復活!アストンマーティン新型ヴァンキッシュ:価格 約6300万円 限定1000台以下

2024年9月2日、アストンマーティンは同社の111年の歴史の中で最もパワフルなフラッグシップモデルとなる新型「ヴァンキッシュ」を発表しました。この伝説的な名前を冠したモデルが、アストンマーティンのラインナップに復活することとなりました。

新型ヴァンキッシュは年間1000台以下の限定生産となり、2024年第4四半期から納車が開始される予定です。海外での新型ヴァンキッシュの価格は約6,300万円からとなっています。

車の概要:アストンマーティン ヴァンキッシュとは?

アストンマーティン ヴァンキッシュ(Aston Martin Vanquish)は、アストンマーティンのフロントエンジン搭載スポーツカーレンジの頂点に位置する技術の結晶です。この車は、835PSと1000Nmという圧倒的なパワーを誇る新開発の5.2リットルV12ツインターボエンジンを搭載し、最高速度は時速345km(214マイル)に達します。これはアストンマーティンの量産車として最高の速度となります。

ヴァンキッシュの歴史を振り返ると、初代モデルは2001年に登場しました。その後、2012年に2代目モデルが発売され、2018年に生産が終了しました。今回発表された新型ヴァンキッシュは、実質的に3代目のモデルとなります。

新型ヴァンキッシュは、最先端のシャーシ技術を採用し、快適性と超高性能を両立させています。ビルシュタインDTXダンパーや電子制御リアディファレンシャル(e-diff)、アストンマーティン専用の21インチピレリP ZEROタイヤなどが特徴です。内装では、フルレングスのパノラミックガラスルーフや最新のインフォテインメントシステムを採用し、高級感と先進性を両立させています。

新型ヴァンキッシュは、アストンマーティンの技術力と伝統を結集した究極のグランドツアラーとして、ブランドの新たな時代を象徴するモデルとなっています。

アストンマーティン ヴァンキッシュのエクステリアデザイン

新型ヴァンキッシュは、新しいデザイン言語を採用し、現代的なエレガンスと力強さを兼ね備えたデザインとなっています。フロントエンジン搭載のプロポーションを強調することで、スピード感と力強さを表現しています。特にAピラーからフロントアクスルまでの距離が80mm延長されたことで、ボンネットがより長く、流麗なプロファイルを実現しています。

フロントデザインでは、アストンマーティンの伝統的でありながら新しいフロントグリルを採用。グリル開口部を13%拡大し、835PSのエンジン冷却を助けつつ、さらに主張の強いアグレッシブな顔となりました。マトリックスLEDヘッドライトには、新しいライトシグネチャーとデイタイムランニングライトが統合され、ヘッドランプの内部にはアストンマーティンのワードマークが刻まれています。またF1にインスパイアされた魔法瓶のルーバーがV12エンジンを冷却するスカルプトボンネットも印象的です。

サイドビューでは、アストンマーティンの象徴的なデザイン要素であるサイドストレーキが、独自のシグネチャーとして彫刻的なインフィルパネル内に配置されています。また、フラッシュフィットのドアハンドルは電子的に展開する新設計となっています。

リアデザインは、幅広く力強いフェンダーと、空力性能を高めるカムテールが特徴的です。リアエンドには「シールド」と呼ばれる浮遊感のあるパネルが設置され、アストンマーティンのワードマークを誇らしげに表示しています。さらに、ヴァルキリーで初めて採用されたLEDライトブレードが、7つの個別のブレードで構成され、現代的でシンプルなデザインながら、昼夜を問わず一目で認識できるリアビューを実現しています。

最も劇的なデザイン要素の1つは、パノラミックガラスルーフです。アストンマーティンのV12モデルとしては初めての採用となり、標準装備されています。このガラスルーフは6%の光透過率を持ち、有害なUV-AおよびB線から乗員を保護する低放射コーティングが施されています。このように、新型ヴァンキッシュは伝統的なアストンマーティンのデザイン要素を継承しつつ、最新の技術と洗練されたスタイリングを融合させた、真のフラッグシップモデルにふさわしい外観を実現しています。

アストンマーティン ヴァンキッシュのボディサイズ

新型ヴァンキッシュのサイズは全長4850mm、全幅2044mm、全高1290mmです。

アストンマーティン ヴァンキッシュのインテリアデザイン

新型ヴァンキッシュのインテリアは、職人技と精密さを核心テーマとして設計されています。フラッグシップモデルにふさわしい2シーター仕様で、最高の体験を提供することに焦点を当てています。

アストンマーティンの次世代スポーツカーで飛躍的な進歩を遂げた最新のインテリアアーキテクチャを採用し、センターコンソールを水平面に低く配置することで、明快さ、空間性、そして贅沢さを強調しています。ダッシュボード全体には、従来のステッチラインに代わって、控えめなブライトクロームのホライゾンラインが配されており、高級感と品質感を演出しています。

また、テクノロジーの時代にありながら、ヴァンキッシュは最新技術と伝統的な操作性を巧みに融合させています。主要なドライバーコントロールは中央に配置され、頻繁に使用する機能に簡単にアクセスできるよう設計されています。10.25インチのフルデジタルTFTドライバーディスプレイは、情報を最大限の明瞭さで表示し、カスタム表示設定も可能です。同じく10.25インチのPure Blackタッチスクリーンシステムは、フルオンライン接続機能を備え、センターコンソールに統合されています。このシステムは、インフォテインメント、空調、一般的な車両設定のすべてをコントロールできます。同時に、ソリッドメタル製の回転ダイヤルやローラー、露出した固定具など、触感的な要素も備えており、フラッグシップモデルにふさわしい職人技を示しています。

ヴァンキッシュは、標準装備としてスポーツプラスシートを採用し、オプションでカーボンファイバー製パフォーマンスシートも選択可能です。低い着座位置により、スポーティな感覚とダイナミックドライビングに最適なポジションを実現しています。

インテリアの細部にまでこだわりが見られ、新しいキルティングパターンが導入されています。このパターンは、スポーツプラスシートとリアパーセルシェルフに適用されており、カーボンルーフオプションを選択した場合は、ヘッドライニングにもこのパターンが反映されます。

Bowers & Wilkinsの最高級オーディオシステムが標準装備され、15スピーカーのダブルアンプサラウンドサウンドシステムが、最も魅力的なサウンド体験を提供します。このように、新型ヴァンキッシュのインテリアは、最新技術と伝統的な職人技を融合させ、ドライバーと同乗者に最高級の快適性と操作性を提供する、真のフラッグシップモデルにふさわしい空間となっています。

アストンマーティン ヴァンキッシュの走行性能

新型ヴァンキッシュは、アストンマーティンの111年の歴史の中で最もパワフルなフラッグシップモデルとして登場しました。新型ヴァンキッシュのパワートレインには、圧倒的な性能を誇る新開発の5.2リッターV12ツインターボエンジンが搭載されています。このエンジンは、驚異的な835PSの最高出力と1000Nmの最大トルクを発揮します。これらのエンジン性能は、アストンマーティンのシリーズ量産車として最高の性能を示しています。この強大なパワーにより、ヴァンキッシュは最高速度345km/h(214mph)を達成し、アストンマーティンの量産車として最速の記録を打ち立てています。また 0-100 km/h加速は3.3秒です。

エンジンの性能向上のため、シリンダーブロックとコンロッドの強化、シリンダーヘッドの再設計、カムシャフトの形状変更、新しい吸排気ポートの採用など、多岐にわたる改良が施されています。また、新しい高速・低慣性ターボチャージャーの採用により、性能と応答性が大幅に向上しています。

パワートレインには、ZFの8速オートマチックトランスミッションが採用され、電子制御リアリミテッドスリップデフ(e-diff)と組み合わされています。これにより、あらゆる走行条件下で最適なトラクションと動的挙動を実現しています。さらに、新しい「ブーストリザーブ」機能により、特に追い越し時やダイナミックな走行時に、より反応の良いパワーデリバリーを実現しています。この技術は、ドライバーが気づかないうちに部分スロットル時にターボブーストを蓄積し、フルパワーが必要な瞬間に即座に反応する仕組みです。ヴァンキッシュは、高度な電子制御システムと最新のシャシーテクノロジーを駆使し、快適性と超高性能を両立させています。ビルシュタインDTXダンパーやモデルベースのABSシステムなどの採用により、優れた乗り心地と正確なハンドリングを実現しています。

アストンマーティン ヴァンキッシュの価格

海外での新型ヴァンキッシュの価格は約6,300万円(429,000ドル)からとなっています。

アストンマーティン ヴァンキッシュの発売時期

新型ヴァンキッシュの最初の納車は2024年第4四半期から開始される予定です。新型ヴァンキッシュの注文受付はすでに開始されています。

アストンマーティン ヴァンキッシュは日本で発売される?

詳細の情報は発表されていませんが、新型ヴァンキッシュは日本で販売されると想定されます。日本ですでに公開されており、アストンマーティン公式ホームページ上でも新型ヴァンキッシュに関する情報が掲載されています。

アストンマーチン ヴァンキッシュの辛口評価

新型ヴァンキッシュをあえて辛口で評価します。

まず、835PSという最高出力は印象的ですが、同クラスの競合車と比較してそれほど突出しているわけではありません。特に電動モデルと比較すると見劣りする場合もあります。

デザインに関しては、フロントビューがDB12やヴァンテージと似ており、独自性に欠ける面があります

さらに、最新のインフォテインメントシステムを採用しているとはいえ、アストンマーティンのシステムは競合他社に比べて遅れをとっている印象があります。過去のモデルでは、この点が批判の対象となっていました

アストンマーティン バンキッシュのライバル車

新型ヴァンキッシュの主要なライバル車としては、以下のモデルが挙げられます:

  1. フェラーリ 812 コンペティツィオーネ:
    フェラーリの最新V12フラッグシップモデルで、830PSを発揮します。ヴァンキッシュと非常に近い性能を持ち、イタリアンスーパーカーの魅力を備えています
  2. ランボルギーニ アヴェンタドール後継モデル:
    まだ正式発表されていませんが、ランボルギーニの次世代V12フラッグシップモデルは、ヴァンキッシュの直接的なライバルとなるでしょう。
  3. マクラーレン 750S:
    V8ツインターボエンジンを搭載していますが、750PSの出力と軽量カーボンファイバー構造により、ヴァンキッシュに匹敵する性能を持っています。
  4. ベントレー コンチネンタル GT スピード:
    より快適性を重視したグランドツアラーですが、W12エンジンを搭載し、650PSを発揮します。ラグジュアリーな内装と高性能を両立させている点で、ヴァンキッシュと競合します。
  5. ポルシェ 911 ターボ S:
    絶対的な性能では劣りますが、日常的な使いやすさと高い信頼性で、異なるアプローチでスーパーカー市場に挑んでいます

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