2024年4月24日ランボルギーニのスーパーSUV ウルスに新たなモデルが追加されました。ランボルギーニ初のプラグインハイブリッド(PHEV)バージョンとなるウルス SE(Lamborghini Urus SE)です。800馬力を誇る非常に優れた走行性能が魅力のスーパーカーであり、新たなデザインを施しています。このモデルは北京モーターショーで世界初公開されました。すでに日本での予約受注が開始されています。
ランボルギーニの会長兼CEOであるシュテファン・ヴィンケルマン氏は、「ウルスによって、私たちはSUVの世界のパラダイムを変え、新しいセグメントの到来を告げました」と述べ、ウルスSEがランボルギーニの電動化と脱炭素化の道を進む重要なモデルであることを強調しました。

車の概要:ランボルギーニ ウルスSEとは?
ウルスとは、ランボルギーニの高級SUVです。スーパーカー並の圧倒的なパフォオーマンスを発揮するモデルで、スーパーSUVのカテゴリーに属しています。
ランボルギーニ ウルスは2018年に登場しました。ウルスのベースモデルは666馬力となっています。グレードはウルス S、ウルス PERFORMANTEが現在販売されています。
そして2024年、プラグインハイブリッドモデルのウルス SEが発表されました。ウルス SEはランボルギーニ初のPHEVモデルとなります。

ランボルギーニ ウルスSEのエクステリアデザイン
新型ウルス SEは、存在感のあるスポーティなウルスのデザインをさらに進化させています。ウルス SEのエクステリアデザインはエアロダイナミクスを最適化させたフォルムが機能美を作り上げています。
フロントビューでは、カットオフラインのないフローティングデザインの新しいボンネットが採用され、ランボルギーニ レヴエルトのスタイリングコンセプトを彷彿とさせる一方で、ウルスSEのスポーティなスタイルを強調しています。また、マトリクスLED技術を採用したヘッドライトクラスター、新しいライトシグネチャー、新デザインのフロントバンパーとフロントグリルが特徴的です。

ランボルギーニのデザインディレクター、ミティア・ボルケルト氏は「ウルスのデザインとプロポーションはランボルギーニとして比類のないものであり、非常に洗練された進化を遂げました」と述べています。特にフローティングエンジンボンネットと新しいDRLシグネチャーが統合された最先端のフロントライトシステムが目を引きます。リアには、新しいディフューザーとローマウントのナンバープレートがワイドなスタンスを強調し、ガヤルドからインスパイアされたメッシュデザインが採用されています。

ウルス SEのボディサイズ
ウルス SEのサイズは全長 5123mm、全幅2022mm、全高1638mm、ホイールベース 3003mmです。
空力効率の向上
ウルスSEは、新しいアンダーボディエアベントと改良されたエアダクトによって、機械部品とエンジンコンポーネントを冷却するための空気の流れが初代ウルスよりも15%増加しています。フロントセクションの新デザインは、空力的な下面の最適化と相まって、ブレーキシステム専用のエアフロー管理が改善され、冷却性能が30%向上。また、リアディフューザーと新しいスポイラーの組み合わせにより、リアダウンフォースが35%増加し、高速走行時の車両安定性が向上しています。

カスタマイズ
ウルスSEは、豊富なカスタマイズオプションを提供しています。アロイホイールは23インチのガランサスリムと新しいピレリP Zeroタイヤを標準装備し、21インチから23インチまでの3つの専用P Zeroを選択可能です。また、寒い季節にはScorpion Winter 2タイヤが利用できます。これらのタイヤはピレリエレクト技術を採用しており、ウルスSEの特性を強化します。
カラーラインアップも拡大され、100種類以上のボディワークオプションが用意されています。新色のアランチオ・エゴン(オレンジ)とアランシオ・アポディス(オレンジ)、ビアンコ・サッフィルス(ホワイト)とテラ・ケドロス(テラコッタ)がインテリアオプションとして提供されます。また、47色の組み合わせと4種類の刺繍(Q-cituraステッチ)が含まれ、Ad Personamプログラムを通じてさらに多くのカスタマイズが可能です。これにより、ウルスSEを唯一無二の車に仕立てることができます。
ランボルギーニ ウルスSEのインテリアデザイン
新型ウルス SEのインテリアは、「パイロットのような感覚(Feel Like a Pilot)」のデザイン哲学をDNAとし、さらにアップデートされました。ダッシュボードの中央には12.3インチの大型スクリーンが設置され、新しいヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)が搭載されています。

グラフィックはより直感的に操作できるようにアップデートされ、エアベントにはY字型の陽極酸化アルミニウムトリムエレメントが採用されています。また、新しいパネル、シート、ダッシュボードのカバーが追加され、機械式押しボタンパネルもより触感のある感触になっています。

ランボルギーニ ウルスSEの走行性能
新型ウルスSEは、プラグインハイブリッドシステムにより、ランボルギーニらしいドライビングエクスペリエンスが進化しました。新しいパワートレインや電子制御リアディファレンシャルなどを組み合わせ、車両の性能を最大限に発揮します。
最高技術責任者のルーヴェン・モール博士は、「ウルスSEは、ランボルギーニのDNAに典型的な妥協のないキャラクターと最先端のパフォーマンスを融合させています」とコメントし、このモデルがクラストップのドライビング楽しさとダイナミクスを提供することを強調しました。
プラグインハイブリッドパワートレイン
ウルスSEの4.0 V8ツインターボエンジンは、最高出力620CV(456kW)と最大トルク800Nmを発揮し、電動パワートレインとの相乗効果が最適に発揮されるよう再設計されています。電動パワートレインは192CV(141kW)と483Nmのトルクを発生し、合計出力は800CVに達します。25.9kWhのリチウムイオンバッテリーは、ロードフロアの下、電子制御リアディファレンシャルの上に配置されています。

8速オートマチックトランスミッションに搭載された永久磁石同期電気モーターは、V8エンジンのブーストおよびトラクションエレメントとして機能し、EVモードでは60km以上の走行が可能です。
ドライビング性能
ウルスSEには、新しい縦置き電動トルクベクタリングシステムが搭載され、駆動トルクを前後アクスル間で可変的かつ連続的に分配します。トランスファーケースは、リアアクスルに取り付けられた新しい電子制御リミテッドスリップディファレンシャルと相乗効果を発揮し、「オンデマンド」のオーバーステアを提供します。これにより、あらゆるタイプのグリップコンディションとドライビングスタイルに最適なトラクションと敏捷性を確保します。
ウルスSEは、800CVの最高出力と950Nmの総トルクを発揮し、0-100km/h加速はわずか3.4秒、最高速度は312km/hに達します。これにより、ウルスSEは史上最もパワフルなウルスとなり、スーパーSUVカテゴリーの新たな基準を作ったと言えるでしょう。

4つのドライブモード
コンソール中央には、多彩なドライビングモードを選択できる「タンブーロ」セレクターユニットが設置されています。ウルスSEは、ハイブリッドパワートレインの導入により、既存の6つのドライビングモードと4つの新しいエレクトリックパフォーマンスストラテジー(EPS)を組み合わせ、合計11種類のドライビングモードを提供します。公道およびサーキット用のストラーダ、スポーツ、コルサモード、異なる路面用のネーヴェ、サッビア、テラモードに加え、EVドライブ、ハイブリッド、パフォーマンス、リチャージのオプションが追加されました。
EVドライブモードは、電気のポテンシャルを最大限に引き出すために特別に調整されており、市街地走行用に最適です。60km以上の電気航続距離と130km/hの最高速度を実現し、この速度を超えるとV8エンジンが電気モーターをサポートします。ハイブリッドモードは、内燃機関と電気モーターの最適なバランスを提供し、日常の運転に最適な効率と快適性を実現します。
リチャージモードは、ストラーダ、スポーツ、コルサ、ネーヴェモードで選択可能で、バッテリーの最大80%を充電しながら最適なパフォーマンスを維持します。パフォーマンスモードは、Strada、Sport、Corsaだけでなく、SabbiaやTerraでもウルスSEの潜在能力を最大限に引き出し、アスファルトを超えた走行環境でもダイナミックな性能を強調します。

選択したドライビングモードに応じて、車両のエアスプリングは最低地上高を調整し、コルサの15mmからリフティングシステムが作動したときの75mmまでの移動量で変動します。V8ツインターボエンジンのステアリング、ドライバビリティ、サウンドも可変であり、ウルスSEの「個性」に反映されています。
エアサスペンションシステムは各ドライビングモードに最適化されており、ストラーダモードでは快適性がさらに向上し、スポーツモードは運転の楽しさを高め、新しいトランスミッションの特性によりドリフトを容易にします。コルサモードでは、サーキット走行専用に設計され、シャシーの動きを制御するサスペンションECUと48V電子システムによるアンチロールバーにより、困難な路面でも車両の安定性と応答性を確保します。ネーヴェ、サッビア、テラモードは、ホイールの移動量と地面の力の一貫性を最大化し、あらゆる路面で最高のトラクションを発揮します。
ランボルギーニ ウルスSEの価格
新型ウルス SEの価格は3150万円からの見込みです。

ランボルギーニ ウルスSEの発売時期
新型ウルス SEは2024年5月24日に日本で初公開され、すでに予約受注が開始されています。ウルス SEの納車は2025年以降の予定となっています。

コメント