アルファ ロメオ新SUV予告:初のEV 車名はミラノ(Milano) [2024年4月発表]

伊アルファ ロメオ(Alfa Romeo)が2024年に市場投入を予定している新型電動SUVの車名を発表しました。その名は「ミラノ(Milano)」。このモデルは、イタリアの自動車メーカーが提案する、スポーティーなBセグメントのコンパクトSUVとして位置づけられています。アルファ ロメオにとって初の量産型EVであり、ステランティスグループ傘下の他の車種、フィアット600eやジープ・アベンジャーと同じe-CMPプラットフォームを使用する予定です。この新型車は、2018年に生産が終了したコンパクトハッチバック「ミト」の実質的な後継車種として位置づけられており、同社の最小サイズのモデルとなる予定です​​​​。

アルファ ロメオ ミラノは2024年4月にイタリア ミラノでワールドプレミアとして公開される予定となっています。そしてミラノという地はアルファ ロメオが1910年に生まれた都市でもあります。

アルファ ロメオ ミラノに関する発表内容

2023年12月14日、アルファ ロメオはブランド初の「スポーツ アーバン ビークル」としてミラノという車名に決定したと公式発表しました。

ミラノは、アルファ ロメオの伝統的なスポーティさとイタリアンデザインの美しさを融合させたモデルであり、ブランド初の100%電動車という重要なモデルです。アルファ ロメオ CEOジャン・フィリップ・インパラート氏によると、この車は「アルファ ロメオを愛するすべてのファンと新たなお客様の期待に応えるモデル」「ミラノは、このセグメントで他のブランドでは味わえないスポーティな体験と、イタリアンデザイン独特の美しさを求める人たちを歓迎するモデル。」と語っています。

アルファ・ロメオの製品責任者 ダニエル・グッツァハメ氏は、「(新型SUVは)アルファ ロメオ ミト(Mito)の直接的な後継車となることはないでしょうが、間接的にBセグメントSUVに置き換わるでしょう」と過去に述べています。また、アルファ・ロメオはこの新型車を「スポーツ・アーバン・ビークル」と位置づけており、人気の高いSUVセグメントにおいて、他車にないスポーティDNAを再定義することを自負しています​​​​。

アルファ ロメオ ミラノのリーク情報

アルファ ロメオ ミラノは正式発表前にSNSでデザインや一部の情報がリークされていました。この流出した情報によると、ミラノのエクステリアは以下のようなデザインとなっています。

アルファ ロメオの特徴である新しいタイプの逆三角形盾型グリルや、新デザインのヘッドライト、新しいリアエンドデザイン、ショートオーバーハングなどが採用されています。サイズは全長約4.1m、全幅約1.8mとなっています。この新型車のリーク画像は、インスタグラムに掲載され、広く出回っていますが、アルファ・ロメオはこの件に関して公式コメントを避けています​​。

アルファ ロメオ ミラノの走行性能について、ミラノのEVモデルは、フィアット 600eやジープ アベンジャー EVに搭載しているパワートレインと同じだとすると、最高出力156PSと最大トルク260Nmを発生するフロントマウントの電気モーターを採用。また、54kWhのバッテリーパックが組み込まれます。さらに、マイルドハイブリッド仕様も導入が予想されで、市場環境に応じて異なるモデルが投入される可能性があります。

アルファ ロメオについて

アルファ ロメオのエンブレムは、1910年の創立以来、ミラノの歴史的象徴である十字架とミラノを象徴する紋章の一つビショーネ(蛇)を特徴としています。このエンブレムは、ブランドのアイデンティティとミラノへの深い結びつきを示しています。特に、過去にはエンブレムの下部に「MILANO」の文字が刻まれていました(1910年から1972年まで)。

ミラノという都市はアヴァンギャルド(前衛的な、革新的な)を象徴する場所で、芸術やファッション、デザインなどの分野で重要な文化的役割を果たしてきました。アルファ ロメオは今回、新たな賞を刻むにあたり、歴史的に結びつきが深く、革新的な意味合いを持つ、故郷のミラノという名前を選びました。

また、アルファ ロメオはステランティスという自動車メーカーグループに属しています。ステランティス設立から約3年経過した現在、アルファ ロメオは電気自動車への移行を進めています。2021年のステランティス設立時に策定された戦略に従い、2024年の100%EVミラノを皮切りに2027年までに全ラインアップを排出ガスゼロモデルに変更する計画を進行中です。

2023年の販売実績は前年比34%増という堅調な成長を見せており、特に欧州、中東・アフリカ、インド・アジア太平洋地域、北米での成長が目立ちます。これらの成果は、アルファ ロメオが世界的なプレゼンスが高まっている証拠です。

アルファ ロメオの今後の展開としては、2024年に予定されているミラノの発表が最も注目されています。このモデルによってアルファ ロメオがEV時代でどのようなポジションを取ることができるのか、という意味で非常に重要な一歩になるでしょう。

まとめ

故郷であるミラノを車名に選んだ、新しいEVモデル。そのネーミングから、アルファ ロメオの本気度が見えてくるでしょう。アルファ ロメオは電動化に関して、これまでどちらかというと遅れをとっているようなイメージでした。このミラノを一歩として2027年までに一気にEV化を進める大胆な野望が描かれています。2024年4月の世界初お披露目の場を楽しみに待ちましょう。

アルファ ロメオ公式プレスリリースページはこちら

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