4シーターオープンカーで、メルセデス・ベンツ CLEカブリオレの高性能モデルとして登場しました。このモデルは、Cクラスの俊敏性とスポーティさ、そしてEクラスのエレガンスを融合させた存在として位置づけられています。メルセデスAMGの歴史は1967年にさかのぼり、当初はメルセデス・ベンツ車のエンジンチューニングや改造を行う独立した会社でした。その後、モータースポーツでの成功を経て、メルセデス・ベンツの高性能モデルを手がける部門として発展してきました。CLE 53カブリオレは、この伝統を受け継ぎつつ最新の技術を搭載しています。

AMG CLEカブリオレは3.0リットル直列6気筒エンジンは、ツインターボチャージャーと電動補助コンプレッサーを組み合わせ、330kW(449馬力)の最高出力を発揮します。さらに、48Vマイルドハイブリッドシステムが搭載され、一時的に17kW(23馬力)の追加パワーを提供します。また、このモデルはAMG RIDE CONTROLサスペンションや後輪操舵システムなど、高度な走行性能を実現する装備を標準搭載しています。インテリアでは、AMG専用のスポーツシートやカーボンファイバートリムなど、高級感とスポーティさを両立させたデザインが採用されています。

メルセデスAMG CLEカブリオレのエクステリアデザイン

新型メルセデスAMG CLE 53 4MATIC+ カブリオレのエクステリアデザインは、スポーティさと優雅さを見事に融合させています。フロントセクションは、AMG専用の縦型ストラットを備えたパナメリカーナグリルが特徴的で、力強い存在感を主張しています。大胆に張り出したホイールアーチと相まって、圧倒的な外観を生み出しています

サイドビューでは、エレガントに形作られたエッジラインが車体全体を構成し、流麗なシルエットを描いています。フロントとリアのホイールアーチの張り出しは、標準モデルと比較してフロントで約58mm、リアで約76mm拡大されており、よりワイドで迫力のあるスタンスを実現しています

リアデザインは、流れるような面と滑らかな移行、そして3次元的な光の表現を持つ2ピースLEDテールライトが特徴です。テールランプを結ぶダークレッドのデザイン要素が、リアビューの幅広さを強調しています。また、リアバンパーには丸型のデュアルテールパイプが統合されており、スポーティな印象を与えています

新型AMG CLEカブリオレには空力的に最適化され、マットブラックに塗装された19インチAMG製10本スポーク超合金ホイールが標準装備されています。

カスタマイズオプションも豊富で、AMGナイトパッケージやAMGカーボンパッケージエクステリアなどのデザインパッケージを選択することができます。さらに、CLE専用のMANUFAKTURスペクトラルブルーマグノなど、豊富なペイントフィニッシュやAMG軽合金ホイールのオプションも用意されています

メルセデスAMG CLE 53 4MATIC+ カブリオレのボディサイズ

新型メルセデスAMG CLE 53 4MATIC+ カブリオレのサイズは、全長4853mm、全幅1861mm、全高1435mmです。

メルセデスAMG CLEカブリオレのインテリアデザイン

新型メルセデスAMG CLE 53 4MATIC+ カブリオレのインテリアは、運転席に座ると、すぐにAMGならではの走りの体験を感じ取ることができます。まず特徴的なのが、ドライバー向けに配置された2つの大型ディスプレイです。12.3インチのデジタルドライバーディスプレイと11.9インチのセンターマルチメディアディスプレイが搭載されており、高解像度で鮮明な画面表示を実現しています。センターディスプレイは15度から40度まで電動で傾斜角度を調整でき、オープントップ走行時の光の反射を抑える工夫がなされています

シートには、AMG専用のインテグラルスポーツシートが採用されています。ブラックのMB-Tex/マイクロファイバー素材にAMG専用のグラフィックと赤いコントラストステッチが施され、スポーティな印象を与えると同時に優れたホールド性を提供します。オプションで、さらにサポート性を高めたAMGパフォーマンスシートも選択可能です。

インテリアの雰囲気を彩る要素として、64色のダイナミックアンビエントライティングが標準装備されています。これにより、コックピットからドア、後部サイドパネルを経て後部座席の背後まで、光の帯が室内を包み込むように演出されます

ダッシュボードの上部、ドアの上端、ソフトトップカバーパネルには、ブラックのナッパレザールック素材が使用されています。また、クロームアクセントが室内全体に配されており、洗練された印象を与えています

ステアリングホイールには、AMGパフォーマンスステアリングホイールが装着されています。ナッパレザー仕上げで、握り心地が良く、スポーティな走りをサポートします。さらに、MBUXマルチメディアシステムには、AMG専用のディスプレイスタイルやテレメトリーデータなどが表示可能で、ドライバーの好みに合わせてカスタマイズすることができます

メルセデスAMG CLEカブリオレの走行性能

新型メルセデスAMG CLE 53 4MATIC+ カブリオレのパワートレインは、3.0リットル直列6気筒ターボエンジンは、電動補助コンプレッサーと48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせることで、330kW(449馬力)の最高出力と560Nm(オーバーブースト時600Nm)の最大トルクを発揮します。内蔵のスタータージェネレーターは、一時的に17kW(23PS)のブーストパワーと205Nmのトルクを一時的に発生させます。この強力なエンジンにより、0-100km/h加速は4.2秒という印象的なタイムを記録します。パワーを効率的に路面に伝えるのが、AMG 4MATIC+四輪駆動システムです。このシステムは、前後輪のトルク配分を走行状況に応じて最適化し、優れたトラクションと安定性を提供します。さらに、リアアクスルステアリングを標準装備することで、低速時の取り回しの良さと高速時の安定性を両立させています。

サスペンションには、AMG RIDE CONTROLが採用されています。このシステムは、電子制御ダンパーを使用し、路面状況や走行モードに応じてダンピング特性を自動的に調整します。これにより、快適な乗り心地とスポーティな走行性能の両立を実現しています。ドライバーは、AMG DYNAMIC SELECTスイッチを使用して、「スリッパリー」「コンフォート」「スポーツ」「スポーツ+」「インディビジュアル」の5つの走行モードから選択できます。各モードでは、エンジン、トランスミッション、サスペンション、ステアリングなどの特性が最適化され、様々な走行シーンに対応します。さらに、オプションのAMG DYNAMIC PLUSパッケージを選択すると、RACE走行モードとドリフトモードが追加され、サーキット走行やよりダイナミックな走りを楽しむことができます。

ブレーキシステムも高性能で、フロントに6ピストン、リアに1ピストンのフローティングキャリパーを採用し、安定した制動力を提供します。これらの先進技術の組み合わせにより、メルセデスAMG CLE 53 4MATIC+ カブリオレは、日常の快適性とスポーツカーとしての高い性能を両立させ、あらゆる走行シーンで卓越したパフォーマンスを発揮します。

メルセデスAMG CLEカブリオレの価格

欧州での新型メルセデスAMG CLE 53 4MATIC+ カブリオレの価格は約1,470万円(89,388.04ユーロ)からです。

メルセデスAMG CLEカブリオレの発売時期

新型メルセデスAMG CLE 53 4MATIC+ カブリオレは欧州で2024年7月25日に注文可能であることが発表されました。

メルセデスAMG CLEカブリオレは日本で発売される?

新型メルセデスAMG CLE 53 4MATIC+ カブリオレの日本での発売は、現時点では発表されていません。ただし、メルセデス・ベンツCLEカブリオレやメルセデスAMG CLE クーペは日本でも発売されている為、メルセデスAMG CLE カブリオレは日本で販売されると想定されます。

メルセデスAMG CLEカブリオレの辛口評価

新型メルセデスAMG CLE 53 4MATIC+ カブリオレをあえて辛口で評価します。

まず、車重が約2トンと重量級であることが挙げられます。スポーツモデルとしては重すぎるという懸念があり、俊敏性や取り回しに影響を与える可能性があります。

また、3.0リットル直6エンジンは確かにパワフルですが、同クラスのライバル車と比較すると、やや物足りなさを感じる可能性があります。特に、BMW M4の直6ツインターボエンジンと比べると、出力面でやや見劣りする印象です。

メルセデスAMG CLEカブリオレのライバル車

メルセデスAMG CLE 53 4MATIC+ クーペの主要なライバルとしては、以下のモデルが挙げられます。

  1. BMW M4 クーペ:
    BMWの高性能クーペモデルであるM4は、CLE 53の最も直接的なライバルと言えるでしょう。M4は3.0リットル直列6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力510馬力を誇ります。軽量設計とアグレッシブな走りが特徴で、よりスポーティな志向のドライバーに支持されています。価格帯もAMG CLE 53と近く、選択の際に比較検討されることが多いモデルです。
  2. アウディ RS5 クーペ:
    アウディのハイパフォーマンスモデルであるRS5も、CLE 53と同じセグメントで競合します。2.9リットルV6ツインターボエンジンを搭載し、最高出力450馬力を発揮します。quattro四輪駆動システムを採用し、オールラウンドな性能を誇ります。内装の質感や先進的なテクノロジーが特徴で、快適性を重視するユーザーに支持されています。
  3. ポルシェ 911 カレラ:
    より高価格帯になりますが、ポルシェ 911カレラもCLE 53の潜在的なライバルとなり得ます。3.0リットル水平対向6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力385馬力を発揮します。スポーツカーとしての完成度が高く、ブランド力も強力です。ドライビングの楽しさを最重視するユーザーにとっては、魅力的な選択肢となるでしょう。
  4. レクサス RC F:
    日本車の高性能クーペとして、レクサス RC Fも競合モデルとなります。5.0リットル自然吸気V8エンジンを搭載し、最高出力477馬力を誇ります。独特の走りを楽しめる点が特徴で、日本車ならではの信頼性と品質の高さも魅力です。

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